2012年06月30日

読書サークル、地味に活動開始

 仕事場で、ひっそりと「本を読みます」宣言した人々の間でひそかにお互いの本を貸し借りする感じなのが一回こっきりではなく、なしくずしで二回目も続いています。
 「これ、活動開始ってことでいいんじゃないですか」
 という気さくな青年風の人物のコメントで、どうやら読書サークルは始まったみたいです。 あたしは皆川博子『倒立する塔の殺人』・『薔薇密室』、佐藤亜紀『天使』、ドン・ウィンズロウ『夜明けのパトロール』、ビル・S・バリンジャー『歯と爪』(袋とじ装丁の新版)を放出。 地味な読書サークルにふさわしいかどうかはわかりませんが、あたしの趣味が出すぎな気がします・・・それでもちょっと押さえてはいるんですけどね。 読みやすさを重視しているというか。 でもほんとは、佐藤亜紀なら『バルタザールの遍歴』、ドン・ウィンズロウなら『ストリート・キッズ』が入口としてはいちばんいいんだけど・・・すみません、実家に置きっぱなしで手元にないのです。
 で、あたしがお借りしているものは。

  ダイイング・アイ.jpg ダイイング・アイ/東野圭吾
 「すみません、東野圭吾しか持っていなくて・・・」とすまなそうにおっしゃる方から。
 いえいえ、あたし最近東野圭吾を買っていないので、助かります。

  終業式.jpg 終業式/姫野カオルコ
 『西の魔女が死んだ』が大好きだという方から(二十代後半・男性)。
 梨木香歩に姫野カオルコか・・・女性作家を好んで読む男性読者、という存在があたしのまわりにはいなかったのでやたら興味をそそられる。
 人の読書傾向を知るとは、その人の秘密を知ることなのかも?
 しかしあたし自身の読書傾向からは秘密は感じられないのだが・・・それはやはり自分だからか?
 読書サークルの面白さはそのあたりにもありそうです。

posted by かしこん at 05:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月29日

いまさら・・・『相棒 ten』を見終わって

 4月〜6月期のドラマも大概が終わりを迎えている時期ではありますが、あたしはやっと『相棒 ten』を全話見終わりました・・・。
 途中で<神戸くん、特命係を去る!>の情報が入ったため、なんとなく残っていた三話を見る気になれなかったというか、先延ばしにしていたのでした。
 そうこうするうちにあっさり新相棒は発表されるし。
 でも、なんで神戸くんは去ることになるのかは知っておいた方がいいよねぇ。
 それで見たのですが・・・なんか、無理矢理な気も・・・。
 まぁ、亀山くんの最後の事件も大仕掛け過ぎてあっけにとられたからなぁ、似てるのかも。
 事情を聞いて、「特命係にいるには資格がいるのか」と思わず呟いてしまった大河内監察官に、あたしは好意を持ってしまいました。 出てきた頃はあんなにあやしい空気を漂わせていたのに、今ではいちばんニュートラルに組織を見ている人になってる!

  相棒tenーlast.jpg あらためて見てみると、この二人いい関係でしたよねぇ。

 亀山くんとはある意味家族ぐるみの付き合いだし、杉下警部は亀山くんの携帯電話にかけるときだけ「僕です」と言う(他の人にはみんな「杉下です」と名乗る)。 そこだけで、右京さんにとっては亀山くんは特別の存在とわかる。
 神戸くんに対してはまた別の形で右京さんは信頼してたし、神戸くんも右京さんにべったりせず自分のスタンスを守ってた。 そこがあたしには見ていて非常に心地よかったというか、面白かったのです。
 関係は永遠ではないから、仕方ないんだけど・・・。
 ま、でもあくまで人事異動ですからね。 同じ警察組織にいるのならば、どこかで出くわしてしまうこともあるはず・・・。
 ということで7月からは『9係』を見て、10月からの『相棒』を待つのである。

ラベル:ドラマ
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2012年06月28日

近所の図書館で

 予約した本が届いていると連絡をもらったので、読み終わった本を持って図書館に行く。 カウンターで本を返却し、予約したものを受け取る。
 そのときカウンターにいたのはわりとよく顔を合わせることのあるおじさんだったのだが・・・向こうは多分、あたしのことは覚えていないと思う。
 しかし、本を渡してくれるとき、こう言った。
 「ごゆっくり〜」
 ・・・そんな風に言われたの初めてなんですけど。
 ごゆっくりって・・・となるとこっちも「あ、ど、どうも」みたいなハニカミ系の対応になってしまうではないか。
 こんな分厚い本を借りたからか!

  K2嵐の夏.jpg K2嵐の夏/クルト・ディームベルガー

 だって暑いんだもの、8000メートル級の登山ルポで涼しくなれるかと思って。
 そしてなんだかんだと帰ってきて・・・27日返却の本がもう一冊あることに気づき。
 急いでネット上から延滞手続きをしようかと思ったら、もう28日になっていた・・・。
 明日の夜に、返却ボックスに放り込むしかないなぁ。 こうしないように気をつけていたのに、暑いってことに意識をいつも持っていかれてて、どうも集中力を欠く。

posted by かしこん at 04:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月27日

外事警察 その男に騙されるな

 尾野真千子さん初主演ということで、当時のNHKのドラマ版は見ていました。
 純粋な正義感を持つ優秀な女性警察官が公安という組織の表と裏を否応なく学んでいく・・・という話だったのに、後半は渡部篤郎演じる<公安の魔物>住本があやしすぎて主役にスイッチ。 この映画も渡部篤郎にもっていかれてる・・・。
 NHKやBSでも再編集版や再放送をしていましたが、一切見直さないまま。 ま、見てたら思い出すかなぁ、と。

  外事警察ポスター.jpg 予測不能な結末。 全ては真実か、嘘か。

 警視庁公安部外事課に、震災で大混乱の東北の大学研究施設からある研究データが盗まれたとの情報が入る。 また同じ頃、朝鮮半島の国境近くで盗まれたウランが秘密裏に何者かの手に渡ろうとしていた。
 冒頭から韓国・朝鮮語が飛び交い、「あれ? あたしは日本映画を見に来たんだよな?」と確認したくなる。
 何故かはよくわからないのですけども、“北朝鮮”とは誰もひとことも言わないのだ。 あえて言わなければならないときは、「あの国」と・・・。 あの国は名前を出してはいけないのか?(しかし見てる人は誰もがそれを北朝鮮だとわかるのであるよ)。 それが気遣いなのか(何に対して?)、あくまでフィクションですよという言い訳なのか?
 と、すっきりしない感じがずっとありました。
 住本は日本国内に潜伏している半島の工作員からウラン移動に手を貸している男(イム・ヒンジョン)を絞り込み、その妻の果織(真木よう子)を公安に取りこむ協力者に仕立てようとする。 同時に住本は韓国内に潜伏する在日二世の原子力の科学者徐昌義(田中泯)を探し出して日本に連れ帰る。 しかし徐博士は北にとっては原子爆弾を扱える数少ない学者だからたやすく手放すわけもない。

  外事警察5.jpg もはやいる場所がどこでも、映像はざらざらした手触り。
 美人を揃えておきながらあえて美人に撮らないという・・・普通の感じというか、果織はあまり自分がどう見えるかということをあえて気にしたくないタイプだからか、ノーメイクもしくはメイクダウンで映っているので、なんかハラハラ。 少し痛々しいほどなんですけど・・・でもそれも役づくりの一環なのかしら。 ライティング暗めなので、松沢さん(尾野真千子)の“潜入”も、<生活に疲れた主婦>って感じだった。
 住本が果織を“落とし”て、協力者にするまでのやりとりがちょっと長かったかな(ここを軽く流したら説得力がなくなるというのもわかるのですが)。 あと韓国の諜報機関NISの動きも明らかにあやしすぎるのに外事がいちいちつっこまないのにもイライラ(ま、最後にはまとめてつっこんでますが)。
 特筆すべきは田中泯さんです。
 「わかりあえると思っているのか」
 そのまなざしと、一言が、重い!!
 終盤はかなりたたみかけで時間がないのかと思わされるけれど、そこで必ず出てくる日本側の主張「それでもわかりあえることが前提」がひどくむなしく響きます(多分映画としては感動を呼ぶ部分なのでは、だが)。

  外事警察3.jpg カットによって真木よう子のシャツについてる血のシミが違うように見えて、気になる。
 すべて終わったあと、果織が松沢に言う。
 「あの人の持ってきた情報、本物?」
 何年も住本の下で働いてきた松沢が気づかなかったことを、ほんの一時期協力者だった果織のほうが正確に見抜く。 協力者と外事職員の関係はある種の魂の交感ですか。 なんかぞーっとしちゃいましたよ。
 事件があらかた片付いたあとは映画はまったく別の表情をとりはじめ・・・住本の<公安の魔物>っぷりが一気に炸裂し、まるで別の映画になったぞ・・・次の映画に続くんですか、みたいな。 これやってたらずっと終わらないんじゃないか、という。
 いや、終わらないんだろう。 韓国からも、北朝鮮からも、中国からも工作員やスパイはどんどんやってきている。 外事の仕事には終わりはないのだ。
 予告CMでは<その男に騙されるな>という副題やブルーノ・マーズの歌もガンガン使用されているが・・・本編では一切スルー。
 なんだったんだろう、これがマーケティングというものか。

posted by かしこん at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月26日

OVEREXPOSED 再考

 マルーン5の『OVEREXPOSED』を聴き直しまして・・・。
 いや、その前に1st.2nd.3rd.アルバムを聴き直し・・・『OVEREXPOSED』のテンポがこれまでの曲よりかなり速い、ということに気がつきました。 それが“ポップ色を強めた”とか“ダンサブル”になっているポイントだと思われますが・・・これまであたしが感じていた「彼らはこれくらいのテンポ」(勿論いつも同じではなく、大体の範囲としてあるだけですが)よりもずっと速い。 これが、あたしの抵抗感の理由でした。 事実、過去のアルバムを聴いてから今作を聴くと、テンポの幅が広まるように感じられるというか、延長線上としてたやすく受け入れられました。 自分の思いこみというか、好みって固定化しやすいのね・・・。

  Maroon5 Overexposed.jpg だからってこのジャケットはどうかと。

 で、大変テンポ良く仕上がっており、全曲リピートにしてたらいつまでも聴いてしまうのですが、さすがに前半はメリハリがないというか似たような曲に思えてしまい、曲と曲の切れ目がわからない・・・その分、後半はバラエティに富んで面白くなってくるのですが。
 と思ったら、面白くなってくる13曲目からボーナストラックだった!
  ※ あたしは日本国内通常版を買い、それは全19曲です。
 もし本国通常版が12曲までだったら・・・疾走感はあるけど物足りないなぁ。
 国内盤を買ってよかった!


 最近、本業と違うところでお騒がせの鬼束ちひろさん。
 でもあたしは好きだったのですよ・・・最近聴いてなくて申し訳ないのですが。
 がさごそあさって、アルバムを探し出した。

  CHIHIRO ONIZUKA BEST 鬼束ちひろ.jpg 初期のベスト盤。
   これさえもレコード会社移籍のドタバタで結構無茶に出された一枚だという・・・。
 本人関知せず、当時のプロデューサーであった羽毛田丈史氏の責任編集みたいな。
 でも、あたしの好きな曲は大概揃っているので重宝しています。
 改めて聴いて・・・声もだけど歌世界が独特すぎてすばらしい。
 特に、『私とワルツを』の静謐の中からたちのぼる身も蓋もない追い込まれ感というか、救いを差し伸べているようでありながら誰より本人が救いを求めているみたいな緊張感というか、なんでしょう、完璧ですか。

ラベル:洋楽 邦楽
posted by かしこん at 04:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Music! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月25日

ちょっと気になるSurface

 どうもいまいち、あたしはパネルタッチものに大きく信頼は寄せられない。
 だから携帯電話も、堂々とガラケーです(しかしこの“ガラケー”って言い方、どうにかならんのか・・・スマフォとの対比のためであろうが、急速に使われ過ぎて落ち着かない)。
 そんなわけで i-Pad も持っていないどころか興味もないあたしなのです。
 でもこれを見て、ちょっと興味をひかれた。

  Microsoft Surface2.jpg Microsoftが出すらしい、Surface。

 あたしはカラフルな色ものに弱いのよね・・・。 しかもキーボード付きならば、パネル一枚より使いやすい感じ!(文字を打つならやはりキーボードが必要です)

  Microsoft Surface1.jpg これくらいのスマートさもよろしい。
 問題はメモリやHDDサイズではあったりするけど、こういうのにそれを求めてもね。SDカードスロットがあれば十分でしょうし。
 販売価格もまだわからないみたいだし、実際自分が買うのかと言われれば・・・家で使ってるノートPCはまだ元気だし、外に持ち出すような破目にはなりそうもないし、それにあたしはキングジムの<ポメラ>持ってるし!
 てことは・・・いらないんじゃない?
 そうなのですが、最新ガジェットを見ると興味が湧く、というだけです。
 実際にさわってみて、いい感じだったら「買う!」かもしれないし!
 ・・・そうなるとネット環境について新たに調べなければならないな。 それもめんどくさいが、普通に店頭に並びだしてから、また考えます。

posted by かしこん at 04:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月24日

引き続くコージーミステリ その6

ニューヨークの魔法使い/シャンナ・スウェンドリン
 <竃v@製作所>というサブタイトルつき。 こいつもシリーズものらしい。
 テキサスの田舎から大学時代の友人の好意を頼ってニューヨークに出てきたケイティは、自分がこの上なく平凡であることにほとほと嫌気がさしている。 気分屋で自分勝手のボスのご機嫌をとり続けなきゃいけない仕事ももういや。 そんなケイティが謎の会社にヘッドハンティング! どうやらそこは魔法を使う会社らしい…という話。

  ニューヨークの魔法使い1.jpg 読んでから表紙を見ると、これ以上ぴったりなものはないと思える。
 仕事関係の悩みの大半が人間関係、というのはどんな組織で働いたことがある方はおわかりかと思いますが、これはもう、ヤングアダルトもしくはそれ以上の年齢向きの『ハリー・ポッター』でした。 自分は魔法に影響されない、という特殊能力(本人には自覚なし)によって新しい会社では能力を買われて優遇される!、というヨロコビ。 「この会社、辞めたい」と思うときに先走る妄想そのもの、という感じ。
 会社のビルの上についているガーゴイルと会話したり、一緒に移動できたり、楽しすぎる! しかも会社のCEOは魔術師マーリンだ!
 裏表紙の<出版社あらすじ>には、「魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』」とあり・・・発売当時は『ブリジット・ジョーンズの日記』が大人気の頃だったんですかねぇ。 売りたい気持ちが先走ってるような・・・。 ただ、次作で主人公は二人の男性の間で悩む、みたいなことはありそう。
 それにしても、自分は妹タイプで男の人からもてないとか、大学三年のとき以来ステディな関係の人がいない、というわりにキュートな男性の仕草に心奪われたり、いろいろ男性に対して妄想してしまう場面が多いのはなんでなのか?(コージー読んでるとそんなのばっかり)。 というかそれが普通なのか?
 これはアメリカ文化と日本文化の違いなのか、あたし個人の資質の違いなのであろうか・・・悩むところだ。


危ないダイエット合宿/カレン・マキナニー
 <朝食のおいしいB&B>シリーズ第3作。 コージーミステリの中でも最も自身の身体を張るヒロイン(職業探偵じゃないのに)ともいえるナタリーは、今回も痛い目に遭ってました。

  朝食のおいしいB&B−3.jpg 過度なダイエットは罪だけど、おいしいものを食べつつもそこそこスリムでいたいわよね、が大概の女の本音。
 ダイエット合宿の団体が<グレイ・ホエール・イン>に到着。 大口のお客が来てインの経営的には大成功、しかし一日三食を決められたダイエット用レシピでつくらねばならず仕事的にはおおいそがし。 でもこれにつきあったら自分もやせるかも、と期待するナタリーだが、この団体客はそれぞれいわくありげ。 そうこうするうちにツアーの男性トレーナーの死体が発見される。
 毎回インのお客が殺されるのは小さい島で起こる出来事としては限界があるのでは・・・登場人物たちも中で喋ってますけど。 ただ事件だけではなく、クランベリー島の歴史を織り交ぜていくのがいい目くらまし(?)になっているのかなぁ、と思う。
 ダイエット合宿の主催者がナタリーの恋人・ジョンの昔馴染みということでやきもきするナタリーですが、前作で自分の元婚約者が登場したとき途中どっちつかずの対応をしたではないか・・・とげんなり(勿論、本人も反省しているのであるが嫉妬の気持ちはつまらない意地を張らせるのよね)。
 ヒントがしっかり出ているので、犯人や動機は途中でわかってしまいますが・・・。
 美味しい食事(おやつ)・殺人事件・恋愛が等価、というのがコージーの価値観だな、と今更理解するあたしでした。

posted by かしこん at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月23日

ファミリー・ツリー/THE DESCENDANTS

 ジョージ・クルーニーが好きで、彼目当て以外の何物でもない映画。
 アレクサンダー・ペイン監督の前作『サイドウェイ』では<いろいろなことがあっても、結局人生は続く>みたいな、フランス映画チックではあれど所詮アメリカ映画の限界を感じたので、多分この監督の映画では登場人物の誰かに感情移入できないとつらい、という印象あり。 でも今回はジョージだから大丈夫であろう、と。
 予告CMのナレーションも小山力也だったし、予告でのジョージのしょぼくれ感もキュートだったしね。

  ファミリーツリーポスター.jpg ハワイに暮らしていても、人生は楽じゃない。

 弁護士のマット・キング(ジョージ・クルーニー)は、妻と2人の娘と共にハワイで退屈ながら地道に暮らしていた。 しかしハワイで暮らしている、ということに羨望のまなざしを抱かれることは多く、マットは「もうサーフィンなんて15年もやっていない」と自嘲的につぶやくだけ。
 それもこれもつい先日、妻がボート事故に遭い、そのまま昏睡状態になってしまったからだ。 仕事人間であったマットは妻不在で2人の娘とうまくやっていけるか自信がない。 おまけに長女アレックス(シャイリーン・ウッドリー)からは、マットの妻は他の男と浮気をしていること、マットと離婚して家を出ていくつもりだったことなど、マットにとっては思いもかけない新事実が次から次へと出てきて、彼を混乱の渦に叩き込む。

  ファミリーツリー1.jpg 必然的に家族三人で動くことが多くなる。
 アレックスの妹スコッティ(アマラ・ミラー)は典型的な<やりたい放題の次女>。 そのアレックスはといえば、心の傷をいいことにこれまた妹とは別の方向にやりたい放題。 子育てをさぼってきたツケとはいえ、マット、かなり不利・・・。
 そして、この映画、なんというんでしょう・・・美男美女が全然出てこない・・・。
 そして結構みなさん、発言が無神経・・・。
 これがリアルか? それともこの先家族がまとまっていくための極端な過程?

  ファミリーツリー6.jpg アレックスのBF・シド(ニック・クラウス)が何故か家族旅行に同行(アレックスの要望のため)。 絵に描いたみたいなバカで、ハラハラする。 ところで、ハワイの人はビキニに抵抗がないのか?
 特に芯の通ったストーリーがあるわけでもなく、「こういう状況なら、人の心はどう動くだろう」の定点観測みたいではある。 はじめ、「いい顔の人がいないよ〜」と思っても、おバカなシドもひねくれてるアレックスも我儘なスコッティも次第にかわいく見えてきちゃう不思議。
 実はマットの家はカメハメハ大王の直系が白人と結婚して始まった家。 代々守ってきたハワイの土地をどうするのか、という決断にも迫られていて・・・というのがこの映画のサブストーリー。

  ファミリーツリー8.jpg 一族のいとこのひとり(ボー・ブリッジス)さすが旧家らしく、いとこの数が半端ではない。
 音楽が全部ハワイアンだったり、ハワイに住む人々の生活が見られるのは面白いんだけど(ハワイだとみんな玄関で靴脱ぐんだね! 親近感を覚えた)、「原住民の直系としての誇り」みたいな台詞があると、アメリカの家族回帰の流れに何か意味があるのかな・・・と勘繰ってしまいたくなったり。 不況だから?
 ジョージ・クルーニーを含め、出てくる人たちはみんなダメなところを抱え、みんなダメなんだから許し合おうよ、みたいな流れ。 それも最近のアメリカ映画の流行か?(ダメなやつがいろいろあって立ち直ってよかったね、的な)。
 家族の再統合には喪失の痛みが伴う。 その意味では『ミッドナイト・イン・パリ』よりは印象に残るが(ちょっと泣いてしまいました)・・・、ジョージの最高傑作か、と言われればそれはちょっと。

posted by かしこん at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月22日

ガレットでランチ@TOOTH TOOTH本店

 なんとなく、一人でちょっと気取ったランチでも・・・という気分になったのでした。
 待ってる間にも読書しても大丈夫な雰囲気のところ、そこそこ空いてて並ばなくても食後もあわてて席を立たなくてもいいお店。 となるとあたしの行く店は限られてくるわけですが・・・元町の、TOOTH TOOTH本店2Fへ。
 メニュー見て・・・「なんか値段があがってる!」とびっくり。 これなら旧居留地のブラッセリーに行けばよかったか(しかしそこは会いたくない知り合いに会う可能性があるので、ランチタイムには近づきたくないのだ、いろんな意味で)。
 まぁ席についちゃってるから、仕方ない。 パスタと悩みましたがここに来たならガレット(そば粉のクレープ)だろ!、と。

  トゥースランチ1 (2).JPG そしたらスープがやってきた。
 ヴィシソワーズ(冷製ジャガイモのスープ)です。 ジャガイモのざらざら感がなく、ぽってりとした飲み口。 いろんな野菜からとられたのであろうベースのスープ(だし)がさわやかです。 もっと飲みたい!(でももっと飲んだらそれでおなかいっぱいになるのだよね・・・)。
 本読むかな、あ、さっき来たメールに返事打ってなかった、でも写真も撮らねば、とうかうかしているうちに、メインのお皿登場。

  トゥースランチ2 (2).JPG ランチだからであろうが、早いよ。
 エビとアボガド、ルッコラを添えて ラタトゥイユ風ソース
 ハーブ系など全般に苦手とするあたしですが、何故かルッコラは好きである。 しかしそのルッコラはどこにあるのか・・・サラダの下深くにルッコラを2枚見つけたときはどうしようかと思った。 しかし丸められたガレットの中で、ある程度のルッコラも巻かれていたのだった。
 これをナイフとフォークで食べるわけですが、ちょっと食べにくいよ! サラダのドレッシングもちょっと濃い目だし、夏仕様?
 このソースはどうなんだろ・・・と思いましたが、酸味をいろんな方向から組み合わせることでさっぱり食べさせようとしているのかな、と。 けれどあたしはあまり酸味の強いものが苦手なので「アボガドとエビはおいしいなぁ」という感想ですみません。

  トゥースランチ3 (2).JPG デザート
 ケーキじゃないの?!、と驚く。 これもまた夏の暑さを意識した、クールダウンしつつさらっと食べられてしまう量、ということなのか。 あたしは普通にタルトが食べたかったんだけどな・・・ま、いいか。
 アイスの土台はチョコレートのクッキーで、それをイタリアンメレンゲみたいなのが混ざったチョコレートクリームでアイス部分と接着。 横の白とピンクの円錐型のものはメレンゲを焼いたお菓子。 それに、ラズベリーのソース。 まぁ、それらを組み合わせればケーキはできるわけで、やはり食べる側が重たくならないように要素を分解して再構築したんだろうなぁ。
 そう考えると洋菓子は、現代建築や現代思想とつながっている。

 昨日、「なんじゃこりゃー!」と騒いでしまったMaroon5ですが、あのあとサードアルバム・セカンドアルバム・ファーストアルバムと遡って聴き・・・あらためて今回の新作・4枚目を聴いたわけですが。
 ・・・あれ、なんかすんなり聴けますよ〜。
 なので、「なんじゃこりゃ!」はちょっと撤回。 しばし様子を見ます。

posted by かしこん at 04:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月21日

OVEREXPOSED/Maroon5

 マルーン5の新作が出ました。
 <マルーン5史上最も多様性に富み、最もポップな作品!>と帯に書いてある。
 ポップ好きなあたしとしては、期待するじゃない。

  Maroon5 Overexposed.jpg そしたら、こんなジャケットだし・・・。

 とりあえず、一回一通り聴いてみました。
 ・・・あれ???
 なんか、「どうしたんだ、きみたち?」という感じ。
 いや、悪いことはないんだけど・・・ファーストアルバムのときみたいに、一回聴いただけでこっちの心臓わしづかみにするくらいのパワーというか、聴き終わった後もあたしの頭の中で居座ってぐるぐる回る感じが、ない。 一曲も、ない。
 少なくともこれまでのアルバムにはそういう曲が少なくとも一曲はあったのに。
 バンドとしての方向性を変えたときにはありがちだけど・・・これはあたしが彼らの変化についていけてない、ということなのかしら。 なんだかかなしいな・・・両方の意味で。
 まぁ、まだ過渡期なのかもしれないし、あたしもだんだん慣れるのかもしれないし。
 でも<ポップ>を期待していて、出てきたのはこれかぁ。 あたしのポップ感も古いのかしら・・・。

ラベル:洋楽
posted by かしこん at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | Music! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月20日

今日は、3冊(台風のためマンガのみ)

 台風通過中でございました。
 近畿地方は19日夕方から夜にかけて暴風圏最接近という話だったけれど、朝の段階から(というか前日夜中から)もう空は荒れ気味。 結構この台風4号、進度が早くない?
 というわけで仕事場からはとっとと帰る方向で。 さんちかやセンター街も「台風の影響で本日は18時で店じまいします」と貼り紙出しているところが多かったですね。
 だからといってまっすぐ家に帰るわけでもなく、まず書店へゴー。
 6/13発売のマンガをまだ買っていないのだ〜。 さんちかの福家書店で所要時間5分以内で3冊を選び出す。 むしろレジを待ってる方が長かったかな。

  ちはやふる17.jpg ちはやふる 17/末次由紀
 いつの間にかの17巻です。 巻の分だけ若者たちはきっちり成長しているというヒリヒリ感と、そんな彼らを受け入れていく立場の人間の心の広さとの対比とが、それぞれの関係を近づけていくことになる。
 何を言っているかわからないですよね、ネタバレしたくないのであえて具体性を排除しております。 しかしここで、<ちはやぶる>は<神>の枕詞である、ことの意味がクローズアップ。 18巻からの新展開の予感が爆発しそうです。

  ねこしつじ3.jpg ねこしつじ 3/桑田乃梨子
 ねこしつじ、早くも3冊目です!
 なんだか<しつじ>はどんどん自己表現が強くなり、<へっぽこ主>のしつじへの愛情はかつての“溺愛”よりもちょっと落ち着き、お互いやりたい放題だけど帰ってくる場所は同じ、みたいな距離感に。 これってパートナーとのそれほど危機感のない倦怠期? まだ続きは出るらしいので、またどう変わるか確認。


  87クロッカーズ01.jpg 87CLOCKERS 1/二ノ宮知子
 『のだめ』作者の新連載、ジャンプ系なんですね・・・全然知らなかったので、出遅れました。
 主人公男子・奏は音大でバイオリンを弾いてるけれど、競争そのものが苦手なためコンクール至上主義の大学と空気が合わずに鬱屈していた。 そんなとき、通りすがりの救いの女神(キャラがのだめ似)に恋をして、全然知らない・興味もない<オーバークロック>の世界に引きずり込まれていくことに。 救いの女神は日本にいる世界チャンピオン(当然、キャラは千秋先輩似)を支えるためには何でもする感じ。
 実はあたしは大学時代に情報処理をちょっとかじらされまして(プログラミングとハードの設計・組み立てを両方できるようになれと言われたのだ・・・あたしには無理である)。 その頃のおぼろげな記憶を掘り起こしてなんとか理解についていっています。
 キャラが『のだめ』を引きずっている点がマイナス、この一巻だけでは評価しきれないのもちょっとマイナスかなぁ。 あとこの一巻目が1.5倍の厚さだったらもうちょっと盛り上がれたと思うし。
 次巻に期待!、です。


 それで、本屋を出て二時過ぎ。 早く帰ればいいものを、火曜日だしということで映画館へ。 その頃は風が治まっていて、雨もぱらぱら程度だったから。
 14:35スタート、16:50終了。
 お手洗いに寄ったりロビーに飾ってある各媒体に載った映画評のコピーを黙読。
 17時を過ぎ、映画館を出ると風の強さが段違いである。
 「わーっ。 来たよ来たよ」とやたらと気持ちが盛り上がる(北東北は台風がなかなか来ないので、雪を伴わない強い風が吹いてくるといささかハイテンションに)。
 街路樹のそれぞれの枝が同じようでいてまったく違うパターンの動きで風にあおられるのを見ているのが好き。 あくまで枝が揺れる程度ですよ、折れたらシャレになりませんよ。
 この盛り上がった気持ちでどこかに行ってもいいのだが、帰りの電車が込むだろうかと考え、そこからはまっすぐ帰ることにした。 電車は遅れていなかったし、乗客も多いかもしれないが車両にびっしりというわけではないから多分ちょうどよかったのでしょう。
 駅から家への道の途中にスーパーがあって、習慣的に店内に入ったら、ここでも「台風の影響のため本日18:00で閉店いたします」の貼り紙。 あわてて時計を見たら、17:34。 おー、ギリではないか! ということで買い物も必要最小限のものだけでダッシュで済ます(所要時間6分弱)。 ここもレジに並んでた時間のほうが長かったかも・・・でも大量に買う人と2・3品だけ買う人が半々ぐらいだったので、列は長くても2・3品レジ通したい人たちの後ろにつけば進みは速いのであった。
 18時前に自宅に到着。 風はすごいんだが(もう、髪の毛ぐちゃぐちゃ)、その風が届かない場所に行くと一気に身体から汗が噴き出す。
 湿気だ! これじゃまるでサウナ!
 速攻でシャワーを浴びましたが・・・なんか自分から湯気が出ているかも?
 風の勢いがすごいことになってきたから窓を開けられないし。
 タオルを首に巻いてマンガを読んだ・・・。
 そしてもうこれは、あとは寝るしかないぞ!、と、ふて寝。

ラベル:新刊 マンガ
posted by かしこん at 02:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月19日

またもかなしい知らせ

 ネットのニュース一覧の片隅を見て、かたまる。

   作家の赤江瀑氏、死去。

 ・・・なんか最近、そんな知らせばかり。
 そういえば最近読んでなかったけど、あたしはこの人の本をほとんど古本屋さんで買っていて、普通の書店で探したことがないからかも(何故なら、気がついたときにはほとんど絶版だったからだ!)。
 がさごそと夜中に本棚を探す。 確か神戸に引っ越してくるとき持ってきた本があったはず・・・あったあった。

  ポセイドン変幻.jpg ポセイドン変幻/赤江瀑

 『オイディプスの刃』でもなく『ニジンスキーの手』でもなく、『八雲が殺した』でもなくてこれ、というのがあたしの好みを如実にあらわしている、と自分で思う。
 短編集なのですが、これに収録されている『ホタル闇歌』がものすごいんです!
 でもかつては「赤江瀑が好き」ってなかなか言えなかったなぁ。
 あまり知られていないというのもあったけど(あ、あたしのまわりでは、という意味)、この感じをわかる人が少ないかも・・・みたいな気持ちがあって。
 <死に至る美学>とでもいいましょうか、自分が美しいと信じるもののために命を捨てられる覚悟があるかについてずっと描かれているんですよね(と、あたしは思っています)。 だからはまる人は一作読んだらはまると思うし、ダメな人はずっとダメ、みたいな。
 そういう意味では作者がどんな人か全然知らなかったし、ましてどういう人か知りたい気持ちも起きなかった。 作品がすべてだったし、下手にプライベートを知ってしまったら作品への余計な気持ちが入りそうで。
 だから今後も詳しいことは知らないままでいたい。
 ・・・せめて『オイディプスの刃』、復刻して。

posted by かしこん at 05:43| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月18日

冬のデナリ/西前四郎

 多分、児童書(小学校上級以上と書いてある)なのですが、まったく意識することなく読んでしまいました。
 1967年、冬。 アメリカ大陸最高峰のデナリ峰(6194m)・厳冬期初登頂を狙う8人の若者たちの姿を、それに参加した一人の日本人青年ができるかぎり客観の立場でまとめたもの。 この本が出来上がったときには著者はもう青年ではなくなっていましたが。

  冬のデナリ.jpg 日本では<マッキンレー>という名前で知られていますがもともとアラスカ先住民は<デナリ>と呼んでいたのでそう呼ぼう的意識が強まっていると、本文中に説明あり。

 著者の分身である“ジロー”のアメリカ留学と、のちに仲間になる青年との出会い、冬のデナリに魅せられて無謀な挑戦だと知りつつも実現に向かう姿、そしてデナリに踏み込んだ日々。 自分の経験・記憶だけではなく他のメンバーの手記も引用しつつ<あの日々>をリアルに回顧。
 なにしろアラスカです、エベレストより2000m低いとはいえ高緯度(だから酸素も薄い)、一年中雪が降り、真冬には−70℃を下回るのが当たり前。 現地の人々が「冬のデナリは人間が踏み込めるところじゃない」とおっしゃるのにいちいち納得。
 なのに山にあらがえない若者たちは登ってしまうんですよね。
 だからセスナでカヒッナ氷河に降り立ってからすぐはみんなに危機感がなかったり、という描写があるある感に満ちております。 そのうち、すぐに一人がクレバスに落ちて死に、また一人がクレバスに落ち(どうにか救助し、下山させる)、メンバーはこの登山が死と隣り合わせであることにあらためて気づいて愕然とする。
 みなさん登山の素人じゃないのである程度の経験はあるのにそうなるか、と意外な感じに。 残ったメンバーでの頂上アタック、ブリザードに閉じ込められた長い時間、と後半は息苦しさ全開。 さらっと書いてあるけど燃料も食料もない中でビバークって、かなり生命の危機ですけど! 読んでる方はハラハラなのに中の人たちは冷静というか(エネルギーも酸素も少なめだし、いろいろ考えている余裕もなかったのかもしれない)、一部では死を受け入れているようなところがあったように感じたり。
 だから多くのアルピニストは仲間の死を山登りをしない人たちとは別の次元で受け入れられるのかも。

 下山後、終章では“ジロー”は筆者に戻り、時間も30年近く流れる。
 帰って来た人たちの<その後>、冬のデナリのあと一体どうやって生きてきたかという重みにうなる。 文章としては短いのですが、いやいや、こっちの方が重要では!、と読者としては思うのだけれど、やはり<冬のデナリ>の体験が大きすぎたのかな、と。
 筆者はあのパーティーの中で唯一の東洋人だったけれど、「誰か一人でも無事に登頂できたらそれはチーム全体の勝利」という考え方は他のメンバーになかなか理解してもらえなくてつらかったが、それは教育や素地がもともと違うんだから仕方がない、と納得していたのも興味深かった。 今では日本人の意識も変わっていたりするし、外国人とパーティー組むのも当たり前になってきてるもんなぁ(そういうのが苦手だったりする人は単独行にいくのかなぁ)。

 あーあ、と読み終わったら、<マッキンレーで日本人遭難>のニュース・・・。
 こんなシンクロニシティ、いりません・・・。

posted by かしこん at 07:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月17日

ミッドナイト・イン・パリ/MIDNIGHT IN PARIS

 どうもあたし、ウディ・アレンはいささか苦手なのですが・・・本人が出てないのと、キャスティングが気になるので見ることに。
 オープニングの<パリの一日>みたいな描写がステキ。
 そう、この映画の主役はパリなのだ!

  ミッドナイトインパリポスター.jpg 真夜中のパリに 魔法がかかる

 ハリウッド映画の脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は憧れのパリにいた。
 婚約者の両親の出張に乗じて、婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)と一緒に夢の時間を過ごすため。 しかし彼女はパリ嫌いのリアリスト・アメリカ人、彼は一人で行動することが多くなる。
 とにかくこのイネズとその両親がムカつく存在として描かれて、イライラ。 何故かイネズの元カレ?(以前の憧れの人?)とパリで会ったりしちゃって、そいつもまた自分の知識を鼻にかける腹の立つやつで、“黄金時代”(1920年代のパリ)を夢想してしまうギルの逃避思考をちょっと理解。
 脚本家としては売れているんだからこのまま金になる脚本を書き続けてくれればいいと考えるイネズと、実は小説家に転身したいギルとの気持ちが寄り添うわけはなく、「なんでこの二人、婚約してるの?」と不思議で仕方ない。

  ミッドナイトインパリ7.jpg そしたらいきなり1920年代にタイムスリップ。
 タイムスリップの特別な仕組みがあるわけでなく、なんとなく気がついたら過去、みたいな。 このいい加減さがいいですね〜。
 カフェでの真夜中のパーティー、フィッツジェラルド夫妻・ヘミングウェイと次々憧れの有名人と出会うギル。 夢なのか現実なのかよくわからないままにおもちゃに飛びつくギルが大変微笑ましい。 その勢いで、ピカソの今のモデルであり今の愛人でもあるアドリアナ(マリオン・コティアール)に一目惚れ。

  ミッドナイトインパリ4.jpg 右からガートルード・スタイン(キャシー・ベイツ)とアーネスト・ヘミングウェイ(コリー・ストール)。
 ヘミングウェイがちょっとワイルドでかっこいい!、とニヤニヤ。 フィッツジェラルド夫妻もそうだけど、実際にはどんな人か知らないが作品やエピソードからイメージされる芸術家たちの姿から大きく逸脱しないように描かれているように感じる。 彼らをいちいち掘り下げて描いている時間はないから? それともタイムスリップではなくてギルの夢(極端に言えば妄想)としたいための布石? 話としては結論は出さないですけどね。
 多分、ギルみたいに沢山出てくる有名人たちにキャーキャー言って楽しむのがこの映画の観客として正しい(もしくは求められている)姿なんだろうなぁ。

  ミッドナイトインパリ8.jpg ダリ(エイドリアン・ブロディ)が面白すぎ!
 お手軽で、笑って、楽しめるけれど・・・なんの痛みもない。
 それが悪いんじゃないけれど(そういうのが必要なときもあるけど)、うーん、あたしの求めたいものとはちょっと違うかな〜。
 やっぱり、どうもあたしはウディ・アレンと合わないらしい。

posted by かしこん at 19:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月16日

ヴィックスドロップは偉大だ・・・

 不調ののどと鼻ですが、ヴィックスドロップ(オレンジ味)を買ってまいりました。
 3つなめたら、なんか症状が改善!
 他の薬用のど飴ではここまで劇的な効き方をするものがない・・・あたしの体質にはヴィックスが合っているのであろう(子供の頃、ヴィックスヴェポラップを塗られていたからなぁ)。
   ※ 薬の効き目には個人差があります。
 というわけで、完治!、ではないですが、かなり楽になりました。 熱も下がったし。


 さてさて、いつの間にやら“私的違法ダウンロード刑罰化”の法案が可決されてしまいました。
 なんというか・・・なんで少年法とかいい加減変えてほしいものは変わらないのに、こういういかにも利権がらみの法案ってすぐに通るんでしょうか。
 あたしは特にダウンロードしない派なんで個人的には影響ないですが(今回、CDは対象外だからいいけど)、DVDについては「コピーワンスの不都合さ」に逆戻りしている気がするんですけど・・・。 あ、でもCD業界がコピーコントロールをまた採用するようになったら、それはそれで迷惑だ(プレイヤーとしてパソコンを使いたくても使えない状態になる。 自分のウォークマンにも転送できないとかありえないし。 レコード・カセットテープ時代のほうが便利ってことになるではないか)。
 DVDだってメディアとしての寿命はそんなに長いものじゃないのに。
 刑罰化を決めるよりは、義務教育で著作権やメディアリテラシーについての知識を子供たちに広める方が先なのでは? 何がどれくらい悪いことなのか、何故よくないとされているのか知らない若者は多いと思う(そして今回この法案に賛成した政治家のみなさんがどれだけそういうことを知っているかもあやういところだ、と思う)。 違法にアップロードする側の取り締まり強化でもいいような気もするけどな・・・やっぱり利権大国なんだな、この国は、と実感。

posted by かしこん at 17:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする