2012年11月09日

ゴーリー’s ナイト

 エドワード・ゴーリーの本が2冊届きました。 地味にゴーリー’sナイトを開催。
 (いえ、ただ読むだけですが・・・)

  絵本不幸な子供.jpg 不幸な子供/エドワード・ゴーリー
 本のサイズが倍以上になっております。 何故? 文章が長めだから絵+日本語文があのサイズには収まらないからだろうか。 それにそこそこの空白がないと、息苦しいですからね。
 まず開くと、見返しにこうあります。
   <トレードマークの微細な線画で圧倒的な背景を描き込み一人の少女の不幸を悪趣味すれすれまでに描いた傑作>
 シャーロット・ソフィアという女の子の不幸すぎる短い一生。 悪趣味すれすれっていうか・・・相当、性格悪いっすよ、って感じ。 『小公女』のダーク版か!、と思いましたが、実際は『パリの子供』という昔のフランス映画がモチーフらしい。
 「なんかこれならそうなっちゃうんだろうなぁ」という悪い方の予感通りに悉く進んでいくストーリーに、なんだか心が折れました。
 でも思い返すと、『ギャシュリークラムのちびっ子たち または遠出のあとで』と共通する表現が多いことに気づくと、ついニヤニヤ(「やつれおとろえ」、とか「のうてんわられ」とか「ごろつき」とか)。 そうなると、一ページごとに「何故?!」などとつっこむ余裕が生まれます。 あー、ちょっと復活。

  絵本優雅に叱責する自転車.jpg 優雅に叱責する自転車/エドワード・ゴーリー
 こちらは、あのサイズです。 そしてこっちはグロくも不幸でもなく、素晴らしくシュール。
 もう、プロローグの<火曜日の翌日で 水曜日の前日のこと。>からわくわくが止まりません。 エンブリーとユーバートというとんでもない性格(?)のきょうだいがしでかす冒険(?)の数々に笑いが止まらず。 共感できないキャラだとどんな目に遭っても平気、という読者の残酷さが浮き彫りになります。
 で、またチャプターがホイホイと飛んでいるのがおかしくて。
 <暗すぎて 何も聞こえません。>にはシティボーイズのコントに似たようなのがあった!(鼻をつまむと耳が聞こえにくい、みたいな)、とまたニヤニヤ。
 絵も、背景があまり描き込まれておらず、とぼけた味わいを助長。
 もう、意味不明すぎて楽しい。

posted by かしこん at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする