2013年01月16日

チケット、とれました!



 先日申し込んだ、梅田芸術劇場・シアタードラマシティにおける今年のシティボーイズ



公演のチケット、「第一希望で当選しました」という連絡が!



 まだコンビニに行って発券していないので座席はわからないのですが、大阪公演の



楽日です!! やはり初日よりも楽日の方が多少なりともまとまっているだろう、という



期待を込めて。



 わー、なんか今年はいろいろ順調だなぁ。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | シティーボーイズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

今日は、3冊



 今年に入って初めてか? 大きめの本屋に行く。



 1月25日には大量の新刊が発売になることがわかっているので、もうすでに出ている



何かがあれば先に買っておきたいと思って(25日以降だと帰りの荷物が重たいし、金額も



一気に吹っ飛ぶから)。



 でもそういうときに限って、なかなかないものです。



   パパ!?パタリロ!/魔夜峰央



 帯には<パタリロが子育て!?>みたいなことが書いてますが、当然それがメインの



話ではなく・・・一冊の長編仕立てなのが久し振りで珍しいところかな、と。 扱いとしては



番外編な感じ(しかし『パタリロ!』において本編と番外編との区別は難しい)。



 冒頭、突然目覚めると全然記憶のない場所にいる、というのは王道のミステリーっぽい



けど、その後すぐに事情を説明してくれるご近所さんが現れてとても親切にしてくれたり、



突拍子もないことが起こってそれに巻き込まれる・・・などはほとんど落語である。



 あぁ、パタリロ世界で新作落語をつくったのか!、と前半は納得して読んでいたら、後半は



いつもの『パタリロ!』になって・・・あれ?



 決着したようなしてないような曖昧さ加減も『パタリロ!』の持ち味であるが・・・だったら



一冊独立させる理由はあったのか?



   曲がった蝶番/ジョン・ディクスン・カー



 からくり人形だとわかってもこの表紙が怖いんですけど。 カーター・ディクスン&ジョン・



ディクスン・カー新訳プロジェクトもじわじわ進んでおります。



 『曲がった蝶番』はフェル博士シリーズの中でも指折りの傑作とか。 楽しみ(しかし



あたしはまだ『火刑法廷』が途中なのだった・・・読めるのはいつだ)。



   雪の女/レーナ・レヘトライネン



 北欧ミステリの波、フィンランドからまた新たに到着。 北欧ブームは地味に続いている



けれど、レベルを落とさないために各出版社が気合を入れて探しているのがわかるのが



うれしい。 まぁ、それだけ今まで手付かずだったってことなんですけど。



 あらすじを見た感じでは<田園屋敷もの>なのかな、という感じだが・・・結構長いし、



主人公の警官も女性なら関係者もほとんど女性っぽいので、いろいろな<女の物語>が



飛び出してきそうである。 楽しみ〜。


posted by かしこん at 23:44| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月14日

青い手袋の女@ATAO

 『緑衣の鬼』『青いドレスの女』など、そういうタイトルからはサスペンスなイメージがある。 だから「この青の手袋、いいな!」と思っても、なんとなく自分には分不相応というか、サスペンスなイメージに陥らぬためにはモード度が高くなる分だけ難しい・・・と思っていた。
 しかし見本以外の在庫最後の一個だというではないか!

  アタオ手袋ブルー2.JPG で、買っちゃいました。

 青、といってもちょっと緑が混ざっているというか、ちょっとなかなかない色である。サイズがちょっと大きめ(だから残っていたのであろう)なれど、子供のときに大人の手袋を借りたときのことを思い出す感じあり。 ちょっと面白い。
 そもそも革の肌触りがふわふわでつるつる。 やわらかいのです。
 まだ何回かしか使っていないので新品同様。 以前買った赤い手袋は3シーズン目でかなりくたくたな状態(あ、その写真も撮ればよかった)。 これもそのうちくたくたになるのかしら。 大事に持ちたいなぁ。

ラベル:革小物
posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月13日

本日のオードブルランチ@TOOTH TOOTH



 使い勝手のよい元町のパティスリー・TOOTH TOOTHへつい行く。



 おいしいミルクティーに季節のミルフィーユ、と思ったが、ちょうどランチタイム



ぎりぎりの時間で、<一日限定20食>のオードブルランチがまだ残っていると



いうので、それを頼むことにする。



 まずはスープがやってきて、冷めないうちにいただく。 ジャガイモとタマネギと



カブと・・・いろんな野菜の味がするクリームスープ。 もっと飲みたいが、多分



そうするとそれだけでおなかがいっぱいになるので我慢。 水を飲む。



   本日のオードブル



 まずは手前向かって右から、根野菜とやわらかイカのマリネ・ポテトサラダ(カキの



マリネを合わせて)・自家製リエット。 真ん中は、鮪とアボカドの生春巻きをオーロラ



ソースで・スモークサーモンをグリッシーニとご一緒に。 そしてエビがたっぷり入った



アメリケーヌソースグラタン・モルタデッラときのこのふんわりキッシュ。



 と、名前を言えるのも<本日のお品書き>を書いた紙をくれるからなのだ。



 実はイカが目当てでマリネを食べたわけですが、イカが一切れだよ! 根菜は十分



味がしみているが、歯ごたえは結構そのままなのでナイフでなかなか切れないのでした。



リエットはすごくおいしかった! ポテトサラダは、言われないと柿だとわからない・・・



固めの柿はフルーツ感が薄いのかも。 生春巻きの中のマグロは生だったのですが、



どうもわさびが塗ってある気がする・・・アボカドの緑で見た目はわからないんだけど、



辛くて他の味がわからない。 グラタンの中身は自家製のコンキリエかニョッキらしくて



緑色でやたら弾力あり。 スモークサーモンは普通においしい。



 しかしいちばんおいしかったのはこのキッシュ! ここのキッシュは中身がなんでも



比較的はずれがないけれども、今回のは今までで1・2を争うかも。



 デザートのケーキはどれでも好きなものを選べるので(他のランチメニューはすでに



デザートが決まっている)、いちごのショートケーキをオーダー。 しかし写真を撮るのを



忘れてぺろりと食べてしまったのであった・・・。



 すっかりおなかいっぱいになりました。 ごちそうさまでした。


posted by かしこん at 02:56| Comment(2) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月12日

第85回アカデミー賞ノミネーション

 いつのまにか、次回のアカデミー賞のノミネーションが発表されました。
 実際の発表の様子や詳細は『E!』の番組が日本で放送されるか、WOWOWがノミネーション作品その他を紹介してくれる番組を待つとしますが。

≪作品賞≫
  『愛、アムール』
  『アルゴ』
  『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
  『ジャンゴ 繋がれざる者』
  『レ・ミゼラブル』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『リンカーン』
  『世界にひとつのプレイブック』
  『ゼロ・ダーク・サーティ』

 『愛、アムール』が作品賞にノミネートということは、外国語映画賞は決まったも同然ではないか! 『アルゴ』は予想通りですがまさか『ジャンゴ』までとは・・・。
 とりあえず本命は『リンカーン』ということなんでしょう。 これと、『アルゴ』と『ゼロ・ダーク・サーティ』・・・アメリカ的正義を肯定したい機運が見受けられますね。

≪監督賞≫
  ミヒャエル・ハネケ    (『愛、アムール』)
  ベン・ザイトリン     (『ハッシュパピー バスタブ島の少女』)
  アン・リー        (『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)
  スティーブン・スピルバーグ  (『リンカーン』)
  デビッド・O・ラッセル     (『世界にひとつのプレイブック』)

 もしもハネケが獲ったら大事件だ! でもスピルバーグであればつまらないので、大波乱を期待。 それにしてもベン・アフレック、ノミネートされなかったのね。

≪主演男優賞≫
  ブラッドリー・クーパー   (『世界にひとつのプレイブック』)
  ダニエル・デイ=ルイス  (『リンカーン』)
  ヒュー・ジャックマン     (『レ・ミゼラブル』)
  ホアキン・フェニックス   (『ザ・マスター』)
  デンゼル・ワシントン    (『フライト』)

 わー、ブラッドリー・クーパー、おめでとう!
 でも本命はダニエル・デイ=ルイスなんだろうけど・・・(『リンカーン』の劇中写真見たけど、メイクでリンカーンそっくりになりすぎだったよ! ダニエル・デイ=ルイスである意味あるのか?というくらい)。 見た目どれだけ似てるか、という点で評価される風潮はそこそこで抑えてほしいが、リンカーンほどの有名人であればイメージ通りの顔でなければ許されないのだろうか。 それとも「似てるだけじゃないか!」という批判の矛先を向けられないためにダニエル・デイ=ルイスにオファーしたんだろうか・・・。
 『フライト』も『ザ・マスター』も是非見たいと思ってます。
 しかしディカプリオはまた空振りですね・・・。

≪主演女優賞≫
  ジェシカ・チャステイン   (『ゼロ・ダーク・サーティ』)
  ジェニファー・ローレンス   (『世界にひとつのプレイブック』)
  エマニュエル・リヴァ     (『愛、アムール』)
  クワベンジャネ・ウォレス  (『ハッシュパピー バスタブ島の少女』)
  ナオミ・ワッツ          (『インポッシブル』)

 ジェニファー・ローレンス!、もうすでに実力派女優と呼ばれて違和感なくなってきた・・・うれしい。 ナオミ・ワッツは映画自体が他に一切ノミネートされていないので彼女の演技だけが単独で評価されたわけで・・・そういうのは意外と強かったりするのよね。 ジェシカ・チャスティンも3年連続ぐらいのノミネートでは。 勢いのある人がやはり力のある作品に呼ばれてしまうからでしょう。

≪助演男優賞≫
  アラン・アーキン        (『アルゴ』)
  ロバート・デ・ニーロ       (『世界にひとつのプレイブック』)
  フィリップ・シーモア・ホフマン   (『ザ・マスター』)
  トミー・リー・ジョーンズ     (『リンカーン』)
  クリストフ・ヴァルツ        (『ジャンゴ 繋がれざる者』)

 毎年お馴染み激戦区の助演男優賞。 『アルゴ』からはアラン・アーキンかぁ。 ジョン・グッドマンもよかったけどなぁ。 すごく困るわ。

≪助演女優賞≫
  エイミー・アダムス    (『ザ・マスター』)
  サリー・フィールド    (『リンカーン』)
  アン・ハサウェイ     (『レ・ミゼラブル』)
  ヘレン・ハント       (『The Sessions(原題)』)
  ジャッキー・ウィーバー  (『世界にひとつのプレイブック』)

 サリー・フィールド、最近はすっかりエミー賞だったのに、ドラマが終わったらすぐ映画に戻るんですね。 ここも誰が獲ってもおかしくない激戦区ですが、個人的にはエイミー・アダムスかアン・ハサウェイがいいかなぁ。

≪脚本賞≫
  ミヒャエル・ハネケ (『愛、アムール』)
  クエンティン・タランティーノ (『ジャンゴ 繋がれざる者』)
  ジョン・ゲイティンズ  (『フライト』)
  ウェス・アンダーソン&ロマン・コッポラ (『ムーンライズ・キングダム』)
  マーク・ボール (『ゼロ・ダーク・サーティ』)

 予告を見たら『ムーンライズ・キングダム』が面白そうだった。 あの『ダージリン急行』の人たちですからね。 キャストも豪華だし、オリジナル脚本で独自の世界をつくる数少ない人たちだ。 ま、ここに挙がってる作品は全部見る予定ですけどね。

≪脚色賞≫
  『アルゴ』
  『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『リンカーン』
  『世界にひとつのプレイブック』

 『世界にひとつのプレイブック』、公開予定はいつなんだろう? まだ神戸では見ないけど・・・気になる。 お願いしますよ、シネ・リーブル神戸!

≪視覚効果賞≫
  『ホビット 思いがけない冒険』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『アベンジャーズ』
  『プロメテウス』
  『スノーホワイト』

 ま、ここは手堅く『ホビット』でしょうか・・・。
 『ライフ・オブ・パイ』は予告を見たけどCG感が半端なかったんだけど・・・全編見たら印象が変わるのかなぁ。 どうもアニメっぽく感じたんだけど。

≪美術賞≫
  『アンナ・カレーニナ』
  『ホビット 思いがけない冒険』
  『レ・ミゼラブル』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『リンカーン』

≪撮影賞≫
  シーマス・マッガーベイ  (『アンナ・カレーニナ』)
  ロバート・リチャードソン (『ジャンゴ 繋がれざる者』)
  クラウディオ・ミランダ  (『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)
  ヤヌス・カミンスキー    (『リンカーン』)
  ロジャー・ディーキンス  (『007 スカイフォール』)

≪衣装デザイン賞≫
  ジャクリーン・デュラン  (『アンナ・カレーニナ』)
  パコ・デルガド      (『レ・ミゼラブル』)
  ジョアンナ・ジョンストン (『リンカーン』)
  石岡瑛子         (『白雪姫と鏡の女王』)
  コリーン・アトウッド   (『スノーホワイト』)

 石岡瑛子さん、なくなる前だったらよかったのにね・・・。

≪長編ドキュメンタリー賞≫
  『壊された5つのカメラ』
  『The Gatekeepers(原題)』
  『How to Survive a Plague(原題)』
  『The Invisible War(原題)』
  『シュガーマン 奇跡に愛された男』

≪短編ドキュメンタリー映画賞≫
  『Inocent(原題)』
  『Kings Point(原題)』
  『Mondays At Racine(原題)』
  『Open Heart(原題)』
  『Redemption(原題)』

≪編集賞≫
  ウィリアム・ゴールデンバーグ (『アルゴ』)
  ティム・スクワイアズ (『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)
  マイケル・カーン (『リンカーン』)
  ジェイ・キャシディ、クリスピン・ストラザース (『世界にひとつのプレイブック』)
  ディラン・ティチェナー、ウィリアム・ゴールデンバーグ (『ゼロ・ダーク・サーティ』)

≪外国語映画賞≫
  『愛、アムール』 (オーストリア・フランス・ドイツ)
  『コンティキ(原題)』 (ノルウェー・イギリス・デンマーク)
  『NO』 (チリ)
  『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』 (デンマーク)
  『魔女と呼ばれた少女』 (カナダ)

 あっ!、『最強のふたり』が選に漏れている! 「世界各地でフランス映画としての興行収入を続々塗り替え中」の現象は追い風にならなかったか・・・残念。
 『魔女と呼ばれた少女』も面白そうだと思ってました。 デンマーク映画の勢いも衰えを知らないなぁ。 どれも見たい。

≪音響編集賞≫
  『アルゴ』
  『ジャンゴ 繋がれざる者』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『007 スカイフォール』
  『ゼロ・ダーク・サーティ』

≪録音賞≫
  『アルゴ』
  『レ・ミゼラブル』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『リンカーン』
  『007 スカイフォール』

≪メイクアップ&ヘアスタイリング賞≫
  『ヒッチコック』
  『ホビット 思いがけない冒険』
  『レ・ミゼラブル』

≪作曲賞≫
  『アンナ・カレーニナ』
  『アルゴ』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『リンカーン』
  『007 スカイフォール』

≪主題歌賞≫
  “Before My Time”   (『Chasing Ice(原題)』)
  “Everybody Needs A Best Friend”  (『テッド』)
  “Pi's Lullaby”  (『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)
  “Skyfall”  (『007 スカイフォール』)
  “Suddenly”  (『「レ・ミゼラブル』)

 やはりここはアデルに“Skyfall”を歌ってもらいたい!

≪美術賞≫
  『アンナ・カレーニナ』
  『ホビット 思いがけない冒険』
  『レ・ミゼラブル』
  『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』
  『リンカーン』

≪短編アニメーション賞≫
  『Adam And Dog(原題)』
  『Fresh Guacamole(原題)』
  『Head Over Heels(原題)』
  『Maggie Simpson in “The Longest Daycare”(原題)』
  『Paperman(原題)』

≪短編実写映画賞≫
  『Asad(原題)』
  『Buzkashi Boys(原題)』
  『Curfew(原題)』
  『Death of a Shadow(Dood Van Een Schaduw)(原題)』
  『Henry(原題)』

 この結果は日本時間の2月25日!
 今年は仕事を休んで衛星生中継を見られるか!?

ラベル:アカデミー賞
posted by かしこん at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月11日

菖蒲/TATARAK



 今年最初の映画は、アンジェイ・ワイダ作品になりました。 老いてもますます盛んな



製作意欲、素晴らしい。 しかし『菖蒲』は2009年発表だとか・・・なんでこんなに日本に



来るのが遅れたのか、教えてほしい。



 まずは冒頭にこのようなテロップ、「この映画は女優クリスティナ・ヤンダのモノローグ、



ヤロスワフ・イヴァシュキェヴィチの短編『菖蒲』と映画の撮影部分から構成されている」。



 え?、そんな実験的な作品だったの?



   春の終わり、夏の訪れ、いのちの祝祭の時に――。



 撮影の最中に滞在していたらしい、荷物が片付けられたホテルの部屋のようなところ



から映画は始まり、そこでクリスティナ・ヤンダがこの映画がつくられる顛末を語る。



 どうやらはじめは普通に『菖蒲』という映画を撮るつもりだったらしい、しかし、彼女にも



監督にも事情が変わる出来事が起こってしまっていた。



 それから、ロケ現場で監督と女優が『菖蒲』の原作本の冒頭を読み合わせしている。



 <菖蒲>は不意に訪れる死の象徴であると原作者が捉えていることがわかる。 そして



スタッフ打ち合わせ、準備の光景があって、撮影開始。 そしてそこからは映画『菖蒲』の



本編となる。



 舞台はポーランドのある小さな町。 街の診療所を任されている夫が、妻のマルタ



(クリスティナ・ヤンダ)が手の施しようのない病状であることを確認する。 ワルシャワに



住むマルタの友人も会いに来るが、マルタの二人の息子を守れなくてごめんなさい、と



言って去る(どうやら二人の息子はワルシャワ蜂起の際に命を落としたらしい)。



 マルタにとって<死>とは突然自分のまわりから愛する者を奪い去っていくものだと



思っていて、それが自分に迫っていることには気づいていないか、気にも留めていない



らしい。 友人をバス停まで送って行った日、マルタは川岸のオープンカフェで美しい



労働者の青年ボグシ(パヴェル・シャイダ)に目を留めた、息子たちの姿をそこに投影



しているのは明白である。



   川原で再会した二人は、会話を交わす。

     実は勉強したいボグシに本を貸す約束をしたりして。



 とても静かな田舎町の風景なのに、死の影というか死の予感はいたるところに満ちて



いる。 ラスト間際の悲劇も当然予想されてしかるべき事故で、心が痛まないことはない



んだけど、「あぁ、やっぱりそうなっちゃうのか」という運命のいたずらというか皮肉というか



・・・。 しかし、のちのモノローグによってそれが必然だったことがわかるのだ。



 この映画が、彼らの<喪の仕事>。



 しかし、クリスティナ・ヤンダの苦悩は計り知れない・・・が、それすらも映画の中に焼き



つけるワイダ監督の老練さというか執念というか、すごいです。 しかもこんなトリッキーな



映画を<文芸作品>という形態で、しかも87分にまとめてしまうとは・・・。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月10日

ネオン・レイン/ジェイムズ・リーバーク



 実は結構先日、WOWOWでトミー・リー・ジョーンズ主演の『エレクトリック・ミスト−



霧の大捜査線』という日本未公開の映画を見たのだが・・・タイトル通り、警察が事件を



捜査するものだったのだが、やたら主人公のモノローグが長かったり、<バイユー>と



いう言葉がやたら繰り返されたり、時代設定は90年代かなぁという感じなれど何故か



南軍の兵士の幻覚を見続けたり、と、とにかくいろんな意味で謎のある映画だった。



 気になったので原作者としてクレジットされていた“ジェイムズ・リー・バーク”で検索して



みて、トミー・リー・ジョーンズ演じた“デイヴ・ロビショー”を主人公にしたハードボイルド



シリーズが存在することを知る。



 しかし神戸市の図書館には何故か『エレクトリック・ミスト』がない!



 なのでシリーズ一作目、『ネオン・レイン』を借りてみた。



   ちなみに、シリーズ作品全部品切れである。



 物語の舞台はアメリカ南部のニュー・オーリンズ。



 本の裏表紙にはこんなことが書いてある。



 <ハイでハードなニュー・ヒーローの誕生!>



 ・・・アメリカでの探偵ではないハードボイルドものの隆盛期の産物かなぁ。



 “バイユー”とは湖沼地帯のこと。 ニュー・オーリンズには雨が多く、メキシコ湾から



吹き上げる風が沼からの水分蒸発を防いでいるらしい。 そんな沼地から一人の黒人



女性の死体を発見したのはニュー・オーリンズ警察警部補であるデイヴ・ロビショー。



麻薬中毒による溺死と判断されて捜査は終了したが、それでは納得できないロビショーは



単独で捜査を開始する。 それが、様々な組織の悪を炙り出し、ロビショー本人にも大きな



代償を払わされる結果になるとは・・・たとえわかっていても彼はやめなかったかも。



 そんな男の物語。



 ミステリとして大きなトリックや謎があるわけではないのです。 男の生き様、的なものを



見せつけられるだけで話は自然に(?)進んでいってしまうという不思議さ。 そして妙に



文学的なロビショーの語り。 映画におけるわけのわからなさはこの一作目から共通する



何かだわ。 ・・・何かちょっと、気になるかも。



 南部という風土もまた独特で、サンドイッチの具がオイスターだったり、コカ・コーラでも



ペプシでもなくみながドクターペッパーを飲む。 いや、ニュー・オーリンズの特徴か?



 なんだかこの町のことがもう少し知りたくなった・・・つづきを予約する。


posted by かしこん at 04:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月09日

ラッキー! 先行予約がある〜!



 さて、先日より懸念しておりました、「今年のシティボーイズライヴのチケットは梅田



芸術劇場で先行販売してくれるのか」ですが、してくれることが判明!



 わーい、年会費払い続けていてよかったよぉ。



 1月11日(金)11:00AM 〜 1月13日(日)11:00AM までが申込期間。



 抽選だから早く申し込めばいいわけではないが・・・でも忘れたら困るので、付箋に



書いてパソコンまわりに貼っておこう!



 いい席が取れたらいいな


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | シティーボーイズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月08日

ブラックアウト/コニー・ウィリス



 オックスフォード大学史学部タイムトラベルシリーズ最新作(の前半)。



 過去の歴史の詳細を探るため、タイムトラベル技術を応用して学生が過去にもぐりこみ、



実地調査をした結果から史学部の学生は論文を書く。 しかし現地調査は思ったように



うまくいかない・・・あたしがこのシリーズを最初に読んだのは『ドゥームズデイ・ブック』で、



次に『見張り』、そして『犬は勘定に入れません』ときたのでこのシリーズの面白さは



わかっているつもり。



   ポケミスと同じ形態なれど、ページ数が多いので

     本を開きすぎるとページがはずれて落ちてきそうな危険・・・。



 それなのに、今回、序盤のドタバタ喜劇は同じことの繰り返し感が強すぎてイライラする



感じに(しかし、読み流してしまいそうな部分がのちに重要になってきたりするという・・・)。



 『ブラックアウト』は『ドゥームズデイ・ブック』の5年後という設定なのですが、ロンドン



大空襲の時代に行くというのにメインの登場人物となる史学生3人は危機感が乏しく、



自分の希望が何より優先。 困ったらすぐ回収チームが来ると思っている。



 甘いぞ!、ダンワージー教授は史学生の先輩の苦労を後輩の学生に話さないのか?



 まぁそんな時間がないくらい史学生たち(ヒストリアン)は自分のミッションの準備で



いっぱいいっぱいなのだろうけれど・・・自分の計画に不備が見つかればタイムトラベル



許可を取り消されることもあるわけで、とにかく向こうに行ってしまえばなんとかなる!、



もしも何かあったら回収チームが自分を迎えに来る!、ってことで自分をごまかしている



学生ばかり(いや、本心かも)。 あたしはもう『ドゥームズデイ・ブック』で痛い目に遭って



いるから、軽い気持ちで過去に行くことに盛り上がっている学生は要注意なのである。



 で、思わぬ事態に巻き込まれているじゃないか。



 が、このシリーズの読みどころはおたおたするヒストリアンたちではなくて、彼らが



“時代人”と呼ぶ、その時代をリアルタイムに生きている人たちの姿。 大空襲・戦争という



先の見えないさなかで、それでも懸命に日常を送ろうとする人たち。 苦難にも耐え、慣れ、



「自分さえよければ」ではなくて周囲を気遣い、誰かのために行動する人たち。



 ま、中には手に負えない悪ガキたちもいますがね・・・。



 それにしても、「もともとひとつの話だったものが、長すぎるので前半『ブラックアウト』、



後半『オールクリア』にわけた」、というものの・・・こんなところで終わられても困るん



ですけど! 何故後半も同時に出さない!



 ま、『ブラックアウト』のあとがきで「まだ一行も訳してない」と訳者の方が言ってる



からな・・・オリジナルと同じ8ヶ月後に刊行予定ということで・・・この4月には出るのでは



ないかと思う。 図書館を待ってられなそうだから、どうやら『オールクリア』を買うことに



なりそうである。



 あぁ、『氷と炎の歌』貯金に加えて『オールクリア』貯金もしなければ・・・。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月07日

休みが足りない!



 今回の年末年始休みは、カレンダー的に最悪だったと思う。



 12月29日が、土曜日って・・・



 しかも仕事始めの1月4日は金曜日。 結局5日の土曜日も働くことになり、



日曜日一日だけ休んでまた月曜日・・・時間通りに終わるわけないし。



 東京日帰りなんかは自分の都合ではあるけれども、休みの間にもっと本を



読んで撮りためた海外ドラマや映画をもっと見ているはずだったのに!



 カムバック、休暇!



 次の週末は三連休だが、14日(月)はもう仕事になったし・・・。



 あぁ、図書館で延滞手続きをしてこなければ(なんかネットにつながらなくて、



市の図書館検索&マイページメニューだけが)。



 とりあえず、家から一歩も出なくていい日を三日ください。



 そうすればだいぶいろんなものに手がつくのに〜。


posted by かしこん at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月06日

シャルダン展−静寂の巨匠@三菱一号館美術館



 東京駅丸の内南口側から徒歩で約5分、実際は美術館の入口がよくわからずに



周囲をぐるぐるし、やっと発見。 外見はレトロなレンガの洋風建築なれど、中は



最先端のセキュリティセンサーと空調を備えた小さな美術館でした。



   優しい沈黙に、つつまれる。



 一枚目の<ビリヤードの勝負>から度肝を抜かれる。 あまりに素晴らしい保存状態。



シャルダンは18世紀と記憶していたが間違っていたか?、と思うくらいの絵の表面の



つややかさ。 絵画の修復技術のレベルがすごく上がってる?、というのはエル・グレコの



ときも感じたんだけど、それとも外部の展覧会に出す前にはお化粧直しをするのかしら?



 ともかくも、ジャン・シメオン・シャルダン(1699〜1779)はフランスを代表する静物画・



風俗画の巨匠だそうである。 しかし彼の作品は世界中の美術館や個人コレクターまで



幅広く散らばっているので、彼の作品だけを集めての回顧展というのは難しいらしく、この



シャルダン展は日本で初めてのシャルダン個展。 次はいつあるのか、そもそも次がある



のかわからない、と言われてしまっては見に行くしかないでしょう、みたいな。



 今回の東京日帰り旅の目玉がこれでした。 静物画、好きです。



 そしてこの時代の静物画として欠かせない素材が現れて、ニヤリ。



   <死んだ野兎と獲物袋>



 他の画家は鴨とか鳥系が多いんですが・・・うさぎとは大胆な。



 水差しやら鍋やら、台所用品が続きますが、残念ながらシャルダンの描く肉の切り身



(腿肉や骨付き肉など)がどうもおいしそうに見えない。 鍋やらグラスは素晴らしいのに。



肉は描くのが難しいのか、それともシャルダン側に肉をあまり描きたくない気持ちがあった



のか、どうなんだろう、と考える。



   <銅の大鍋と乳鉢>

         ほら、肉がなければ何の問題もなくまとまっている。



 しかしそこを過ぎると風俗画のコーナーになる。 うーむ、シャルダンは人を描かない



方がよかったんじゃないか?、とがっかり感が押し寄せるが、あるラインを境にいきなり



完成度が高まってタッチも緻密になる。 なるほど、これなら「フェルメールに似ている」と



いう評判はダテではないぞ。



 とはいえ彼はまた静物画に戻ってきて、抜群の安定感を誇るのだ。



   <木いちごの籠>

    ポスター・チラシにも使われている絵ですが・・・木いちごよりも、グラスの中に

   ほんとに水が入ってるよ!、と見えることに驚愕。



 他にはモモ・ブドウ・スモモなどがほぼ同じ構図でちょっと周囲のものの配置を変えたり



している絵が続くのですが、「グラスに水」の衝撃には勝てない。



   <桃の籠>

      ここではグラスの中にワイン、これもなかなかいけてるが、やはり水がいちばんだ!



 なるほど、静物画の巨匠と呼ばれることに納得!



 その後、この美術館の目玉所蔵品であるらしいルドンの<グラン・ブーケ>を見たの



ですが・・・サイズが大きい上にライティングが派手派手すぎるというか絵の前からも



後ろからも光を当てているかのように見えて、一瞬あたしは「これ、スライド?」と思って



しまった(一緒に行った人は、「バス停の横の広告スペースにあるポスターみたいだと



思った」そうだ)。 よく見たらキャンバス地にパステルで描かれているのがわかるのだが、



最初に安っぽい印象を与える展示法は見直した方がいいのでは・・・でも、そう感じたのが



あたしたちだけだったらどうしよう。



 建物の中をぐるぐる回らされる流れ(で、要所要所に二重の自動ドアがあってドキドキ



させられる、引き返すことはできないのかと)なれど、こじんまりした絵を見るにはいい



スペースである。 旧財閥系でこういう美術館が東京駅から歩いて行ける範囲に一体



何か所あるんだろう、と考えると歴史を感じますね。


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2013年01月05日

2012年 マイベスト映画



 いつも2日ぐらいにはアップするのですが、今回は思いもかけぬ東京日帰りにより、



そしてまだ決めてない、ということもあり、記事にするのが遅くなりました。



 ひとまず、2012年にあたしが映画館で観た映画は。





  ニューイヤーズ・イヴ  聯合艦隊司令長官山本五十六  リアル・スティール

  ミッション・インポシブル:ゴースト・プロトコル   灼熱の魂    ヒミズ

  ドラゴン・タトゥーの女    デビルズ・ダブル−ある影武者の物語−

  ダーク・フェアリー   ペントハウス   サラの鍵   キツツキと雨

  J・エドガー   ハンター   メランコリア   GOMORRA/ゴモラ

  TIME/タイム  パーフェクト・センス  ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

  はやぶさ 遥かなる帰還   人生はビギナーズ   ヤング≒アダルト

  シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム  おとなのけんか  アニマル・キングダム

  セイジ−陸の魚−  キリング・ショット  スーパーチューズデイ 正義を売った日

  ルート・アイリッシュ  アーティスト  マリリン 7日間の恋  裏切りのサーカス

  ブラック&ホワイト  ブライズメイズ  ヘルプ〜心をつなぐストーリー

  バトルシップ   HOME〜愛しの座敷わらし   孤島の王   レンタネコ

  テルマエ・ロマエ   幸せの教室   ロボット   ミッドナイト・イン・パリ

  ファミリー・ツリー   外事警察   星の旅人たち   ソウル・サーファー

  スノーホワイト  ブレイクアウト  ブラック・ブレッド  ワン・デイ

  プレイ−獲物−  ダークナイト ライジング  リンカーン弁護士  崖っぷちの男

  プロメテウス  キリマンジャロの雪  苦役列車  THE GREY 凍える太陽

  アメイジング・スパイダーマン    最強のふたり    アベンジャーズ

  ぼくたちのムッシュ・ラザール  きっと ここが帰る場所  桐島、部活やめるってよ。

  テイク・ディス・ワルツ    鍵泥棒のメソッド    デンジャラス・ラン

  そして友よ、静かに死ね  アウトレイジ ビヨンド  コッホ先生と僕たちの革命

  あなたへ  夢売るふたり  ボーン・レガシー  推理作家ポー 最期の5日間

  ハンガー・ゲーム   ソハの地下水道   シャドー・チェイサー  アルゴ

  エクスペンダブルズ2  終の信託  リンカーン/秘密の書  声をかくす人

  ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋  北のカナリアたち  その夜の侍

  ミステリーズ 運命のリスボン  みんなで一緒に暮らしたら  ロックアウト

  危険なメソッド  チキンとプラム〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜

  人生の特等席  ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館  007 スカイフォール

  のぼうの城    悪の教典    砂漠でサーモン・フィッシング

  最終目的地   思秋期   ホビット 思いがけない冒険

  アナザー・ハッピー・デイ   マリー・アントワネットに別れをつげて





 合計、102本でございました。 その前の年よりぐっと減ったなぁ。



 でも一年に100本ぐらいがいいところかも。 WOWOWで録画した未公開作品を



見る時間もつくれるしね。



 で、例によって優柔不断なあたしは1位から順位はつけられないのだが・・・、



  灼熱の魂 ・・・ 最後の、この世のものとも思えぬ悲鳴にすべてが収斂されていくから。



  裏切りのサーカス ・・・ キャスト、映像、脚本、音楽とすべて揃った作品!



  ブラック・ブレッド ・・・ “ダーク・サスペンス”というジャンルをつくりあげた。

                少年から大人になる移行期の残酷さをここまで美しく描くとは!



 この3本がベスト3かなぁ、と思います。 シリアス寄りになってしまうのは、見ている側に



それだけ傷をつけるから。 困ったことに、あたしはそんな痛みがきらいではない。



 あと、気になるところがある作品としては、



  ドラゴン・タトゥーの女 ・・・ リスベットもミカエルも思ったよりよかったから。



  メランコリア ・・・ オープニング映像が圧巻!



  人生はビギナーズ ・・・ キュートなユアン・マクレガーよりもキュートな

              クリストファー・プラマーに脱帽。



  孤島の王 ・・・ ノルウェーの凍てつく寒さが実感できるだけでなく、『残酷な神が

          支配する』の変奏曲でもあるから。



  星の旅人たち ・・・ サンティアゴ・デ・コンポステーラ絡みの話には弱いから。



  ダークナイト ライジング ・・・ ジョーカーが出てこないのは話の整合性として

                  いただけないが、最後のロビンの扱いに深く納得!



  最強のふたり ・・・ E,W&F、特に“September”の使い方がかっこよすぎ。



  ぼくたちのムッシュ・ラザール ・・・ 安易に答えを提示しないその姿勢に。



  アルゴ ・・・ 現実のシビアさとSF的夢物語のギリギリの同居が破綻なく存在する

          ことに。 虚構が現実を助けることは、きっとある。



  危険なメソッド ・・・ 抑制された会話劇の品のよさに。



  チキンとプラム ・・・ 夢物語だからこそ真実が描ける、を貫いているから。



  砂漠でサーモン・フィッシング ・・・ 見終わってとても穏やかで前向きな気分に

                なれたから。 ユアンもキュートだし。



  最終目的地 ・・・ 豪華キャストと、そのアンサンブルによる素晴らしい雰囲気に。





 さて、別枠として邦画です。



 これの、ベストワンは決まっています。



  桐島、部活やめるってよ。



 これがダントツの出来だったと思います。



 あと、気になるところは、



  キツツキと雨 ・・・ 役所広司のゾンビメイク、最高! これくらいのゆるさがいいと思う。



  テルマエ・ロマエ ・・・ 映画はぐだぐだな部分は多々あるが、<311後の国威高揚

            映画>としての心意気を感じたので。



  鍵泥棒のメソッド ・・・ 内田けんじ監督の作品はいつも高レベル。 だからこそ

           期待してしまうが、またも期待以上のウェルメイドぶりがうれしかった。



  アウトレイジ ビヨンド ・・・ 小日向さんのキレっぷりが楽しくて。



  夢売るふたり ・・・ 松たか子・阿部サダヲの二人が素晴らしい。 これもまた安易に

             説明をしない映画だし。



 こんな感じでしょうか。



 明らかにはずしたなぁ、というのは数本で、どの映画も実はそれなりにいいところは



あるので・・・あくまであたしの好みと独断と偏見であることをお断りしておきます。



 各映画の詳細につきましては個別の映画記事をご参照ください。



 今年もいい映画に出会えるといいなぁ、というわけで地道に映画館通いを続ける所存。 


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2013年01月04日

メトロポリタン美術館展@東京都美術館



 というわけで、メトロポリタン美術館展でございます。



 当日券のチケット売り場に並んでいるときから、あたしの頭の中では



  ♪ タイムトラベルは楽しい メトロポリタンミュージアム ♪



 と、大貫妙子の『メトロポリタンミュージアム』がぐるぐる回りはじめ、油断すると口からも



出そうな感じに。 はしゃぎすぎですか?



 が、実際の会場はテーマ別に美術品が並べられ、それこそ時代もぐちゃぐちゃ・絵と



小物など素材も特に意識はされずに置かれていた。 まさにタイムトラベル!



   目玉はゴッホの『糸杉』



 えー、このレンブラント、明るすぎじゃない?、などと思いながら人波を縫うように



進んでいくと、『クイナ狩り』(トマス・エイキンズ)という絵の前で足が止まる。



均一に塗られた油彩、端正なタッチ、写実的。 あぁ、こういうの、やっぱり好き!



 様々なジャンルのものがあると、自分の本当に好きなものに否応なく気づかされます。



 それは次の<動物たち>のコーナーでも炸裂。 エジプトの『猫の小像』は何回も



見てる気がする(似たものが何個も存在するのであろう)けど、いつ見ても美しくて



かわいいなぁ、とほれぼれ。



 が、あたしの注目を一身に集めるものが登場する!



   『シロクマ』フランソワ・ポンポン



 ポーラーベアだぁ!(十数年前、そういうキャラクターがあったのである)



 どう見てもそっくり、絵の中のポーラーベアを三次元にしたらこれ、みたいな・・・あの



キャラはこれのぱくりだったのか、とがっくり肩を落とす。 というか、動物をリアルにでは



なく、特徴だけとらえてかわいらしくキャラクター化する、というのは日本の十八番かと



思っていたのに、すでに1923年にフランス人にやられてるとは・・・。



 ガラスケースに張り付かんばかりにして見る。 このレプリカ、ほしい!



 しかしいつまでも張り付いてばかりはいられず、名残惜しげにその場を去るが・・・



ホルス神をかたどったハヤブサの像にもニヤリとさせられてしあわせな気分になった



けど、次のフロアに行く前にもう一度シロクマの元に戻る。 頭をうしろから見た角度を



記憶に焼きつける(多分図録などは正面からしか写さないから)。



 次は花やら写真やらだったのだけれど、あたしの心はシロクマ。



 一際、人が群がっているところがあって、やっと『糸杉』の存在を思い出したほど。



しかし想像以上に厚塗りで、横から見たら何を描いているのか全然わからないってのも



すごい。 あたしはそれの二枚左に置かれていた『鱒池』ワージントン・ウィットレッジ)



ほうが好きかなぁ。



 その後、これが出てきて胸倉つかまれる感じ。



   『マーセド川、ヨセミテ渓谷』

                         アルバート・ビアスタット




 写真かっ!、と思うほどの細かさと美しさ(でも多分写真では無理)。



 この日の流れでは、あたしは19世紀アメリカ絵画が好きなのかも・・・と思わされまして、



ワイエス好きの気持ちが刺激されてるせいかもしれないけど、またいろいろ調べてみよう



かと。 ちなみにバルテュス『夏』に関しては『山』の一部拡大ではないか!、と



ツッコミを入れてしまいました。



   『トゥーライツの灯台』エドワード・ホッパー



 ええっ!、ホッパーってこんな絵も描くの!、とびっくり。 都市生活者の孤独ばかり



描いているのかと思っていた。 そんな意外性もあるけれど、この絵はとっても素敵。



暖かな陽射しとさわやかな海風を感じる。



 ♪ 大好きな絵の中に 閉じ込められた ♪ のであれば、この絵がいいかなぁ。



 と、次のコーナーでは『シロクマ』に匹敵するほどのものが!



   『カエルの分銅』メソポタミア/古バビロニア時代



 か、かわいい!! またもキャラクター文化、負けている・・・。



 残念なことに正面から左側が少々破損しているため、このカエルはこの角度がベスト。



えーっ、閃緑岩か安山岩でこんなのつくれるの〜。 川原に落ちてる石を拾ってきて、



削ったらなんとかなるのかしら・・・と一瞬わけのわからないことを考える。



 最後の部屋はテーマ<海と水流>。 ターナー、モネ、セザンヌ、ヴラマンク、ホーマーと



ビッグネーム揃い踏みの中、あたしが気に入ったのはこちら。



   『捕鯨中の事故』

                      ウィリアム・ブラッドフォード




 氷の凍てつき感とか、寒々しい空気感がよかった。 またもアメリカか・・・あ、アメリカも



やっぱり昔はクジラ捕ってたんじゃないかという証拠であることにも気づくけど、きっと



捕鯨反対を叫んでる人たちにはそういうこと言っても聞いてもらえないんだろうなぁ、と



考える。 ま、どうでもいいです。



 東京都美術館自体が新しく改装され、かなり見やすい展示になっていたのもよかったし、



内容もてんこ盛りなれど自分の気に入るものが順々に現れてくれたので、気分も上昇



したまま最後まで行けて楽しかった。



 実際のメトロポリタン美術館もこんな展示の仕方なのかしら。



 そしてあたしの頭の中ではずっと『メトロポリタンミュージアム』が流れ続けた・・・。


posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台・演劇・芸術・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月03日

東京日帰り顛末記



 というわけで、東京に日帰りで行ってまいりました。



 目的は、美術館巡りであります。 が、結果的には美術館以外のことに多くの時間を



割く結果に。



 7:20 神戸空港 → 8:30 羽田空港



 久し振りの飛行機で・・・そしてスカイマークも初めてで、B737に乗るのももしかして



初めてかも、と。 が、機内での「気圧の変化により破損しやすいガラス・ペットボトル



などの液体の入っているものは、水漏れ防止のため前の座席の下やシートポケットに



お入れください」というアナウンスに不吉なものを感じる。 今までこんなの、聞いたことが



ない!(水が漏れそうなものは・・・というのはあるけど、その理由が「気圧の変化」とな?)。



 座席や装備などの安っぽさ(すみません)を見て、もしやキャビン内の与圧加工も



最低限しかやっていないのか?、というイヤな予感が。 そして離陸の瞬間にはぐわっと



Gがかかって気持ち悪い感じに。 あたしはかつて飛行機が大好きで、そういうの感じなく



なるくらい回数乗っていたのですが、これは何?、と自問自答。



 多分3年以上振りだからか、それとも加齢による身体的機能の衰えですか?



 飛行機がぐんぐん上昇するにつれ、耳が痛くなってくる。 何度かつばを飲み込むも、



さっぱり耳抜きができない。 鼻をつまんでやろうかと思ったが、あまりに痛すぎて下手に



やって鼓膜に異常をきたしたらどうしよう、と感じたので大人しく安定飛行に入るのを待つ。



同じ機内に小さい子供や赤ちゃんも乗り合わせているというのに、彼らはちっとも泣いたり



騒いだりしないので、「耳が痛いのはあたしだけなのか」という疑心暗鬼に囚われた。



 安定飛行に入り、耳の痛みは落ち着いたが聞こえる音は変である。 しかしその状態は



長くは続かず、すぐにまた下降態勢になると痛みがぶり返す。 早くある程度まで高度を



下げてくれ、早く羽田に着いて!、と祈ったのもまた初めて。



 地上にて耳抜きをするも、バリバリと耳の中でイヤな音がしてどうも不完全な状態。



モノレールの中でも耳が詰まる感じがしたり、しばらく症状を引きずる。



 JRで上野まで → 上野公園 『メトロポリタン美術館展』@東京都美術館



 ほんとは京都でやっていたんですが、タイミング悪くて見逃していて、最後の東京で巡回



して終わり(しかも会期ぎりぎり)だったのでついでに行っとくか!、と。 詳細については



後日別記事をアップします。



 JRで東京駅 → 丸の内出口 シャルダン展@三菱一番館美術館



 リニューアルされた東京駅のアーチで写真撮影している人多数。 つられて上を見て



しまうとどんどん人にぶつかりそうになるので前を見て歩く。 ビル街・丸の内に足を踏み



入れた瞬間、黒と白の街宣車がいっぱいで、「何事?」と思う。



 「今日、一般参賀」と同行者が教えてくれ、それって1月2日なんだ!、と驚く(いや、



ニュースなどでそういう事実があることは知ってましたが、地方在住者にとって無理なので



明確な日付は意識されていなかったのです)。



 美術館から出てきたところで12時前後。 この出口が皇居までまっすぐですぐの位置に



あり・・・「どうする? 行く?」・「ためしに行ってみようか」ということで、急遽皇居に。



 丸の内 →(徒歩) 皇居 →(徒歩) 竹橋



 竹橋には東京国立近代美術館があり、そこに寄ったのですが・・・以下、大変文章が



長くなりますし(今までも十分長いですが)、内容が内容ですので(多分、自虐史観の方は



読まないほうがいいかも、ということで)初めて「記事を折りたたむ」にチャレンジしたいと



思います。
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posted by かしこん at 18:19| Comment(8) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月02日

一路、東京



 急ですが、本日、東京に日帰りで行くことになりました。



 詳細は帰って来てからご報告いたします。



 まさか三が日のうちに羽田空港に立つことになるとは・・・“お正月はハワイ”と



いうくらい自分には関係ないことだと思っていた



 とりあえずお天気はいいみたいで安心。 しかし何を着ていったらいいのか。


posted by かしこん at 03:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする