なんだか最近、こまめに本を買っております。
ちゃんと本屋に行っているから、かもしれない(でもいろいろな本がほしくなって困る)。

女漫画家、東京都内に数寄屋を建てる/山下和美
ついに最終巻となってしまいました。 家が建って引っ越しまでが描かれますが、その
途中のあの日、3.11のことが序盤に描かれていて・・・ちょっと泣いてしまいましたあたし。
原稿料を前借りしたり税金に苦しんだりと結構赤裸々な日々が綴られていてもつらくも
暗くも辛気臭くもならないのがいいよなぁ。
でもまだ描き切れていないネタがありそうなので、実際に数寄屋で暮らしてみて、という
続きがあるんじゃないかなぁ、と期待する。

これは東京創元社の新刊情報で(あたしは東京創元社と早川書房のメルマガに登録
しています)、「家財道具を売り払ってでも読んでください」と書いてあったので気になって
ました。 <血と暴力に満ちた緊迫の一日を描く、英国ミステリの女王の新境地>だそうで
・・・これまでミネット・ウォルターズ作品を読んだことがあるものならば誰もが驚くあらすじ。
<封鎖された団地で起こる暴動・監禁・殺人>だなんて、まるでパニック映画のようでは
ないか(もしくはJ・G・バラードの『殺す』が頭に浮かびました)。
というわけで、読まねばならないわけです。

うわぁ、なんだろう、この身も蓋もないバッドエンド(もしくは悲惨な過程)を想像させる
タイトル! こういう余韻、好きです!
ディヴァインが生前に発表した最後の作品ということで(ということは死後に発表された
作品もあるのか?)、その円熟度も期待できます。 中村有希さんが訳というのもうれしい
じゃないですか。
あらすじを読んだ感じでは「え、主役が二人!?」的な驚きとよろこびが。 しかも一人の
復讐譚が絡んでそうだし。 わくわくだ!
というわけで、またも3冊で3000円で足りないという事態。
お財布の中身がどんどんなくなるよ〜。