2012年11月12日

ハンガー・ゲーム/THE HUNGER GAMES



 結局原作は未読のまま、油断してたら終わってしまうぞ!、という声に押されて



見に行く。 見る前の印象は「『バトルロワイヤル』?」でしたが、違いました。



 これは、アメリカのリアリティ番組への皮肉であり、TVに出てしまったが故に



生活が大きく変わってしまう一般人の悲劇を描く作品だったのですね。



   生存確率1/24

     それは究極のサバイバル。戦うことでしか、生き残れないのか――?



 独裁国家パネムは、かつて反乱を起こした地域を別扱いとして隔離している。 



 そしてその見せしめのため、他の国民の娯楽のために各地区から選出された12歳



から18歳までの男女が殺し合う<ハンガー・ゲーム>を年に一度行っている。 くじ



びきで妹が選ばれてしまったカットニス(ジェニファー・ローレンス)は自分が代わりに



出ることを志願。 命をかけたテレビショーの世界に足を踏み入れる・・・という話。



 うーむ、あたしがジェニファー・ローレンスのファンでなければこの映画を見ただろうか?、



とちょっと考えてしまう内容であった。 パネムの富裕層の人々の服装やメイク、あれは



なんだ? 暇で金があればそっちに行くのか、みたいな美意識のかけらのなさへの



不快感。 それに対して1〜12地区はまるでアーミッシュの生活のようだ(その貧しさと



いうかモノの不足具合はちょっと『ウィンターズ・ボーン』を思い出すほどですよ)。



   引き出されるカットニス。

    くじびきの場面ではみなが精一杯の盛装をさせられてます。



 ゲームの参加者は各地区から男女一名ずつの計24人なのだが・・・ほとんど描かれ



ないままの人物もおり、もはや<ゲームがメイン>ではないのだとまるわかり(だから



『バトロワ』的シーンを期待した人たちはみなさん肩すかしでしょう)。 そのかわり、



重点を置いて描かれるのは<テレビ受けするためのキャラクター作りの舞台裏>。



 あたしもWOWOWで『プロジェクト・ランウェイ』や『アンダーカバーボス』、『ジェイミー・



オリバーの食育革命』などのリアリティショウを見ていますが、作り込んでないガチの



リアル感が面白いのであって(でも『アンダーカバーボス』は最初の頃ひどい社員が



いてほぼクビみたいなこととかあったけど、最近のは優秀な社員しか出てこなくなった



なぁ、とは感じていた)、ここまでキャラつくったら嘘っぽくならないだろうかと思うの



ですが、そもそも<ハンガー・ゲーム>自体が無茶設定ですからね、それを国民が



不満のはけ口としてよろこんで見ている、という状況自体でリアリティは重視されて



いないことはわかる。



 要は、いかに視聴者から好感を得られるか、応援させる気になるか。



 12地区代表のカットニスとピーター(ジョシュ・ハッチャーソン)をバックアップする



大人たちが、実は鍵を握っていましたね。 かつてのゲーム優勝者でこの二人の



サポーターになる酒びたりのヘイミッチ(ウディ・ハレルソン)が、準備期間に入った



途端やたらアドバイスしまくるおじさんになるのが面白かった(ま、それが仕事なんです



けど。 またもウディ・ハレルソン、はじけてます!)。 メイク・衣装担当の人が地味に



いい人で、いいなぁと思っていたら実はレニー・クラヴィッツだと知ってショック!



ゲームの司会進行役みたいなすごい扮装の人がスタンリー・トゥッチだと知ったのも



エンドロールでしたよ・・・メイク濃すぎだ!



   とにかくりりしいカットニス。



 ドナルド・サザーランド扮するパネムの大統領の真意がよくわからず、まぁそれが



二作目以降の布石なんでしょうが悪知恵を働かせている感が薄いのは何故なのか?



ウェス・ベントリーがなかなかひどい目にあっていたりとキャストはとても豪華なのに、



印象に残るのはジェニファー・ローレンスの力強い意志がきらめく表情だけ、というのは



どういうことなのか。



 むむむ、原作を読む気力が湧いてこないぞ・・・どうしよう。


posted by かしこん at 05:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする