2012年08月31日

休日の収穫 その1



Papa told me  COCOHANA Ver.@

                〜丘は花でいっぱい〜/榛野なな恵




 新刊コーナーで見かけたとき、思わず目をこすった。



 1巻って書いてる・・・まったく新しく連載を始めたのか。 手にとって表裏をしげしげ



見るも、その手の情報は一切なし。 ま、この物語世界に大きな変化があるわけでは



なく、大事なのは過去作品のオムニバスか新作なのかの違いなのかもしれない、と



思って買ってみました。 ちなみにもともとのオリジナルは友達から借りて全部読んだ



あたしです。



   ・・・なんとなく、絵のトーン、変わったかな?



 一話目で、「こんなものわかりがよくていい性格の小学生の娘と、こんなよくできた



かっこいい父親なんて現実にはいないよなぁ」と思ってしまったあたしがかなしくなった



・・・かつてはこの世界が(決して自分には手に入らないものだとわかった上で)素敵だ



なぁ、と思っていたはずなのに。 ま、ある種のメルヘンとして、ですが。



 でも二話目ではあの地震のことが触れられていて、<Papa told me>ですらもそこは



避けては通れないのか!、と驚きつつ、知世ちゃんと転校した希望ちゃんとの手紙の



やりとりに涙している自分がいた。 あぁ、そうだった、これはメルヘンじゃないんだ、



“自分の子供時代”を思い出させてくれるシリーズだったんだ!



 ということで、反省。



 そしたらパパは思いの外、死んでしまったママのことを思い出して罪悪感を常々



覚えてるし、ご近所の人や出てくる人たちから「誰もがそれぞれの事情を抱えながら、



それでも一生懸命生きています」というメッセージがストレートに感じられるのです。



 それを<きれいごと>と言われてしまってはそれまでなのですが・・・。



 しかしあたしはそれ故に、このシリーズが好きなことを思い出しました。 よかった。





やじきた学園道中記U 4巻/市東亮子



 新しい話に突入、今度の舞台は津軽だそうである・・・何故?



   あたしでもわからぬ本場の津軽弁に苦しめられるお二人。

       ・・・確かにこれは、通訳がいりますなぁ。



 なんとなく、なのですが(なにしろ『やじきた』本編も友達から借りて読んだので)、Uが



始まってこの<津軽編>が、それまでの雰囲気にいちばん近い感覚を受けたのですが



・・・これまではウォーミングアップだったのか? それとも読者の感覚を慣れさせるためか?



それとも津軽ならば妙な忍術を操るやつらが沢山いても違和感のなさそうな土地柄って



こと?(そういう意味ではある時期の『スケバン刑事』をも思い出して、大変楽しい)。



 <津軽編>、ちょっと長くなりそうな気配を感じますが・・・是非是非楽しませてほしいです。


posted by かしこん at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月30日

ひとまずハードスケジュール、終了!



 なんとか、今回の仕事の大波を乗り越えることができました。



 その後、ちょっと打ち上げ。 帰宅が午前4時。



 翌日(というはもう当日だが)はお休みをもらっていたので、前日に急遽いつもの



美容院に予約依頼したら「じゃあ、朝8時に来て」と言われていたので・・・寝ないで



行った(目を休めないとコンタクトレンズに拒否られるので、一時間ほど横になって



目をつぶったが)。



 で、髪をさっぱりさせてもらい(一時間早いと電車のラッシュは全然楽であった)、



その後、久し振りにトアウェストにある蜂蜜専門店『ドラート』へ行き、気に入った



はちみつを買う。 西洋菩提樹がほしかったのだが、試食したロシア産の菩提樹が



なんか新鮮な味で♪



 それから東急ハンズの<ハンズメッセ>へ。 チラシを見たときは「あれもいいな、



これもいいな」と考えていたはずなのにさっぱり思い出せなかった・・・結局、文房具



(レターセットやポストカードがお安かった!)を買う。 そのあとは本屋に行き・・・



だんだん荷物が重くなり・・・ちょっと立ちくらみがするようになり、こりゃ帰った方が



いいな、と判断(突然雨が降るかも、と天気予報は言っていたが、そんな気配は



まったくなくて太陽の光の強さは強烈であった)。



 で、素直に帰ってきて、シャワーを浴びて水分補給して、買ったマンガをぱらぱら



読んでいたら・・・突然強烈な眠気が襲ってきました!



 あー、この感覚、いいなぁ。 すごく気持ちいい。



 ということで本を閉じ、寝ました。 久し振りに、心ゆくまで熟睡。


posted by かしこん at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月29日

最近見た映画寸評と予告への期待



 あらためて書きますが、今はちょっとしっかり文章を書いている時間がないので・・・。



まずは寸評で、失礼します。





キリマンジャロの雪 : 主演のおじさんの声が素敵、と思ったら、

               『サン・ジャックへの道』のガイドさんだった。

               それだけで、結構満足。



アメイジング・スパイダーマン : 3Dで見る必要、なかった・・・。



きっと ここが帰る場所 : ショーン・ペン、てっきりゲイだと思っていたら違った。

                  ビジュアル系のアーティストでした。 トーキング・ヘッズの

                  デビッド・バーンがかっこよかったです。



ぼくたちのムッシュ・ラザール : フランス映画かと思ったら、カナダ映画だった!

                      でもフランス映画らしい省略技法がステキ。



アベンジャーズ : 2Dで見てよかった!



桐島、部活やめたってよ。 : ごくごく普通の高校生活を送った人、必見!

                    なんてことのない群像劇にこんなにきらめきととまどいが

                    放り込まれている!

                    上映館が少ないので、興味のある方は是非!!



 『桐島、部活やめたってよ。』、おすすめです!





 予告で見たいと感じた映画としては・・・『最強のふたり』『デンジャラス・ラン』

『夢売るふたり』 ・ 『鍵泥棒のメソッド』 ・ 『風にそよぐ草』 ・ 

『コッホ先生と僕らの革命』 ・ 『汚れた心』 ・ 『人生、いろどり』 ・

『そして友よ、静かに死ね』 ・ 『ソハの地下水道』 ・ 『声をかくす人』 ・

『あの夜の侍』(というかこのあたり、シネリーブルはずるいラインナップだ)、

『ボーン・レガシー』 ・ 『ハンガー・ゲーム』 ・ 『天地明察』 ・

『ロック・オブ・エイジズ』 ・ 『アウトレイジ・ビヨンド』 ・

『推理作家ポー 最後の5日間』 ・ 『エクスペンダブルズ2』・・・



 とりあえずこのくらいですかね。 全部見に行けるかどうかはわかりませんが



(あ、『大奥』もありましたね・・・)。



 今週中に見ないとまずいのは、『テイク・ディス・ワルツ』『屋根裏部屋の



マリアたち』
。 間に合うのか?!、気持ちが焦る。



 そして『ムカデ人間』1・2連続上映に行こうかどうか心が揺れている・・・。


posted by かしこん at 05:22| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月28日

出遅れシアター → クリント・イーストウッド特集



ダーティ・ハリー1〜5



 これはWOWOWで<吹き替えで蘇る山田康雄のクリント・イーストウッド>、



みたいな企画の一部でした。 当然リアルタイムじゃないので、金曜ロードショー



などで一部を見た記憶あり・・・なので改めて見たのは初めてかも、という感じ。



 それで、ダーティー・ハリがあの“ゾディアック”に触発されて作られた映画だと



(『ゾディアック』本編で「こんな映画を作るなんて犯人をよろこばせるだけだ」と



言わせてた映画なんだ!、と)気づくのでした。 同じ時代なんだ・・・。



 クリント・イーストウッド、若い!、というのがやはりいちばんの印象ですが、



埋められた女性の遺体を発見して収容するシーンは(遠景なのですが)、今見ても



戦慄するものがあります。 シリアルキラー映画のそんな原点も、ここにあり、



みたいな。



 シリーズを重ねるにつれ「力こそ正義」というアメリカ的な感覚に自ら葛藤を覚えて



いくハリーと、でもそれを人には表さないけど犯人に利用されてみたりとシリーズ的



味わいが。 続編では相棒に女性刑事を配されたりと時代も感じますな。 敵が



悪党という個人から<組織の中に巣くう悪>に移っていく感じもアメリカ警察小説の



伝統に則っているなぁ。



 しかしいちばんびっくりしたのは



 あっさり死んだ被害者は、どう見てもジム・キャリー(若い。 エンドクレジットでは



ジェイムズ・キャリーになっていた)。 犯人がストーカーとなる伝説的ホラー映画



監督はリーアム・ニーソンだし(これまた若い!)、ハリーといい仲になる人気ニュース



キャスターはパトリシア・クラークソンだったし(思い出すのに時間がかかりましたよ、



女性はメイクの感じが違うから余計わかりにくい)。



 こんな人がこんなところに!、という意外性に気づくのもまた、ちょっと前の映画を



見る面白さですね。



 しかし、いつしか「法律を守るのが市民だ」みたいなことを言い出すハリーも、結局



鉄拳制裁ありじゃん・・・という身も蓋もないラストが、これこそダーティ・ハリーなの



かも、と思わされたりして。





アイガー・サンクション/THE EIGER SANCTION



 こちらは字幕で。 



 トレヴェニアンのあの作品、やっと見る。 オープニングの字体が見慣れないもの



なので、誰が出るのか全然読みとれない。



 美学の教授でありながらパートタイマーの殺し屋ジョナサン・ヘムロック(クリント・



イーストウッド)。 ダーティ・ハリーと全く違い、妙な色気を漂わせていてびっくりだ!



髪型とサングラスと、とにかくその物腰がね。 しかもこの映画、自分で監督してたよ



・・・イーストウッドの役者としての幅の広さを、すみません、今頃思い知りました(で、



大学内では一部の女子学生に大人気なのだけれど、商品に手はつけないとクール



なのである)。



   いや、こんなに髪が白かった印象はないけど・・・。



 そのくせ、実際の作戦に入ってからは何度も女にだまされる・・・ダメじゃん(いや、



原作通りですけど)。



 大学で振りまいていた色気がアイガー北壁に登る準備に入ったら途端に消えて、



ちょっとダーティ・ハリーな感じが戻ってくるのがご愛敬。 ヘムロックに殺しを依頼



するボスが安物の007の悪役のボスっぽかったり、ヘムロックが依頼を断れない



理由がより個人的な復讐のほうに重点を置かれたりして、ポイントは原作通りであり



ながらイーストウッド的イメージに合うように変えられている(しかもその積年の恨みの



相手はコロンボの『魔術師の幻想』のジャック・キャシディなのである。 なんか、



笑った)。 中盤の、訓練のためのグランドキャニオンでの場面はそれ自体がある種



クライマックス。 一体、何本分の映画のエッセンスが入っているのだろう!



 『処刑人U』でおにーちゃんが惚れこんでいたロープ捌きも拝見しました。 さすがです。



 山岳アクション映画の雛型をほとんどここで完成させてるんじゃないか・・・という印象



すら受ける(実際、アイガー北壁でロケしたみたいだし。 誰も死ななかったか?!、と



心配になるほどだ)。



 なるほど、ロープを持ち出したにーちゃんの気持ちがよくわかる。


posted by かしこん at 03:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月27日

エロイカより愛をこめて39/青池保子



 わーい、『エロイカ』の新刊だ〜。



 いくつになっても新しい本が出ると気持ちが盛り上がる・・・『エロイカ』を読み



始めたのは小学校5年生ぐらいだったから(ちょうど『アラスカ最前線』の後半



あたりでした)、この話とも付き合いが長い。



   しかしその付き合いはまだまだ続いてほしいと思うのでした。



 『聖ヨハネの帰還』の最終章と、番外編2本がおさめられています。



 ロシアのジジイはしぶとい(ミーシャすら若造扱い)ことに戦慄しまくった『聖ヨハネの



帰還』でしたが、実はネット社会の危うさまでしっかり描きこまれていたりして、情報化



社会極まる世の中での情報部の生き方まで考えさせられます(実際、少佐はそこまで



考えていないというか、それなりにもう対応に結論を出していそうではあるのですが・・・)。



 で、自慢ではないのですが、あたしは割と本、特にマンガを読むのが速い方なのです。



しかし、今回は『聖ヨハネの帰還』完結編でいったん止まってしまい、お笑い満載の



番外編は翌日に持ち越し・・・つかれてるんだな、と自覚しました。



 で、期待にたがわず番外編は、面白かったです。



 特に二本目は伯爵の家系のことと絡めてエリザベス女王即位60周年とロンドン



オリンピックを持ち出すタイムリーさ。 勉強になります!



 なんでも今年はエロイカ連載35周年だそうで、メモリアルブックが出るとか・・・。



あー、買うのかなー、買っちゃいそうだなー、と心なしか節約を意識するのでした。


posted by かしこん at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月26日

苦役列車



 なんでも「原作者は映画の出来に大いに不満」と言われているこの作品ですが・・・



だって予告の段階から「友情とは?」みたいなテーマで描かれてるみたいな宣伝



コピーだったもの(原作の描きたいところはそこではなかったことは感じました)。



 でも、映画化権を渡してしまったら映画は監督もしくはプロデューサーのもの。



 原作者は金を受け取って黙るか、もしくは自分から脚本を書くぐらいにまで関わらないと



ダメとか、道はどっちかだと思います(そういう意味で、批判はせずにそこそこ褒めて、



ときには自ら宣伝も買って出る東野圭吾はビジネス的にも大人の対応ですよねぇ。



比較するのもなんなんですが)。



   友ナシ、金ナシ、女ナシ。 この愛すべきろくでナシ



 父親が性犯罪者であるという過去を子供のときに背負わされ、中卒で日雇い労働を



する19歳の北町貫多(森山未來)。 中卒であることはコンプレックスだが、かといって



未来に確たる夢も希望も持てない。 ただ本を読むことは好きで、稼いだ日銭を飲んだ



くれ&風俗&古本屋通いで使う日々。 家賃も払えずに追い出されたりします。



   そのふてぶてしさというかいけてなさ感を、

           森山未來は結構がんばって体現していたと思う。



 だって、文字で読むだけだったら「まぁまぁ」と受け入れられていたものが、はっきり



台詞として声に出されたりしたら「こいつ、ただのバカもしくは変態じゃん!」と認識されて



しまいます・・・。 ここは性別の違いなのか、個人の感じ方のせいなのかわからないの



ですが・・・少なくとも女性も観客に向けてはつくってないな、という気はしました(たとえ



キャスティングに森山未來・高良健吾を持ってきていても)。 それがいいとか悪いとか



ではなく、ある意味潔いと思います。



 時代設定は1980年代後半というところでしょうか。 世の中がバブル期だったから



こそ日雇い仕事でもやっていけた部分もあり、それでも不安定な身分は変わらず、



未来は見えないというのに「誰でもよかった」と人を殺さないだけ貫太はまともな人間



なんだな、と今となっては気づくのですが、映画見ている間はほんとに困ったヤツだな



と・・・それしか浮かばない。



   同じ職場に来た専門学校生の

    日下部正二(高良健吾)とは、実は同じ年とわかり急速に親しくなる。



 しかしずっと<人間関係>というものをつくってこなかった貫太にとっては“友情”と



いうものがよくわからない。 親しくなったからといって頼ってばかりではいかんのだ!、



友情はある意味<ギブアンドテイク>だぞ!、と言い聞かせたくなってたまらない。



 日下部くんは原作ではもっと見も蓋もないキャラなのですが、高良健吾フィルターの



せいか“ちょっと世間知らずな間抜けな若者”が入っていて毒気を薄めます。



   貫太のアイドルは古本屋で働く桜井康子さん(前田敦子)。



 映画オリジナルキャラということでどう扱われるのか非常に心配しましたが・・・前田



敦子さんは結構昭和顔なのか“地方出身の苦学生”な感じが意外にリアルに出て



いました。 それでも古本屋によく来る客とはいえ顔見知り程度の男の誘いに押し



切られてはいかんだろ、と思うのは“おひとよし全盛”時代ではもう日本もなくなって



いるという証明のようで、そう感じた自分がちょっと悲しかったです。



 意外だったのは同僚の高橋さん(マキタスポーツ)。 原作では<悲惨な末路>の



代表みたいな感じで描かれっぱなしだった彼を、映画では主要キャラクターとして採用。



   いろんな意味で、いい味出過ぎてました。



 『松が根乱射事件』以降山下敦弘監督は評価され過ぎなのでは?、と思わない部分も



ないではありませんが(確かに『松が根乱射事件』は日本の単館系映画の中では



素晴らしい作品ですし、『マイ・バック・ページ』もまだ見てないので言うのもあれですが)、



監督の世界観的にはこのラストだよな〜、でも原作者としてはこのラストは許せない



だろうなぁ、というのが如実にわかってなんとも言えない気持ちに。



 これはもう、仕方のないことなんでしょうか。



 それでも「貫太、がんばれ!」と見る者に思わせるのが十分監督の力、ということ



なのかもしれません。 高倉健以来のまったく違う<不器用な男>を正面切って描いた



という意味でも、日本男子のエポックメイキング?!



 ただ、あたしは貫太や康子さんの部屋に並んでる本のタイトルがすごく気になって



仕方がなかった・・・本読みの宿命ですかね、これは。


posted by かしこん at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月25日

ようやっと、復活



 またしてもご無沙汰いたしておりました、かしこんです。



 毎度の貧血に加えて、夏バテ?・その他もろもろがあり、ダウンしたのが



いつも以上に長引きました・・・(仕事を休めなかったのがきつかったです)。



 PCを立ち上げることもできず・・・それでも毎日訪問していただいた方々には



感謝と、もしかしてご心配していただいたことに関してお礼とお詫びを申し上げます。



 ありがとうございます。



 ようやく、復活の状態です。



 あいてる日付にはたまっている映画の感想などを折を見てアップしていきますので、



よろしくお願いいたします。





 結局、高校野球も1ミリも見ないままだった・・・。



 今年の夏っていったいなんだったのか。



 自分のハードなスケジュールもあとわずか、乗り切ります!


posted by かしこん at 15:55| Comment(4) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月24日

キリマンジャロの雪/Les Neiges du Kilimandjaro



 ヴィクトル・ユゴーの長篇詩『哀れな人々』から着想されたというこの作品、



基本的にはマルセイユを舞台にしたある夫婦の心あたたまる物語、なのですが・・・。



   たとえ貧しくてもやさしい心さえあれば

        たとえ貧しくても思いやる心さえあれば  世界はあたたかい



 ミシェル(ジャン=ピエール・ダルッサン)とマリ=クレール(アリアンヌ・アスカリッド)は



結婚30周年を迎える仲睦まじい夫婦。 夫のミシェルは労働組合の委員長として長年



働いてきたが、ついにリストラを断行しなければならなくなった。 あえてくじ引きで辞めて



もらう者を選ぶことになったがミシェルは自分の名前もそのくじの箱に入れる(委員長



権限でそんな必要もないのに)。 そしてしっかり(?)自分の名前が引かれる。 それが



ミシェルにとっての自分なりの筋の通し方で、マリ=クレールもまた理解を示すのであった。



 という、もうメインのお二人が十分高潔な人物というか(ミシェルは『サン・ジャックへの



道』のあのガイドさんですしね)、穏やかに語る二人の声のトーンがなんだかとても心地



よくて、文句の言いようがないですよ。



 しかも親族たちは結婚30周年のお祝いパーティーで、二人にキリマンジャロ行きの



旅行切符を贈る。 第二の人生を楽しむのね!



 と、いい人しか出てこないぞと油断していたら、なんと夫妻宅に強盗が!



 大事にしていたものやキリマンジャロ行きの切符も盗まれて、大ショック!



 人のよい面ばかりを見てきたマリ=クレールには余計ショックが大きくて、キリマン



ジャロにも行けないし、自分が長年信じてきたものが崩れ落ちたんだから取り乱すのも



当然なのだけれど、どこかこの二人は上品。



   お互い、自分を見つめ直しつつ。



 おまけに犯人は捕まってみればミシェルと一緒にリストラにあった(つまりそれまでは



一緒に働いていた)青年で、マリ=クレールの衝撃はさらに大きく。



 が、当然のようにそこには事情があって、幼い弟二人を養うためだったという・・・犯罪は



当然容認できませんが(しかもミシェルをあくどい上層部と同じに考えていたから隠し金が



さぞあるだろうと思っていたのだ、愚か者め)、幼い弟たちには罪はないわよね、と考えて



しまう二人。 人がよすぎるぞ!



 でも、この<人のよさ>って、落語とかにもよくあるし日本人が昔から持ってきた美徳の



ひとつなのでは? 人のよさ礼讃映画ですよ、これ。 となると、日本人のおひとよし感も



本来世界的に評価されてもいいってこと?(勿論、そこは「言うべきところは言い、毅然と



した態度を必要であれば取るけれども基本的な態度は“人がいい感じ”であればこそ



評価してもらえるのでしょうが)。



 もしくは、根底に覚悟のないただのおひとよしでは利用されて終わりますよ、ということ



なのかも。 なんかいろいろ考えてしまったじゃないか・・・。



   でもこの夫妻は

     「覚悟のあるおひとよし」なので、犯人の弟二人を引き取っちゃいますよ。



 それはいくらなんでもやりすぎじゃないの?、というご近所や仲間の冷たい目にも



かかわらず。 ここですね、日本に欠けているのはここですね。 むしろ冷たい目を



送っちゃいそうですもんね、すみません。



 ここで世論の圧力に負けて挫折するか、むしろ自分たちの力でまわりを動かすか。



<おひとよし道>も簡単ではないのだ!



 マルセイユの港町の風景は確かに異国なのだけれどどこか懐かしくもあり、デジタル



上映ではないフィルムの画質のちょっとした粗さが余計にあたたかさのようなものを



提供してくれるようです。 日本だったらこの映画の企画、通ったかな・・・と考えると、



日本のおひとよし度はたかがしれてるのかもな・・・と反省(なにに?)。



 とりあえず、ミシェルやマリ=クレールのような大人になりたいな、と思いました。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月23日

実は奈良へも・・・



 『ピサロと印象派』展に行った日、実は朝から奈良にも出かけておりました。



 まずは、いちばんオープン時間が早い奈良県立美術館。



近代の日本画 〜人物・花鳥・風景〜



 でも蔵品店だったので、入場料は驚くほどお安く(ちなみにこちらも8月19日が



最終日でございました)。 日本画はあたしにはよくわからないので(わかるものが



あるのかよ!、と自分ツッコミしたくなりますが)、好きなのは動植物系ということに



なります。 評価基準が「かわいい」・「かっこいい」なのはどうなんだ・・・と思いながら。



 というわけで人物画はあまり得意ではないのですが(そもそも絵が巻物になって



いるってのがどうも苦手で)、ちょっと遠目から見ても幽霊画はそれとすぐわかるのは



すごいなぁ、とか(漂わせている雰囲気のせいなのか?)、『明治天皇騎馬像』は特別



大きく描かれていないのにやたらかっこよかったり。 屏風に描かれた虎がとにかく



ユーモラスでかわいらしく、「このポストカードほしい!」と心から思ったのに売って



なかったり・・・。



 まぁ、一枚ベストを挙げろと言われたら、徳岡神泉の『鯉図』でしょうか。



   やはり直で見るのと画像では雰囲気違うんですが。



 鯉の頭のあたりの青さが水面に近いのかな? それともあまり動いていない分よく



見えるのかな? 鯉を描いているだけなのに水や光が見えてくる感じがするところが



気に入っています。 しかしこれもポストカードはなかった・・・日本画はそれぞれサイズが



違うからポストカードにしにくいという事情もわかるんですけどね・・・残念。





頼朝と重源 東大寺復興を支えた鎌倉と奈良の絆



 その後、奈良国立博物館へ移動(徒歩10分かからないとはいえ、暑かった!)。



 とりあえず、素敵な仏像でもあればいいなぁ、の気持ちで(とはいえ、別館のなら仏像



館はいつ行ってもいい仏像だらけで時間を忘れます)。



 書とかはよくわからないので結構スル―気味。 あ、これ、どこかで見たよ!、と思えば



それは浄土寺のものだったり(何年も前に行ったのだけれど意外と覚えているものですね)。



 で、初めて『源頼朝像』を見たのですが・・・教科書などでさんざん見てるつもりだった



けど全然違ってかっこよかったんですよ!



   これ「頼朝じゃない」説も一時期ありませんでしたっけ?



 よく見ると、肩のラインが不自然なほどまっすぐでしかも右と左がかみあっていない



のですが・・・トータルで見ると美しいバランス、という。 しかもこの画像でもよく見えない



のですが、脇差しから垂れている紐の青さの鮮やかなこと! この青さはおなかあたり



から下がっている帯(?)と同じ色なんだけれども、これまたいい色で残っていて、黒



一色と思いがちな頼朝の服を引き立てているのです。 なるほど、<日本画史上に残る



肖像画の傑作>ってこういうことか、と納得。



 というわけでこれ一枚で十分満足しそうになったあたしですが、その当時の高僧の



方々の像があたしの記憶通りだったのでなんだか笑いが止まらず(高校のとき日本史を



とったので、資料集などでお馴染みの顔写真)。 特に栄西さんは「これしか見たことない



かも!」の正面顔でした。 高校生のときは「誰が何をして・・・」と暗記に懸命だったけど、



それを離れるとこんなに楽しいのね(でもそれも、かつて必死で頭に入れた過去があって



こそ、かもしれないけど‐残念ながらあまり細かいことはもう覚えていないんだけど)。



 その後、<なら仏像館>へ移動。 10年近く前、いちばん最初にここに来たときに



あたしを魅了した如意輪観音がいて、ここの収蔵品であるにもかかわらずその後いつ



来ても出会えなかったのだけれど、思いがけず今回は出会えまして!



 が、かなしいことに「わっ、これだ!」という気持ちと、「あれ、こんな感じだったかな・・・」と



いう気持ちとがないまぜになり、自分の記憶の曖昧さがまたも露呈。 好きなものほど



何かを付け加えてしまうものなのよね。



 特別公開の降三世明王坐像(大阪・金剛寺)は迫力があってかっこよかったです。



思わず部屋の隅にあったソファに座ってしばし見とれちゃった。





竹内栖鳳展



 その後、車で移動して松柏美術館へ。



 竹内栖鳳の絵は県立美術館にも何点かあったのだけれど、あたしの中では彼の



描く動物は「やたらかわいい」イメージ。 昔のえらい人が竹内栖鳳を語るとき「彼の



描く生き物からは体臭がする」見たいなことを言ってるのが今もよく引き合いに出されるの



ですが、そこまでかなぁ・・・っていつも思ってしまう。 リアルだけれど、生々しさよりも



その動物たちが持つユーモラスさのほうをあたしは強く感じるんだけど・・・それも時代が



通るフィルターなのかもしれませんね。



   というわけで今回のベストは『群鴉』。



 日本画ではいい題材にしてもらえないカラス(しかもベタにハシブトガラスだ!)を実に



黒々と、のっぺりするほどの黒で描きながらも柿をとって食おうとするかわいらしさ。



で、それがものすごい存在感だったりして。



 これもポストカードほしかったのに、なかった・・・。





 と、急ぎ足の奈良めぐりを終えて、『ピサロと印象派』へ向かったのでした。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台・演劇・芸術・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月22日

一般人は、残酷



 トニー・スコット監督について、ハリウッド関係者からという形で続報が。



 曰く、「もう手術ができないレベルの脳腫瘍に苦しめられていた」、とのこと。



 あー・・・、と納得のいくような、なんだか納得のいかないような。



 確かに、モノをつくる人にとって自分の脳が思い通りに動かない・自分の考えて



いることなのか現実なのか、それともそうではないのかの区別もつかなくなるという



恐怖感は一般人とはまったく違うレベルで恐ろしいことは想像がつく。



 だからって橋から飛び降りることはないんじゃないの?



 だけどさ、とも思ってしまう。



 その恐怖を、混乱を、あなたはまた映画にできたんじゃないの?、とも。



 もしかしたら飛び降りたのは発作的なものだったのかもしれないけれど、まだ



「考える」ことはできてたわけじゃないですか(という前提で)。



 もうちょっとギリギリまで何かしてもらえなかったのですか?



 まぁ、それがギリギリの結果だったのかもしれないのですが・・・ついそう考えて



しまうのです。 わかっています、映画監督だけでなくアーティストのみなさん



だって人間です。 弱さに負けてしまうこともわかります。 それでも最後まで



アーティストであり続けてほしい、それは、アーティストにはなれない一般人の



切なる願いでもあるのです。



 残酷な要求であることは、わかっています。





 今の職場の友人が、昔からの友達に連れられて「『ヘルター・スケルター』を



見ちゃいましたよ」と報告してくれました。



 あたしはいつ発作を起こすかわからないめまいの持病を抱えているので(といっても



そんなに重いものではないのですが)、蜷川実花監督の原色てんこ盛りの映像が無理、



ということで自分の映画選択肢にも入れてなかったのですが(以前、『さくらん』を



WOWOWで見たのですがそれでもつらかったので)、その友人もあたしとは別の



要因で目に負担がかかると困る体質の方なので「途中から画面を正視できません



でした」とのこと。 原色てんこ盛り姿勢は変わっていないようです。



 写真一枚ならともかく、2時間近い映画をそれで全部行かれるのは・・・多分普通の



人でも疲れるのではないでしょうか。



 「で、とりあえず沢尻エリカの今後の女優人生が心配になりました!」



 確かに、これ以上の役ってある?、ってところまで行っちゃうと役者さんはどうするん



だろうって考えさせられちゃいますよね・・・。



 その後、話はジェンダー論へ飛び、「多分映画は原作どおりみたいなんですけど、



だから何?、って感じの終わりなんです」



 「原作自体が80年代?とかだから・・・ジェンダー論としても古いというか過渡期



なんじゃないですかねぇ」



 とかなんとか、ジェンダー論についてお互い思うところをぶちまかす。



 「女性差別云々ばかり言ってる人って現実はある程度追い越してるよってことに



気づいているの? それとも気づかない振りをしてるの? 確定してないいわゆる



従軍慰安婦のことに血道をあげるぐらいならアフリカのFGM廃絶に向けて運動した



方がずっと世界的女性の地位向上につながるのに」



 「そういう人って、結局根底にはコンプレックスがあるんじゃないかと睨んでるん



ですけど」



 などと、全部書くのも憚られるくらい容赦のない発言続出(お酒は飲んでいません、



仕事からの帰り道の会話です)。



 多少関係はあっても、当事者じゃなければ人はどこまでも残酷になれます。



 もしくは、当事者であっても残酷なままかもしれません(それは、“残酷”というものを



どう解釈するかにもよるかもしれません)。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月21日

カバン 世代交代



 実は先日、バイクにひかれかけまして。



 こっちも帽子をかぶっていて視界が狭くなっていたのもすぐ気づかなかった原因とも



思われますが(暑くて頭もボーっとしていたし)、でも普通に歩道を歩いていていきなり



進行方向から原付バイクが向かってくるとは思わないでしょう!



 向かって右側からやってきたので、「まずい!」と思って左側によけようとしたら、



何故かそのタイミングであたしのすぐ左横をしっぽを青く銀色に光らせたトンボが



ひらりと通り過ぎる。



 え、今の、シオカラトンボ?!



 一瞬意識が左側に行ってしまい、右をよけきれずに軽く接触。 で、あたしもよく



わからない態勢&動線方向になっていたため反動を直線で受けずに、左足が



正座したみたいに落ちて、左肩にかけていたカバンごと斜め後ろに倒れる。 頭は



打ちませんでしたが、結果的にカバンがいちばん衝撃を受け取ってしまったみたいで



・・・しかもその日持っていたのは10年ぐらい使っていたかごバッグ。



 もう、「亀裂」とかいう言葉では表現できないほど・・・もう、粉砕直前といった趣。



 結果的にあたしは軽いあざや擦過傷で済みましたので、多分カバンがあたしの



身代わりになってくれたんだろうな・・・と思うことにしました。



 (バイクのドライバーに関しては警察を通しておりますのでご安心ください)



 で、本題です。



 では、またあたしの身代わりになってくれそうな(?)かごバッグを探しに行こうかと



街に繰り出したわけですが、折しも夏物最終バーゲン時期でございます、そんな



ぐっとくる<かごバッグ>が残っているわけがなく。



 バーゲン会場をうろうろしておりましたところ、これが・・・。



   Webカタログ写真より。



 COACHもバーゲンするようになったのよね、そういえば(それはそれでブランドと



してはどうなのよと思う自分と、正規店とアウトレット店の境目が曖昧になっている



ことを実感)。



 10年ぐらい前の、これの一回り大きいキャリーオールをあたしは持っていて、すごく



使いやすかったのですが、全部革なので重いのと、夏場は自分の汗や急な雨を恐れて



使わなくなっているのです(で、いっぱい入るからとガンガンものを入れていたらハンドル



部分が痛んできて、修理してもらおうと思ったら「もう同じ革がない」と言われて断念。



ワインレッドよりも濃い赤で好きな色だし今も大事にしてますが)。



 で、お店のこれはメインが布、下部を支えるのヌメ皮の手触りがなんとも言えない



ほどなめらかでやわらかい!



   タグを裏返しすれば露骨にCOACHとわからないのも好印象。



 そしてやっぱり軽いんですよね〜。 お店の方の、「両端のボタンをはずせばA4が



入りますよ」の一言があたしを後押し。 おまけに50%OFFだというではないか!



メインが布なので元値自体もそんなにお高くないはず・・・それの半額なら、買えない



値段じゃないじゃないか。



   中も元気なパワフルカラー。



 ポケットはオープン一つ、ジッパーつき一つ。 カバン自体の上部もジッパーで



とめられます。 仕事用とプライベート用と携帯を2個持つお仕事女子のことを



考えてか、ポケットサイズが大きくなっているというか仕切りをなくしてあります。



これはこれで、便利。



   外側には、定期用のポケットが。



 これひとつあるのとないのとでは使い勝手が大違いなのですよね。



 というわけであたし的必要ポイントをすべて潜り抜け、買い上げ決定!



 「こちら、今年の春物新作なのですが、すぐ売れてしまって追加で入ってきた最後の



一個でして、その頃には次の新作が出ていて実はほとんど店頭には並んでいなくて、



今回のセールで初めて棚に出たような商品ですので、新品同様です。 とてもいい



お買い物をされたと思いますよ」



 との賛辞をいただき、久し振りの衝動買いであたしのテンションは上がりました。



 なんだかすごく楽しかった!



 そのおかげか、いや、かごバックのおかげで事故に関しては後遺症もまったく



ありません。



 しかし家に帰ってからこのカバンをよく見たら、内側に堂々とMade in Chinaのタグが。



 ・・・がっくり。



 せめて仕上げはアメリカでして意地でもMade in USAにする気はないのか!



 あぁ、中国産を買っちまったよ・・・でもヌメ革の手触りが素晴らしいのは事実だわ。



 で、結局自分にはこの形はすごく使いやすい、ということも実感。 現在、毎日出動



中です(ただ単に、他のカバンに中身を入れ替える気力がない、ということもあるが)。



 秋からの新作で、COACHは<レガシー>という昔ながらの路線に回帰、これが



またいい感じで、すごく困る・・・。


posted by かしこん at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月20日

トニー・スコット、なんでこんなことに・・・



 『THE GREY 凍える太陽』をいつ見に行こうか検討中のときのこと(レディースデイに



行けるかどうかわからなくなってきて、前売券を買っておけばよかったと大変後悔中)。



やはりこの暑さの中では、厳寒を描いた映画を見なきゃね!



 などと考えていたら・・・「トニー・スコット、飛び降り自殺」との報が!



 (携帯見出しでは<『トップガン』の監督、自殺>になっていたが)



 トニー・スコットって、あの、トニー・スコットか?!



 スコット兄弟の弟の? リドロー・スコットの弟の?



 ・・・愕然。



 『THE GREY 凍える太陽』の制作総指揮に兄弟で名前があったでしょう!



 それに・・・とデンゼル・ワシントンの新作のチラシも引っ張りだす。 あ、違った!



これもてっきりトニー関連の映画だと思ってた(それくらい、デンゼル・ワシントンとの



コンビは印象深いわけです)。



 ということは・・・『アンストッパブル』が最後の監督作品ということになるのか。 あれ



よかったじゃないですか、興行収入もよかったし、リドリーと一緒にやってる制作プロダ



クションも人気テレビドラマの制作総指揮をやって調子もいいはずじゃん(リドリーは



だからこそ『プロメテウス』に着手できたのでは)。



 仕事、金銭面関係が原因ではないということか・・・。



 芸術家はいつでも心の闇と戦わずにはいられないからな。



 全作品が好きだったわけではないが、それでもトニー・スコットの映画には必ず



何かがある。 だから文句を言いつつも、期待している監督でした。



 『マイ・ボディーガード(MAN ON FIRE)』をまた見たいような見たくないような・・・。



 まだ気持ちの整理がつかない。


posted by かしこん at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月19日

カミーユ・ピサロと印象派‐永遠の近代@兵庫県立美術館



 まだしばらくやってるだろ、とたかをくくっていたら、最終日でした〜。



 大混雑を覚悟して行ったけど、意外にも、そこそこの人出の範囲で済みました。



勿論、すいているということではないけれど、それなりにじっくり絵を見ることが



できました。



   <昼寝、エラニー(部分)>1899年



 実はあたし、印象派の魅力というか面白さに気づいたのはこの10年ぐらい、



という「絵、見るの好きです」という割にはどうなんだというやつでございました



(現実よりも現実的なリアリズム描写が好きだったのです)。



 でも日本人ってなんとなく印象派が好きですよね。 展覧会も多く開かれるから



見に行っているうちに、なんとなくよさがわかってきたというか。 “印象派”っていうと



いかにもクロード・モネのイメージですが、あたしの中ではピサロやシスレーが



代表っぽい感じがします(あ、コローもそうですね)。



 なんというか・・・明るくて、舞台が農村や畑なんかで、地味なんだけど見ていて



心が癒されるというか和むというか、毎日見ていても飽きない絵ってこういうのの



ことじゃないのかなって感じるから。



 ピサロの絵の並びに一枚だけクールベの絵があったんだけれども、確かに絵の



迫力としてはクールベのほうが上なのですが、でも、重い。 たまたまその絵が、



かもしれませんが、光の軽やかさが全然違うのですよ。



 いい意味での軽さと明るさ。 あと題材のわかりやすさ。 それがピサロの魅力



かなぁ、としみじみしたりして。 でも彼はエッチングもやっていて、それはそれで



また別の迫力があったんですよね。 ただ個人的には、やはり油彩のほうが、



そして人より風景のほうが好きです。



   「あ、この絵、見たことある!」と

             思ったら、以前国立西洋美術館で見たやつだった。



 しかし、あたしの気に入った絵ほどポストカードとして売っていないのは何故



なんだろうか・・・悲しくなります(とはいえ、人にあげる分も含めて買いこみましたが)。


posted by かしこん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台・演劇・芸術・イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月18日

深夜カフェの需要を実感



 お久し振りのタリーズコーヒーです。



 JR神戸駅のところのお店がなくなってしまい、すっかり足が遠のいてしまった



あたしですが、エスプレッソシェイクが期間限定で戻ってきましたよ、のお知らせに



阪急三宮店に馳せ参じます(ここは23時閉店なので、ほんとはレイトショー終わり



に行きたくても行けない・・・今回、『プロメテウス』が20:15終わりだったので、



行けました)。



   いまのおすすめは他に『抹茶クリームスワークル』。

        それも気になるな〜、是非次回。



 かつては『エスプレッソシェイク』が定番商品だった頃、あたしはココナツアイスで



つくってもらうのが好きでした。 しかしそのココナツアイスも今はない・・・。



 とはいえ、今回のはアイスを選ぶ余地なくバニラで決まりですが、まぁいちばん



無難な味?



   今回はアイスも改良したようで、一際“濃い”感が。

        でも(甘いけど)甘すぎるわけではないのがさすがかな。



 なかなかストローから上がってこないのでしばし待ちつつ、手描きの仕事の資料を



作成(運よく二人がけ丸テーブル席を余裕で取れたので)。



 約一時間ほどかかりましたが、家でやったら絶対はかどらないし、やる気にそもそも



なれないだろうし、こういうお店はそういう意味でありがたいなぁ、と思うわけで。



 はっ、それが<カフェ文化>需要を支えているのか?



 でも神戸の夜は早いので(それでも23時までは遅い方ですが)、せめて24時まで



やってくれたらレイトショー帰りに映画の感想をまとめる時間がつくれるのに・・・。



 多分、三宮山手の方には遅くまでやってるカフェがあるんだろうことはわかっている



のですが、できたら駅近くで!、というあたしの我儘です。



 あぁ、しばらく来ないうちにここのタリーズはホットドッグとパスタまで始めていた。



ホットドッグは神戸駅のお店ではやっていたんだけど、ここでは厨房の関係でやって



いません、と以前は言われたんだけど・・・やっぱり変わったのかな、いろいろ。



 またチェックに寄らなければ〜。


posted by かしこん at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月17日

プロメテウス/PROMETHEUS

 先行上映で、早速見てまいりました。 先行なのにレディースデイ料金を適応してくれるんだ・・・としみじみ(結構前はそんなことなかったような記憶が)。
 これはもう予告を見て、「全然そのことに触れてないけど(あえて避けようとしてるけど)、『エイリアン』サーガをもう一回編み直そうとしているね?」という感満載だったので・・・。 『エイリアン』のオープニングほど怖い映画をあたしは多分見たことがないと思うのです!(音もない宇宙の暗黒の虚空に、じわりじわりとALIENと文字が出てくるのが、「これから何かが起こりそう!」という想像をかきたてて怖かったのです。 家でビデオを何回もオープニング途中で止めましたよ、小学生のときの話)。
 そんなわけで、エイリアンにはつられてしまうのです(『エイリアンVSプレデター』シリーズまで見てしまうほどに)。

  プロメテウスポスター.jpg なぜ人類誕生の瞬間は、空白のままなのか。
    もうひとつのヴァージョンは、「人類はどこから来たのか」

 と、いくら宣伝コピーが煽っても、「これはエイリアンの映画でしょ!」と断言するあたし・・・なんならリメイクもしくはリブート気分でした。
 が、オープニングで見事に筋肉隆々の謎の人物がしたことを見て、驚愕。
 それって、科学的探究心のための自己犠牲?!
 愕然としていると、タイトルが『エイリアン』と同様部分的に線が現れてじわじわと<PROMETHEUS>を形作ってくれるのですが、背景にいろいろあってインパクト弱し! 残念!
 エリザベス・ショウ博士(ノオミ・ラパス)とチャーリー・ホロウェイ博士(ローガン・マーシャル=グリーン)は様々な時代・様々な場所の古代遺跡の壁画から同じ絵を見つけ出し、<特定の星々を指し示す巨人>こそが人類の起源を知るものだと考えていた。 十数年後、大企業が資金を出してその星を訪ねる宇宙船<プロメテウス号>計画が始動する。 勿論、距離があるのでみなさんはコールドスリープ、高性能アンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)だけが起きていて船の運航を仕切っている(で、ヒマつぶしのためか『アラビアのロレンス』を見たりしていて笑える)。 このデヴィッドはほぼアッシュ、もしくはビショップである。 なのに、どれだけ高性能なのかは知らないが、感情がない割に(基本、無表情)、時折妙に感情がある感じを出してくる!
 しまった、ちょっと素敵だと思ってしまった。

  プロメテウス04.jpg 右端の船長もいい味です。
 で、ノオミ・ラパスさんが大変かわいらしくて、『シャーロック・ホームズ/シャドウ・ゲーム』での残念さはなんだったんだ!、と激怒したくなるくらいキュートです(勿論、『ミレニアム』三部作のリスベット・サランデルともまた別人)。 ガイ・リッチー監督は男を魅力的に描くことはできても女性を輝かせることはできない監督なのかな・・・と思ったり。 リプリーとはまた違う、キュートにして否応なくも強い女になってます。
 それに対して、資金を出すウェイランド社の代表として、メレディス・ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)が登場するのですが、彼女がまたデヴィッドと同類?、と思えてしまうほどのクールビューティ。 科学者たちの個人的な感傷に厳しく当たるし、実際乗員の方々も「アンドロイドなのでは?」と最初疑ってましたからね。

  プロメテウス02.jpg アンドロイド姉弟?
 そしてオープニングクレジットにガイ・ピアースの名前があったのにいったい誰が彼なのかさっぱりわからなくて・・・(「まさか、あれか?」と思っていたのがそうだった・・・別に彼でなくてもいいじゃん)。
 というわけでキャスティングに特に文句はないんですが(基本、SF映画は知名度のあまり高くない人たちが多いほうが盛り上がるものです)、登場人物のキャラクター設定に問題アリ。 全部言ったらきりがないのですが、いくら「ここの空気は正常」とわかっただけで未知の惑星の洞窟の中で宇宙服(防御服?)のヘルメットを簡単に外すか? 科学者だろ! ここは見た人のほとんどがつっこむところだと思う・・・バカな行動も多すぎるし。 あと、展開がすごく早すぎます。 余計なところ全部をすっ飛ばして124分に収めてやったぜ的な、いろんな意味で余韻なし・・・。

  プロメテウス11.jpg まぁ、その分、映像が多くを語ってはくれるのですが。
 エリザベス・ショウ博士はいつも首に亡き父親からの贈り物の十字架をさげているのだけれど、「(こんなことになって)それでも神を信じるのですか」的問いかけがあったりして、他にも常に違う種類の相手は一人だったりして<絶対唯一神>的世界観で話は進んでいるようにも感じるのだけれど、実はテーマ的にはものすごくギリシア神話的なんじゃないかな・・・と思いました(実際、プロメテウスはギリシア神話に出てくる人類を創造する巨大な神の名前だし)。
 それって、キリスト教的世界観で生きている人たちにとってはすごくチャレンジングなことなのでは? それともギリシア神話の神々の上に、絶対唯一神がいるのか? 多神教的感覚が無意識にある無宗教のあたしには考え過ぎてよくわからなくなってしまいました・・・。
 人類の起源・・・そんなことを考えること自体が時間の無駄?、というような虚無感。
 そもそも、人間は自分たちの起源を探してどうこうできるほどの意味のある存在か?
 人間などただの愚かな生き物に過ぎないだけなのでは?
 テーマが壮大すぎるというか、ブルーになります・・・。

  プロメテウス12.jpg そして、物語もカタストロフへ。
 そしたらこれも三部作の予定だとか!(二部作説もあり)
 だから放りっぱなしの伏線がいっぱいあるのか・・・納得。
 『エイリアン』がすごく見たくなってしまいました。 あと、H・R・ギーガーはやはり素晴らしいアーティストです。
 3D字幕で見たのですが、2Dでよかったような、そんな気が。
 『アベンジャーズ』は2Dにしようっと!

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 05:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする