2012年09月29日

本格物に戻るかな〜



 コージーミステリの流れがだんだんわかってきたので、ここは一旦、またいつもの



本格物に戻ってみようかと思いました。 しかし、読み終わっておかなければならない



シリーズものが残ってるのでした。



でぶじゃないの、骨太なだけ/メグ・キャボット



 『サイズ12はでぶじゃない』・『サイズ14でもでぶじゃない』に続くシリーズ完結編。



タイトルだけで見事な三段落ちなのも素晴らしい。



 元ティーンズシンガーのヘザー・ウェルズは今ではすっかりニューヨーク大学の



学生寮の副寮母としての仕事に誇りを持っていて・・・というところが、シリーズを



通してのヘザーのものすごい成長を現してるんじゃないかな、と思いました。



   そうであれば服のサイズなんて関係ないのよ!、

     ということなのかも。 そうよねー、体重や服のサイズに一喜一憂するよりも、充実した人生よね!



 今回は前作のラストで知り合った数学補講担当の教授とすっかりステディな関係に



なってるところからスタート。 ずっと片思いだったクーパーはどうした! しかもその



数学講師ったらベジタリアンで毎朝ジョギングを欠かさない健康オタク(あ、それは言い



過ぎかしら)。 ともかく、ヘザーには絶対合わない相手だって! 合わない相手と付き



合うくらいなら、はっきりしない相手でも片思いを貫いときなさいよ!、と思ってしまうのは



あたしだけ?(でも年頃の女の子としては、ちやほやしてくれる相手がいたら寄ってっ



ちゃいますかなぁ)。



 と、すっかり気分は恋愛ものですが、今回も早々にヘザーの新しいボスが銃で撃たれて



死に、しかもその死体を発見してしまうヘザー。



 ま、事件もちゃんと片付き、人間関係も収まるところに収まり、あぁ、よかったね、で



終わる読後感はコージーミステリのいいところですよね、やはり。 その分、ミステリと



しての弱さはいかんともしがたいところですが、キャラクターの魅力でそれを補って余り



あるというか。 逆に、ぐっと来るキャラクターと感じないとシリーズにつきあえない、という



ことはあるかも。 まるで海外連続ドラマみたいだ!



 この三部作はとても面白く読めました。 長く続きすぎないのもポイントかな?





死のオブジェ/キャロル・オコンネル



 こちらは“氷の天使”キャシー・マロリーシリーズ第3弾。 ヘザーとは対照的な、



ミステリ界最強の愛想のないヒロインです。



   現在品切れ中なため、図書館から。 装丁が古いです。



 ある日、画廊でアーティストが殺された。 その胸には、“死”と書かれたカードが一枚。



どうやらこの事件、12年前にも同じオーナーの画廊で起きた殺人事件と関連がある



ようで・・・その手掛かりは当時事件を担当していたマコーヴィッツのメモの中に隠されて



いるようだ。 彼の養女であるマロリーは事件解決に執念を燃やすけれど、その過程で



彼女の過去がこぼれ落ちてきて・・・という話。



 また例によって、レギュラーメンバー以外の“奇妙な人たち”勢ぞろい。 アート界を



舞台にしているせいもありますが、出てくる人たちはみんなどこかおかしい。 勿論、



マロリーの奇妙さはそれに負けていないんだけど、たとえば人工知能を持たされた



ロボットが周囲から少しずつ学びとるように、マロリーもまた愛すべきレギュラー陣からの



いろんな形の愛情を受け、彼女なりに成長しているような気がしてきます。



 ストーリーは王道のミステリなんですが、登場人物たちが魅力的すぎてついそっちに



目を奪われる、という・・・コージーじゃないのに読んでるときの気持ちは似てくる、という



不思議な状態に。 いや、やっぱり登場人物って、大事です。



 真実を得る代償として、過去に向き合わざるを得なくなったマロリー。



 さぁ、チャールズ、キミは彼女を救えるのか!?



 第4弾『天使の帰郷』にとりかかるには、少し心の準備が必要なようです。


posted by かしこん at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする