2012年11月07日

ボーン・レガシー/THE BOURNE LEGACY

 最初はてっきりジェイソン・ボーンの配役を変えて新たに三部作をつくるのかと思ったのですが、ボーンシリーズの世界観の中で別の場所で同時進行で起こっていた別の人物を中心にした話・・・という設定だったのですね。
 好みの顔ではないのですが、ジェレミー・レナーはなんだか気になる役者です。
 最近すっかりアクションスター化しているのが心配ですが、壮絶な心理劇なんかもできそうなのでそろそろ役を選んでいただきたいなぁ、と思う次第。

  ボーンレガシーポスター.jpg ジェイソン・ボーンは氷山の一角にすぎなかった。

 アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)は人里離れた山地で雪の中、決められたプログラムとしてのトレーニングを続けている。 彼は遺伝子レベルで操作された<最強の暗殺者>だが、2種類の薬を定期的にのまなければ彼の肉体と精神は安定を保てないというリスクを同時に背負っている。 ジェイソン・ボーンが表舞台に出たことで<トレッドストーン計画>と<ブラックブライアー計画>含めすべての計画は白紙に戻されることになり、<アウトカム計画>の産物である彼もまた抹殺される運命となるが・・・。
 比較的序盤でCIA長官役のスコット・グレンが顔を出し、彼の大ファンであるあたしの気持ちはかなり盛り上がる! しかし出番はあまりないのであった(ま、どうせ『ボーン・アルティメイタム』で失脚しちゃいますけどね)。 『ボーン・レガシー』では、新聞記者が駅で暗殺されるシーンもあったし、時間軸的には『ボーン・スプレマシー』と同時期かなって感じでした(でも、細かいこと忘れてるんだよね〜、復習してから見るべきだったな、と後悔)。

  ボーンレガシー1.jpg <最強>のアーロン・クロス。
    素早い動き・アクションは『ボーン』前三部作と同様のテンション。 でもちょっとアプローチが違う感じ・・・と思ったら前シリーズの脚本家が今回は監督を務めていたのでした。 トニー・ギルロイはもっと長回しが好きな人かと思っていたわ。

 もう一人の期待であるエドワード・ノートンはすべての計画をなかったことにする責任者のCIAエージェント、リック・バイヤー。 微妙に白髪がかった髪や眉間に刻まれた深いしわが彼の仕事のストレスやプレッシャーを如実に表していて、表には出ない彼の苦悩がわかりやすい。 そう、勝手な期待だったのですが、アーロン・クロス(ジェレミー・レナー)VS.リック・バイヤー(エドワード・ノートン)という二重の対決を期待していたんですよね〜。 というよりもむしろ、演技合戦重視で。

  ボーンレガシー2.jpg しかし事態は彼が本部を離れたりしている場合ではないのである。

 リック・バイヤーの冷酷で冷静な瞬時の判断はさすがの緊迫感。 そりゃあの『アベンジャーズ』断るよなぁ(いや、詳細は知らないのですが、イメージとして)、と納得。
 この二人の直接対決がない分、アーロンは薬の製造者である科学者のマルタ(レイチェル・ワイズ)と行動をともにし、命からがら逃げまくる、という展開に。
 レイチェル・ワイズがまたも“女優ならばやりたい役”をやっているのがすごいなぁ、と感嘆(あたし、レイチェル・ワイズ好きですけども)。

  ボーンレガシー4.jpg クライマックスの舞台はマニラです。
 マルタはただ才能を利用されただけの存在ではなく、薬品の違法性を知っていながら研究を優先してしまったグレイゾーンの存在。 ま、ある意味、科学者としては「気持ちはわかる」というか正直な人だけに、アーロンが何をしようがあまりわめいたりしない、という「アクション映画にありがちな騒いでうるさいヒロイン」ではまったくなかったのがよかったです。 変に恋愛モードにもならず、純粋(?)なパートナーシップ関係みたいなものが。
 ラストでは前三部作のエンディングテーマと同じ曲が流れたのもなんだか楽しくて。
 あの歌はそんなにもこのシリーズにとって大事なものなのか、と(確かに、歌われている内容は計画の渦中に置かれた人物に当てはまる心情ではある、主にジェイソン・ボーンにだけど)。
 どうやらこちらも三部作になる予定だとか。 アーロン・クロスにはジェイソン・ボーンが体験したようなひどい目に遭わないといいけど・・・でもそうじゃないと映画にならないんでしょうし、そこそこのダメージでお願いしますよ(次作の冒頭でマルタがいきなり殺されるとか、なしですよ)、という気持ちに。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする