2013年05月16日

リンカーン/LINCOLN



 本編の前にスピルバーグが登場。 「ハロー、ジャパン。 この映画の歴史的な背景に



ついて簡単にご説明します。 奴隷制度の南部と自由の北部、それが南北戦争です」



みたいなことを言っており・・・いくら簡単に説明するって言ったって、簡単すぎではないの



ですか?!



   命をかけて夢見た 真の「自由」

                      スピルバーグ監督が描く衝撃的感動作



 「有名な演説シーンも、派手な戦闘場面も暗殺場面も描かないで、リンカーンの本質に



迫る」というような前評判を聞いてはいましたが、さすがに南北戦争の泥仕合のような戦闘



場面から映画はスタートする。 でもそれもさほど長くは描かず、戦闘報告を黒人兵・白人



兵の順にリンカーンにするところから本格的にこの映画は始まる。 もう登場から、彼は



この世界にはいないような、別の次元に存在するかのような佇まいで、丹念なメイクと



ソフトだが甲高い声からダニエル・デイ=ルイスだと知ってはいるけどわからない。



   それがリンカーンを、より孤独に見せる。



 白人兵よりも黒人兵の方が賢そうに映しているのも意図的なんでしょう(もっとも、自分



たちに関わることだからこそ黒人の方々のほうが必死だからということなのかも)。 少し



ばかりボーっとした感じの白人兵役にルーカス・ハースがあてられていたことに椅子から



落ちそうになった(『E.T.』のエリオット少年だった人である)。 サービス?



 南北戦争の終結! 奴隷解放!、みたいな派手な盛り上がりが期待できそうな映画



なのですが、実際は<アメリカ合衆国憲法修正第13条>を下院で可決させられるか



どうかがメインだったのでした。 奴隷解放宣言を出そうとも、南部の人々が黒人奴隷を



自分の所有物として主張するならば、現憲法では財産所有権は守られてしまう。 そして



彼らの立場が“所有物”のままならば正当に就職できない・解放されても行き場所がない。



だから修正案を通さなければ戦争を終えたくても終えられないのだ。



 これって、<理念による自由の戦い>なのか?



 ともかく、下院で可決するための人数集めに奔走する、まさに“票集め”の日々を地味に



かつ赤裸々に追うストーリーでありました。



   鍵を握る男、スティーブンス議員(トミー・リー・ジョーンズ)。



 ま、国務長官ウィリアム・スワード(デヴィッド・ストラザーン)がロビイストを仕掛けて買収



作戦に裏から乗り出しているわけですが、なにしろ勝負は下院議会でですから。 そこで



不用意な発言をしない・過去の自分の発言内容を覆すような真似もしない、とつっこまれ



ないための応答がカギになります。



 理念のためにはどんな手段も選ばない、というのが結局は民主主義ってやつなんだな、



とあきらめの境地になった・・・。 何年か前のイギリス映画『アメイジング・グレイス』でも



奴隷売買禁止法を通すためにいろいろ工作してましたが、あれは演出がコメディ寄りの



部分があったので許容できた(むしろ面白かった)。 しかしこの映画では堂々と「次の



地位と引き換えに」とかやっちゃっているので(勿論、自らの信念で行動する人たちもいる



のだが)、「そんな、ろくに仕事もしていないのに数合わせだけの議員っているのか?」と、



某新聞が持ち上げていた<複雑で遠回りな民主主義の手続き>というやつに嫌気がさして



くる。 この場合はよかったが、その理念が間違っていないと常に保証はできるのか?



買収されて考えを変えるような(もしくはもともと考えを持っていないような)人間が存在する



ことも考慮するのが民主主義? 買収するのもされるのも人として勝ち取った自由?



 なんだか、あたしは釈然としない。



 だからこれで感動してと言われても・・・できません。



 ただ、当時の下院では賛成か反対か名前を呼ばれた議員がその場で全員の前で意見を



述べなくちゃいけない、というのはすごいプレッシャーだろうなぁ、とは感じた(映画もそこだけ



ものすごい緊迫感)。



 が、リンカーンは常に超然としている。 彼が感情をあらわにし、声を荒げる場面はCMでも



使われてた「Now! Now! Now!」のところ(早く下院を通過させろと話しているとき)と、早くに



病で亡くした三男のことをいまだに引きずっている妻メアリー(サリー・フィールド)に対して、



「お前がそうだから私は悲しめないのだ!」というところぐらいか。



   リンカーンの長男ロバート(ジョセフ・

        ゴードン=レヴィット)の苦悩も今一つ深みが足らず・・・結局すべての人が

        リンカーンの引き立て役なのだ。



 確かに彼は戦争を早く終わらせたいのだろう、修正案を通過させて奴隷制度も本質的に



撤廃したいのだろう。 しかしそれが彼の心からの願いには感じられず、ただその役目を



背負ってしまったからやるにすぎない、みたいな軽さを感じるのだ。 だから、これから



暗殺されることもわかっていて、まるで楽しげに出かけたみたいに見える。



 やることは、もうやったから。



 ・・・この映画から、何を学べとスピルバーグは思っているのか。



 無茶を承知でやり遂げる強い指導者が必要ということ? そう見こんだ人には協力せよと



いうこと? 目的のためには多少のあくどい手口は見逃せということ? 政治は清廉潔白で



なければいけないとはあたしは思わないが・・・でもある程度の節度は必要かと(相手にも



よるけど)。



 もやもやした気持ちでエンドロール。 ジェイムズ・スペイダーの名前を見かけて倒れそうに



なった。 えっ、どこにいたの!? ちなみにジャッキー・アール・ヘイリーとリー・ペイスには



気づいてニヤニヤしちゃいましたよ。



 目を皿のようにしてCAST一覧を見据える・・・ビルボ! 買収実行部隊のロビイストの



リーダーじゃないか! 出番結構あるのに、台詞もそこそこあるのに、全然気づかなかった



・・・(もっさりひげのせいか? 彼が老けたからか? かつてのハンサム度が下がっている



からか?)。 真実を知りたくないので、パンフレットは買わないどころか見本をめくるのも



やめた。



 長かったし・・・(150分ですけどもっと長く感じた)、いろいろとつらい映画だったなぁ。


posted by かしこん at 06:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月15日

久々にレシピ本でも♪



 今日から近所の図書館が、蔵書点検のために一週間の休みに入る。



 あたしもかつて図書委員だったので、蔵書点検の大変さは身をもって知っているつもり。



図書館のみなさん、がんばってください





 さて、その前日、「予約図書が届いています」メールが以前から来ていたのでぎりぎり、



本を取りに行く。 神戸市立図書館の一回の貸出期間は2週間ですが、このような長期



休みを挟むと3週間ぐらいになるのがなんとなくお得な感じ。



 未読本が自宅にあるので、久し振りに料理の本などを借りてみることに。



   サラダ好きのシェフが考えたサラダ好きのための131のサラダ



 サラダが好きというよりも・・・あたしの中では前菜の一品としての位置づけですかね。



   パテとテリーヌ



 ほんとはリエット(大雑把にいうとレバーペーストみたいな感じ)のより詳しいレシピが



知りたかったのですが本が見つからなくて・・・パテも似たようなものか、と思って。



柴田書店の本はレシピが本格的であるのは勿論、写真が美しくていいわぁ。



   やきとり 11店の技術と串バリエーション



 これは鶏の部位とかばらしかたについても詳細に載っているので勉強になるなぁ、と。



いつか焼き鳥専門店に行ってみたい!、その日のための予習に(なんのこっちゃ)。



   目撃者 死角と錯覚の谷間/中町信



 これが呼び出し本でした。 どうやらこれも和南城夫妻シリーズものらしい・・・しかし



もういろいろなものが仕掛けられている感が満載のプロローグで、わくわく


posted by かしこん at 10:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月14日

ぷにたま、再入荷!



 ぷにたま、あれ以来近所のスーパーには入荷がなく



 その間、実家の妹にその話をしたら「こっちで探してみるよ」とのこと。



 いや、そっちにあってもさ・・・



 そしたらば、どうも妹の方があたし以上にはまってしまったらしく。



  「見つけたよ! おいしいね! まさかのハマリ中



  「カフェオレ味もあったよ



 と、日々、報告が・・・。



 挙句の果てには、



    「また新しい味、発見



 抹茶あずき味だそうで・・・やはりヤマザキは東日本のほうが強いのかなぁ。



 そんな絶望感(?)にさいなまれていたら、いつものスーパーに“ぷにたま”が大量入荷



 思わず写真を撮り、妹にメールする。



   だってこんなにいっぱいあるから・・・。



 左端の緑のパッケージが、カフェオレ味でございました。



 しかしチョコ味がなくなったよ



 そして抹茶あずき味がないよ・・・。 ここのスーパーは三種類しか入荷しないのかしら?



 が、妹からは、「その入荷量は半端ないね!」との返信あり。



 でも、店頭からなくなるとしばらく入ってこないのよ・・・(というか、入荷した分だけ全部



冷蔵ケースに並べるというこのお店の在庫管理もいかがなものか。 まぁ、賞味期限は



3日ぐらいですけども)。



 とりあえず、一個ずつ買ってみた・・・明日もあったら買うかな〜。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月13日

今日は、6冊。



 なんとなく本の整理が終わったつもりだったが、まだ終わっていなかった・・・。



 あと小さい段ボール一箱分の未読本が残っていた。 これを分類して、あとは置き場所を



決めれば一通り終了!、のはずだが・・・この週末もなんだか寝てしまった。 次こそ!



 とはいえ、本棚にかなり余裕が生まれているのは事実。



 だから新しい本を買ってしまうよ! ← ここが、自分でダメなところです・・・



   『87CLOCKERS』3巻/二ノ宮知子



 あっという間に3巻まで来ました。 マニアックすぎる<オーバークロック>という題材を



ゲームの勝敗(しかもチーム戦)と絡めることでぐっとわかりやすくキャッチーな展開に



なってきてます。 これがいつまで続くのかはわかりませんが・・・謎の人物・ミケの背景は



せめて明らかにしてほしいところです。





   『おにぎり通信〜ダメママ日記〜』1巻/二ノ宮知子



 その同じ作者による、家族エッセイマンガ。 表紙は親子4人の微笑ましい雰囲気が出て



ますが・・・かくしてその実態は、見事なまでのダメ母ぶり。



 基本的にここのお家は母・作者がメインの働き手・父が主夫(サブで妻の仕事を手伝う)



という関係性なので息子たちが父になつきまくりなのもいたしかたないだろうし(普段の



世話をするのが父なので)、本質はギャグマンガなのでかなり誇張して描いているのだと



思われますが、でもちょっと「・・・大丈夫?」と読み手が心配してしまう感じ。



 仕事はするが、家のことは手伝うつもりはあるが実際は全然できていない、という全国の



お父さんに共感されそうな内容です、今のところ。





   『姉の結婚』5巻/西炯子



 こちらも5巻になりました。 二作目ですが、やっとこの作者の方のコマ運びに慣れてきた。



4巻で「話が動きそうなのに実は動いていない!」ともやもやさせられた分、5巻では「話が



動いていなさそうだけど実は動いてる!」という展開に。



 おーっ、次の1・2巻がヤマっぽいぞ!



 でも結局、仕事ができないと、飛び抜けた才能がないと現状の打破って難しいのね、と



いう、恋愛関連以外でも一般読者にとって共感のハードルが高い内容になっています。



ま、でもある種のファンタジーですからね、いいのか。





   『ねこしつじ』4巻/桑田乃梨子



 なんと最終巻ですよ! だから表紙にフィナーレ感?



 しつじとして働く(?)作者の愛猫にょろりが元気なうちはずっと続くのかと思っていた・・・。



まぁ、マンネリっぽさはありましたが、それも味かと。 半エッセイ・半創作(妄想?)だから



展開が難しいのかなぁ(いっそのこと全部エッセイのほうが描きやすいのかな)。



 にょろりのことは別の形でまた作品に出そうなので、それを待ちたいところです。





   『あなたに似た人』<新訳版>

             /ロアルド・ダール 田口俊樹訳




 えっ、『あなたに似た人』の新訳を出す必要ある? 田村隆一訳はもう古いってこと?



しかも二分冊ってどういうこと?



 詳しい事情はわかりませんが、未収録の2短編が今回収録とのことで・・・だったら



買わなければいけないでしょうよ!



 その未収録のうちの一編、『廃墟にて』。 ほんの数ページのショートショートなの



ですが・・・あたし、これ知ってる



 実際はもっと長かった気がするけど・・・子供向けの奇妙な味の物語的なアンソロジーに



収録されていたのだろうか(で、わかりやすく背景・説明が書き込まれたためちょっと長く



なった、みたいな)。 内容が内容なので忘れられなかったが、オリジナルはロアルド・



ダールだったのか・・・納得。



 世間的には『秘密のチョコレート工場』(『チャーリーとチョコレート工場』の原作)の



作者で児童文学者というイメージの強いロアルド・ダールですが、あたしにとっては



<人を喰った短編を書く人>なんですよね・・・。



 短編集の新訳はこれからも続くらしいので(しかも売り上げの一部はロアルド・ダール



財団に寄付される様子)、続きの刊行を見届けたい。



 でも、これは二冊に分ける必要はなかったよ・・・。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月12日

ヒッチコック/HITCHCOCK



 『ヒッチコック』というタイトルですが、ある意味「『サイコ』のできるまで」が正しいのでは



・・・(実際、原作のサブタイトルはそのようです)。 『サイコ』を見ていない人は見ては



いけません!、と注意書きを出すべきレベル(何故ならば、すべてネタバレするから。



そして『サイコ』の内容を知っていないとこの映画の面白さ自体半減だから。 それとも、



わざわざヒッチコックの伝記的映画を見に来る人は当然『サイコ』など見ていて当たり前、



と思われているのだろうか)。



   神と呼ばれた男、神を創った女。



 そう、伝記映画というくくりなのでしょうか。 ヒッチコックというパブリックイメージを



そのまま利用しているように見えるこの映画、「もしヒッチコックが自分を主人公に映画を



つくったら」という妄想(?)を形にした感じがするのがちょっと面白い。 だから映画の



最初と最後はカメラ目線でヒッチコックがひとり語りをするのもお約束。



 1959年、すでに<サスペンスの巨匠>と呼ばれるアルフレッド・ヒッチコック(アンソニー・



ホプキンス)は次回作の構想に悩み続けていた。 が、ついに『サイコ』という強烈な



題材に出会い「これだ!」と盛り上がるが、内容が内容なだけに映画会社はゴーサインを



出さない。 では制作は自分たちでやるから、お前たちは上映だけしろ、という巨匠と



メジャーな映画会社との間ではあるまじき契約がなされ、ヒッチコックは妻のアルマ



(ヘレン・ミレン)の理解と協力を得て『サイコ』の撮影に挑むのだが・・・という話。



   似ているようで、実は似ていない。

    雰囲気だけでやり通すアンソニー・ホプキンスは只者ではないですなぁ。

    当時の撮影所のレトロ感もたっぷり。



 監督が『アンヴィル!』のサーシャ・ガヴァシということでなのか、「なんとなくいい話」に



まとまっておりますが・・・その過程にはヒッチコックの変態性というか異常性というか、



そういうのをさりげなくも容赦なく描いており、ときどきヒッチコックがレクター博士に見えて



くる不思議。 才能はあるは人としてダメ男を、賢い妻ががっちりとサポートしていい作品を



つくらせる、という、タイトルの『ヒッチコック』とはアルフレッド&アルマという意味ですか?、



というほど、後半はアルマさんが主役です。



 だからといって夫唱婦随の話でもなく・・・結構この夫婦の戦いの日々だったりするん



ですけど(でも「“ヒッチコックの妻”以外の肩書で呼ばれたい」とか・・・一部女性の悩みは



今も根本的に変わっていない)。



 あたしはヒッチコックの熱狂的ファンというわけでもないので(そもそも作品をそんなに



見てはいない)だから『サイコ』にまつわるトリビアの数々を興味深く見たのだけれど



(最近の低予算ホラー映画もこの手の宣伝方法をやってるよ!、とか)、詳しい方には



何を今更な内容なのかも。 だから『サイコ』を見ていないと困るが、その程度のライトな



興味の方対象、なのかな。 あたしはちょうどよかったですが。



   撮影開始前にみなで宣誓。

     「私たちは『サイコ』の秘密を公開まで誰にも洩らしません!」



 またしてもジェームズ・ダーシーがなんとアンソニー・パーキンス役で登場! 雰囲気



似てる〜!(でも彼は金髪のほうがハンサムだ)。 ジャネット・リー役にはスカーレット・



ヨハンソンですが、こっちがカラーなだけにゴージャスさは遥かに上になっております。



 それにしても、夫が偏執狂、もしくは仕事仲間が偏執狂って・・・大変だよなぁ(しかも



仕事仲間じゃないや、監督ってことはボスですよ)。 しみじみ感じたので、日々の戦いを



勝ち抜こうとするアルマの強さに、脱帽。


posted by かしこん at 20:04| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月11日

声が出なくなっております・・・



 先日よりご心配をおかけしておりますのどの炎症ですが、多少はましになって



おります。



 ただ、その後は帰宅後、上を向いてうがいをしようとして、いつもの量の水を口に



含んだら、ごぼごぼうがいをしようとしたら水が口からあふれる、という事態に。



そう、のどが腫れているからその分、口腔内の容積が狭くなっているのだった!



 水を減らして、うがいをしております。



 痛みはかなりなくなりました。 ありがとうございます。



 しかし、声が出なくなっております・・・仕事ではヴィックスドロップ(ついに大箱購入)と



飲み物をこまめに摂取することでなんとかしのいでおりますが、家の中ではもう一言も



喋らん!ぐらいの決意。 でもあたしは家ではメガネ派なのですが、マスクをしてると



曇りますね・・・。



 それにしても、規則正しくない生活をしているので、「一日三回薬を飲む」って結構



難しい!



 今日も午前中、病院行こうかなぁと思ってたんですが、一週間(といっても今回は



4日間しかないのに)の疲労蓄積か、午前中に起きれなかった・・・明日の様子を見て、



また月曜日かなぁ。





 先日より続いております、インターネットWindowsの自動更新ですが・・・あるセキュリティ



プログラムパッチだけが毎回失敗し、毎日再起動を要求してきて大変うっとおしいのです。



駐在しているマカフィーとの相性が悪いのか・・・ってその間だけマカフィーのレベルを



下げようとしたら、今度はマカフィーの調子がおかしくなる(マカフィー自身の自動更新で



復活)。 めんどいので放っておりますが、今日もまたWindowsが「プログラムを正常に



更新できませんでした」と言っており、また再起動させる気満々・・・。



 その指示、無視!、ってできないのかしら・・・。


posted by かしこん at 20:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月10日

カバンと持ち物に関する一考察



 先日よりの個人的案件、<何故女性のカバンのサイズは個人差がこんなにもあるので



あろうか>に対して、周囲からアンケートを取ってまとめてみました。 2000件以上も



集めていないし、あたしの個人的知り合いというバイアスもかかっているので厳密な調査



結果とはいえませんが。



 まず、「最低限の持ち物はなにか」という定義。



   お財布・携帯電話・ハンカチ(タオル含む)・鍵・定期入れ・ポーチ



 ほぼ全員が重複していたのが以上の6点。 化粧品類はまとめてポーチに入れるものと



してカウントしました(つまり個人的な必需品が入っているものとして)。 なのでポーチの



サイズ・個数にも個人差があるのですが、まぁ、それらが入るカバンがその人にとっての



<最小サイズのカバン>ということになるかと。



 が、だからと言ってすべての人は最小サイズのカバンを選ぶわけではない。 勿論、



どこに出かけるか・目的は何か、などによって条件は変わるけれど、上記以外の持ち物が



その人の個性や、ひいてはライフスタイルをあらわしているのでは。



 当たり前だと言われてしまいそうだけれど、改めてわかったことは、持ち物が多い人は



大きめのカバンを選んでしまいがちなこと。 そしてカバンに余裕があるから更に荷物が



増える・・・という悪循環に陥りがち。 何をいつ使うかわからない、という心配性な性格が



影響を与えている部分もあるかも。 そして多少カバンの中にゆとりがあるほうが、ちょっと



した買い物をしたときにも中に入れてしまえるし、という気持ちのゆとりにもつながっている。



だから大きめのカバンが好きになってしまう(自分にとって使いやすいと感じる)。



 それに対してカバンが小さい人は、その日の行動・目的がはっきりしている、寄り道など



しない、暇をつぶす余裕もないほどスケジュールが埋まっている、という傾向があるよう。



外にいる時間が少ないから、必要なものも少ない、というわけです。





 この二者は歩み寄れるのでしょうか?



 持ち物多め・カバン大きめ派のあたしとしては、どうすれば小さいカバンでなんとかなるか



考えました。





 荷物を少なくするための対策としては、



1. 毎晩、翌日のことを考えてカバンの中身をチェックすること。

    今日は使ったけど、明日は使わないものがあるかもしれない。



2. ときどき、使うカバンを変えてみること(← 変えてるんだけど、似たサイズだから)。

    明日はちょっと荷物が少なそう・・・という日には、いつもよりも少し小さめのカバンを

   使ってみる。 小さめカバンの感触がつかめるかも。



3. 心配性な自分に、たとえば「いつもハンカチ2枚持っているけど、今日は1枚にしよう」と

  いえる勇気を!



 ・・・これくらいしか、思い浮かびません。



 あとはもう、「大きいカバンで今後も行きます!」という強い決意であえて<大きいカバン



道>を突き進むか。



 最近すっかり、街ゆく人や電車に乗っている人のカバンをチェックする癖のついたあやしい



あたしですが、手帳関連を全部スマホで済ませる人は手帳も筆記用具もいらないよなぁ、



とは納得しました(携帯で時間もわかるから腕時計をしない人も増えているというし)。



 でも、わかったからといってそれを自分がするかどうかというのはまた別の問題。



 結局あたしは<大きいカバン道>を行くタイプのようです。


posted by かしこん at 05:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月09日

今日も、3冊。

 病院帰りに本屋に寄ってみた。
 なんと、思いもかけないものが出ているではないか!

  育児なし日記2.jpg 育児なし日記2/逢坂みえこ
 『育児なし日記』の続編と思いきや、続編は続編なれど息子は大きく成長することはなく、『育児なし日記』のまた別の視点バージョン、という感じ。 親視点よりも子供視点が多いのが新鮮か?
 しかし『育児なし日記』刊行時に小学6年生だったハルくんは、現在高校2年生だそうである・・・この連載はどういうことになっているの? そして15・6年前のことをこうやって明確に覚えている作者、それがマンガ家というものなのかしら、と感嘆。

  クリフトン1時のみぞ知る1.jpgクリフトン1時のみぞ知る2.jpg 時のみぞ知る/ジェフリー・アーチャー
 なんと『ケインとアベル』から30年を記念(?)して、作者自ら「一大サーガを書こう!」と決心して生まれたものらしい。 副題<クリフトン年代記>とは、1920年から2020年までの100年間を描き切るから、らしい。 こちらはとりあえず第一部。 イギリス本国ではつい最近第三部が発売されたばかりのようで、ペース速いよ!
 帯に「『ケインとアベル』を超えた!」って書いてあるんだけど・・・ほんとかしら。
 ま、たとえそうでなくとも、読んでしまいますけど。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 05:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月08日

病院、行ってきました。



 9時オープンのいつもの耳鼻咽喉科に、5分ほど前につけば、もう待合室は人で



いっぱいである(診察券受付は8:40から)。 多分診察も始まっている気配。



 ここはいつも込んでいる。 まぁ、いい感じの熱心なドクターだから気持ちはわかる



(だからあたしも通っているわけだし)。 一時間半待ちは覚悟しなければならない。



 と、待合室の片隅になんとか座る場所を確保し、本を読んで待つことしばし。 熱が



下がったままなのでまだよかったが、これで高熱だったらぶっ倒れかねない状態である。



 耳鼻咽喉科の常でお客(患者)の大半は子供ということもあり・・・なんともにぎやかな



待合室でございました(そして、多少の子供のぐずりには微動だにしない母親の様々な



強さを見せていただきました)。



 約一時間後、やっと名前を呼ばれて・・・看護師さんに「今日はどうなさいました?」と



尋ねられ、「のどが痛いんです」と告白。 そもそも喋る声が倍音を伴っている。



 「ではお先にどうぞ」と診察前に鼻とのどの吸引を。 鼻のほうはまだいいんだけど、



のどは吸引剤がしみる感じ。 で、吸い込み方とは関係なく咳が出てきて、無理に朝食を



とったことを後悔した(何回か咳が続くと吐きそうになる)。 しばらく、プリンとかゼリーとか



ゲル状のもので過ごした方がよさそうだ。



 またしばし待ち・・・ようやく、ドクターと対面。



 これまでの経過を逐一報告(次に待っている人が沢山いるので、こちらも簡潔にして



必要十分の情報を渡さねばならない)。



 鼻・のど・耳の順にチェックして、「うーん、のどの結構奥まで炎症が行っちゃってるねぇ」



とのこと。 のどに塗る薬が、いつにも増して苦くてしみました



 「治るにつれて咳が出るのは仕方がないけど、乾燥には十分注意して」と<生活の上



での心得>みたいなものを渡される。 こまめに水分を取る・洗濯ものを部屋干しする・



タオルを首に巻くなどしてのどを冷やさない、など。 更にあたしは寝るときにマスクを



しています。



 なのに、何故のどの炎症を起こす



 ・・・お風呂上がりにしっかり髪を乾かさず、海外ドラマ見ながら気がついたらうとうと、と



いうのがいちばんやばい原因かと思われます。



 慢性の寝不足は、抵抗力を低めますしね。



 ・・・連休明けだし、そのあとで行く仕事ほどだるいものはないわ〜。


posted by かしこん at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月07日

久々の、38℃越え!



 さて、その後。 なにか食べるかと残っていたハッシュドビーフを片付ける(食欲は、



普通にある)。 で、録画していた『ガリレオ』を眺め見しつつファッション誌をめくって



いると・・・急激にのどに負担が。



 秘密兵器・ヴィックスドロップが一袋(5個入り)が残っているのでそれを続けざまに



舐めるが、じわじわと熱があがっていく感覚が・・・。



 面白いので10分おきぐらいに熱を測ってみる。



 37.03℃ → 37.35℃ → 37.78℃ → 38.08℃



 おお、ついに38℃台が来た〜!



 と、気持ちの上ではテンションが高まっているが、頭はガンガン・咳が出始めてきて



のどが痛くてはきそう・かと思うと咳がうまくできなくて窒息しそう・ぞくぞくと寒気が。



 このままではいかんぞ、と風呂に入ることにする。



 といってもほんとに湯船につかったりするとのちのちぶっ倒れる危険性があるので



シャワーですませますが、体温よりもお湯のほうがちょっと熱いので熱が下がる感じが



するし、いろいろ洗い流せばさっぱりするしね。



 で、自分の着ていた服やら使ったタオルやらまくらカバーなど一気に洗濯。



 常温の麦茶をちびちび飲みつつ、冷蔵庫にある最後の紅茶ゼリーを食す(さすがに



ここまで来ると水分のあるものしかのどが受け付けない)。



 と、この段階で38℃越えから3時間以上たち、熱を測れば・・・37.16℃である。



 よかった・・・これならインフルエンザとかではないだろう。



 とはいえ、朝一でいつもの耳鼻咽喉科に行くことは決定なのだった。


posted by かしこん at 03:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月06日

明日も休みならいいのに・・・



 と、休みの日のあとはいつもそう思うわけで。



 GW後半は本棚の整理を完成させるんだ!、と思っていたのに、自らの貧血の波が到来。



慢性的な睡眠不足の解消のためか、起きたはずなのに気がついたら寝ていて、なんだか



寝ている時間のほうが多くないか?、という感じ。



 で、中途半端なところで寝てしまうことがあったせいか、ちょっとのどが痛い。



 これは部屋が乾燥しているせいってことにして!



 一応、熱を測ると・・・普通の人には平熱だがあたしとしてはちょっと高いか?!(でも、



37℃越えってことはわりと多くの人にも微熱の範囲か?)



 いや、きっと、明日から仕事したくないと身体が抵抗しているのだろう・・・ということで。



 お風呂に入ったらすっきりするはずさ!



 あぁ、この4日間で何をしたんだろう・・・まぁ、整理はちょこっと進んだし、本も2冊半ぐらい



読んだし、『アグリー・ベティ』の第4シーズン残ってたの全部見たし、まぁまぁかな。



 あと4日で次の週末、ということで、今週は低空飛行の現状維持でがんばろう。 場合に



よってはいつもの耳鼻咽喉科に行かなきゃいけないかもだけど・・・。



 というか、明日はいつもの時間に起きられるのだろうか・・・それが心配。


posted by かしこん at 21:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月05日

ミント オリーヴ@ATAO

 えーっと、ついに買ってしまいました(実は、4月の頭に)。

  ミントオリーブ01.JPG 危険なお店・ATAOにて。
 <ミント>という名前のショルダーバッグ。 パテント加工されていますが牛革です。
 すでにネイビーブルー(かなり濃い色なので光の加減によってはかなり黒っぽい)をお持ちのえむさんから「いいよ〜、使いやすいよ〜。 雨の日も問題なくバッチリ気にせず使えるし、ちょっと濡れても拭いたらOK」と事あるごとに洗脳されていたのですが、そのときはあまり色がなくて。 この春夏コレクションを機に、新色も出たり、長らく出ていなかったオリーヴも戻ってきたり。 ほんとは、新作でなにかプリント模様のが出ないかな・・・と期待していたのですが、それは叶わず。
 で、他の色は割とキラキラした感じなのですが(それはパテント加工していればある程度は当然)、このオリーヴはちょっとマットというか、まぁ透け感のない色というか、パテントがあまり得意ではないあたしとしても違和感の少ない風情。 新緑の季節でもいいし、秋に持っても大丈夫な落ち着きぶりに、あたしもちょっと派手方向から身を引いてみるか、みたいな決意。

  ミントオリーブ03.JPG このように、ショルダーひもも付属。
 長さをお好みで変えて、斜めがけ・ワンショルダー、ひもなしの3waysで利用可能。
 同色のハンドルはカバンの口のラインと同じカーブを描いているので、ショルダーひもをつけたときに取り外さなくても邪魔にならない設計(そういう細かいバランス感覚が好き)。
 中はこんな感じで・・・。

  ミントオリーブ02.JPG 内張りの布は市松柄。 携帯用・フリーポケットの他にペンホルダーがあります。
 そこが荷物を少なくする工夫というか、「お休みの日に荷物を絞ってちょっとお出かけ」ならば十分対応可能なのですが(えむさんは「私は特別な荷物がないときにはこれで十分間に合うよ」との談)、あたしがいざ仕事に持っていくとなると・・・。

  ミントオリーブ04.JPG ぎゅうぎゅう。
 ジッパー、しまらないよ!、みたいなことに・・・。
 というか、仕事用の文房具入れ(ピンクのポーチ)が場所をとるのよ! これがなければだいぶ余裕が・・・ということで、主に休日出番と相成ったのであります。
 でも朝からひどい雨の日だったらどうするよ・・・ってことで、そのときはまた考えます。
 使っているうちにちょっとずつ革がやわらかくなってきているのがわかるので、そのうち、最初は入らなかった量もいつかは入るようになるのではないかな、と期待していたり。
 と、新しいカバンを買ったのに、「フルラのキャンディバッグ、やっぱりかわいいなぁ」とか、「フォッシルのキャンバスと革のコンビのボストンもいいなぁ」などとと思ってしまうのは何故なのか。
 いかに荷物を減らして多様なカバンを持ち歩くか、ということを考察していたからかもしれません・・・。

ラベル:カバン
posted by かしこん at 04:47| Comment(5) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月04日

中町信特集!



 先日の『模倣の殺意』以後、「知らなくてすみませんでした!」ということで、中町作品を



今更ながらに読むあたし。



   錯誤のブレーキ/中町信



 序章からもう嫌な予感。 登場人物の誰ひとり好きになれないような予感!



 和南城(わなじょう)健・千絵夫妻が素人探偵として活躍するシリーズもののようですが、



警察側からむしろ事件にかかわることを歓迎されていることに、なんとなく時代というものを



感じさせられます(警察から歓迎されない人たちのほうをあたしが読むことが多かったせい



でしょうか。 明智小五郎・金田一耕助・伊集院大介など、プロの私立探偵さんならば



歓迎されるのはわかります)。



 犯人以外にも、関係者それぞれの事情がじわじわわかっていくところは“犯人探し”だけが



目的ではない感じで好印象。 しかし二時間ドラマばりの<死亡フラグ>に「ちょっと、そこ、



スルーする気?!」とあっけにとられました・・・(いや、時代のせいよ)。



 でも、プロローグとエピローグで物語の印象をガラッと変えてしまう中町節は健在。





   三幕の殺意/中町信



 東京創元社が初期作品に手を入れさせて出した長編改訂版。



 なので物語の舞台は昭和40年の冬、尾瀬。 いわゆる<雪の山荘モノ>ということで、



本格度は否応なく増す。 そして構成がものすごく『模倣の殺意』によく似ている。



 叙述トリックをメインに進めた方が、やはりこの方の個性がよく出るということか。



 人物に対する何気ない描写で、「わー、もし次にこいつが殺されてもまったく同情しない



なぁ」と読者(この場合、あたしです)に思わせるところは大変親切だと思います。 今回、



あたしは津村刑事が好きでした。



 といっても津村刑事は別作品に再登場しないと思うので・・・レギュラーメンバーがいない



作品のほうが中町カラーが出せていいんじゃないかしら(でもかつてのノベルズ全盛期には



シリーズをやってくれと言われることが多かったんだろうなぁ、と出版社の事情・これまた



時代の話に思いをはせてしまいます)。


posted by かしこん at 05:29| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月03日

天使の分け前/THE ANGELS' SHARE



 ケン・ローチ監督の新作登場。 下層階級の人々を描き、しかも「スコットランド版『フル・



モンティ』」と呼ばれているのであれば見ないわけにはいかず(『フル・モンティ』が好きな



もので)。



 リアルに裁判所のシーンからスタート。 軽犯罪・トホホ系な犯罪に対して刑務所に送る



代わりに社会奉仕活動を命じられた登場人物それぞれが、様々な活動を通じて仲良く



なり、立ち直りの道を模索する・・・というような映画ではない、残念ながら。



   かけがえのない出会いと

                スコッチウイスキーがもたらす“人生の大逆転”!



 子供の頃からすぐにキレる性格のロビー(ポール・ブラニガン)は、親の代から仲が



悪いというやつらとまた喧嘩して、警察沙汰に。 が、近々恋人が出産予定だということで



社会奉仕活動組に回される。 古い家の内部塗装・墓地の清掃などなどの奉仕活動の



合間に、指導者となったハリー(ジョン・ヘンショウ)と親しくなったロビーは、ハリーが



愛するウイスキーに興味を持つようになる。 しかも彼にはテイスティングのセンスがある



こともわかり、ウイスキーの奥深さにどんどん惹かれていくのだが・・・という話。



   ハリーへの信頼の証が、ロビーのこの表情。

    父親もしくは父親代わりのような存在がいるかいないかというだけで、人生に大きな

    影響が出るよなぁ(それは母親も同様だろうし、代わりの存在は一生じゃなくとも、

    ある一時期だけで十分だったりもするし。 でもいるかいないかでは大違い)。



 普通なら、テイスティングコンクールみたいなのに出て優勝して、自分に才能があることに



よろこびを覚えて仕事を見つけて、家族をつくってめでたしめでたし・・・みたいな感じに



なりそうなんですが、そうならないのがケン・ローチ。 ハリーからウイスキーの本を借りて



勉強するロビーをバカにする社会奉仕活動仲間たち(中にはハリーが好意で連れて行って



くれたウイスキー醸造所にて万引きを働くやつもいる)。 そして、かつてロビーが起こした



前科の内容が詳細にわかってくるにつれ、一筋縄では絶対いかない社会構造・階級分化



めいたものに慄然とする(まぁ、既にその頃には観客はロビーに対して同情的な気持ちを



抱いてしまっているのだけれど)。



 だから、目標があって、努力する者にのみ未来は開ける、という実にシビアな話でした。



 とはいえ、結果的にロビーの足を引っ張りながらも協力するおバカたちに魅力がない



わけではなく(あー、『明日へのチケット』でもフーリガンなバカやってた人たちだよ、と



にやり)、社会の底辺で行き場がないと感じている人たちに“やる気”を起こさせるって



ほんとに簡単ではない、ということをしみじみ。



   地元ウイスキー愛好会、結成!



 タイトルの<天使の分け前>とは、樽に貯蔵したウィスキーが年に2%ずつ蒸発して



減っていくことから、味をよくしてくれるかわりに天使が味見をしているのだ、というスコット



ランドのことわざみたいなもの?(子供の頃、ウイスキーのCMで聞いたことがあるなぁ)



 これ以外のタイトルが思いつかないほどしっくりです!



 たとえば・・・富裕層の年収の2%が最下層の人々の教育や就労支援に回ったら格差



社会は多少改善できるんじゃないの、とか、いつもより2%努力してみたら何かが変わるん



じゃないの、みたいな。 はっきりと映画は声高に言ってはいないけど、観客としては



いろんな要素をその2%から感じ取ることができます。



 純粋にいい話を期待してしまうと、「結局犯罪がらみじゃないか」みたいな非難が聞こえて



きそう(あたしもちょっとそう思ったけど)。 でもそこまでしなければ這い上がれない、という



彼らの事情を考えると適当なモラルや道徳で簡単には語れないな、とも思ってしまう。



おバカな理由で彼らも多少の痛手は被るし、でもハリーへの思いやりが最後まで行動の



原動力になっているし、トータルでよしとしようぜ!



 ケン・ローチ作品としては本国で最高のヒットだそうですが、これを見てそうやって憂さ



晴らしをしたい人たちが多いのかなぁ、と思うとさみしくなっちゃいますが、あえてこれを



笑い飛ばそう!、という強さだと信じたい。 実際、笑える映画です。



 主役のポール・ブラニガンはオーディションで抜擢されたほとんど演技経験ない人だった



そうですが(しかもロビーみたいな生活環境だったとか)、今では別な監督との次回作も



決まり俳優業に進んでいるらしい。 それ自体もサクセスストーリーだよね! 自分の



出来る範囲で若者に職を、チャンスを与えるケン・ローチが、かっこいいのだ。


posted by かしこん at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月02日

シャドー・ダンサー/SHADOW DANCER



 『クライング・ゲーム』から20年、現在に生まれた緊迫のIRA映画、とチラシの裏に



ありました。 『クライング・ゲーム』はレンタルで見たので20年もたったのかどうかの



実感はないのですが、確かにかつてはイギリスでテロといえばIRAでしたね。 『麦の



穂をゆらす風』を見てIRA誕生の発端を知ったあたしとしては(この映画は今もあたしの



トラウマですよ)、最近IRAの噂をきかなくなってうれしかったんですが(そのかわり、



アルカイダ系のテロは暗躍していますね)、2012年にエリザベス女王とIRAは和解して



いたんですね。 よかったよかった。



   彼女に残された選択は、25年の刑務所暮らしか

                             密告者<スパイ>になることだった。



 しかしこの映画で描かれるのは1993年。 少女期に弟が戦いに巻き込まれて死に、



コレット(アンドレア・ライズブロー)は一族揃ってIRAという環境にいるシングルマザー。



今回はロンドンの地下鉄に爆弾を置いて逃走するはずが、途中で見破られてしまい、



更にはMI5に拘束されてしまう。 黙秘を貫くコレットだが、彼女のことをすべて調べ



つくしてあるMI5の捜査官マック(クライヴ・オーウェン)から、このままテロ実行犯として



25年の刑に処せられるか、息子と一緒の生活と引き換えに兄弟の動向、ひいてはIRAの



活動内容を定期的に報告する役目をするかどちらかを選ばされる。



   時間と根気の心理戦。



 苦悩の末、密告者の道を選んだコレットだが、IRA内部も情報漏洩には厳しい目を



光らせており・・・どちらにせよ彼女はいばらの道を歩むことになる。



 ドキュメンタリー映画を撮っていた監督(『マン・オン・ワイヤー』のジェームズ・マーシュ



監督)の作品ということもあり、ディテールが実に細やか。 はじめに拘束されたコレットは



MI5のふたりに両脇からがっちり押さえられて秘密の取調室に連行されていくのだが、



家に戻ったコレットが上着を脱ぐと両方の二の腕にくっきりと、人の手の痣が! それ



くらい強く掴まれてたんだな・・・とこっちがひるんでしまうほど(しかしコレットはまったく



意に介していない)。 それがIRAの一員として歩んできた覚悟? 実はよくあること?



 コレット役のアンドレア・ライズブローは実は『ウォリスとエドワード』のウォリス役の人



だったのですが、すぐに気づかず(見たことある人だなぁとしばらく悩んでいた)。 だって、



人生に疲れた感じというか、しかし追われる者・戦う者としての覚悟が秘められた強さ



とか、ウォリスのときより老け感はあるけど美人だと思ったんですもの!



   またこの赤いコートがね・・・女の意地の象徴みたいで。



 一方、マックはマックで自分が<ハンドラー>として情報を引き出しながらコレットの



安全を守らねばならない、という任務の困難さを痛感。 同僚?・上司?であるケイト・



フレッチャー(ジリアン・アンダーソン)からも「彼女は信用できるの?」とプレッシャーを



かけられ、「むしろ彼女に入れ込み過ぎなんじゃないの?」と揶揄されてみたりして、



孤立を深めていく。



 1993年設定なので、コンピューターや携帯電話、もしものときの無線スイッチなどが



相当昔のものに感じられて面白かったです。



 当時、IRAの活動拠点であったベルファストでは、ほとんど“隣近所はみなIRAと



それを擁護する者たち”といった趣きで・・・思想信条が極まってテロリストになるという



選択があるのだと思うんだけど、そこに血の繋がり・地縁が絡んでしまったら理性的な



対話なんかできるのか?、と普通に思います。



   自分より息子が大事。

     でも逆に“血のつながり”が弱点になるのなら“子供をつくらない”というのも一つの

     選択肢だと思うのですが・・・それとも、“同じ志を継ぐ次世代を生み出すこと”も

     またテロリスト一族の宿命なのでしょうか。 でもコレットならば息子には違う

     世界で生きてほしいと思っているだろうに。



 そして<スパイ>の定義がよくわからなくなってきた・・・。



 ジェームズ・ボンド的には「必要な情報を手に入れる者・何らかのミッションを完遂する



者」というイメージだけど、「密告者」=「裏切り者」という感じがする・・・どの立場にいるかで



それが決まるってことですかね。



 もともとIRAの掲げた<アイルランド独立>という理想は高かったんだけど、時間が



たつにつれ復讐のための復讐というか、コレットの兄たちがしようとしたことなんて完全に



やつあたりのレベルだし・・・ずっと前に『パトリオット・ゲーム』を見たときにも思ったの



だけど、テロルの原理は実行者が私怨を挟んだ段階で崇高な理念は地に落ちてしまう。



その後、何を言おうと説得力を持たなくなるのに、何故当事者たちは気づかないのか。



裏切り者がいる!、と制裁を加えることで、顛末は恐怖政治になるしかないのにどこで



終わらせるつもりなのか。 ・・・あたしには、わかりません。



   ジリアン・アンダーソン、

      『Xファイル』のときより美人な感じがしますけど! この映画、美人レベル高い!



 クレジットで、原作者が脚本も書いていることに気づいたので原作も探してみようと



思います。



 <ラストの秘密は誰にも話さないで下さい>と、これまたチラシに書いてありますが



・・・誰にも言えませんよ!、あんな後味悪いラスト!



 かなり、へこみます。


posted by かしこん at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする