2013年05月20日

積読本減らしキャンペーン続行中・・・H

獣の奏者 第三部探求編・第四部完結編/上橋菜穂子
 やっと読み始めまして・・・第一部・第二部を読んでからちょっと時間がたっているのではじめは「これ、誰? あぁ、あの人か」と登場人物一覧表と首っ引き。
 第二部終了後の11年後から第三部はスタートしている設定なので、ここから新しく登場する人物も多いのだが・・・人物よりも、国の内部関係を思い出すのに時間がかかりました。 そして主人公エリンが母親になっていることは早々に示唆されているのに、父親が誰かはあえてギリギリまで伏せられていた。 「いやいや、相手はあの人しかいないでしょ!」とわかっていながらもよぎる一抹の不安に、自分で思っている以上にドキドキさせられてしまいました。 そして読み始めたら、止まらない。

  獣の奏者3.jpg獣の奏者4.jpg 実は外伝もあることを知る。 同じテイストの装丁で早く文庫化してほしい。
 まぁ「小娘」と呼んでもよかったエリンが大人の女性として登場したのにはやはり驚いたけれど、背負わされた宿命に対する想いは変わっていなくて、やはりエリンはエリンだった。
 が、大人になり、職も得て、より秘密に近寄れる立場にいることで思いもかけぬ世界の広がりが・・・。 「第二部で完結した」と一度は作者に言わしめた物語が再開するときにはこんなにも世界観はスケールアップするものなのね、としみじみ(そうしないと続きは書けないんだろうけれど)。
 ページをめくる手が止まらず、でも一度時間を置いているから特定の誰かに感情移入せずに冷静に読んでいるつもりだったけれど・・・うっかり泣いちゃったよ!
 生きることは(人間だけではなく、あらゆる生き物も含めて)つらいけれど、それでもやはり素晴らしい、というような陳腐な生命賛歌がこんなにも説得力をもって語られると、降参するしかないです。 参りました。

ハンガー・ゲーム/スーザン・コリンズ
 ちょうどWOWOWで映画『ハンガー・ゲーム』が放送されるので、原作をほったらかしだったことを思い出して手に取ってみました。
 そしたら、面白いんですけど!!

  ハンガーゲーム1−1.jpgハンガーゲーム1−2.jpg ちょっとなめててすみません。
 しっかり事前に原作を読んでから映画を見るべきだったなぁ、と後悔させるに十分な内容でございました。 といっても映画が原作を改変しているわけではなくて、はっきりとは描かなかった(雰囲気はにおわせていた)第一区から十二区までの間の確執というか生活レベルなどの違いをはっきりさせてくれていたから。 劇中でカットニスがやってた指の仕草の意味なども説明があり(映画ではなんとなくわかるけど、はっきり定義はされていなかった)、小説はカットニスの一人称なので「この物語のメインはハンガーゲームではない」ということが早々にわかる仕掛けに。 『バトロワ』に敬意を払いつつリアリティショウの喜悲劇(架空と現実の区別のつかないことのおかしさと、それをあえて利用する恐ろしさ)がテーマとしてしっかり浮かび上がってきます。
 そして思っていたより恋物語の比重が高いぞ!、ということにドキドキ。 現在、第二部に突入しております!

posted by かしこん at 05:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする