2012年11月08日

アップルターンオーバーは忘れない/ジョアン・フルーク

 お菓子探偵ハンナシリーズ第13弾。 一体この舞台であるレイクエデンではどのような時間が流れているのか? 毎シーズンごとに事件が起こっていたとして、スタート時からは4年以上はたっているはずだが・・・主要キャラの年齢は変わらない感じがする。 イソノ界?
 ともあれ今回の季節は6月。 町のイベントが目白押しで<クッキー・ジャー>のハンナとリサはとにかくいそがしいのに、チャリティ用のアップル・ターンオーバー(アップルパイの簡易版)を何百人分とつくらなくてはいけなくなって、さあ大変。
 そしていつものように死体まで発見してしまって、さあ大変!

  ハンナ13.jpg 今回、いつになく絵が凶悪に感じるんだが・・・。

 なにしろ長いシリーズなので、レギュラーメンバーの近況報告で前半が潰れるというか、レイクエデンの人々にもはや親しみを感じてきてしまっている身としてはそこも面白く読んでしまうわけなんですが、とにかく今回、クッキーやアップルターンオーバーは勿論、朝食用マフィンなどレシピが豊富! あたしはつくらないですけど(しかもハンナがお店に出すことを考えて描くレシピだから“12ダース分”とか量が半端じゃない)、味はちょっと想像します。
 で、実際殺人が起こるのは半分過ぎてからだし、その段階で読み手は犯人も動機もわかってしまうという・・・ミステリとしてはそれはまずいでしょ、なのだけれど、ハンナは結局ノーマンとマイクとどちらを選ぶのかというサブストーリー(いや、こちらがメインなのか?)があるので大丈夫。 もはや連ドラのような感じである。
 ここ数巻はノーマンが優勢だったけど、今回はノーマンが嵐を連れてきてハンナとの関係はぎくしゃくするし、鼻持ちならない色男的マイクは自分の弱さを吐露してみたりと形勢逆転な勢い。 あたしはノーマンを応援していましたが、ここまで来ると「ハンナも悩むってことは、実はどっちでもないんじゃないの?」という気持ちになってきたりして、この先突然現れる誰かに心を奪われる可能性だってなきにしもあらずよね、とか考えるようになってきました。
 でも、続きが出たらまた買って読んじゃうんだろうな。
 一時期マンネリ化かと思ったレシピのバリエーションも増えてきたしね〜。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 05:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする