2012年10月21日

シュールな絵本

 夏休みの期間限定絵本読み聞かせ企画から得たものは、絵本や児童文学(とカテゴライズされているもの)への興味でした。 実際、小学校三年生ぐらいから江戸川乱歩や横溝正史の子供用にリライトされていないやつを読んでいたあたしとしては、そもそも読む本に対象年齢をつける方がナンセンスだとは思っているのですが、本を読みなれていない人にとっては目安として必要になるのもわかりますし、でもあたしが一般書籍の方に目を向けすぎてこちら側に注意を払ってなかったのはもったいなかったな・・・と感じています。
 というわけで図書館をぶらつく時間が余計に増えてしまったあたしですが、すごいものを見つけると、それはそれでにんまり。

  絵本題のない本.jpg 題のない本/エドワード・ゴーリー
 エドワード・ゴーリーという人の作品に初めて出会ったのですが・・・「な、なんじゃこりゃ!」と叫んでしまいたいほど意味不明。 しかし1ページをめくるごとに、その意味不明さがシュールな笑いとなってじわじわと足元から忍び寄る。
 「なんだこれは!」の印象は変わりませんが、なんだかちょっとクセになる感じだわ〜。
 これ、児童書か・・・むしろ子供の方がシュールな世界にすっと入っていけるのかも。
 ちょっとゴーリーの他の本も探してみようっと。

  絵本アライバル.jpg アライバル/ショーン・タン
 これはすごく話題になっているようですね。 予約してやっと手元に来ました。
 <字のない絵本>というよりは<グラフィックノベル>扱いのようです。 実際、思っていたよりも長くてちょっと複雑なストーリーだったし。 でも主にパステルで描かれたらしきやわらかな筆致が、異世界を舞台にしているナンセンスさを“移民”というキーワードで現実世界としっかりつなげられている。
 主人公が出会う老人が語る過去の戦争らしき描写はあたかも『風の谷のナウシカ』の巨神兵による炎の七日間を連想してしまいました(実際はナチスとかの一方的な迫害を描きたかったのかも)。
 時間の経過を様々な手法で描いているのも好印象。 ハッピーエンドだったのもよかった!

 あと、友人から誕生日のプレゼントとして『漂流物』が届きました。

  絵本漂流物.jpg 漂流物/デイヴィッド・ウィーズナー
 新品で読む『漂流物』は図書館で借りたのと違い、なんか色が鮮やか!
 だから衝撃の絵もより強く衝撃を受けてます。 MMさん、ありがとう!

posted by かしこん at 09:59| Comment(4) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする