2012年12月08日

ソウル・コレクター/ジェフリー・ディーヴァー



 ディーヴァー新作『バーニング・ワイヤー』が出たので、ならばその前作である



『ソウル・コレクター』は楽々図書館から借りられるに違いない!、と思い、実際に



楽々借りられて・・・序盤はいつも通りのハイスピードで読んでいたのです。



   ハードカバーなんで読みづらくはありますが。



 リンカーン・ライムの従兄弟が殺人罪で逮捕された。 もうずっと長い間会っていない



従兄弟なので彼が殺人を犯すような人間だと声高に言い募ることはできないが、どうも



証拠が揃いすぎていることに疑念を覚えるライム。 調べてみると、言い訳ができない



ほど証拠はきっちり揃っているというのに無罪を訴えている被告が何人かいることが



判明。 これらがすべて、仕組まれたものだったら?、という事件。



 いつもなら一気読みなのに、諸事情により幾度も中断を余儀なくさせられたので、



どうも読後感が微妙である。



 リンカーン・ライムの他のシリーズ作品にあったどんでん返しも今回はなかったからか、



前作で逃げられた“ウォッチメイカー”の追跡もわずかながら併走しているせいか、



一連の事件・一人の犯人に焦点が絞りきれなかった感がある・・・が、そのくせ作者は



容赦なく、被害は甚大なのであった。



 どうもじっくり悲しみや怒りに浸りきれないまま終わってしまったのが消化不良なのか・・・。



 リンカーンファミリーはまた増えつつあって、そこがレギュラーが増えていく・実際に



ライムが関わる人々が増えてきているということで、彼にとっては微笑ましいことなん



ですけどね。



 あ、面白くない、ということでは全然ないのですよ。 ただこういう話ならライムもので



なくても、単発作品でも行けたのに(つまり他の作家でも書けるんじゃないか、みたいな



気持ち)というような思いを拭いきれないからですかね。



 『ボーン・コレクター』以来、ディーヴァーに期待してしまうハードルがどんどん高く



なってしまっているのは申し訳ないのですが。



 でも『バーニング・ワイヤー』は結構面白いという評判をちょこちょこ聞くので・・・



やはり期待してしまいますね。


posted by かしこん at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする