2013年03月10日

第35回日本アカデミー賞授賞式



 調子がよくなってきたので、録画していた授賞式を見ました。



 ま、ホテルの大広間でやるというところから、本家のアカデミー賞と比較しては



いけないのですが、いろいろとやるせない・・・それでも、毎年それなりに改善を



している努力は認めます。 しかし一般人の客層が今年はなんか違うぞ、と思ったら、



東方神気の人がいたからなのね(韓流ファンの空気は異質だ)。



 録画・・・だから仕方ないのかもしれませんけど、結構コメントカットされてる感あり、



スタッフの方々のコメントをまったく流さない、というのもまたつまらない原因(ほんとに



“映画ファンの祭典”なのかと)なんですが、公式HP見れば全員の受賞コメント載って



るんですかね?



 そして結果として・・・なんとなく予想通りで、それはそれでつまらないんですけど。



最優秀作品賞  「桐島、部活やめるってよ」



 編集賞をとったので、もしかして『桐島』の流れなのかな、と思っていましたが・・・。



あたしはこの映画、とても好きですし、去年の邦画ではベストだと思っているのでこの



結果には納得なのですが、保守派の多い投票者たちはほんとに納得いってるのかと



(で、実際、一部からは「どうせ日テレ資本だからだろ」と叩かれているし。 どうせ叩くなら



ちゃんと映画見てから言え!)。 会場に神木隆之介他キャストの若者たちがほとんど



いなかったのも、いまいち盛り上がりきれなかった原因でした。



 『桐島』が国内のいろんな映画賞でこれまでたくさん受賞してきた結果を無視することが



できなかった・・・そしてそれを超える候補作が他にはなかった、ということでしょうか。



最優秀監督賞  吉田大八監督(「桐島、部活やめるってよ」)



 吉田監督ってこんな神経質そうな人だったんだ・・・と初めて知りました。



 長編映画のキャリア4本目で最優秀とは・・・日本映画界は若返りも考えているのかな。



まぁ、過去には山崎貴監督にもあげてるし、監督賞というステイタスが特にあるわけじゃ



ないのかも(大概作品賞とセット、みたいな)。



最優秀主演男優賞  阿部寛(「テルマエ・ロマエ」)



 名前を呼ばれたときの、阿部寛の心底驚いた表情と動揺しきったスピーチが印象的



でした。 というか、阿部寛の存在なくして『テルマエ・ロマエ』の実写化は不可能だった



でしょう。 だから当然の結果ってことで!



 ちなみに、高倉健は事前に主演男優賞候補を辞退していたそうです。 論功行賞的に



もらうことを潔しとしなかったのか? それだけ『あなたへ』は個人的な映画だったから?



まぁ、いろいろ考えられますけど、その段階で『あなたへ』の作品賞は勢いをなくしたと



思うし、そこへ向かいたかった票が助演男優・女優に向かったとも思えますね。



最優秀主演女優賞  樹木希林(「わが母の記」)



 正直、誰が並んでもその中に樹木希林がいたら、そこに目が行っちゃうでしょ。



 しかも子供を捨てた過去を持つ・認知症進行中、というやりがいもあれば演技力も評価



されやすい役柄だし。 来年の授賞式の司会がどうなるか楽しみ。



 女優という枠にとらわれず、誰よりもパンクな人だなぁ(感嘆)。



最優秀助演男優賞  大滝秀治(「あなたへ」)



 ま、ここは一択ですから。



 でも、ここの候補の中に小日向文世(「アウトレイジビヨンド」)がいてほしいと思ったのは



あたしだけではないはず・・・。



最優秀助演女優賞  余貴美子(「あなたへ」)



 他が結構若手だったし、投票者の保守性が一気に出た結果だったなぁ、としみじみ



(あたしは余貴美子さん好きですし、うまいなぁと思うけど、寺島しのぶだってよかったん



じゃないの、というのもあるけど、余さんのうまさはわかりやすいですからね)。



 で、スタッフ側ですが・・・(というか監督だってスタッフだという気がするが)。



最優秀脚本賞  内田けんじ(「鍵泥棒のメソッド」)



 内田監督のコメント聞きたかった!



最優秀美術賞  磯田典宏・近藤成之(「のぼうの城」)



 『のぼうの城』に何かとらせておかねば・・・的な? まぁ、時代劇ですし、大がかりと



いう点ではいちばんでしたしね。



最優秀撮影賞  木村大作(「北のカナリアたち」)



 まぁ、これは間違いなしということで・・・大作さんのコメントも聞きたかったよぉ。



最優秀照明賞  杉本崇(「北のカナリアたち」)



 照明が印象に残っている映画ではないんですが・・・北の大地の圧倒的な寒さを印象



づける要因として?



最優秀録音賞  橋本文雄(「連合艦隊司令官・山本五十六〜太平洋戦争70年目の真実〜」)



 うーん、CGが安かったところを音でフォローってことだったのか。



最優秀編集賞  日下部元孝(「桐島、部活やめるってよ」)



 これも納得が行くところですが・・・編集と脚本の違いってどこまでなのかってのはただの



観客には区別できないところではあります。 脚本にもとから書かれていたことなのか、



編集するときに判断されたことなのか。 そして編集者と監督の違いは?、というのも



実はよくわからないんですよね・・・。



最優秀アニメーション作品賞  「おおかみこどもの雨と雪」(細田守監督)



 ジブリじゃないときはこっちなんだよな・・・深海誠監督も評価してください!



最優秀音楽賞  川井郁子(「北のカナリアたち」)



 音楽の使われ方には問題があったが・・・テーマソングとしての印象度、ですかね。





 『桐島、部活やめるってよ』がなかったら『北のカナリアたち』だったのかなぁ。



 まぁ、もともとは大手映画会社のお祭り的に始まったものが、日本映画の作品数が



増えたことで小規模公開・弱小配給会社の作品も無視できなくなってきた・・・という流れが



出てきたのはよかったです。


posted by かしこん at 20:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする