2013年04月04日

模倣の殺意/中町信



 どうも最近、「あなたのところ、創元推理文庫なんてそんなに置いてないでしょ?」と



いうような小さな規模の本屋さん(しかしブックキオスクなど、チェーン展開はある店)で



この本が平積みどころか山積みされているのをよく見かけるようになった。



 誰か(書店員の集まり?)が仕掛けているのか?



   どうせ仕掛けるならもっと早く・・・。



 最初の2ページを読んでいるときに、「この感覚は以前にも体験したことがある・・・」と



気づき、ふとあたしの頭の中をよぎったのは、天藤真の『死角に消えた殺人者』でした。



 特別、似てるわけではないのですが、なんでだろう。 今から見ると、かつての時代に



<フェア>を貫こうとする意志で描かれた物語たちは“覚悟”にも似た空気をまとっている



のだろうか。



 ある人物が死ぬ。 その死に疑念を持つまったく違う立場のふたりがそれぞれに死の



真相に迫ろうとし、思いもかけずその調査が交錯する・・・というような話、とでもして



おきましょうか。 予備知識がない方が楽しめるから。



 あぁ、あたし、こういう話が好きなんだよなぁ、と思い出す。



 天藤真を思い出したら一連の作品に衝撃を受けたことが芋づる式に記憶の引き出しから



転がり落ちてきてびっくりする。 あぁ、まさか天藤真を思い出させる作品に出会うなんて。



 『大誘拐』が有名な方ですが、あたしがいちばん好きなのは『陽気な容疑者たち』



 『皆殺しパーティー』のラストにはものすごく動揺させられました。



 というわけで中町信、しばらく追いかけてみようと思います。


posted by かしこん at 04:56| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする