本日の本屋の収穫。 まずは問答無用のこちらを。

売れておりますなぁ。 でも面白いからこそ売れているのだ、と実感できることはうれしい。
・・・久し振りに、泣かされてしまいました。 “積み重ねられた想い”と“その結果”に
ついては勿論なんだけど、ともかくもそんなにひたむきに、まさに全身全霊をかけて仕事
できるって、すごく幸せなことだよなぁ・・・ということにじんわり来てしまいました。
こんな風に書いてしまうとあたしはすごく仕事が好きみたいですが、別に仕事しなくても
そこそこやっていけるなら仕事したくないな!、というのが憧れです。 でも現実は無理
なので働くわけですが、働くからにはやれることは全部やりたいと思ってしまうタイプ。
・・・仕事が、好きなのかしら?
だからこそムッタを、応援してしまうのかしら。

なんでもヴァン・ダインのこれがデビュー作だそうである! あれ、前に新訳の『僧正
殺人事件』買ったけど?(やはり名作と呼ばれるものを先に目玉として刊行するのね)
多分あたしは昔、旧訳で『僧正殺人事件』と『グリーン家殺人事件』は読んでいるはず
・・・翻訳文体に苦労しつつ、♪誰が駒鳥殺したの(誰が殺したクックロビン)♪と、乱歩の
『緑衣の鬼』でなんとなくあらすじは見えたから読み通せたのかも。 一回そういう苦労を
通り過ぎれば、翻訳ものは大丈夫(十分楽しめるようになる)なんだけどな・・・。
翻訳小説がなかなか売れない現状を憂いております。

いまいち売れてない翻訳ものの中でも、北欧ブームは地味に続いており、北欧作品が
ドイツ語圏から注目されることも相まってドイツミステリも最近の注目株(シーラッハの
登場のありましたしね)。 そんな中で、満を持してオーストリアから新星登場!、という
ふれこみです。 東京創元社の新刊案内では『復讐の夏』として紹介されていたやつ
ですが、よりインパクトある邦題に変わりました。
こういう感じ、好きです。
しかし、3冊で3000円でお釣りがこないという・・・しかも創元推理文庫は残りの新刊を
わざわざ27日に分けて発売だよ・・・どういう事情なんだろう。 買う人の気持ちを考えて
くれているのか?(そのわりに来月は同一日に5冊一遍に出る予定なんだが)
どうせなら一回で済ませたいので、東京創元も早川も同じような時期に一気に出してくれ!
でもそうすると吟味する余地が生まれるから売れなくなる、ということなんだろうか・・・
むずかしいなぁ。