2013年03月19日

日本同様、イギリスも広い



 最近、2・3日に一回は半身浴をする(というか、シャワーだけで済ますのではなく



しっかりお湯につかる)ようになりまして・・・本を読む時間が増えております。



 しかし内容に夢中になると、要は体育座りの態勢で長くいることになり、ちょっと腰が



痛くなっております(ちょっとは身体を動かせ、あたし)。



 というわけで、イギリスのミステリーを続けて3冊。



   『白夜に惑う夏』/アン・クリーヴス



 『大鴉の啼く冬』に続く<シェトランド四重奏>第2弾。 イギリスとはいえほぼ北欧の



緯度であるシェトランド諸島の夏は当然白夜。 太陽の沈まない日々は島の人々の



生活にも影響が出、白夜目当ての観光客が島に押し寄せる非日常。 そんな中で起こる



殺人、過去の行方不明者・・・とモチーフはあえて『大鴉』とかぶらせているのであろうが



印象や手触りがまったく違い、かえってそれに気づいてしまったらミスリーディングになる



という見事な仕掛け。 ペレス警部が主役としての存在感を発揮してきたのもよかったです。



しかし比較的早いペースで二作目を読んでしまった・・・あと二作なのに。



   『雨の浜辺で見たものは』/ジェイニー・ボライソー



 これは去年の9月に買ったまま積読本になっていました・・・“コンウォール・シリーズ”



最終巻と銘打ちながら実は著者の死去のための最終作、シリーズとしての完結編では



ない!、と知って気力が砕かれたから。 けれど、もうすでに6作も読んできたのである、



レギュラーメンバーのみなさんのことはなんだか知っている人みたいな気持ちになって



しまっているのはむベなるかな。 またお風呂で読み切るのに丁度いい厚さなのだ。



 このシリーズの舞台はコンウォール地方。 荒れた土地、そして海。



 イギリスでも、北の方がなんだかあたしの郷愁を誘うわ(田舎加減も含めて)。



 今回、シリーズ史上最悪とも言える事件に、あたしはローカルな狭い範囲で事件が起き



続けることの限界を感じる。 しかも一人の人物が探偵役を買って出るという設定の限界と



いうか・・・このシリーズが続くんだったら、作者はどんどんもっとひどい事件を起こして



いかなくてはならなくなっていったんじゃないか・・・だったら、このへんで終わっておくのが



ちょうどいいのかもしれないな、みたいな。



 あまりにダークな展開は、コージーミステリにはふさわしくない。



   『罪深き眺め』/ピーター・ロビンスン



 主任警部アラン・バンクスシリーズ第一作。 ここの舞台はヨークシャーの片田舎、



イーストヴェイル。 ここもまたイギリス北部なんですよね〜。 なんだろう、北部の方が



地方感が強くて舞台にしやすいのかしら。



 都会に疲れてロンドンからイーストヴェイルに転属希望を出し、静かな日々が送れると



思ったバンクス警部であったが、その町には女性の着替えどきを狙うのぞき魔が彷徨し、



かといえば留守宅を狙うコソ泥もおり、ついには老女の殺人事件!



 まだ若いせいでしょうか、ドラマのアラン・バンクスほどの厳格さというか頑固さみたいな



ものは薄く、意外に新鮮。 狭いコミュニティ、警察の人手不足など、描かれている時代に



前後はあれど<人間関係が近すぎるからこそ秘密が生まれる>のは共通点で、それって



ちょっと横溝物とも通じませんか・・・(そこまでおどろおどろしてないですけど、雰囲気が)。



 あぁ、そのあたりのドライさ加減が(冷たいという意味ではなく)イギリスなのかなぁ。



 日本も北海道と九州じゃ描かれ方はだいぶ違うだろうし・・・イギリスも実は広いのね。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする