2013年01月31日

ウエスト・ウィング/エドワード・ゴーリー



 図書館にない!、ということが判明し、版元に問い合わせても在庫の安定供給が



不明・・・ということもあり(品切れになったら終わりです、ということです)、ついに、



これも自分で買っちゃったよ!



   ウエスト・ウィング/エドワード・ゴーリー



 表紙に、翻訳者の柴田氏の名前がありません!



 それもそのはず、30ページの絵だけで構成されていて、文章はひとつもない。 本来



あることが多い<訳者解説>もない!



 全てが読む者に委ねられる・・・それはそれで、怖いんですけど



 ウエスト・ウィングとは・・・どうやら建物の西棟(西館?)らしけど、どんな建物なのか、



どこにあるのか、いつごろ建てられたのかの情報は一切ない。 ただ、知るためには



その西棟に足を踏み入れるしかなくて・・・。



 もう、「ここはどこ? わたしは、そしてあなたはだれ?」の世界です。



 絵から絵への間には西棟を行く者が出くわす光景が広がっているものと思われますが



・・・何故、そこで目を留めた?(いや、留めるだろうけど、その手前も残してくれ!、とか)、



などとつっこみたくなるのは、西棟で繰り広げられている(もしくは何も起こっていない)



光景の間を自分で想像で埋めようとしたら非常に怖いからです。



 あたしはおぼろげにストーリーを組み立ててみましたが、説明不可能な絵もあるし、



全部西棟の秘密(?)を読み解いたら中に入って行った人は死ぬのでは・・・という



危機感もあり、あえて理屈の通じない部分は(まぁそれが大半だったりするんですけど)



残しておいて・・・ただ戦慄におののく、というのもこの本の楽しみ方かと思ったりして。



 エドワード・ゴーリー、ほんとに只者じゃないです。 この人を今まで知らなかった自らを



恥じますよ・・・。


posted by かしこん at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月30日

もうひとりのシェイクスピア/ANONYMOUS



 これは予告を見て「面白そう!」と思ったのだが・・・監督がローランド・エメリッヒで



あることにしばし絶句。 特撮大好きなだけの人ではなかったんだ!



 とはいえ、映画は現代のブロードウェイから始まる。 タクシーから降りて劇場に



飛び込んだ舞台人(デレク・ジャコビ)が語り手として展開する舞台劇、という体裁で



物語は進んでいく。 やはり特撮、使いたかったのね。



   「ロミオとジュリエット」「ハムレット」・・・あの名作を書いたのは別人だった

     エリザベス王朝の愛と陰謀が交錯する歴史ミステリー



 16世紀のイングランド、エリザベス一世の時代。 町の芝居小屋にサウサンプトン伯



ヘンリー・リズリー(ゼイヴィア・サミュエル)につれられてきて、その舞台と観客の熱狂を



目の当たりにしたオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア(リス・エヴァンス)は、劇作家



ベン・ジョンソン(セバスチャン・アルメストロ)に早速接触する。 実はオックスフォード伯も



若き日から戯曲を書きためていて、子供の頃には自ら劇団を率いて宮廷内で芝居を



披露していたこともあったのだ。



 ところが、芝居は人間を堕落させると考える時の宰相ウィリアム・セシル(デヴィッド・



シューリス)によって女王や貴族を小馬鹿にしていると判断された芝居は中止にされ、



弾圧される。 自分の名で戯曲を発表できないオックスフォード伯は匿名で上演しようと



するが、大成功の舞台のアンコールで劇作家として登場したのは売れない役者にすぎない



ウィリアム・シェイクスピア (レイフ・スポール)だった・・・という話。



   ただの栄誉泥棒です。



 シェイクスピア別人説としてはオックスフォード伯エドワード・ド・ヴィアはこれまででも



かなりの有力候補で、そこに新鮮味はないのだが・・・オックスフォード伯の人生そのものを



ドラマチックに描き、だからこそシェイクスピアの諸作品が書かれたように思わせながら、



実はこの映画のストーリー自体もまたシェイクスピアが書いた、まったく新しい作品なの



では・・・という気が途中からしてならなかった。



 それは面白くなかったということではなくて、とても“シェイクスピア的”だったからだ。



   サウサンプトン伯とオックスフォード伯の

    <年の離れた深い友情>の意味とか。 『ノッティングヒルの恋人』でとぼけた

   友達をやっていたリス・エヴァンスが重厚に違和感なく貴族を演じてるってことに

   時の流れを感じます・・・。



 代替わりした宰相ロバート・セシルと決して意見が一致することのない不毛さの前に



立ち尽くすしかないオックスフォード伯(しかもオックスフォード伯の妻はセシルの姉で



あり、書くことに魅入られてしまっている夫よりもセシルの家の方を取る残念な奥様)。



しかし庶民を芝居で覚醒させて扇動し、ひそかに女王の意見を変えさせようと図るのは



純粋に芝居の面白さの追求ではなくて権謀術数に利用したかったからではないだろうか



(そういう思考から抜けられないというか)・・・という感じもしなくはないので、やはり彼は



お貴族さまだったんだなぁ、みたいな。



 でも見ごたえはあったんですよね。 若き日のオックスフォード伯とエリザベス一世との



エピソードなんていかにも!だし(というわけで時間軸も行ったり来たりしますが)。



 もしかしてあたし、シェイクスピアのことちょっとずつわかってきてる?!、という驚きも



感じつつのコスチュームプレイ、楽しみました。


posted by かしこん at 05:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月29日

今日は、7冊



 大きな本屋さんに行ったのでした。



   氷と炎の歌第4部

    乱鴉の饗宴/ロバート・R・R・マーティン



 多分初文庫化。 これでめでたく現行の作品は手に入りやすくなりました。



 第4部までは読了済み。 第5部が今年夏にも刊行予定。



 そして第一部『七王国の玉座』のTVドラマ版『ゲーム・オブ・スローンズ』もついに日本



公開開始!、とよろこびたいところですが、スターチャンネルのみの放送で、オンデマンドで



第一話のみ2/1〜無料放送される。 時間はかかるがそのうち他の局にも落ちていく



だろうから地道に待つけど、第一話だけでも見られるのはうれしい。



   天命の標Y 宿怨 part3/小川一水



 ついに長かった第6部もこれでいったん終了、次は第7部へ。 ここまででシリーズは



大きな変換点に来たんだろうな・・・とほとんど読めていませんが感じています。



 10部で完結予定ですが、あと何冊かかるんだろう・・・。



   一九三十四年冬――乱歩/久世光彦



 テレビの演出家として知られる彼の小説第一作、復刻。



 大出世したその後、乱歩の人生での「4日間の失踪」にスポットを当てて「もしかしたら、



そうあったかもしれない日々」を幻想的に描きます。



 ハードカバー出版時に読んでいるのですが、それが創元推理文庫に入ることの幸せ、



みたいな・・・。



   あの夏、エデン・ロードで/グラント・ジャーキンス



 訳者の二宮馨さんはあたしのオールタイムベストテン作品マキャモンの『少年時代』の



訳者でもある。 これは10歳の少年が主人公ということで・・・共通項を勝手に感じて



しまったわけなのであるが。 帯に「早くも2013年を代表するイヤミス」と書いてあったり、



読後感は最悪っぽい。 それでも、買ってしまう不思議・・・。



 あとは『西の善き魔女』3巻と『西原理恵子の人生画力対決』5巻を買い、合計7冊、



7000円オーバー・・・。


posted by かしこん at 07:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

キリング・フロアー/リー・チャイルド



 トム・クルーズ主演の映画『アウトロー』が公開するおかげで、ジャック・リーチャー



シリーズが復刊!



 しかし原作本『アウトロー』の前に出るのは一作目の『キリング・フロアー』新装版のみ。



しかも『アウトロー』はシリーズ9作目だというのに、かつてシリーズの邦訳は4作品しか



出ていない(現在、絶賛品切れ重版未定中)。



 というわけで、シリーズは順を追ってちゃんと読みたいあたしとしては新装版を買うのを



やめ、図書館から過去の作品を探し出すことに。



   というわけで装丁は旧版。

      なんで講談社って上下巻の表紙に工夫しないんだろう・・・。



 ジャック・リーチャー、元軍人。 しかし今は特定の住所も持たない流れ者。 たまたま、



通りかかった町が以前兄に話を聞いたことがあるブルーズマンの故郷だと気づいてバスを



降りただけだったが、気がつくと身に覚えのない殺人容疑で警察に取り囲まれる。 一体、



何が起こったのか?、という話。



 シリーズ一作目だけあって、「成程、シリーズ一作目だね」と納得できる展開。



 が、これを映画にするのは難しかろうと推測・・・特にジャック・リーチャーの描写がアイス



ブルーの目、身長195センチ、体重95キロとあれば「トム・クルーズじゃないし!」(目だけ



OK)。 そして一作目なのでまだまだキャラ設定が甘いというか、映画の予告編で感じ



られた非情さがあまりありません(すぐ魅力的な女性と恋に落ちてしまうのもいかがな



ものか)。



 そしてこの物語の舞台はアメリカ南部、ジョージアの田舎町なのですが・・・「南部って、



なんなの?!」となる展開続出。 デイヴ・ロビショーシリーズとはまた違った南部の顔が



(とはいえ、作者はイギリス人だそうなので、南部のイメージが一人歩きしているのかも



しれないし、ある時代、実際南部はそうだったのかもしれないし)。



 やっぱり、アメリカ南部はちょっとわけがわからないよ〜、という印象が強まっております



(それともこれが現代的ハードボイルドってやつ?)。



 ジャック・リーチャー個人についてはまだまだ謎があり、それが次のシリーズ作品への



牽引力となるのでしょうが・・・映画が当たってシリーズ化されたら、全作品邦訳されるかも



しれないなぁ、と、ぬるい期待で待ちますか。



 がんばって、トム・クルーズ!





※余談 : トム・クルーズが来日インタビューで「新作『アウトロー』を楽しんでください」

    みたいなことを(勿論英語で)言ってましたが・・・『アウトロー』って邦題なんですよね。

     原題ではなく邦題でわざわざ挨拶してくれるなんて、すごいですねぇ(「日本の

    みなさんは何十年several ten yearsも応援してくれているから」ってこともあるんで

    しょうけど)。 さすがファンサービス上手な男!


posted by かしこん at 03:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月27日

大河ドラマ 平清盛



 今更感が満載ですが、録画していたNHK大河ドラマ『平清盛』全50話をやっと



見終わりまして・・・あぁ、最後が駆け足だなぁ、と。



 最初の頃はいかれ気味の三上博史や静かに狂いそうなARATA(まだ“井浦新”と



いう名前に慣れないよ〜)というあたしが見るための求心力があったのですが、この



二人がいなくなってからは微妙に・・・で、遅れがちになりました。



 それでもダラダラ見ているうちに、今度は平重盛(窪田正孝)が目にとまり。 これまで



主人公のともだち・二番手三番手な役が多かった彼が二枚目でいけるようになったんだ



というよろこびもあり(『大奥』でもお洒落にうるさい呉服屋の息子やってましたが)、



ゴタゴタがありながらも次の平氏の棟梁になり、清盛と後白河上皇の間で板挟みにあう



苦悩をきっちり演じていて、このドラマで若手いちばんの収穫は彼ではないでしょうか!



 そして遮那王(のちの義経:神木隆之介)にも盛り上がっちゃったし!



 最初は源頼朝が岡田将生って線が細くて若いんじゃない?、って思ったけど、のちのち



義経と袂を分かつことにつながる猜疑心の強さというか実は人間不信的なところが出て



いてよかったかも、と感じた(それ故、義経の最後までの描き方が性急でしたよ・・・)。



   もはやこの広告、懐かしい。



 まぁ、歴史は変えられないことはわかっているのですが、晩年の常軌を逸し始めた



清盛に対して誰か意見をしないものかと・・・、毎回あたしは「盛国! それはお前の



役目だろ!」と上川隆也に憤っておりました。 もとは平民で平氏にとりたててもらったから



言えないのかなぁ、言っても聞かないことを長い付き合いからわかってるからかなぁ、



などとも考えつつ・・・でもだから平氏はダメになっていくんですけどね。



 それにしても最終回、ほんとに早かったなぁ。 壇ノ浦の戦いもなんだか一部だし、



パタパタとナレーションで説明して終わってしまった感じ。 それだけ<驕れる者は久し



からず>は急速に変化することを見せたかったのか・・・。



 モチーフとしての賽の目を使いすぎ(頼りすぎ)とか、「横へ広がる政事」と言いながら



平民があまり出てこないのと、清盛の自分探しになってないかっていうのが大河ドラマと



してはダイナミックさに欠けたのかもしれないけど(画面が汚い云々はそういう時代だった



と思うと気にならなかったですが。 『龍馬伝』のときも似たようなこと言われてたし)、



でも結局最後まで見ちゃったので(役者の演技に引っ張られてですが)、それなりに



面白かったのではないかと。 最後何回かの松山ケンイチの老けっぷりが半端ではない



ので、後白河上皇(松田翔太)や西行(藤木直人)がまだまだ若く見えるってことにも驚き



ましたね。 松ケンがんばったよ! ただ、役者のアップ多用も、心理ドラマっぽさを印象



づけてしまったかも。



 それにしても神戸の各地ではまだ清盛グッズが売ってますんでね・・・便乗して商売し



ながら文句言うってどういう感じ?、と兵庫県知事の空気の読めなさに怒りが込みあげ



ますが(大河ドラマに取り上げてもらいたい地方はいっぱいあるというのに)。



 大河ドラマスタッフのみなさんには、いい役者を使っていいドラマをつくってください、と



しか視聴者は要求してませんので、そこは忘れないでいただきたいかな〜。


posted by かしこん at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ・テレビドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月26日

今日は、3冊

 今日はどっかり本を買う日だ〜、と前日から気合を入れていたものの、結局大きな書店に行くには間に合わず・・・最近、店は狭いが品揃えが複雑怪奇な本屋さんを見つけたのでそこに行ってみることにした。
 そしたら、ないだろうと思っていたものがあったのである!

  今月のわんこ生活3.jpg 今月のわんこ生活 3/遠藤淑子
 それこそ『なごみクラブ』並みに苦労するかと・・・ここの店、今後要チェックだ!
 これは筆者による愛犬・ななっちとの日々を描くコミックエッセイだが・・・なんとなくマンネリ化? ななっちへの愛は感じるが、彼女のエッセイにある批評性というか他者への視点が薄まっているというか・・・ただの「犬バカ」っぽくなっているのが物足りないのだろうか。 それともあたしの犬に対する愛情が足りないのだろうか。

  王妃マルゴ01.jpg 王妃マルゴ 1/萩尾望都
 これはさすがに平台で山に。 <萩尾望都、初の歴史劇(コスチューム・プレイ)>と帯に踊っています。 確かに、あまりフランスってイメージがない。 しかもマルグリット6歳からスタートで、結婚や恋愛に夢見る乙女キャラ。 これ自体も萩尾作品としては珍しい! マルグリット視点なので歴史的出来事は飛ばされているように見えながら最小限確実に書き込まれ、2ページ読むだけでも情報量が半端ない。 途中で疲れて一回休んだ。
 <悪女>(というか、自分の欲望に忠実な女)というイメージの強い“王女マルゴ”をどのように描くのか、興味は尽きない。 というかいいだけベテランなのに更に新しいものに挑戦するんだもんなぁ、すごいわ。

 と、マンガは置いてあってうれしい!、のであるが、ハヤカワの新刊がまったくないのはどういうわけだ・・・(しかし新銀背が何冊か並んでいたり、ジョナサン・フランゼンの『フリーダム』の単行本があったりとよくわからない)。
 くやしいので、買うタイミングを考えていたこれを買ってしまうことに。

  解錠師.jpg 解錠師/スティーヴ・ハミルトン
 先にポケミスで出てたけど、帯にあるように昨年末のランキングでトップに躍り出たおかげで文庫化が早まったのである。 しかしすぐ読めないな・・・と躊躇していましたが、この際。 多分、内容(というか、読んでいるときの気持ち)は『ストリート・キッズ』に似てると思うんだよね! ただあっちはいい方向に立ち直れたけど、こっちは犯罪者の道に進んでしまったという違い。 でも絶対あたしの好きなパターンなんだよ!、と一行も読んでもいないのに確信あり。
 もしも間違えていたら、海外文学から撤退します!、ぐらいの気持ち。
 今回買えなかった本は、月曜日に!

ラベル:新刊
posted by かしこん at 07:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月25日

大奥 〜永遠〜 [右衛門佐・綱吉篇]

 結局、観てしまいました。 以前の『大奥』(吉宗篇)に比べればかなり原作の重要なエッセンスを忠実に残してるみたいだったし(とはいえ、堺雅人が目当てなのが本心・・・)。

  大奥ポスター.jpg 孤独なふたつの魂はやがて永遠の愛に――

 冒頭、貧乏公家としての京都時代の右衛門佐(堺雅人)が映るが、その目は虚無そのものである! そこは「ひえーっ」と思うほど寒々しく、右衛門佐のどうしようもないつらさを感じましたが・・・演技として感銘を受けたのは残念ながらそこだけで、序盤の主役は西田敏行、そして後半に向けて菅野美穂にすべてを持っていかれており、こんなことならファーストクレジットは菅野美穂でよかっただろう!、という結果に。
 まぁ、ドラマの流れから彼が主役という扱いになってしまうのはビジネス上いたしかたないのかもですが、映画しか観ない人もいるわけですし。
 赤面疱瘡のため男子が激減している日本、将軍職が女子継承となって三代目ともなればそれが当たり前となっている状態で、現在は徳川綱吉(菅野美穂)の治世である。大奥では綱吉の父・桂昌院(西田敏行)とお世継ぎ松姫の実父・お伝の方(要潤)側と、公家出身の御台所(宮藤官九郎)側の勢力争いが繰り広げられていた。 御台所は自分たちの力を盤石のものにするため、京都から美と才を兼ね備えた公家の右衛門佐(堺雅人)を呼び寄せるが、彼には彼の野心があり・・・という話。

  大奥3.jpg 政事をやりながら世継ぎも産まねばならない・・・って、想像以上に大変なことだとわかります。
 しかもそれが生まれながらに決められた宿命とあっては・・・時代とか人権とか、そういう言い訳の入り込めない部分もあることを感じてしまう。

 結局、大奥を舞台にしている以上、その中心にいるのは将軍なのだが、その将軍は頂点に立つが故に絶望的に孤独、というのが結構がんばって描けていたのでは・・・という印象。 ただ、原作では右衛門佐後に感動的というか衝撃的なエピソードがあるのだが、映画では右衛門佐と綱吉の関係を重視したがためにそこは描かれず、柳沢吉保(尾野真千子)と正室である御台所の綱吉への愛情が早々に小出しにされるのが残念でした。 でも宮藤官九郎はちょっと面白かったので、もうちょっと出番がほしかったかな。

  大奥6.jpg この二人のやりとりも面白かったですけどね。
 お伝の方はほんとに役立たずで、笑うしかない。 要潤にも賢いめのイメージがあるので、情けなさがお見事です。

 有功とは見た目はそっくりだが全く性格の違う右衛門佐ではあれど、彼の内面にはほとんど踏み込んでいない。 自らの野心のためというか、貧乏から這い出るために大奥での地位を望むのだと公言はしていても、生類憐みの令に対して綱吉に苦言を呈するのは実は民のことを考えているからでは!、この国の行く末のことも実は誰よりも気にしているのでは!、というのが右衛門佐というより堺雅人のイメージから感じられて、最後まで謎の人だった・・・。

  大奥4.jpg 貧乏公家設定なので、めちゃめちゃ細いのはよかったです。 身体の厚みがないことにどよめくよ。
 でも序盤、右衛門佐が大奥についてすぐの時期は常にずっと何か食べている・・・という描写はちょっと面白かったです(絶え間なく大福を食べつつけながら台詞をよどみなく言うのは大変だったろうなぁ。 でも太らないで!、とハラハラもしていた)。
 というわけで菅野美穂に完全に食われ、秋本(柄本佑)にさりげなくおいしいところを持って行かれ、堺雅人ファンとしては(少々つらい京都弁も含めて)、いささか不完全燃焼でございました。

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 05:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月24日

革手袋、3シーズン過ぎて@ATAO

 先日購入した青の革手袋、実は色違いを3年ほど前に購入しています。
 すっかり使い倒してくたくた・よれよれですが・・・革としてはやわらかくなっているのは確か。 ツヤも出てきております。

  CA3A1601.JPG 買った頃に比べて色も濃くなっているかしら。

 これは結構あたしの手の大きさにぴったりサイズなので・・・なんとなくあたしの手&指の形になっているかも。

  CA3A1602.JPG その感じは内側がより顕著?

 雨でちょっと濡れてしまうこともあるけれど、手の脂やら革自身から出るツヤ・油のせいか最近はちょっと濡れてもささっと拭き取るだけで全然シミにならない(だからちょっとした雨の日にも使ってしまう・・・青い方のはさすがにまだその勇気はありません)。
 湿気の高い西日本で、夏場の保管方法など買う前はすごく悩んだのだけれど、意外と大した手間をかけずに今も無事、という・・・ものぐさなあたしに最適の手袋でしたよ、結果的に。

ラベル:革小物
posted by かしこん at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月23日

すみません



 今日はなんだか中途半端に眠くて・・・頭が働きません。



 ちょっとショックな出来事もあったし・・・。



 なのでいつものネタは、また明日以降更新します。


posted by かしこん at 04:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月22日

公立高校の入試はそんなに簡単に中止が決まるのか



 大阪の桜の宮高校の問題。 あたしは地元民ではないので、どれくらいの歴史が



あってどれくらいの強豪かどうかは知らない。 が、公立高校の数は限られている



以上、そう簡単に入試を中止されたり減らされたりしたら受験生が困る!、というのは



わかります。



 また大阪橋下市長が「予算の削減」とちらつかせた結果、あっさり市教育委員会が



その提案を飲む、という「大人の事情」で決まることもなんだかな(それこそ、「教育



委員会不用説」に話が固まるような展開だ)。



 だがしかし、自分が受験生だとして、こんな高校に行きたいのかな、と考えると・・・



行きたくないよなぁ、と思う。



 折衷案としてこれまでの体育科を普通科として募集、しかしカリキュラムはこれまでの



ままだという。 看板だけかけ替えて、意味があるのか?



 そもそも、これを言うと各方面からすごく非難を浴びるかもしれませんが、バスケ部の



キャプテンが<いじられ役>・<殴られ役>になっていたとき、周囲の人間は誰もそれを



かばえなかったのか? だとしたら他の教師も生徒も同罪なんじゃないの? 「先生、



やりすぎです!」と誰も間に入ることができないのだとしたら、それはそれでスポーツマン



失格なんじゃないのか、とも思うんですけど(それはあたしが運動部ではなかったから



そう思うのでしょうか)。



 何も言えない洗脳された空気があったならば、それはそれで問題だし、一回解体して



全部作り直すぐらいの勢いがないとダメなのでは・・・。



 とりあえず、在校生はカウンセリングを受けなさい。 ストックホルム症候群とかそれに



似たものかもしれんぞ!


posted by かしこん at 03:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月21日

全然違うけど、どこか似たような二人



小銭をかぞえる/西村賢太



 あの『苦役列車』のその後、デビューして多少なりとも収入を得るようになるけれど、



やっぱり貧乏からは抜け出せない・むしろ貧乏上等な日々、というか・・・。



   それでも何故か女性と同棲しています。



 “私小説”という看板を掲げる西村氏、自分のしたことをここまで赤裸々のかつ客観的に



描くという勇気をまずは称えたい(普通なら絶対恥ずかしくて止まるか、あえてかっこつけ



たくなるかどっちかだろう)。 いや、かっこつけてないわけではないのだけれど、そんな



自分すらも読者に笑い飛ばしてもらうというか。



 この方も十分、アダルトチルドレンの資格あり!



 彼女や彼女の家族に借りたお金、返したのかなぁ・・・と他人事ながらちょっと心配に



なりました。 この彼女さんは、その後別のところで幸せになってくれるといいんですけど



・・・だめんずにひっかかるな!





探検家、36歳の憂鬱/角幡唯介



 探検家のエッセイ集。 冒頭の、「合コンに行っても年齢や職業で私は即座に女性に



はじかれる」的くだりで、なんか、西村賢太と似ている?、と思ってしまいました。 しかし



彼の生い立ちは西村氏とは正反対。 むしろ全て持つ者が持たざる者に対して罪悪感を



持つ、かのような佇まい。



   彼もまた、この現代で「探検家」を名乗ることに

         自分でも整理できない感情を抱いているらしい。



 ま、「登山家」以上に胡散臭いですよね、「探検家」って。



 筆者としては探検に出かけ、その過程をルポルタージュとして発表したいから、職業と



してはルポライターが正しいのかもしれないけれど、自分の気持ちとしては「探検家」を



名乗りたい、という心情があるようで、そして作品を発表するためには生きて帰ってこな



ければならないのだから無茶をする気はないが、無茶になるかどうかは行ってみないと



わからない・・・というアンビヴァレンツを抱えておられるようだ。



 しかしそういうこだわり、本人以外には結構どうでもよかったりしますけど(ひどい)。



 出色は、3.11の日に日本にいなかったために東日本大震災を体験できなかった



筆者が、被災地を訪れて追体験をするくだり。 それはあたしもちょっとそうですが、



ある種の喪失感なんですよね。 そこは共感できました。



 ルポライターだけでなく、エッセイストとしてもやっていけそうな余力あり。


posted by かしこん at 03:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月20日

センター試験だけじゃなかった週末



 「センター試験の時期って、急に寒くなりますなぁ」



 そう金曜日に仕事場の人に言われて、「あぁ、そう言われてみればそうだ」と気づく。



 まぁ、あたしのときはいつも寒い時期だし、今ほどセンター試験を受けられる会場が多く



なかったので隣の市で受験しなければならず、前日入りして徒歩で試験会場の国立大学



まで行ったから、悪天候になろうとも影響はそれほど受けないスケジューリングだった



(かなしいことに、大雪の中を歩くことにも慣れている)。



 近頃は会場が増えて、朝、家から出て間に合う距離だからこそ天候によって左右される



(そしてちょっとの寝坊が命取り)のですよね。



 というわけで、ネットの速報やら新聞に載っている今年のセンター試験の問題をちょこっと



やってみる。 英語ってリスニングの問題、こんなに多かったっけ?(問題文も書いてある



から多く見えるだけ?)。 国語は相変わらず選択肢はひっかけだが、言うほど難しくは



ないのでは・・・。 しかし倫理の日本の思想史、西田幾多郎はともかく貝原益軒・山片蟠桃・



三浦梅園はちょっとマイナーでは・・・(いや、それを選択する受験生は勉強しているはず



ですけれども)。



 社会・理科・外国語における科目毎の平均点の差異は、受験生にとっては“一票の格差”



並みに不平等感があるものだったけど、今でも改善されてないんだろうな・・・(と、五教科が



必要な国立大学志望者は思います)。



 それにしても、毎年のことなのにトラブルなしで終わらせることはできないのか!



 年中行事だと大学側や試験官になった人は油断しないでほしい。 受験生にしてみれば



人生の一大事ぐらいの気持ちなのだし、そもそも大学入試センターはそれが仕事なんだ



から、出題ミスとかやってる場合か!、なのである。



 みなさん、ちゃんと仕事をしましょう。



 そうすればカンニングやいらんことをする受験生を厳正に処罰することができます(とは



いえ、ほとんどがすごく真面目な受験生なんですけどね)。





 しかし、アルジェリアの問題でセンター試験と受験生のことばかり考えているわけには



いかなくなった・・・



 アルジェリアのテロ組織は『神々と男たち』を見た限りでは政府の言うこともかつての



宗主国であったフランスの言うことも勿論聞くわけもなく、自分たちの神の名のもとに他の



神を信じる他の国の人間(あの場合フランスだったが)、しかも無抵抗の僧侶を特定の



要求もなく殺害していた。 そういう相手に対して「対話を」とか言うこと自体が間違っている



のかもしれないし、取引できると考えることもまた違う。 徹底抗戦しか手がない、それが



テロ活動の抑止力になるという論理になるしかないんだろう。



 となると、何故そこまでこじれたのかの理由に遡るしかなく、これは時間がかかる。



 いくら日本人が人質にいても、アルジェリア政府の対応に口を出すことができないのは



国際ルールで、もどかしい。

 

 まだはっきりしていないが、今のところの情報で外国人の人質が23名殺害されたと



いい、そのうち9人が日本人というのは・・・割合、多くない?



 日本企業がグローバル化を推し進めるというのなら、他国で何かあったときに日本人を



救出する組織がやはり必要になるのではないでしょうか。 自衛隊にもネイビーシールズ



みたいな部署、実はあるのでは?



 そんな彼らの活躍を阻害するのが憲法第9条なのでしょうか・・・



 なんだかよくわからない。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月19日

山岳もの、ついにフィクションに手を出す



神々の山嶺(かみがみのいただき)/夢枕獏



 ついに<山モノ>フィクションにも手を出したあたし。 新田次郎作品はちょっと読んで



いますが、あれはほとんど実話だし。 というわけで前評判の高いこちらから。



   8000m峰!



 カトマンドゥの裏通りにある小さな店で、カメラマンの深町はある古いカメラを見つける。



もしかしたら、このカメラはジョージ・マロリーの遺品かも!、と考えた彼はその真偽を



確かめる過程である男と出会う。 現地でビカール・サンと呼ばれるその男こそ、伝説の



<孤高の単独登攀者>羽生丈二だった!、という話。



 あれ、マロリーのカメラ、見つかったよな、とジェフリー・アーチャー『遥かなる未踏峰』を



読んだ記憶がよみがえる。 こっちが書かれたのはそのカメラが見つかる前のことで、



見つかったことにより文庫版では大幅に改定されたようだがストーリーのきっかけである



この部分は変えられなかったらしい。 後半に向かってカメラの真偽はどうでもよくなって



ます(羽生丈二のエヴェレストルートが変えられたのかな?)。



 深町さんは語り手という立場で羽生丈二の生きざまを間近に見てしまい、自分の人生も



変わってしまう人。 ミステリータッチだったりいきなりアクション映画的な場面も出てくる



けれど、基本的には人間を寄せ付けない山に魅せられた人々の業を描いた物語。



 寒さや気圧の低さなどの描写はノンフィクション並みにしっかりしています。 だからこそ



羽生丈二というキャラクターの特異性が際立つわけですが・・・近くにいたら絶対「こいつ、



めんどくさい!」と思うタイプですよ。 でも深町さんは男だから、それを超える彼の魅力と



いうかパワーに圧倒されてる感があり、読者にもあまり悪感情を抱かせないつくりになって



いるのはさすがですね。



 結局、生命の危険すれすれの登山をする人は、「今、生きている」という実感を得たくて



やっているんじゃないかなぁ、というあたしの予想を覆す展開にはならず、やっぱりか・・・



という印象。 そこまでしてしまう人たちは、ほんとに生きづらいんだろうなぁ。



 ま、面白かったんですけど、あとがきが自画自賛の嵐なので・・・「夢枕獏ってこんな人



だったっけ?」とまた別の認識が生まれました。





狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死/佐瀬稔



 さて、『神々の山嶺』の羽生丈二のモデルとなった人物の評伝も続けて読んでみる。



 確かに登山歴は一緒だが(最後に登る山は違いますが)・・・こっちの人のほうが幾分



普通ではないか、とちょっと拍子抜け(当たり前である)。



 また佐瀬稔氏の文体があっさりしてるというか時間軸もころころ変わるので感情移入



しにくいというか、「あ、こいつのほうが近くにいたらめんどくさい!」と思ってしまいました



・・・すみません。



   でも写真で見ると森田氏は以前仕事を一緒にした人に

     似ている・・・「狼」とは思えなかったり。 勝手な印象。



 “求道者”だといえば聞こえがいいだろうし、「純粋な男だった」と言われれば確かにそう



でしょう。 でもそれ以前にやはりバカだったんじゃないかと。 筆者はその純粋さをかなり



好意的に描いていますが、かなりの社会不適応者なのは間違いないし、周囲の人々が



何度もチャンスを示してるのにそれにあえて背を向けているというのは・・・ピーターパン



症候群では、と思ったり(不幸な生い立ちというのもわかりますが)。



 結婚して子供も生まれて、さすがに彼も変わらざるを得ない・変わるほうを選択したのに、



また結局グランドジョラスに戻るというのは・・・どうしようもないですよね、という感じ。



 筆者はこの本を森田氏の息子さんに読んでほしいという希望をお持ちだったようだが、



森田氏の奥様から「読ませたくない」と厳しいお言葉があったようで・・・なんとなく、奥様の



お気持ち、お察しします。


posted by かしこん at 18:16| Comment(6) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月18日

シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ/COMME UN CHEF



 あたしはすぐれた料理人のつくる料理に愛着がある。 だからフレンチシェフの



物語となれば見ないわけにはいかないだろう!、という感じに。



 天才的な舌の記憶を持ち、古今東西の名シェフの料理を再現できるジャッキー



(ミカエル・ユーン)はそれ故に料理に妥協を許さず、それを客にも強要するために



店をクビになってばかりの見習いシェフ。 恋人が出産するので心機一転、最低



半年は続けられる仕事を、とペンキ職人に。



 一方、パリでも有数の三ツ星レストラン<カルゴ・ラカルゴ>のシェフ、アレクサンドル



(ジャン・レノ)は次の審査を前にスランプから脱出できないでいた。 折りしもオーナーが



代替わりし、アレクサンドルの良き理解者であった先代は老人ホームへ。 その息子で



ある新しいオーナーは金もうけ主義で、星がひとつでも減ったらアレクサンドルをクビに



するという。 そんながけっぷちのふたりが出会って・・・という話。



   愛と美味しい料理があれば、人生は三つ星☆☆☆



 とはいえ、「この料理が!」みたいに強く印象に残るものはなかったりする。 やはり



大事なのは仕事に対する姿勢だったり、<初心わするるべからず>だったり、みんなで



協力し合うことだったり、相手のことを思いやることだったり・・・という実にまっとうな物語



なのですが、それがファンタジー仕立てになってしまうという現状がかなしいかも・・・。



 ジャッキーにはいくらレシピを完璧に再現できる能力があっても、完璧なレシピを一から



作り上げることはできない。 そして天才シェフはかつて自分が作ったレシピの完璧さを



忘れてしまって、ジャッキーによって自分でも忘れていた味を思い出して驚く。 お互いが



お互いを補い合える関係なのが映画として見ていて楽しく、無理がないので好き。



   きっかけのスープ。



 物語はありきたりですが・・・それでも笑ってジーンとできるハッピーエンディング、と



いうのはいまどき貴重だと思います。



 何故か“トンデモニッポン”描写も出てきますが・・・これ、どこまでわかってやっている



のかな、と思う。 しかし東京のフォーシーズンズのオープニングに立ち会ったという



アレクサンドルはさすがの日本語遣いで、ドラえもんをやっているのはダテじゃないな!、



と思ったり(それもまた日本人限定で笑うとこ)。



   誰かのために作る料理こそが基本!



 分子料理については<エル・ブリ>などに対する皮肉が込められているのかな、と



思ったけれど、意外と現在のフランスにおけるフレンチでは主な潮流なのか、ということに



ショックを受けたり。 まぁ、日本でもおせち料理に様々な国の料理のエッセンスが入って



きてるし、それと同じようなものなのかしら・・・でもキッチンが調理場というより実験室に



なってしまうから、あたしはあまり分子料理が好きではないけれど・・・(ソースを泡状に



する、ぐらいはありとしても)。



 かたくなに、伝統を守る人が一人ぐらいいたっていいではないか。



 だから、非常にバランスのいい映画であった。 新年一本目に見るのにふさわしい



コメディ、というか。 ジャン・レノ、キュートですし。


posted by かしこん at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月17日

18回目の1.17



 もう、追悼行事はそこここで始まっています。



 あの日、何をしていたか。 それは神戸に住む人たちのおおきな話題の一つ。



 あたしはまだ神戸に住んでいませんでした。 大学生でした。 それでも、あの日の



ことはとてもよく覚えています。



 同じように、3.11のあの日のこともよく覚えています。



 記憶に刻み込まれてしまった一日。



 鎮魂の会には出ませんが、あたしは心の中で蝋燭を灯します。



 体験していない者にとっては、体験した人たちと同じ土俵に上がれない気がするから。



 それでも、思う気持ちはあるんです。 それだけですけれど。



 だから、忘れないことが、あたしにできる唯一のことなのかも。 忘れられないけど。


posted by かしこん at 05:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする