2012年11月26日

ワン・デイ/デイヴィッド・ニコルズ



 図書館の貸出期間2週間以内で余裕で読了。 他の本も読めてるし、うむ、あたし、



本気出したらまだいけるな!、と根拠のない自信を持ったが、よく考えれば今回は



『湿地』が思ったより短かったのと、これはすでに映画を見て話を知っているから読み



やすかっただけなのであった。



 そう、映画とどこが違うのか、を主に比較検討材料にしていたあたし。



   アメリカではなく、

      イギリスの話というのがそれっぽい。 階級社会が物語の根底にあります。



 大学の卒業式の7月15日から始まったエマとデクスターの関係を毎年の7月15日を



その後23年間それぞれどう過ごしているかを描くことで、お互いの人生の時間と二人の



つながりをタペストリーのように織りなす。 やはり映画よりディテールは書きこまれて



いるので満足感はあるのだが(そして、この手紙の場面は映画では直接対話にした



のか! 確かに映画的にはそのほうがぐっとくるよ!、との違いも見つけたし−でも



小説では確かに手紙のほうが効果的なのだった)、それでもよくわからないのは、



「何故、デクスターがエマをそんなに大事な人だと思うのか」のきっかけみたいなもの。



 いつの間にかそう感じるようになった、のかもしれませんが、はっきりした何かが



わからないとすっきりしないあたしは一目惚れ体質だからでしょうか(だから逆に、



友だちとして付き合っていたけれどだんだんいいなあと思っていつの間にか恋人に



なりました、みたいなパターンが理解できない!)。



 小説では、デクスターは映画以上にダメ男でびっくりする。 エマ、何故見限らない!、



と思うが、そこは理解できてしまう・・・一度好きになった人のことを、キライになるのは



難しいもんね。



 映画ではほとんど描かれていなかったエマの女友達のこともそれなりに描かれていて



よかった。 デクスターと関係ないところにもエマの人生の時間があって(それは当たり



前なんだけど)、よかった。



 ふと、思う。 とてつもなく傲慢だったり、よれよれだった時期のデクスターを



それでも愛していてくれたのは両親とエマだけ。 そんなとき、自分にとって大切な



存在を探し出すのは簡単だ。 けれど、全方向性に性格がよくて周囲の人間にそこそこ



愛されている人は、ものすごく自分だけを愛してくれる人を見つけ出すのは大変なのでは



ないだろうか。



 そうなると、<自分が好きな人>に向かってアタックするしかないような・・・。



 エマは多分そのタイプで、“自分に自信がない&タイミング悪い”でズルズルといって



しまったんだろうなぁ。



 思い切り、大事ですね。


posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする