2012年05月13日

バトルシップ/BATTLESHIP



 ユニバーサル映画100周年記念作品第一弾!、ということですが、予告からも



ダメ映画の気配濃厚・・・それでも見に行ってしまったのは、こういうCGドンパチ系は



大画面で見ないと意味がないであろうと思うからである(家のTVで見たらチープさに



拍車がかかる・・・)。



   人類の明日を賭けた戦いは、海から始まる―。



 しかし冒頭から、「こんな情けないストーリー展開でいいのか? 100周年記念の



映画なのに?」とはらはらする流れ。 こいつ、ほんとに主人公か?、と心配してしまう



くらい主人公アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)はどうしようもなく、華もない。



むしろ兄のストーン・ホッパー(アレキサンダー・スカルスガルド)のほうがかっこいい!、



と思っていたら『メランコリア』にも出ていた人だよ! 北欧の映画にいっぱい出ている



名優ピーター・スカルスガルドの息子でしたよ!



 まぁ、ともかく、無職で住むところもないアレックスは兄(既に海軍士官)の言うとおりに



アメリカ海軍に入隊、6年後には環太平洋合同演習に参加する。 6年でそんなに出世



できるの?!、とびっくりだが、やはりアレックスは海軍でもやっかいもの扱いで親善



サッカー大会でも海上自衛隊のナガタ艦長(浅野忠信)と試合中も試合後もケンカです



(しかしナガタくんも海上自衛官であるならば、しかも今アメリカにいるのだし、いくら



言われたって挑発には乗らないんじゃないのかなぁ・・・というのが自衛官のみなさまへの



信頼としてあるので、違和感)。



   そこは戦艦ミズーリの上。



 ストーリーとまったく関係のないところで更にびっくりなのが、この演習がハワイ沖と



いうこともありますが式典が真珠湾で行われているところ。 真珠湾で、海上自衛隊とは



いえ旭日旗がたなびいている・・・いいんですか?! しかもその式典は戦艦ミズーリ



上で行われるのである。 ミズーリといえばかつて日本はそこで降伏条約にサインした



はずのその場で、今は日米が手を取り合っている。



 なに、この「昔のことは水に流してます」みたいな感じ!



 なんとなく素直によろこべないというか気持ち悪いというか何か裏があるのではと



思ってしまうこの感じ、どこぞに責められてばかりでうんざりしているはずなのに



責められる立場に慣れてしまった日本人の哀しさでしょうか。



 しかしそんな部分で、ただのおバカ映画から若干ランクアップする不思議。



 で、そこからが映画の本題。 宇宙から謎の物体が落下してきて・・・始まるバトル。



 なんとなく、この展開、見たことあるんだけど、と思うこと多数。 宇宙人側が母船(?)の



周囲にバリアーを張っちゃって、『アンダー・ザ・ドーム』状態。 ドーム内に取り残された



アメリカの駆逐艦ロナルド・レーガンとJPJ、日本の駆逐艦<みょうこう>の3隻のみで



反撃をしなければならない、というつらさ。



 戦いのさなか、宇宙人の死体を回収した、と残ったメンバーで取り囲むシーンは



『エイリアン』だし、宇宙人の風貌や戦いっぷりは『プレデター』っぽいし、最後の一手



あたりでは『アルマゲドン』の空気がぷんぷんしてましたぞ。



   しかし浅野忠信はそれでもお得な役回り。



 彼が発案する作戦は、いかにも自衛隊が使いそうな(予算も新たなシステムも構築



する余裕がないため、ありもので工夫してなんとかするという)もので、説得力あり!



そこ、大変盛り上がりました。 とはいえ、おいしいところはアメリカ側が持っていって



しまうんだけどね・・・。



 傷痍軍人へのスポットのあて方とか、実際に(いつでも・どこでも)戦った人たちに



対するリスペクトをとても映画から感じられるのだけれど、その気遣いは異星人に



までは向けられていない・・・彼らは彼らで「とにかく攻撃」というわけではなく、自分



たちに敵意があるものだけ選んで襲ってるんだが、そこらへんの機微は地球人には



伝わらず。



   ま、こいつの破壊・殺傷能力が半端ないしね。



 CGやVFXの出来はさすが<100周年記念映画>、相当お金も人もかけている



感じがよくわかり、「ちゃっちい」とか「しょぼい」とかの感想は出てきません。 CGだとは



わかるけど、とってつけた感じがしないのですよね。 やはりこれは大画面で見てよかった。



 ストーリーについて云々するのは野暮なんで、派手なドンパチを楽しむのが勝ちですな。



 結果的に人が多く死んでるわけですが、このノー天気なしめくくり・・・いいのか、それで。



 なんで、ダメ男が更生するために全人類が危機に立たされなければならんのか(という



か、そこまでの危機に立たされないと目覚めないのか?)、という理不尽さにとらわれる。



やはり世界はアメリカを中心にまわっている、的思想のあらわれか。



 エンディングロールのあとにおまけ映像があって、それがまたB級映画色を強めて



しまうのですが、それが終わって明かりがついたらあたし以外の客は誰もいない!



 そりゃ、そんなにいっぱいお客さんがいたわけじゃないけど、あたし以外の全員がこの



おまけ映像を見ていないということに(汗)。 まぁ、こんなシーン、あってもなくても別に



関係ないんだけどさ。



 大丈夫ですか、ユニバーサル・・・。 まぁ、第2弾・第3弾と続くのでしょうが、その中で



「これぞ!」なものがあったらいいですね。


posted by かしこん at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする