創元推理文庫、1月末刊行分から2冊購入。

かつて乱歩から<戦後派五人男>の一人に数えられたという不世出の天才、という
噂だけ聞いたことがあります。 作品を手にするのは初めて。 文庫4巻で全集とする
そうです。 とりあえず乱歩が褒めた本格となると、ちょっと期待しちゃいますよね。

『幽霊の2/3』の、『暗い鏡の中に』のヘレン・マクロイによるウィリング博士シリーズ
番外編? 別作品に登場するウリサール警部との共演ということで・・・こういうお遊び的な
ことは昔からあったんだなぁと思うと楽しくなる(明智小五郎シリーズにおいては、明智さん
以外の名探偵は大概犯罪者だったりしますからね)。
で、週末、未読本を整理していて・・・これを発見。

犯罪ノンフィクションを浴びるほど読みまくってきたあたしですが、『消された一家』以降
どうも読む気力が落ちたというか、時代が遡っていたり外国のだったりすればわりといい
のですが、日本国内のここ十数年ぐらいのルポはなんか読むのがしんどいのである
(それだけ『消された一家』が強烈過ぎたということでもあるでしょう)。 同じく『コロンバイン
銃乱射事件の真実』も発掘したが、なんか開けず。
しかしこの『凶悪』は映画になるらしいと聞いたのでとりあえずまえがきを読んでみた・・・。
それだけでかなり、ダメージな内容だった。 これはあきらめてしばらく置くか、一気読み
するかどちらかだな、という気がする(その方があたしが被る痛手は少なくて済みそう)。