2013年03月31日

ばいばい、MD90



 あたしは飛行機が好きだった。 今でもそんなにきらいではないけれど、ある時期は



ほんとに飛行機が好きだった。 地元の駅では電車は基本始発か終点、という状況に



慣れ切ってしまっていたあたしには、東京駅の新幹線でのホームでの待ち状態など



悲劇そのもの(というかありえない!)。 それを考えれば空港でゆったりできるのも



魅力的だったし。



 とはいえ、あたしの地元の空港は第三種の小さな空港で、常時飛んでくれていたのは



JAS(日本エアシステム)。 ANAは繁盛期だけ路線設定するけど閑散期は即撤退、



JALは来る気もありませんという土地柄だったので、あたしの飛行機好きはJASによって



育まれたものであります。



 そこでよく乗ったのが、MDシリーズ。 MD81が多かったけど、ある時期を境にMD90の



出番が多くなった(それまでは90に乗れると「すごくラッキー!」と思えたものだ)。



 サイズ的に大きな違いはないのだけれど、90の方が新しい機種なので3列に一台ずつ



モニターがあり、各座席に音響システムがついていた(81にはそれがなかったので、緊急



脱出の際の注意事項は客室乗務員さんが実演)。



 なによりも素敵だったのは、MD90のカラーリング。



   あたし、これには

                乗ったことないかも・・・7号機かな?



 虹をベースに7種類にペインティングされたボディ。 2号機にはデザインした黒澤明の



サインもデザインに組み込まれてた。 「今日のこれって、何号機ですか?」と乗るたびに



客室乗務員さんに聞く迷惑なやつでした(1・2・4・5・6号機には乗ったことがあると思う)。



4と5号機にはやたら乗った気が。 一回覚えたら、もう聞きませんけどね。



 他の機会でボーイングやエアバスの飛行機にも乗ったことがあるけれど、マクダネル・



ダグラス社(MD機)の優れているところは機体の大きさに対して窓の比率が大きいところ。



座席によって窓が半分見えないとかそういうこともなかったところ。 乗る人の気持ちを



考えてくれてるなぁ、って感じるところ。 あと、主翼やエンジンが後方にあるので、飛んで



いる姿はちょっと鳥みたいなんだよな〜。 そうするとボーイングの期待がバランス悪く



見えたりしちゃって(意見には個人差があります)。



 だからあたしはレインボウ塗装のMD90が大好きで、その流れでレインボーセブン



(JASが導入したボーイング777を虹のイメージで塗装したもの)も好きになりました。



一回しか乗れなかったけどね。



 で、JASとJALの合併。 MD90が白に赤の鶴丸塗装にさせられる、と聞いたときは



胸が詰まりそうだった。 そんなつまらない色にされたらMD90じゃない!、と思った。



 だから一度、そのときに心の中でお別れをした。 さよなら、MD機よ、と。



 しかし、ニュースでJALの経営効率化のためにMD機を全部外国に売り飛ばし、この



3月30日が日本での最後のフライトになる、というのを見てしまったから・・・。



 あの頃の気持ちがよみがえりました。



 飛行機によく乗っていた頃は、個人的に・精神的にいろいろ大変な時期でした。



 でもそれをMD90の鮮やかな塗装と(場合によっては81の素朴さと)、JASの客室



乗務員さんの気遣いと、機長の礼儀正しいご挨拶と、あと離陸準備のときに必ず三人



揃って見送ってくれた地上勤務の方々と、また同じような気持ちを抱えて飛行機に乗って



いた人々の体験談(JAS機内誌の投稿欄)があたしを支えてくれていたのでした。



 終わらない宴はない。 でもあたしの記憶の中には、いつでもレインボウ塗装のMD90が



いて、あたしの乗りたい飛行機はいつもそれなんです。



 でも、もうないんだよね。 あたしの飛行機熱はもう冷めてしまいました。



 ばいばい、MD90。


posted by かしこん at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月30日

ひまわりと子犬の7日間



 本来、あたしは動物ものが苦手です。 しかし・・・堺雅人が出てるし、宮崎弁での



ネイティブ言語での芝居だし・・・ということで、興行成績を上げるためのご祝儀のつもりで



行ってみました。



   首輪を失った母犬「ひまわり」。

                       もういちど、きみに、愛を伝えたい――。



 冒頭で、主人公神崎彰司(堺雅人)のナレーションが言う。 「亡くなった妻が言って



いた、どんな生き物にも歴史があると」みたいなことを。 そしてのちに保健所で出会う



ことになるある犬の<歴史>がサイレント映画風に語られていくわけですが・・・ここの



段階で『わさお』レベル。 なんかやばいことになってるぞ、という雰囲気があたしをつらく



させるのであった。



 保健所で働く神崎彰司は「保管期間は7日間、それが過ぎたら殺処分」をどうにか回避



するため、娘と息子にも協力を仰ぎ犬の里親探しに奮闘する。 そのため期限破りもまま



あり、自分の家でも2匹の犬を引き取っている。 動物を一匹でも多く助けたい、という彼の



願いはいつも上司(小林稔次)の小言の対象。 「こんな仕事、俺には向いてないっすよ、



どうせ腰掛けですから」とほざく同僚の一也(オードリー若林)には、彰司が何故そこまで



するのか理解できないのだが。



   堺雅人が表裏のない(含むところがない)

    笑顔で演じる役なんて、なかなかないよなぁ、というのは新鮮でした。



 ただ、保健所における<動物の殺処分>についてきっちりと省略なく描いているのは



とてもいいです。 でもあたしが個人的にふと思ったこと・・・死刑執行官は誰がボタンを



押したかわからないような配慮がされてるけど、保健所職員にはそんなのはない。



 自分たちでガスを準備して、動物たちを送り込み、自分でボタンを押す(その際の彰司の



表情は、今作における堺雅人のベストアクトです)。 彼らへのメンタルケアはなされて



いるのであろうか。 「人間と動物を一緒にするな」という声もありましょうが、少なくとも



死刑囚は犯罪者(冤罪の人もいるかもだが)、だが動物たちはそれこそ何の罪もなく、



人間の都合のせいだけではないか。



   が、結果的に犬を殺す仕事であることには

    変わりがない・・・仕事の詳細を娘にどう話すか悩む。



 そのような問題提起につながるのは前半だけで(映画は声高に主義主張を述べている



わけではなく、あたしが勝手に感じたことだが)、後半は子供を守るために人間に心を



許さない母犬と彰司との関係が中心となりハートフル方面に話が進んでしまいます。



 ストーリー上この親子は特別扱いみたいだけど、他の犬たちはどうなの?、というのが



気になって仕方がなかった(一応、ホワイトボードに「期限:○月△日」と書かれているのが



映るので、それこそ登場していない職員さんが働いてくれているのでしょうが)。



 また、堺雅人とでんでんの安定感は抜群なのに、中盤でんでんさんはさっぱり出てこず



(定年後の非常勤職員なのか? 月の半分しか働けないのか?、省略法の美学か?)、



そういう意味でも納得いかず・・・犬一家と神崎一家の対比が最重要だったということなの



かもしれませんが、ちょっとでも他の犬たちは他の職員が世話しています的描写があったら



よかったのに。 それこそ腰掛けの一也くんは何の仕事してるのか彰司さんと絡む以外は



いまいちわからない・・・。



   子犬はかわいいですわ、確かに。



 犬を“助ける”ということ、保健所のあり方、飼い主の立場・飼い主ではない人の立場、



犬も人間も同じ命です、などなど伝えたいだろうことがいっぱいありすぎて全部観客に



伝わるのだろうか・・・と心配になる、そんな映画です。



 なんか、奇跡が安売りされているなぁ、と感じてしまうのは、あたしは動物をまったく



飼っていないくせに動物好きだからです(震災で行く場所を失った犬猫たちを引き取った



人が、どこか狭いところにただ押し込めていただけだった、的なことを聞くと怒りの持って



いき場に困るほど腹が立つほど)。



 だからあたしに動物映画は難しい・・・いろんなことを考えてしまう、里親を探す会に



行ってみようかな、とかさ。


posted by かしこん at 20:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イギリスと北欧のミステリは今熱い!(あくまで主観)



夏の記憶/ピーター・ロビンスン



 アラン・バンクス主席警部シリーズ第二弾。



 今回は町中の事件ではなく、中心街から15マイルほど離れたキャンプ場やら丘陵



などがある場所で、石垣の中に男性の死体が埋まっているのが発見される。



   ここは荒野が表紙でもよかったような。



 そこから村の人々の心が波立ち、関係性が通り一遍ではないことが浮かびあがる。



 思わぬものを目撃してしまい、そのことにおびえるよりも自分の力で事件を解決したら



有名になってこんな田舎から出ていけるのに、と考えてしまう若い娘の気持ちがせつない。



その結果、出てしまう行方不明の人物を探すのに、グリスソープ警視は20年以上前の



事件を思い出す。



 ブレイディとヒンドリー、『荒れ地連続殺人事件』。



 そんなにもイギリス本土では衝撃的な事件だったんだなぁ、と感じいる(余談ではある



が、FBI行動分析課はゾディアック事件の模倣犯としてサカキバラ事件を分類している



らしい)。



 タイトルの『夏の記憶』はこの年の夏だけではなく、そもそもの始まりだったと言える



10年前の夏のことでもある。 誰もが抱く誰かへの印象が重なり合ってその人物の



実像に近いものをつくっていくけど、でも些細な誤差の積み重なりが虚像をつくっていた



のなら? 見えているものはどこまでが真実に近いのか。



 地味なれど、古き良きミステリだな!、という手ごたえを感じました。





冬の灯台が語るとき/ヨハン・テオリン



 スウェーデン南東部に、海岸線に沿うようにして浮かぶエーランド島が舞台。



 最も近い都市はカルマルで、ストックホルムとマルメのちょうど中間地点ぐらいにある。



島はバルト海に面していて、冬は海が凍るしブリザードもやってくる。 スウェーデンと



いっても、広いなぁ。



 なんかもう、今のシチュエーションだけで心惹かれる。



   表紙の味わいも好き。



 ストックホルムを離れて、近くに灯台のあるこの島の家に越してきたヨアキム一家。



 この家族には悲しい過去があったが、それを振り切るために新しい生活を出発させた



のに、またしても悲劇が・・・。



 この古い屋敷には幽霊伝説があり、それがキワモノとしてではなく物語にうまく入り



込んでいるというか、不思議な抒情性を全編に漂わせる効果をもたらしていて素敵です。



 ほんとは『黄昏に眠る秋』から続くエーランド島四部作らしいのですが、主要人物が



違うので(探偵役になる人だけが同じっぽい)どこから読んでも大丈夫らしい。 実際、



この話の中では『黄昏に眠る秋』に関しての言及はなかったみたいですし。



 雰囲気だけで十分に読ませる作品なんだけど、最後にはしっかりミステリとしての



解決が提示されていて・・・なんだかいきなり現実的になってちょっとびっくりした。



 幻想文学的にまとめてもよかったのかもしれない。 もうひとつの主役は時の流れと、



過去の死者たちだもんね。


posted by かしこん at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月29日

雨と風と桜



 どうも「桜が咲いた」という実感が持ててない、と思っていたのは、自分の住んでいる



ところのいちばん近くにある桜の木がまだ花をつけていないからだった。



 だからたまに違う道を通ったりすると、「はっ、ここのはもうこんなに咲いてる! というか



もう散り始めている!」というギャップに動揺したり。



 しかも、仕事場で一緒に働いているある人物が6月から外国に留学することが最近



本決まりになり(本人的にはもう早めに決まっていたのかもしれないが公表されたのが



最近だった)、では送別会をしないといけませんねぇ、という話になったところ、ご本人から



「お花見でもいいですよ」と言われて・・・花が咲いてから言うな!、と思ってしまうのは



あたしだけでしょうか・・・参加者を募り日程調整をしていたら全部散ってしまうわ(それでも



ちょっと調整はして、無理だということが改めてわかった)。



 というわけでお花見は勘弁していただいて、GW前ぐらいに送別会をする予定を考えて



います。



 で、帰ってきたら・・・家のそばの桜が夜の闇の中で花をつけていたのでした。



 おお、なんで今年はまわりより遅かったんだろう?



 ともかく、やっと「桜が咲いた」の実感を持つことができました。



 しかし、その次の日である木曜日は朝から雨&風・・・夜、帰ってきたら花弁ごとむしり



取られるように地面に落ちていた。



 あぁ、はなびらがひとひらふたひら、はらはらと散っていく様が美しいのに・・・。



 こういうときは「雨風のバカ!」って思ってしまう・・・。


posted by かしこん at 05:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月28日

Ten/キリンジ

 ついにこの日が来てしまった。
 昨年の堀込泰行脱退表明により、兄弟デュオ“キリンジ”として通算10作目にして最後のアルバム(兄・高樹が一人で今後はキリンジとして活動するそうなので、アーティスト名がなくなることはないのだが)。

  キリンジテン.jpg 最後なのにこのジャケットはどうよ。

 前作『SUPER VIEW』から5カ月弱で届いた新作ですが、前作の延長線上にある作品なのかと思っていたら(とても美しいがストレートすぎて物足りないと思っていた部分もあったので)、また全然違う世界観というか、これまでキリンジがやってきたことの集大成というより再構築といった趣。 しかも前作も46分ぐらいだったのに今回さらに短くなって40分強! なんか物足りないぞ!
 しかし、最後だからって派手にしない・むしろ地味目に、というのもまたキリンジらしい。
 それにしても、歌詞がどんどんわかりやすくなってきたよなぁ・・・。
 それが成熟ということなのでしょうか。
 これが二人の最後のアルバムだと知らなければすっごく楽しいんだろうけど(これまでになく楽器の音ひとつひとつがくっきり聴こえるし、ミディアムテンポの曲が多いから)、でも、知ってしまっているからどこかさびしい・・・(涙)。
 まだ聴いて3巡目なので、もうちょっと冷静に聴けるようになったらそれぞれの曲についてコメントできたらなと思います。

ラベル:邦楽
posted by かしこん at 05:30| Comment(0) | TrackBack(0) | Music! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月27日

紅茶ゼリーにはまる



 このところ、紅茶ゼリーにはまっております。



 油断すると一日一個食べてしまう・・・いかんいかん、せめて2・3日に一個ぐらいで。



 といっても、別にすごいお店のものでもなんでのなかったりするのですが。



   EMIALの“紅茶ゼリー”。

    同じ形態で“珈琲ゼリー”もあって、それは比較的置いているお店(スーパー・

    コンビニ)が多い。 紅茶ゼリーを扱う店は少なめです。



 <アールグレーの香り>とありますが、ゼリー本体はティースプーンでは拾いきれない



ほどのサイズのブロック状で、ストレートアールグレイティーの味。 その隙間に、濃い



豆乳紅茶のようなミルクティーソースが埋まっている、という状態。



 半身浴のあとに録画した海外ドラマを見ながら食べるのが一日の楽しみ、みたいに



なっている・・・あたし、ゼリーものはそんなに好きな方ではないんだけれど、紅茶ゼリーと



いうのがやはり珍しいからかしら。 ・・・自分で、寒天紅茶をつくってみようかなぁ。



 しかし葉っぱから入れた本格紅茶でまたカフェインアレルギーがぶり返しても困る。



 今月は近所のスーパーで一個¥118−なので、少し買いだめしておこうかなぁ。


posted by かしこん at 05:26| Comment(2) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月26日

今日は、8冊!



 21日発売の創元推理文庫新刊がシャレにならない量だと思っていたら、マンガまで



出てたよ!、と思わず書店にて蒼ざめた。



   チェーザレ 想像の破壊者 10巻/惣領冬実



 フィレンツェ編最終章ということで・・・「この話、終わるのか!?」と思いながら読んで



きましたが、どうやら一区切りついたようです。 しかしチェーザレ・ボルジアの生涯を



どこまで描くのか(どうせなら最後まで描いてほしいけど)となるとこれまたいつまで



続くのか果てしない・・・これからいやでも権謀術数に巻き込まれていくのであろうし



(今までもないわけではなかったが)、自分でも残酷な選択をしていかなくてはならない



だろうし、フィレンツェ編が彼の人生の中でもしかしたらいちばん美しい時だったの



かもね・・・。



   とりぱん 14巻/とりのなん子



 とりぱんも14巻ですよ・・・今回は早春〜初秋にかけての話だったので<冬>という



醍醐味は次巻におあずけですが、それでも北東北的季節感は十分に味わえます。



 「まだ3月なのに桜が咲いているとは何事か!」とつい瞬間的に思ってしまうあたしは、



まだまだ北東北人の季節感から抜けられません(あ、そうだった、こっちではもう咲いて



当たり前なんだ、ってわかってもいるのですがね)。 強烈に地元に帰りたいってわけじゃ



ないんだけど、入学式でも普通に雪が降ったり、白鳥が飛来地に山ほどやって来て、



鳴き声がうるさくて会話ができないほどだけどそれはそれで当り前で、庭のクロッカスが



鮮やかな黄色いつぼみをつけると「春が来たんだなぁ」って実感するような、そんな日々が



とても懐かしい。 突然変な生き物に遭遇したり。 でも、神戸で初めて見た生き物たちも



いるから・・・なんとも我儘ですよね(ちなみにあたしはゴキに対する恐怖心や嫌悪感が



あまりない。 地元で遭遇したことがなかったからであろう)。 こっちに来て、雨のあとの



夜の排水溝を歩きまわっているやつを見たのが多分初めて。 飛んでるところも見たこと



ないので・・・このまま恐怖は体験しないままで生きていきたいです。



   冬の生贄/モンス・カッレントフト



 スウェーデンミステリにまた新しく現れたシリーズもの。 女性刑事が主人公ですが、



事件は近年の北欧ミステリの流れに乗っかってかなり凄惨。



 そしてこの物語の舞台はストックホルムから南西に約200キロ離れたさほど小規模では



ない地方都市リンショーピンということで・・・またスウェーデンの地理に詳しくなりそうである。



   ハルさん/藤野恵美



 <ハルさん>と言われれば女性か日本語に堪能な外国人男性を連想してしまいますが、



ここのハルさんは人形作家を生業とする父親で一人娘を育てている。



 日常の謎meets『Papa Told Me』?、ってことで気になりました。



   悪魔と警視庁/E・C・R・ロラック



 <クリスティに比肩する英国探偵小説黄金期もう一人の女王>と帯にあり・・・なんで



アガサ・クリスティに匹敵するぐらいの作品なら本邦初邦訳ってどういうこと? 原著が



見つかりにくいとかそういう問題? まぁ、自分の目で確かめたいと思います。



   天狗 大坪砂男全集2



 文庫なのに¥1,500−って!



 しかし厚みはある。 乱歩だけでなく中井英夫や皆川博子までこの人物について文章を



寄せている(都筑道夫は一番弟子らしく、沢山文を寄せている)。



 それだけで期待値が上がりますが、短編をたくさん集めているので何から読んだらいい



のか・・・。 全集が揃ってから考えようかしら。



   模倣の殺意/中町信



 創元推理文庫の新刊ではないコーナーに、何故かひときわ高く平台に積まれていた。



 この人の名前見たことあるけど読んだことはないな・・・と何気なく手に取ったら、なんと



最初に発表されたのは1973年。 2004年に復刻されたものであることを知る。



 マジすか、そんなキャリアの長い人だったんですか!



 裏を見れば鮎川哲也が推薦文を書いている! わっ、そんな人を知らなかったなんて



推理小説好きとしてなんか恥ずかしい!、といきなり思ってタワーから一冊抜きとる。



 表紙に人の顔にハテナマークの絵があるのも珍しい(以前は背表紙にジャンル分け



されたアイコンのようなイラストがついていた)。



 これで8冊・・・また一万円札が消えた〜。



 買ったからといってすぐに読めるわけではないんですけどね(まだ読んでいない本が



古本屋で売られているのを見ると、いわく言い難い気持ちになる)。



 そして本棚の整理が進まない・・・。



 というわけで今日も『ビブリア古書堂』は買えなかった・・・いっそのこと、4巻だけ買って



しまおうかしら。


posted by かしこん at 07:18| Comment(6) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月25日

横道世之介



 なんとなくこの時期、沖田修一監督の新作を見るような季節まわりになってる?(去年の



『キツツキと雨』も2月ぐらいだったような)。 というわけで吉田修一原作に微妙な感じを



持ちつつ、「きたろうさん出てるしなぁ」と思って見に行くのであった。



 最初の風景を定点カメラで長く映して、「あ、80年代なんだね!」と説明なしに観客に



気づかせる仕組みですが、これってある一定の年齢以上の人にしか効かない技では・・・



(リアルに80年代を知らない人には「あぁ、昔だ」でいいのか)。 とはいえあたしも、それが



80年代前半なのか後半なのかはわからず・・・のちにかなり後半だとわかることになります。



   出会えたことが、うれしくて、可笑しくて、そして、寂しい――。



 予告がすでに過去を回想する感じになっていたので、<回想としての大学時代・そして



挟み込まれる現在>という形には違和感はなかったですが・・・沖田修一監督独特の“間”が



前半は光っていて楽しかったです。



   東京に出てきてすぐの彼は、隙だらけのぼんやりくん。



 法政大学に入学するために長崎から上京してきた横道世之介(高良健吾)は、東京に



あるすべてのものが物珍しく映ってしまうことに困惑とよろこびを感じる。 謎のご近所さん、



入学式で知り合った押しの強い同級生の倉持(池松壮亮)、学食でお金を借りた人だと



間違ったのがきっかけで友達になる加藤(綾野剛) など、積極的に友達になる気は特に



なかったのにみないつの間にか世之介を友人と認めている。 穏やかでお人よし、気の



いい世之介は、いつしかお嬢様の祥子さん(吉高由里子)からかなり好かれてしまうことに。



   男の人って特に、大事な話を

              どうでもいい場所でしてしまうってこと、あるよね。



 そんな青春群像劇です。



 多分、バブル期に大学生だった人たちには「あるある」描写が多いのでしょうが、あたしは



そのあとの世代なので(しかも地方の大学だったし)、法政大学のサークル勧誘のお祭り



騒ぎには目が点になりました。 さすが私立のマンモス校! それは知らないことなので



よくわからないですが、それ以外の細かいことで「?」と思うところがあり・・・以前、シティ



ボーイズのフィルムノワールで沖田監督の作品に大竹さんが「時代考証が全然なって



ないんだよ!」、と怒鳴りつけ、「いや、短編だから予算がないんだよ」ときたろうさんが



とりなしていたけれど、映画の規模が大きくなって予算が増えても変わらないということは、



もともとそういう細かいことには気を遣わないタイプなんではないか・・・という気持ちに



なりました(そこはいい悪いではなく監督の個性だと思うし、気になる客が増えるようで



あればそういうところに気をつけてくれるスタッフがいればいいだけのこと)。 あたしは気に



なるほうなので(松葉杖のつき方が逆!、とか)、細かく目を光らせるスタッフを入れて



ください。 ちなみにきたろうさんは世之介の父親役でしたが、長崎弁が適当っぽかった



です(ほんとに適当なのか、ちゃんとやってても適当っぽく見せるのがきたろうさんなので



よくわからない)。



   加藤くんがいかにもスタイリッシュ風

     大学生なのも面白いんだけど、少女マンガを読みなれた身には、彼の背景は

     ちょっととってつけた感がなきにしもあらず。



 大きな物語の流れのない、青春群像劇なのでここに強いキャラがいないとダレかねない



のですが、世之介の母として余貴美子さんがまたおいしいところを要所要所で持っていく。



池松君、スーツ着ると老けるなぁ、とか、うわっ、ムロツヨシ出てきた!、といちいちキャス



ティングが個人的にツボだったのであたしは面白かったんですが、多分そうではない人は



飽きるかも・・・(原作にかなり忠実につくっている気がするが、いかんせん省略せざるを



得ないポイントが多そうなので、原作も後から読んでみようかと思いました)。



 うっかりほのぼの路線で、あたしはもう『レ・ミゼラブル』より心打たれてしまったんですが



・・・16年後の世之介にかかわるある出来事が現実の出来事をそのまま引っ張ってきて



おり(多分そこは原作通りだと思うのですが)、このニュースを聞いたことがある人は絶対



忘れないような事件をフィクションのメインキャラクターの人生に関わる出来事として扱う



のはどうなの、と一気に気持ちが引いてしまいました・・・(だから吉田修一って苦手



なのよ)。 あぁ、そこだけは別な出来事にしてほしかったよ・・・そうすれば、もっと素直に



感動できたのに。



 高良健吾はチンピラキャラよりも、こういうぼんやりくんが似合うんじゃないでしょうか。



 彼も脇で光る役者さんだと思いますが、つかみどころのない男としての主役は合って



いる感じ。 吉高由里子の世間知らずな(でも厳格に育てられた)お嬢様ぶりは大変に



かわいらしく、テレビドラマではよくやらされてる舌足らず的な喋り方も一切なくて、二人が



お互いへの気持ちを確認し合う場面では恥ずかしいからカーテンに隠れるというありえない



動作にも違和感がないというか、祥子ちゃんならそうだよね、と納得できるものが。



   お似合いのふたりだからこそ・・・

                  映画では描かれていない時間のことが気になります。



 「誰の心の中にも世之介がいる」ともコピーにありましたが・・・あたしの大学時代には



いないです。 あえて探すなら、小学校の頃、穏やかな人柄で歌がうまかった正二郎くん。



卒業前に転校してしまって、その後も会っていないし今どうしているかわからないけれど



(そして向こうがあたしのことを覚えているかどうかもわからないけれど)、彼はあたしの



トータルとしてダメだった小学校時代にあったわずかな美しさの結晶みたいな存在に今は



なってます。 いつも思い出すわけじゃないけれど、何かきっかけがあれば。



 と、正二郎くんのことを久し振りに思い出したので・・・そういうノスタルジーを引き出す



映画であることは間違いないですね。 160分と、ちょっと長いですけども。


posted by かしこん at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月24日

ムーンライズ・キングダム/MOONRISE KINGDOM



 どちらかといえば『ダージリン急行』よりは『ライフ・アクアティクス』に近いかも、という



印象を受けた、ウェス・アンダーソン新作。



 オープニングから全体的にレトロ〜、小道具や建物の色遣いがかわいくて、またも



マーク・ジェイコブズが絡んでいるのかしらと期待すると、物語設定が1960年代と判明。



 レトロでキュート、そんなキーワードでまとめられる佳品でした。



   12歳、サムとスージーの“駆け落ち”がみんなに魔法をかけました。



 1965年、舞台はアメリカのニューイングランド沖に浮かぶ全長26kmの小島、ニュー



ペンサンス島(が、島そのものは小さいのだが歩ける道はたくさんあることが示唆されて



いる)。 この年は大型の台風に襲われたのだと妖精的扮装のおじいさんがまずはカメラ



目線で語る。 ということは回想なんですか? 誰から誰への? そんな疑問はどうでも



いいように話は進むのであります。



 自分の家がうんざりなスージー(カラ・ヘイワード)と、島にボーイスカウトの訓練に来て



いるサム(ジャレッド・ギルマン)は今を去ること一年前にお互いが同じように孤独である



ことを出会った瞬間に感じ取る。 そして今日、二人は駆け落ちをするのだ!



   個別にはかわいくないが、トータルでキュートな彼ら。



 サムが朝食の席に現れなかったと気づいたボーイスカウト隊長(エドワード・ノートン)は



島のポリス(ブルース・ウィリス)に通報。 その中途半端なかつらはなんですか!、な



くたびれきったブルース・ウィリスは他のアクション映画では一切見せない姿を披露、



<最終兵器・最後の手段>的に扱われるよりはこういう地味な映画のほうに出てほしい



なぁ、と思うくらいにダメさ加減が素敵です。



 というか、大人はみなさんダメ度が高いんですけどね。 エドワード・ノートン演じる



隊長ですらも「本職は数学の教師・・・違う、今は隊長が私の本業だ!」みたいなことを



ボーイスカウトの少年たちに言い切ってしまうような人生の迷いっぷり。 この前出てた



『ボーン・レガシー』はなんだったんでしょうか(でも彼はこういう小規模映画のほうが



好きそうなんだよなぁ)。 さらにスージーの父(ビル・マーレイ)・母(フランシス・マクドー



マンド)なんて濃すぎでしょ。



   基本、ダメな大人たち。



 ダメな大人たちと、類型的に収まる可能性を持ちつつもまだまだ純粋な子供たちの



世界はまったくかみ合わないんだけど、それでもどこかすれ違う部分はあって、忘れ



去ってしまった自分の子供時代を思い出しつつ大人としての自覚をより伴うことでダメな



大人たちはちょっと成長、というか何かに気づいたり大事なものを取り戻したりすることが



できるのです(子供たちはどんどん勝手に成長していきますからね)。



 とりあえず、服やら小物がいちいちかわいい。 音楽も面白い。



 全体的に、キュートでレトロでキッチュでゴージャスさを削ぎ落とした贅沢さ。



 小さな島を舞台にしたのもまるで箱庭のような世界観だし、現実離れした(でも現実から



遊離しすぎてはいない)、ちょっと凝った絵本のような映画でした。



 まるで、過去はともかく未来には必ずいいことがあるんだと信じられるような、信じたく



なるような。


posted by かしこん at 05:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月23日

ダブルパンチ、そののち、ちょっと復活



 ちょっと仕事に関連して気がかりなことがあり、20日の夜は眠れず。



 21日にその結果が出て・・・あまりよろしくないことに



 それで落ち込んで・・・22日朝もブルーな気持ちであった



 そこへ、「堺雅人・菅野美穂結婚へ」というニュースが目に飛び込んできた。



 ・・・マジですか



 堺雅人は生涯独身で役者バカ道を歩む人だと思っていたのに! ← 個人的な願望。



 まぁ、映画『大奥』で堺雅人は菅野美穂に完全に食われてたし、同世代の女優さんに



完敗したことが多分ほとんどなかったのであろう彼にはがつんときちゃったのかなぁ、



という気はちょっとしていた。 絶対条件・役者として尊敬できる人、みたいなところも



実は役者バカ道に通じてはいるのですが。



 とはいえ、ショックはショックなのである。 朝から、更に超ブルー・・・



 同じく堺雅人ファンの友人に速攻メールする。 二人して、落ち込む。



 日本中にそんな人たちが結構いるんだろうなぁ、と思うとおかしいが、それでもまた



落ち込んでみたり。



 そして、お互い仕事終わりの夜中に長電話。 朝からなんか落ち込んでた、微妙に



仕事が手につかなかった、的なことを。 でもだんだん、あの堺雅人が自分から積極的に



アプローチするなんてそんな人じゃないのに、よっぽど好きになっちゃったんだね!



 菅野美穂もすごく評判いい人だし人気あるのになかなか結婚しなかったけど、年齢とか



タイミング的にちょうどはまったのかもね。 これまで共演者から口説かれ慣れてるだろうし、



そう思うと堺雅人はがんばったよね! 菅野美穂のファンも、相手が堺雅人なら反対は



できないでしょう!、菅野美穂ならこっちも認めるしかありませんよ!、という感じで、



近所のおばちゃん風な結論に達してみたり。



 ファン心理は複雑なんです。



 結婚ってやっぱり勢いとタイミングなんだねぇ、みたいな話まで。



 でも絶対堺雅人なら結婚を前提にお付き合いを申し込んでるはずだよね! 結婚に



煮え切らない相手に振り回された過去がある女性なら、相手を気に入っているのなら



そりゃあぐっときちゃうよね!、とお互い朝の情報しかないのに思いこみと妄想で喋り



まくる・・・ファンとは、そんなもんです。



 「あと、結婚してほしくない人は誰?」と聞かれて「三上博史!」と即答するあたし(沢口



靖子さんにもなんとなく結婚してもらいたくないなぁ、な気持ちです)。



 「あぁ、三上博史もいたねぇ。 私は、福山かな〜」、という友。



 夜中の話は、終わりません。 でも同じ立場(?)の人となんとなくなぐさめ・はげまし



あい、ちょっと復活。 ブルーな気持ちが「よかったねぇ」、に塗り替わりつつあります。



 結局、好きなのは役者・堺雅人なんだもの、いい仕事をしてくれたら何の問題もないの



ですよ(これも言い訳かしら・・・)。 好きな人が幸せならば、それでうれしいではないか。



 小劇場の星ではあと佐々木蔵之介もまだ独身だし!(もしも万が一、三上博史と佐々木



蔵之介に結婚されたら、あたしは立ち直れないかもしれん・・・)



 しかし妹には、「好きな人にいつまでも独身でいてほしいと思うのは、あまり普通じゃない



考え方では」と指摘される。 「ある程度の年齢の人に付き合う相手がいるのは当たり前



(いなきゃいないで問題あり)。 なのに結婚しないってことは、内縁さんですよ、犯罪の



においがしますよ!」ということらしい。



 いや、あたしはいい年齢だからといって必ずしも相手がいるとは限らないと考える派



なんですが・・・(そしていないからといっておかしいとは思わない)。



 考え方・価値観はいろいろですね。


posted by かしこん at 07:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

『相棒』が終わると、春だなぁ、と思う。



 『相棒』elevenが終了しました。



 リアルタイム試聴が無理なあたしは録画して、数話まとめて見ることが多いのですが、



今回は18話と19話(最終回)をまとめて見ました。 今期は半年やったのに話数が



少なくてちょっと残念。



 18話『Birthday』は異色作。 時間軸をいじったつくりは『右京、風邪をひく』以来?



   コドモ店長と揶揄されることもある

           加藤清志郎くんだが、あたしは彼はうまいと思う。



 「一度幽霊に会いたいと思っているんですが、なかなかかなわないものですねぇ」と



普段から言っている右京さんが幽霊に会った(どころか会話もしちゃった)ことに気づく



かしら・・・とニヤニヤしてしまいましたが、今期は幽霊ネタが多かったですよね。



ワンシーズンに一話ぐらいなら「そういう話もありだね」になるけれど、続いてしまうのは



いかがなものか。 ただ今期は成宮君ファンや新たな視聴者を取り込む作戦か、全体的に



ライトなつくりの作品が目だったような。 それは新・相棒カイトくんを番組になじませる



ためでもあるだろうし、真価を問われるのは次のシーズンかな、と(それに今回はスピン



オフ映画との絡みもありましたしね)。 前シーズンが野心的なカメラワークなどを繰り



広げていたので、余計に違いが気になりました。



 19話『酒壺の蛇』は警察庁の甲斐次長のついに本領発揮というか、リアルタイムだが



イヤな話だな〜、という印象。 スパイ国家が特亜三国全部ひっくるめた存在に思える



ところが笑えました。



   今回は角田課長と大河内監察官が熱い。



 映画との絡みなのかな、というツーショットをかぶせてくる感じが多かったですね。



 神戸くんが名前だけ登場したり、裏で手をまわしてくれてるのを知って思わずイタミンが



呟く「特命ネットワークかよ!」がツボでした



 右京さんの「調べていただけますか?」に対して「もう調べてあります」と阿吽の呼吸の



米沢さんはどんだけ仕事ができる人なんですか(公園での捜索は陣頭指揮をとって



ましたよね、鑑識班のリーダーなのか?)。



 と、“組織の中であえて自分なりの振る舞いをする”ということをなんとなくこのドラマから



学んでみたり(しかしそれも優秀だからこそできる技か)。 カイトくんの保護者的立場に



すっかりなっている右京さん、性格がまるくなったよね・・・とついついしみじみしてしまうの



でした。 あぁ、この勢いで映画『X−DAY』も見に行ってしまうんだろうか。



 次からは『遺留捜査』第3シーズンがこの時間に戻ってくるようで、それはそれで次の



『9係』とも楽しみです。 この曜日のこの時間、ほぼ通年で見ているくせに、『相棒』が



結局いちばん熱いのは・・・プレシーズンから見ているという個人的な愛着ですかね。


posted by かしこん at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ・テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月21日

クッキー&クリームのチーズケーキ@タリーズ



 20日は祝日でしたが、あたしは仕事でした・・・



 つかれた・・・早く帰りたい



 そういうときには、甘いもの



   クッキー&クリームチーズケーキ



 ベイクドともレアともつかぬ中途半端なチーズケーキに、オレオ的カカオクッキーの



クラッシュを全体に張り付かせたもの。 劇的にうまい!、ということではないのですが、



予想を裏切らぬ想定通りの味。 それがうれしいときもあります。



 ジンジャーミルクティーをおともに、ほっとひといき。



 明日もまたがんばるぞ!(何を?、は聞かないでください、漠然とした感慨です)、と



思ったりします。 あまり長続きしない決心ですが。


posted by かしこん at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月20日

世界にひとつのプレイブック/SILVER LININGS PLAYBOOK



 デヴィッド・O・ラッセル監督は躁鬱病(それも躁のほうが多め?なほう)とか双極性



障害とか、そういう人に惹かれるんだろうか。 『ザ・ファイター』のおにいさんもそんな



感じの人だったし、てなことをふと思う。



 かつて学校の歴史の教師だったパット(ブラッドリー・クーパー)は妻の浮気現場を



目撃し、ぶち切れてその相手に大怪我を負わせてしまったが精神病院に入院して



治療することを条件に刑罰は免れる。 しかし仕事を失い、妻のニッキは接近禁止令を



とる始末。 が、パットは自分が心を入れ替えれば・生まれ変わったことがわかれば妻は



帰って来てくれると信じる大変イタイ男である。 彼のことを考えた母親(ジャッキー・



ウィーヴァー)が裁判所の許可をとり、めでたく退院の運びとなったものの、パットの



行動は無茶苦茶で、話が通じそうでありながら誰の忠告も受け入れない。



   少しイカれたきみが、なぜか希望の光。



 ここまでで、ブラッドリー・クーパーは『ハング・オーバー』のときのような<かなりの



お調子者男>のイメージを一切削ぎ落として<神経質で自分の現状を受け入れられない、



ちょっとはずれ気味の人>にしっかりなっている。 実は芝居に真摯な人なんだね、と



これまた勝手な解釈なんですが、そんな役者としての彼に好印象。 売れないと困るけど



役のイメージが固定されたら覆すのが大変、役選びって重要だね!(勿論、結果が出せた



上でのことですが)、としみじみする。



 ジョギングするときは必ず黒いゴミ袋を切ったやつをかぶったり・・・パット独自のこだわり



なんでしょうが、それが妙に似合っているように、“どこかイタいのだが妙に笑える、そんな



匙加減が多分絶妙。 あたしが見た日は英語圏のお客さんらしき人が結構いたのですが、



すごく笑いが早かった(あ、そこで笑うんだ、となんとなく納得したあたし)。



   おかあさん、ステキ。

    後部座席にいるのはパットの入院仲間(懐かしの、クリス・タッカー)。



 エンドロールで名前を見て、びっくりしましたよ、クリス・タッカー。 マシンガントークじゃ



なかったせいもあるし・・・結構演技派なんだね!(失礼な話)。 そして母親のジャッキー・



ウィ―ヴァーは『アニマル・キングダム』のときとは全然違う「息子を思い、おまけにダメな



旦那を気遣う肝っ玉母さん」的キャラで、でもやっぱり声はかわいらしいのだった。



 なんか憧れるわ、こんな人。



   結構似た者父子だと思う。



 ノミ屋が仕事と言えるんですか!、な呑んだくれ&やさぐれ気味の父(ロバート・デ・



ニーロ)もダメな人ではあるんだけど、妻や息子に向ける思いは熱くて・・・夜中に発作を



起こして暴れるパットをどうにか冷静にさせようという姿には父親としての威厳と責任が



ありましたよ(それが長続きしないところが人生ってやつですよね)。



 パットは何故そんなにもニッキにこだわるのかが理解できなかったんだけど、彼女が



戻ってくれば元通りの生活が戻ってくる(彼女の裏切りも自分のブチギレもなかったことに



なる)だろうという願望と執着なんだとわかると、袋小路に入りっぱなしのパットがとても



気の毒に(ま、それは病気のせいなんですが)。



   デートであると認めたくない男と、

               しっかりデートを意識した女。



 パットの友人夫妻から夕食の招待を受け、奥さんの妹ティファニー(ジェニファー・



ローレンス)と引き合わされる。 彼女も警察官である夫を事故で亡くしたショックから



立ち直れずにセラピー通いという共通点があるからか、ジョギングするパットと時間を



合わせて一緒に走るようになる。 これは映画の内容に関係ないのだが、パットは薬を



拒否して規則正しい生活と運動で自分を治そうとするし、ティファニーもジョギングと



ダンスをしている。 アメリカではメンタルの病には運動療法が効果的とされているの



だろうかと思ってしまった。



 そんなわけで(?)、物語はどこかスポ根的流れに入りつつも典型的なラブコメ路線も



押さえ、いつも不機嫌な表情の下に立ち直りたい野望を秘めているティファニーの強さに、



「気持ちの切り替えはいざとなったら男性より女性の方が早い」というよく聞く話を感じたり。



 ジェニファー・ローレンスが20代後半くらいの人に見えてどっきりです(でも肌の美しさは



ごまかせないですけどね)。 『ウィンターズ・ボーン』から1・2年でこんなに違うんですか?、



と思うとそれだけで賞に匹敵するような(成長、という言葉だけでは説明できません)。



 面白かったし微笑ましかったし、二人の未来が明るいものであってほしいと願わずには



いられないけど、それを<共感度No.1>と紹介されてしまうと・・・今の世の中どんだけ



病んでんの?、という気持ちにもなってちょっと悲しい(自分も含めて)。



 普通じゃないから面白い、ぐらいの感じで受け止めたい。



 しかしキャスティングは見事だし、会話も洒落てるし、とてもにくめない映画である。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月19日

日本同様、イギリスも広い



 最近、2・3日に一回は半身浴をする(というか、シャワーだけで済ますのではなく



しっかりお湯につかる)ようになりまして・・・本を読む時間が増えております。



 しかし内容に夢中になると、要は体育座りの態勢で長くいることになり、ちょっと腰が



痛くなっております(ちょっとは身体を動かせ、あたし)。



 というわけで、イギリスのミステリーを続けて3冊。



   『白夜に惑う夏』/アン・クリーヴス



 『大鴉の啼く冬』に続く<シェトランド四重奏>第2弾。 イギリスとはいえほぼ北欧の



緯度であるシェトランド諸島の夏は当然白夜。 太陽の沈まない日々は島の人々の



生活にも影響が出、白夜目当ての観光客が島に押し寄せる非日常。 そんな中で起こる



殺人、過去の行方不明者・・・とモチーフはあえて『大鴉』とかぶらせているのであろうが



印象や手触りがまったく違い、かえってそれに気づいてしまったらミスリーディングになる



という見事な仕掛け。 ペレス警部が主役としての存在感を発揮してきたのもよかったです。



しかし比較的早いペースで二作目を読んでしまった・・・あと二作なのに。



   『雨の浜辺で見たものは』/ジェイニー・ボライソー



 これは去年の9月に買ったまま積読本になっていました・・・“コンウォール・シリーズ”



最終巻と銘打ちながら実は著者の死去のための最終作、シリーズとしての完結編では



ない!、と知って気力が砕かれたから。 けれど、もうすでに6作も読んできたのである、



レギュラーメンバーのみなさんのことはなんだか知っている人みたいな気持ちになって



しまっているのはむベなるかな。 またお風呂で読み切るのに丁度いい厚さなのだ。



 このシリーズの舞台はコンウォール地方。 荒れた土地、そして海。



 イギリスでも、北の方がなんだかあたしの郷愁を誘うわ(田舎加減も含めて)。



 今回、シリーズ史上最悪とも言える事件に、あたしはローカルな狭い範囲で事件が起き



続けることの限界を感じる。 しかも一人の人物が探偵役を買って出るという設定の限界と



いうか・・・このシリーズが続くんだったら、作者はどんどんもっとひどい事件を起こして



いかなくてはならなくなっていったんじゃないか・・・だったら、このへんで終わっておくのが



ちょうどいいのかもしれないな、みたいな。



 あまりにダークな展開は、コージーミステリにはふさわしくない。



   『罪深き眺め』/ピーター・ロビンスン



 主任警部アラン・バンクスシリーズ第一作。 ここの舞台はヨークシャーの片田舎、



イーストヴェイル。 ここもまたイギリス北部なんですよね〜。 なんだろう、北部の方が



地方感が強くて舞台にしやすいのかしら。



 都会に疲れてロンドンからイーストヴェイルに転属希望を出し、静かな日々が送れると



思ったバンクス警部であったが、その町には女性の着替えどきを狙うのぞき魔が彷徨し、



かといえば留守宅を狙うコソ泥もおり、ついには老女の殺人事件!



 まだ若いせいでしょうか、ドラマのアラン・バンクスほどの厳格さというか頑固さみたいな



ものは薄く、意外に新鮮。 狭いコミュニティ、警察の人手不足など、描かれている時代に



前後はあれど<人間関係が近すぎるからこそ秘密が生まれる>のは共通点で、それって



ちょっと横溝物とも通じませんか・・・(そこまでおどろおどろしてないですけど、雰囲気が)。



 あぁ、そのあたりのドライさ加減が(冷たいという意味ではなく)イギリスなのかなぁ。



 日本も北海道と九州じゃ描かれ方はだいぶ違うだろうし・・・イギリスも実は広いのね。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月18日

予定外に、出費

 なんだか最近、朝が起きれません・・・。
 休みの日も異様に眠い。 気がつけばうとうと。 天気がコロコロ変わるからかしら、気圧の変動が大きいからかしら。
 そんなわけで更新時間に(最近変動気味でしたが)さらなる変動が予想されます。
 見に来てくださる方、すみません。

 というわけで月曜日、朝からひどい雨&風。 だから起きれなかったのかな・・・。
 先週以来、花粉症なのかPM2.5なのか黄砂なのか、すっかり鼻声なあたし。 熱はないので風邪ではないのか?(家にいると平気です、外に出ると大変です)。 あたしのアレルゲンはマツ花粉だったんだけど・・・ついにスギにもやられてきたのか?
 もう、鼻をかみすぎて皮膚がガサガサです。
 まぁ、今日は雨だったんでそんなにひどくはなかったんだけど、濡れてもいい恰好で出かけるのは結構覚悟が。 そして雨が降らなくなると、傘って邪魔ですよね。
 実は、今更ですが『ビブリア古書堂』シリーズを買おうかと(4巻目が全編江戸川乱歩が題材だというから)大きな本屋に行ったのですが、予想外のものを見つけてしまいまして。

  想像ラジオ文庫.jpeg 想像ラジオ/いとうせいこう
 いとうせいこう16年ぶりの小説ということで・・・文芸誌に掲載してたことは知ってたんですがもう単行本化したのかと。 16年ぶりって・・・何以来なんだろ? 『波の上の甲虫』? 『豊かに実る灰』?(ちなみにあたしは文庫や古本屋で買ったので、16年も前ではないと思う。 しかし『豊かに実る灰』は再発売してほしいなぁ、文庫化でいいです。 とてつもない美しさでした、油断しててうっかり感動するほどに)
 エッセイ集や紀行文はそれこそずっと読んでいたんですけどね。

  イタミン.jpg 『相棒』 捜査一課伊丹憲一
 きゃー!、イタミンのガイドブックがぁ!! 前半はほとんど川原さんの写真集と化しているぞ・・・これは希少価値が高い。 が、他の『相棒』のガイドブック関連に比べて明らかに薄いのに¥1260−とは何事か!
 ・・・というわけで、この2冊で『ビブリア古書堂』の文庫4冊分の値段を越えてしまいました。
 今日は手持ちの金額に余裕がない! これもほしかったし。

  日本SF短編01.jpg 日本SF短編50 volumeT/日本SF作家クラブ編
 「一年一作50作家で構成する究極のアンソロジー(全5巻)」だそうで、まずは1963年から1972年までの日本SF黎明期の10人の10編。 光瀬龍から始まり星新一・福島正実、そして筒井康隆で締めるというすでにベストオブベストの気配。
 来月から隔月刊だそうなので、あたしの抜けている日本SFの時代を埋められそうです(そうすると、また読むもの増えそうだな・・・)。

ラベル:新刊
posted by かしこん at 23:59| Comment(6) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする