2012年12月18日

みんなで一緒に暮らしたら/ET SI ON VIVAIT TOUS ENSEMB



 あ、また原題が切れたか。 “ET SI ON VIVAIT TOUS ENSEMBLE?”です。



 なんでこの映画見ようと思ったんだっけ?、とぼーっとしてしまい、「あ、そうだ、



ダニエル・ブリュール出てるからだった」と思い出す。 やばいぞ、あたし。



   仲間と笑顔とシャンパンと素敵なお家があればいい!

              人生の、最高な最後の選択



 昔からの友人であるアルベール(ピエール・リシャール)とジャンヌ(ジェーン・



フォンダ)夫婦、ジャン(ギイ・ブドス)とアニー(ジェラルディン・チャップリン)夫婦、



そして一人暮らしのクロード(クロード・リッシュ)は昔と変わらぬ友人づきあいを今も



続けていた。 しかしクロードが心臓疾患で倒れ、息子によって専門施設に入れられて



しまうとこれまでのような<自分たちの望む暮らし>ができない、とジャンとアニーの



家にみんなで揃って共同生活をすることに。



   楽しい生活のようですが・・・。



 実はジャンには痴呆の気が出ているし、体力ないのに大型犬の散歩に行くため



怪我も絶えないことにうんざりしたアニーは若者(ダニエル・ブリュール)を犬の



散歩係に雇い、民俗学を学んでいてある一定の集団に起こるふるまいを研究



テーマにしようとしている彼をうまく丸めこみ、老人コミュニティのオブザーバー&



何でも係として引き込む。 実はアニーも病気であることを隠しているし、なんと



いうんでしょうか、フランス的個人主義の徹底さを実感した作品でした。



 友人たちで助け合って生きる、という発想は確かに美しいですが、実際の生活に



美しいも何もなく、いろいろ起こるトラブルもお金で解決。 そもそも、5人+1人が



生活できる大きな家をもっている人たちなんだからブルジョアなんでしょうけどね。



 そうか、お金があって生活が安定しているからこそ、他者への気遣いができるのか



・・・と思ってしまったり。



 基本はコメディなんだけど、根底にあるクールさがただの笑いでこの映画を終わら



せてくれなかったところがありました。 それもまた、徹底した個人主義思想故かなぁ。



   ダニエル・ブリュールは『コッホ先生』の

           ときより明らかに若返っていてよかったです。



 俳優陣のレベルは高く、だからこそ「お金持ちだからの話じゃん!」と反感を買わずに



すんで“すべての世代に<老い>とは何かを考えさせる”内容になっているのかも。



でもこの年代になってもリアルに恋愛問題が絡んでくるのがさすがフランス人です!



それでもやはり孫の歓心を買いたいところが笑えるけど侘しい・・・(徹底した個人主義は



どうした)。 日本だと、というかあたしのまわりだと、このままずっと独身だったら派と、



結婚してるけど夫が先に死んだ場合派で、もし一人になったら老後はみんなで一緒に



暮らそうよ案が結構昔から出ているんだけど・・・だんだん現実味を帯びてきました。



あくまで女だけで、というところがフランス人とは違うところ。



 そしてこの映画は容易くお涙ものにしないこと、解決策を安易に提示しないこと、人を



思う気持ちに正解はない、といった<それでも人生は続く>というフランス映画特有の



エンディングになだれ込むのもお約束。



 深く心に残る作品、というわけではないけれど、それでも「失敗だった」とは思わない。



 あぁ、フランス映画だなぁ、でした。


posted by かしこん at 07:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

59.32%・・・



 先日の衆院選の投票率が出た。



 59.32%って・・・(絶句)・・・低すぎるんじゃないの!



 期日前投票の出足が低調なのはどこに・誰に入れるかぎりぎりまで迷っているのか、



最高裁判事の国民審判のための情報集めに手間取っているのかと思っていた(いつも



なら比較的早めに行くあたしも、今回はぎりぎりでしたから)。



 そうじゃないのかい!



 仕事場の人に、「国民審査、困りますよね」と聞かれたから「え、最高裁判所のホーム



ページに経歴一通り載りますよ。 抜粋でよければ選挙公報が火曜日か水曜日あたりに



入ってきたからそれ読めばいいじゃないですか」と答えたら、「そんなこと、これまでした



ことなかったです!」と言われる・・・選挙権もらって10年近くなるんだろう! なにをやっ



とんじゃ!、である。



 てことは、この投票率の低さは「民主はもうダメだが自民もあれだし、第三局はわけ



わかんないからやめとこう」と判断した人たちが多かったということか?



 投票率が70%を越えてくれないと、どうなるのか!、のハラハラ感が薄くてつまんない



よ〜(20時に投票を締め切って、数分後には当確がバンバン出るってなんなんだ)。



 とまぁ、16日・日曜日の夜は珍しくリアルタイムで地上波のテレビをザクザクザッピング



しながら見たのだが、テレ東系の池上彰氏がメインキャスターをしていた番組がいちばん



面白かったよ、いろんな意味で。



 テレ東だから視聴率気にしてない、というのもあるのでしょうが、レギュラーやめて



スポンサーに気を遣う必要のないなんとも身軽な池上さんが誰彼構わずさらっとつっこむ。



「その話、してもいいんだ!」ってこともさらりと流す。 そして番組自体もそんな池上さんの



姿勢をバックアップするようなつくりで・・・もう候補者の当落がどうでもよくなるほどにつくり



込まれた細部に釘付けです。



 映し出される候補者の名前には<世襲>・<労働組合>などとラベル分けされたものが



貼られ、過去の経歴から最近のどうでもいい話題、寸評などが踊る。



 なにしろ石原慎太郎に対しては「ニックネーム“暴走老人” 公式HP『宣戦布告』」とか



書いちゃうし・・・実際にインタビューの最中に石原氏が今回の選挙制度について文句を



言い、「今時こんなことをしてるのは(日本の他に)北朝鮮かフィリピンかパプアニュー



ギニアぐらいなもんだよ」と明らかにまたも問題発言になるところを池上さんがさらっと、



「フィリピンやパプアニューギニアと北朝鮮を並べて論じるのはどうでしょうかねぇ。 それ



だから暴走老人と言われてしまうんですよ」と諭し、「私はただ事実を言っているだけだ」と



憮然とする石原さんに「はい、そういうことが言いたかったんですね。 でもそのたとえは



問題あると思いますけどね。 はい、いいです、わかりました」と更に何か言い募ろうとした



石原さんをスタジオから切る、という荒技を展開(でもこれのおかげで問題発言にならな



かったんだと思うけど。 やはり慎ちゃんは作家なんだし、もっと言葉を選ぶべきよね〜、



特にそのときは別に言わなくていい言葉だったわけだし)。



 あと、東国原英夫に対して「恐るべき上昇志向」と書いてあったのも笑った・・・。



 創価学会と神社本庁の加盟人数を比較し、「でも神社本庁は特定の政党を支援しては



いませんからね〜」と言ってみたりといろんな意味で面白かったですよ。



 でも、池上さんの本意としては、事前に町でロケした候補者のポスターや街頭演説の



ことなどから考えて、“選挙をひとつのイベントとしてとらえ、有権者はそれを楽しむ



気持ちで投票に参加してはどうですか”という提案なんじゃないのかな、と。 いろんな



ことにやんわりさらっと踏み込むのも、選挙にタブーがあっては有権者は楽しめない、と



いう意識があるからかも。 池上さんがどういう思想信条の方かは存じ上げませんが、



そういう姿勢は今のところ他のどんなキャスターにもないものだから、池上さんが今後も



選挙番組をやるようなら見ようかな、と思っております。


posted by かしこん at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする