2012年05月16日

今日は、3冊



 あ、『天冥の標』の新刊出てるじゃん!、とようやく本屋へ。



 (10日発売だとわかっていたのですが、なんかうまいことタイミングが合わなくて



行けてなかった)



 そしたらば、さんちかの福家書店では最後の一冊である。



   『天冥の標Y 宿怨 PART1』/小川一水

   <おめでとう。 もう、やめていいのです。>

   このシリーズ、新刊ごとのコピーがどんどん煽る感じがあってどきどきする。



 仕入れ数が少ないのか順調に売れているのか・・・間に合ってよかった。



 でも、Part1って! これまで分冊にはなっても発売日まで違ったことなかったのに。



Part2はこの夏、発売とのこと。



   お菓子の髑髏/レイ・ブラッドベリ



 <ブラッドベリ初期ミステリ短編集>とサブタイトルがついており・・・新編集本かなぁ



と思って買って、うちに帰ってよく見たら『悪夢のカーニバル』を改題・再編集したもの、



とあり・・・ま、『悪夢のカーニバル』持ってないからあたしはいいけど、ちょっとまぎらわ



しいかも。 とはいえ、ブラッドベリだと思うと素通りできないのもまた人情。



   『姉の結婚』3巻/西烔子



 念のためマンガの新刊ものぞいておこう、として見つけた一冊。 あぁ、もう出る時期



だっけ、びっくり。



 <不器用系大人の恋愛>みたいなコピーがついておりますが・・・いやいや、主人公は



不器用というよりイタい恋愛ばかりしちゃってますけど(それが「不器用」なのかしら?)。



 条件的に素敵と思う人よりもわけのわからない渦に引きずり込まれる方が<運命>っ



ぽくて強く惹かれる、というのはわからなくもないですが・・・。



 ある程度の年齢で結婚していない場合(そして本人も結婚しないことに納得がいって



いない場合)、こんなにも<結婚>というものは重くなるのか、とは考えさせられます。


posted by かしこん at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月15日

エージェント6/トム・ロブ・スミス



 『チャイルド44』『グラーグ57』に続く三部作、完結編。



 ソ連・KGB所属の秘密警察捜査員、レオ・デミドフを襲う過酷な運命。



 あー、読んでしまった。 といいますか、上巻を読み始めたら読み終われない



くらいのジェットコースター。 「おや?」、と、前作・前々作との誤差を若干感じ



ながらも、「ライーサはどうなる?!」とハラハラする気持ちを抑えられず。



 それもまた予想以上のひどい展開に・・・下巻に突入したらさらなる悲劇の予想に、



読むスピードが止まります(その間に、コージーを読んじゃいました)。 ストーリー



展開もトーンダウンはするのですが、上巻の悲劇は下巻の前振りです、みたいな



流れに悲しくなったりもする。



  

   あらすじは・・・もういいですかね。 というかどこまで話せばよいのかわからない。



 『グラーグ57』のときも思ったけど、この作者はほんとに容赦がない。 そのくせ、



そこで終わってどうする!、というまるで希望を漂わせるかのようなラストシーンには



非常に腹が立つ(実際はその5分後には何が起こるか読者には想像がつくだけに)。



それだけ、がっちり感情移入して読んじゃった、ということでしょうか。



 冷戦時代とは一体何だったのか。 教科書でしか知らない“ソ連のアフガン侵攻”が



レオの体験として書かれているけれどそれは俯瞰した歴史じゃない。 シリーズを



通して<ソ連という体制の魔物>が描かれますが、アメリカもまた同じ穴のむじなの



ようです。 日本は外交ベタだけど、こんなのと渡り合わねばならないのか、と思うと



鎖国したくなりますね、なんだか。



 しかしシリアルキラーを追う『チャイルド44』から、ここまで話が展開するとは・・・。



なんだかとっても不思議な感じ。



 田口俊樹さんの訳はなんとなく読みづらいかな、という印象だったですが(多分、



ジェフリー・アーチャーの『獄中記‐地獄篇‐』の記憶が悪かったのだ)、この三部作は



そんなことがなかった。 あたしが成長したのか、タイミングなのか、原作者との相性



なのか。 翻訳書はそんなことも面白さのひとつです。


posted by かしこん at 04:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月14日

引き続くコージーミステリ その3



ムーアに住む姉妹/ジェイニー・ボライソー



 たんたんたんと階段を上がるようにコンウォールシリーズも5作目。 コージーは



読むのが速くすむ、続けて読んでもあまり負担じゃない、ということに改めて気づく。



   謎の、富豪?



 ローズはダドリームーアに住む老姉妹から肖像画の依頼を受ける。 また、町で



絵画教室の講師も始めるが、才能があると見込んだ生徒がその老姉妹と血縁だと



わかり、生徒から行方不明のいとこの様子を探ってほしいと頼まれる。



 余計なことに首を突っ込むなという元カレからの忠告をよそに、ローズはまたも



やっかいごとに巻き込まれることに、という話。



 これは今までのシリーズの流れからちょっと放れる異色作。 何かがあるのかも、と



ローズが探っている段階では事件が起きていないのだけれど、最後には事件が起きる、



というパターンでした。



 それにしても、ローズと元カレの話がここまで引っ張るとは・・・。 芸術家としての



ローズの自立がもうひとつのテーマのはずなのに、痴話ゲンカ繰り広げているキミらは



二十代か?!、です。 なんかちょっとがっかりしてきました。





注文の多い宿泊客/カレン・マキナニー



 <朝食のおいしいB&B>シリーズ一作目。 B&Bとはベッド&ブレックファスト、



英語圏に昔からある朝食付きの宿泊施設でホテルに比べたら比較的低価格で利用



できるもの。 日本の都市部だとビジネスホテルになっちゃいますが、イメージとしては



ペンションに近いかな。



   『注文の多い料理店』にかけてる?



 クランベリー島でB&B<グレイ・ホエール・イン>を始めたナタリーはまだ完全に



島の人々になじめたわけではないけれど、彼女のつくるお菓子は大評判。 島の



固有種であるアジサシの保護運動も始めたはいいけれど、リゾート開発業者が島に



進出しようとしていて、いろいろと大打撃な予感。 そんな中、開発会社の社長が



死体で発見されて第一発見者となったナタリーが疑われる、という話。



 コージーミステリで主人公が第一発見者というのはよくある話だけれど、かつ自分が



第一容疑者、というのは珍しい。 容疑を晴らすために調べ回る、という動機は説得力



あるけれど、ここまで主人公が何度も命の危険にさらされるのも珍しい。



 で、ナタリーの財政難も語られるので、彼女が冷蔵庫・冷凍庫からありものでどうにか



つくりあげる朝食は(勿論、材料に余裕のある日もあるのだが)、裏側を知ってしまうと



おいしそうと感じられない・・・。 いや、おいしいんだろうけど、是非!、という感じでは



ない。 シリーズが進んで宿の財政に余裕が出てきたら気にならなくなるのかもしれ



ないけれど。 巻末にレシピつきという最近はやりのコージー装丁ですが、事件の



幕切れはお菓子のようには甘くない。 それがシビアで、この作者の特徴なのかも



しれないですね。 現在4作目まで刊行中。


posted by かしこん at 03:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月13日

バトルシップ/BATTLESHIP



 ユニバーサル映画100周年記念作品第一弾!、ということですが、予告からも



ダメ映画の気配濃厚・・・それでも見に行ってしまったのは、こういうCGドンパチ系は



大画面で見ないと意味がないであろうと思うからである(家のTVで見たらチープさに



拍車がかかる・・・)。



   人類の明日を賭けた戦いは、海から始まる―。



 しかし冒頭から、「こんな情けないストーリー展開でいいのか? 100周年記念の



映画なのに?」とはらはらする流れ。 こいつ、ほんとに主人公か?、と心配してしまう



くらい主人公アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)はどうしようもなく、華もない。



むしろ兄のストーン・ホッパー(アレキサンダー・スカルスガルド)のほうがかっこいい!、



と思っていたら『メランコリア』にも出ていた人だよ! 北欧の映画にいっぱい出ている



名優ピーター・スカルスガルドの息子でしたよ!



 まぁ、ともかく、無職で住むところもないアレックスは兄(既に海軍士官)の言うとおりに



アメリカ海軍に入隊、6年後には環太平洋合同演習に参加する。 6年でそんなに出世



できるの?!、とびっくりだが、やはりアレックスは海軍でもやっかいもの扱いで親善



サッカー大会でも海上自衛隊のナガタ艦長(浅野忠信)と試合中も試合後もケンカです



(しかしナガタくんも海上自衛官であるならば、しかも今アメリカにいるのだし、いくら



言われたって挑発には乗らないんじゃないのかなぁ・・・というのが自衛官のみなさまへの



信頼としてあるので、違和感)。



   そこは戦艦ミズーリの上。



 ストーリーとまったく関係のないところで更にびっくりなのが、この演習がハワイ沖と



いうこともありますが式典が真珠湾で行われているところ。 真珠湾で、海上自衛隊とは



いえ旭日旗がたなびいている・・・いいんですか?! しかもその式典は戦艦ミズーリ



上で行われるのである。 ミズーリといえばかつて日本はそこで降伏条約にサインした



はずのその場で、今は日米が手を取り合っている。



 なに、この「昔のことは水に流してます」みたいな感じ!



 なんとなく素直によろこべないというか気持ち悪いというか何か裏があるのではと



思ってしまうこの感じ、どこぞに責められてばかりでうんざりしているはずなのに



責められる立場に慣れてしまった日本人の哀しさでしょうか。



 しかしそんな部分で、ただのおバカ映画から若干ランクアップする不思議。



 で、そこからが映画の本題。 宇宙から謎の物体が落下してきて・・・始まるバトル。



 なんとなく、この展開、見たことあるんだけど、と思うこと多数。 宇宙人側が母船(?)の



周囲にバリアーを張っちゃって、『アンダー・ザ・ドーム』状態。 ドーム内に取り残された



アメリカの駆逐艦ロナルド・レーガンとJPJ、日本の駆逐艦<みょうこう>の3隻のみで



反撃をしなければならない、というつらさ。



 戦いのさなか、宇宙人の死体を回収した、と残ったメンバーで取り囲むシーンは



『エイリアン』だし、宇宙人の風貌や戦いっぷりは『プレデター』っぽいし、最後の一手



あたりでは『アルマゲドン』の空気がぷんぷんしてましたぞ。



   しかし浅野忠信はそれでもお得な役回り。



 彼が発案する作戦は、いかにも自衛隊が使いそうな(予算も新たなシステムも構築



する余裕がないため、ありもので工夫してなんとかするという)もので、説得力あり!



そこ、大変盛り上がりました。 とはいえ、おいしいところはアメリカ側が持っていって



しまうんだけどね・・・。



 傷痍軍人へのスポットのあて方とか、実際に(いつでも・どこでも)戦った人たちに



対するリスペクトをとても映画から感じられるのだけれど、その気遣いは異星人に



までは向けられていない・・・彼らは彼らで「とにかく攻撃」というわけではなく、自分



たちに敵意があるものだけ選んで襲ってるんだが、そこらへんの機微は地球人には



伝わらず。



   ま、こいつの破壊・殺傷能力が半端ないしね。



 CGやVFXの出来はさすが<100周年記念映画>、相当お金も人もかけている



感じがよくわかり、「ちゃっちい」とか「しょぼい」とかの感想は出てきません。 CGだとは



わかるけど、とってつけた感じがしないのですよね。 やはりこれは大画面で見てよかった。



 ストーリーについて云々するのは野暮なんで、派手なドンパチを楽しむのが勝ちですな。



 結果的に人が多く死んでるわけですが、このノー天気なしめくくり・・・いいのか、それで。



 なんで、ダメ男が更生するために全人類が危機に立たされなければならんのか(という



か、そこまでの危機に立たされないと目覚めないのか?)、という理不尽さにとらわれる。



やはり世界はアメリカを中心にまわっている、的思想のあらわれか。



 エンディングロールのあとにおまけ映像があって、それがまたB級映画色を強めて



しまうのですが、それが終わって明かりがついたらあたし以外の客は誰もいない!



 そりゃ、そんなにいっぱいお客さんがいたわけじゃないけど、あたし以外の全員がこの



おまけ映像を見ていないということに(汗)。 まぁ、こんなシーン、あってもなくても別に



関係ないんだけどさ。



 大丈夫ですか、ユニバーサル・・・。 まぁ、第2弾・第3弾と続くのでしょうが、その中で



「これぞ!」なものがあったらいいですね。


posted by かしこん at 04:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月12日

バニラプリン入りフラペチーノ@スタバ



 結構お久し振りのスタバです。



 最近すっかり暑くなってきちゃったので、あとから冷えてくることはわかって



いながらも、ついつい冷たいものをオーダーしたくなってきます。



   ダークモカフラペチーノwithホワイトプディング



 ホワイトチョコ味のプリンが底に入ったやつです。 スプーンですくって食べるも



よし、ストローで吸い取るもよし。 これはトールサイズですが、1/3も食べない



うちに「・・・冷えてきたかも・・・多かったな」と少し後悔。 味は悪くないのですがね。



   春野菜のキッシュ



 ごはんを食べていなかったので春野菜のキッシュもオーダー。 ヒーティングして



くれるのはうれしいのですが・・・キッシュだよね? このオレンジ色は何?! 前に



食べたときはもっと普通のキッシュのイメージに近い感じだったのに。



 というかこの断面、一体何でできてるの???



 卵黄、入れすぎ?



 そしてあたしの体感では季節はもう夏に片足つっこんでいるので、<春野菜の



キッシュ>というネーミングにも微妙に違和感。



 プラスティックのナイフとフォークでは非常に食べづらかったので、金属のカトラリー、



導入してくれないかなぁ。


posted by かしこん at 06:17| Comment(2) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月11日

限定盤を手に入れるには



 だいぶ前、ミスチルがベスト盤を2枚出すよ、という話を聞いた。



 「初回限定盤に、DVDのクリップ集がつくって」



 ほほぉ、それは曲によってほしいかもしれず。



 ネットで選曲を調べて・・・どっちも買ったらいいんでしょうが、最近あたしは



そこまでの情熱をミスチルに対して持っていないので、『しるし』が入ってる方を



買おう!、と考えました。



 しかし、初回限定盤・・・発売日当日(もしくは前日)にタワレコなどの店頭に



行って、予約なしで買えるであろうか? まして、その日に確実にあたしはお店に



行けるのかどうか。



 そう考えると、予約しておくのがいいのかなぁ、と。



 さいわい、タワレコは店舗でもネットでも購入の際に付くポイントは一元化して



くれているので(ネットで買う方がポイント率は高い)、タワレコオンラインで



『MACRO』を予約。 それって3月ぐらいのことだろうか・・・。



 今日、ゆうメールで届いていた。



 5月10日発売日だったんだ・・・発売日に届くんですね(というか発売日のこと



忘れていました・・・)。



   <MACRO>2005-2010/Mr.Children



 全曲解説付きの豪華ブックレット仕様。 DVDもついています(まだ見てませんが)。



 というかCDのほうもまだ全部聴いていないのですが・・・今、途中です。



 ショックなのは、かつて聴いていてあれほど泣きそうな気持ちになったはずの



『しるし』を今聴いたら・・・「あれ?」と肩透かしになったこと。 自分の頭の中で



美化しすぎちゃったのでしょうか。 また聴いていったら変わるのかもしれませんが。



 でも、この曲のために買ったといっても過言じゃないのに・・・。


posted by かしこん at 03:44| Comment(0) | TrackBack(0) | Music! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月10日

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜/THE HELP



 見たい見たいと思いながら、気がつけば公開から一カ月が過ぎてしまった。



 それでもロングラン絶賛上映中、ということはそれだけ観客が続いているという



ことであろう(公開当初を避けたのは「込んでるんだろうなぁ」と思ったからで、



それからはタイミングはずしまくりで、先に『裏切りのサーカス』を見ちゃったりしたし)。



 しかしようやく、見た。



   彼女たちの物語が、私を変える。 私の物語が、世界を変える。



 1960年代のアメリカ南部、というだけでなにか身構えてしまうものがありますが



・・・そこはこの映画、そんな重たさをできるだけ軽やかに描こうとしています。



 だからその時代に“産後うつ”という言葉が広く使われているのか疑問だし、タバコを



吸うシーンが最小限になっていたり(絶対タバコは体に悪いと思うぞ!、と嫌煙権を



主張する編集長もいたりして)。 現在からみて不快に思える部分にエクスキューズを



折り混ぜながら、それでいて黒人差別の現状だけがそのまま・・・というのは余計に



不自然さを感じさせるのですが、まぁそれはともかく。



 大学を卒業して戻ってきたスキーター(エマ・ストーン)は、家に<ヘルプ>と呼ばれる



黒人メイドのコンスタンスがいないのにショックを受ける。 母親には「娘と一緒に暮らす



からといって引っ越した」と説明を受けるが、どうもそれだけではないようだ。



 スキーターは作家になるのが夢だが大手出版社には雇ってもらえず、地元の新聞社で



家庭欄を担当する仕事は得られた。 家事の困りごとを解決するために、スキーターは



友人たちの家のヘルプたちから話を聞くことにする。 とはいえヘルプたちはそれぞれの



家の使用人、スキーターは友人たちの許可を得なければならないのだが。



   嫁入り前の娘が仕事するなんて!、

   という空気がミシシッピのこの町には流れています。 当然彼女は気にしない。



 スキーターが大学に行っている間に、友人たちはみな結婚して子供を持っている。



そこで人間関係が出来上がってしまい、スキーターは深く彼女たちと関われなくなって



しまっていた。 かつてはあんなに仲が良かったのに。 彼女たちはみな、子供の頃から



ヘルプの人たちに大事に育てられてきた、いわばヘルプは育ての親なのに、彼女たちは



家庭を持って家を継ぐことでヘルプたちの<雇い主>になっており、ヘルプたちを育ての



親もしくは親友と考えているスキーターにとって、特に公衆衛生法案を知事に送りつける



ヒリー(ブライス・ダラス・ハワード)はまったくもって敵のような存在である。



   こんな役ばかり最近多いですね・・・似合うけど。



 彼女の公衆衛生法案とは・・・ヘルプ専用のトイレを、家の外につくること。



 白人と黒人が同じトイレを使うなんて、病気になったらどうするのか、というのがその



主旨だが・・・だったらさぁ、そんな相手になんで自分の子供の世話をさせるの? 自分



たちが食べるごはんをつくってもらうの? 合理的一貫性がない! 大学に4年いかない



だけでこんなにバカになるのか?(いや、大学行ってまで習うことじゃないでしょ)



 というわけで腹の立ってきたスキーターはへルプとして感じてること、今通っている家で



起こったとんでもない出来事など聞かせてほしい、と頼むのだが、それは家事のコツを



伝えることとは話が違う。 時代は公民権運動が激しくなってきた時期で、黒人だという



だけでいきなり撃たれたりするのだ。 いくら匿名が条件とはいえ、読む人が読んだら



わかってしまう。 仕事をクビになるかもしれない。 しかしヒリーの横暴によってミニー



(オクタヴィア・スペンサー)が解雇され、まとめ役エイビリーン(ヴィオラ・デイヴィス)の



もとに続々ヘルプたちが集まってきて、スキーターに身の上話をしていくのだった。



   ミニーとエイビリーン



 ヴィオラ・デイヴィスはいくぶん老け役なんですけど、なんだかもう、彼女は出てきた



だけで目が離せなくなる存在というか、画面の中に多くの人がいても、目が自然に彼女



を探してる、という素晴らしさ。 スキーターもかわいいし、彼女が後半母親と和解する



シーンはとても感動的だし、泣けてしまうんだけど、それでもエイビリーンのナレーション



にはかなわない。 かなりコメディっぽく作ってあるんだけれど、エイビリーンのモノローグ



ひとつで映画のグレードが上がるのだ。



 そのあと、ミニーを雇ったシーリア(ジェシカ・チャスティン)。



   ヒリーから仲間はずれにされているので、

   逆にヘルプに対する接し方の雛型を知らず、ミニーを信頼する仲間と思っている。

   それが、初めは戸惑っていたミニーの心を溶かす。



 最近出演作が続くジェシカ・チャスティンですが、毎回印象が違うのが素晴らしい。



ローラ・リニーに続く人ですか?(あたし、ローラ・リニー大好きです)



 と、他にもアリソン・ジャネイ(スキーターの母)、シシー・スペイセク(ヒリーの母)、



メアリー・スティーンバージェン(出版社の社長)など、女優たちの層が厚くて(むしろ



男優で誰が出てきたか印象が薄い)、見どころ多し!



 なるほど、これを女性映画というのであろうか・・・。



 現実はこんなにうまくいかないかもしれないし、実際もっとひどい目に遭ってた人たちも



いるでしょう。 けれどこのような形で戦っていた人たちは確かにいて、だからこその今が



ある。 女性の得意技<他の人と仲良くなること>をもっと有効活用しなければ・・・と



思ってしまったり。



 この映画の主役は、間違いなくエイビリーンです!


posted by かしこん at 05:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月09日

接触事故!



 地下街からの階段をいつものように上ったら、出口のあたりで思いもかけぬ、



停滞した人の流れ。 え、これ、どういうこと?、と戸惑う。



 しかしその場で止まってしまったら、あたしもその後ろからの流れを止めて



しまうことになる。 なんとか間を縫って進行方向に進んでいくと・・・人の向こう



から、いきなり二人乗りした自転車が現れた、結構なスピードで。



 結構なスピードだから、あたしはよけきれない。 右腕、肘の少し上あたりに



激しい衝撃が。



 「あ、すんませーん」



 と、笑いをふくんだ声がすんなり遠ざかっていく。 その自転車のうしろにももう



一台二人乗り自転車がいて、ニヤニヤ笑いが通り過ぎていく。



  ・・・痛い。



 骨折するほどのものではないけれど、これは絶対青痣になる。 よけきれなかった



あたしが悪いのかもしれないが、他人に痛い思いをさせといて笑いながらいなくなる



とはどういうこと? 中学生ぽかったけど、やつらに人の道理を説くのは無駄なのか?



 一気にブルーになる。



 しかし情けないことに、家に帰る頃にはそんなことを忘れていて。



 お風呂に入ろうとして、思い出す。 そして右腕を見れば・・・赤い線が入ってる



(多分、自転車のかごにぶつかったところのライン)。 思ってた以上に青痣が広範囲



かつ深さあり。 そして予想よりもはるかに、全体的に腫れあがっている・・・うむ、



これはちょっと気持ち悪いぞ。



 しかも、今はさわっても全然痛くないという・・・これってやばい感じがしますが。



 治るのに時間がかかるってことだな・・・寝るとき冷やした方がいいのかしら。


posted by かしこん at 04:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月08日

連日、月の輝く夜



 スーパームーンの余波もあってか、今日の月も(満月ではないけれど)普段より



くっきり光っていて、幾分大きく見えた。 輝きが強いから、余計に大きく見えるのかも。



 写真、撮ってみよう!



   あぁ、携帯のカメラではこれが限界。



 月はもうちょっとオレンジがかっていたり、表面の白と黒の部分の陰影がものすごく



はっきりしてたし、なにより月明かりに照らされる木の枝や葉っぱのつくる影が全然



これには写らない!



 なんとかモードとかホワイトバランスとかずらせばいいんだろうけど・・・撮影モードを



切り変えるのにものすごく時間がかかっちゃうのでタイミングが悪いのです。



 それにしても、くっきりとした月をじーっと見ていると非常に気分がよくなるのはあたし



だけですか。 帰り道、写真まで撮って、あたしは少し浮かれてしまいました。


posted by かしこん at 03:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月07日

ドイツの小さな町/ジョン・ル・カレ



 個人的に今年は(もう5月なんですけど)「ジョン・ル・カレを追いかけよう!」という



気分です。 大物相手に何を今更、ではあるのですが、ほんと今更ですみません。



 というわけで、割と初期の作品『ドイツの小さな町』であります。



 それはまだドイツが西と東に分断されていた時代。 ボンにある英国大使館員リオ・



ハーディングが多量の機密書類とともに姿を消した。 英国外務省はこれを重く見て、



公安部のアラン・ターナーを調査のために派遣する。



 <ドイツの小さな町>とはボンのことなんですね。 西ドイツの首都だというのに、



イギリスから見たら取るに足らない町ということなのか? 文中にも「この村のような



小さな都会」とも表現されていますし・・・意外。



   現在絶版のため、

    図書館から借りだしました。 上巻には鉛筆の書き込みが多数あり、

    原書との読みあわせをしてたみたい。 誰かからの寄贈本だな。



 ハーディングは現地採用なので、イギリス本国に彼の情報はない。 アラン・



ターナーはハーディングと接触があった人物一人一人にインタビュー(というか、



半分尋問)をしていき、ハーディングの人となりを解明しようとしていくのですが・・・



これがまた、地味な会話劇なのです。 しかし執拗なターナーの質問に対して



激昂する人も出てきて、爆発する感情がときどき地味さを吹き飛ばします。



 そして大変困ったことに、この後も出てくるのかどうかわからない人にもジョン・ル・



カレは均等に描写の手を緩めず、さりげない一行にその人物の今後を示唆したり、



その先の彼らがどうなるのか読者に心配をさせるというテクニックをいかんなく発揮!



まんまと引っかかってドキドキしちゃいました、あたし。



 時代は冷戦下ですので、ハーディングが何故書類を持ち出したのか、彼はどこに



いるのか、などがわかっても全く解決にならないという(それでもどのように機密



書類を持ち出したのか、には推理小説的に正しいトリックが使われている)。



 淡々としてるくせに実は熱い正義感を内に秘めているアラン・ターナーは、多分



ジョン・ル・カレの描くひとつの理想的な(もしくは典型的な)スパイ像なのかな、と



いう気がする。 ストーリー上直接関係はないですが、『ナイロビの蜂』を思い出させる



表現もあって(園芸に入れ込む気持ちの部分)ついついにやり。



 アメリカは無防備都市に原爆を二発落とし、イギリスはドイツに蛮人を派遣した、と



いうくだりにはため息が出ちゃいましたよ。 国と国のやりとりには個人の感情の入る



隙間はないし、国の指示で動く(もしくは裏で国を動かす)組織はそもそも変化を嫌うし、



官僚は利己的だし、かといって国民に「動け!」と煽動する人たちは無責任というか



・・・でもこれはその時代だけの話ではなくて、実は今もだ、というのは非常につらい話



・・・進歩がない、変わっていないってことだから。



 今、ジョン・ル・カレが改めて読まれるべき、となってきた理由がわかりました。



 今の勢いならハードなものもがんがん読めそう、ということで長らく放置していた



トム・ロブ・スミス『エージェント6』を手に取ってみる。 これまた今更感ですが・・・



まぁそれがあたしのタイミングです。


posted by かしこん at 04:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日

休みの日はいつもあっという間・・・



 5月6日(日)で、一応世間的にはGWは終わります。



 みなさん、いかがお過ごしでしたか?



 連休なんて関係ない、仕事です普通に、という方もいらっしゃるでしょう。 予定を



バッチリ消化して満喫できた!、という方もいらっしゃるでしょう。 すべての方に、



無事に家に戻ってこられることをお祈りしております。



 さて、あたしですが・・・今回は9連休の予定でしたが途中で仕事が入り、納得いかない



感じに休みが分断され、その次の日には強風&大雨という悪天候のため、決めていた



スケジュールが白紙になりまして、そうなったらもうどうでもいいやぁ、とばかりに家で、



たまっている未読本を減らす・HDDを圧迫している海外ドラマや映画を見る、に専念



しました。 連休前半はワークショップに出たり映画を見に行ったりと順調だったの



ですが・・・ああ、GW中に見るつもりだったのに全然見ていない映画がいっぱい



(アクション・アドベンチャー系の映画が多いです)。 来週・再来週でカバーできる



かしら。 下手すると終わっちゃうわ。



 とはいえ、先週くらいから「そろそろ来そうだな〜」とわかっているいつもの貧血が



この土曜日(つまり5月5日ですが)についにやってきて、ほぼ寝っぱなし。 起きても



頭がへろへろ。 鉄と亜鉛を含む食事をしなければ・・・。



 GWは今日一日残っていますが(ほんとはサービス券フルに使って映画三昧にする



つもりに加え、図書館に行って読み終えた本と予約本を交換しに行くつもりでしたが)、



この感じでは・・・次からの仕事に備えての意味も含め、一日家でおとなしくしていた



ほうがいいのかも。 というか、行く気はあっても起きれないかもしれませんからね。



 天気が不安定だと気圧の変動も急なので、ときどき偏頭痛を起こす面倒な体質



なので、それも不安材料ですし。



 今日は映画や本の感想文をいっぱい書いておこうっと。



 ではみなさま、この日曜日をどうか楽しんでください!


posted by かしこん at 05:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月05日

ブライズメイズ〜史上最悪のウェディングプラン/BRIDESMAIDS



 女性版『ハングオーバー!』とか、全米興行収入『SATC』を越えた!、などで



話題のこの映画。 あたしは『ハリウッドエクスプレス』でだいぶ前に紹介されたのを



たまたま見て、「見よう!」と思っていたのでした。



 いやー、これまた見事なおバカ映画で。 みんなぶっちゃけすぎだし下ネタ全開



すぎないか!、とハラハラですが、実はかなり会場大爆笑で。 アメリカンジョークは



ちょっと、とスルーされることも多いのに、この映画ではお笑いポイントほとんどに



日本人の観客が反応するという高打率。 あたしも珍しく、声をあげて笑ってしまい



ました(普段あたしは声を出さずに笑っています)。



   脚本賞も今回のアカデミー賞にノミネートされました。



 冒頭からイタい女な感じが全開のアニー(クリステン・ウィグ)は人生どん底・



自分は負け犬という気持ちに打ちひしがれていたが、そんな自分をいつも支えて



くれている幼なじみの親友リリアン(マーヤ・ルドルフ)が婚約したことを知り、



うれしいのだがまた自分だけ置いていかれると複雑な心境に。 しかもリリアンから



メイド・オブ・オナー(ブライズメイドのまとめ役)を頼まれ、これもリリアンのためと



がんばるのだが・・・。



   花嫁(右から二番目)とブライズメイズのみなさん。

     ヘレンの持ってるカバンがバレンシアガです。



 ブライズメイド−花嫁の介添人はただ式のときに地味でいけてないドレスを着て



花を持って立っていればいいだけでなく、実は結婚式やそれまでのイベントの企画



運営をしなければならない大事なお仕事(日本ではこれをほとんど花嫁さんが一人で



することが多い。 だから結婚産業がにぎやかなのであろう)。 しかもブライズメイズ



同士は全員が友達・知り合いとは限らず(花嫁の知り合いではあるが)、ほぼ初対面の



人たちと一緒に集まってやっていかねばならないのだ! これ、気が合わなかったら



大変なことになります。



 そしてもちろんこの映画では大変なことになる。 リリアンの婚約者ボブの上司の妻・



ヘレン(ローズ・バーン)が「メイド・オブ・オナーになるべきはこの私!」とばかりに



仕切ってくるのだ。 どっちがリリアンにとってより親友か、ということを賭けた女の



戦いが始まっております。



   前祝いのパーティーで、

         どちらがスピーチをしめくくるのかで早速意地の張り合いに。



 “美人だけど幸薄い系顔の女優”と勝手に思っておりましたローズ・バーンがなんと



ここでこれまでのイメージの殻を破る! お金があってうぬぼれが強くて自分が



いちばんでないと気がすまない、という大変嫌な奴ながらそこには理由がある(だから



心の底から嫌な女ではないのだ)、という絶妙なさじ加減で演じていて、「引き出し多い



なぁ、この人」と感心してしまいました。



 もうひとりの凄腕ブライズメイドは、ボブの妹メーガン(メリッサ・マッカーシー)。



   真ん中の人。



 『ハングオーバー!』でザック・ガリフィナーキスが演じた役のバリエーション、と



いう感じですが・・・彼女の非常識すれすれ(いや、非常識だな!)の言動が笑いを誘う。



でも彼女の視点にはマニアックながらも知性が感じられるんですがね!、と思っていたら、



リリアンと大喧嘩して「式に出ない!」と叫んで家に引きこもっていたアニーのもとに



訪ねてきたメーガンのアニーへのはげましに・・・思わず泣いちゃったじゃないですか。



 こんなおバカ映画で泣くなんてーっ!!(でもそれで、助演女優賞ノミネート、納得)



 大変イタすぎるアニーですが、何故自分はダメなのか、ということも実はよくわかって



いるんだけれど、それを実行に移すのが怖いという足踏み状態。



 他のブライズメイズとの会話などでそれぞれが自分の弱さを認め、そしてアニーに



振りまわっされっぱなしだったリリアンも結婚に対する不安に向き合い、そして迎える



結婚式。 ウィルソン・フィリップスの“HOLD ON”にまた泣いちゃいましたよ!



 笑って、泣いて・・・これは正しい女子会映画かもしれませんなぁ(勿論、男性の参加も



OKです)。 ローズ巡査(クルス・オダウド)をはじめ、男性陣も実はいい味出してる人



たちばかりですし。 しかしおまけ映像ではげんなりしてしまった・・・いい具合に感動した



気持ちに冷や水を浴びせるような。 でもそれをやっちゃうのがこの映画、なんだよなぁ。


posted by かしこん at 05:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月04日

引き続くコージーミステリ その2



危ない夏のコーヒー・カクテル/クレオ・コイル



 <コクと深みの名推理>4作目。 前作で意気投合したデイヴィッドがハンプトンで



始める新しいレストランで、従業員にバリスタ研修をしてもらえないか、と誘われた



クレアは、ビレッジブレンドはいつもの仲間たちに任せてこの夏はハンプトンで



半分リゾート・半分仕事。



   表紙の猫もリゾート。



 しかし例によって殺人事件が起こってしまい、自分に正直すぎるクレアの元義母



マダム&クレアの娘ジョイにも振り回され、クレアは意地になって事件を解決する



ことに。



 うーん、これは今までの中でいちばんとっちらかっている印象かも・・・。 役割の



ために必要な役をつくりました、という感じでどうもキャラクターに愛情が湧きがたい。



 結論が、「ひと夏の恋を自分も体験してみよう」というのではちょっと・・・。





待ちに待った個展の夜に/ジェイニー・ボライソー



 コーンウォール・ミステリーシリーズも4作目。 ついに初めての個展を開くことに



なったローズはその準備で大わらわ。



   ローズの両親もやって来ますよ!



 コーンウォールにいるローズの友人たちもまたこの日をとても楽しみにしていた。



 が、友人の一人エッタは浮かない顔で、「落ち着いたら相談にのってほしいことが



ある」と頼んでくる。 いくらいそがしくてもそこをおろそかにできないのがローズらしさ。



 しかしその矢先、エッタの息子ジョーが崖から転落して死亡。



 これは事件なのか事故なのか、当然ローズは調べてまわることに。



 初登場のローズのご両親がなかなかいいキャラで、今後もレギュラー化しそうな気配。



だんだんローズの人間関係をこっちも把握してきますから、仲のよい人たちとのいつもの



やりとりが楽しいわけで。 このシリーズはコージーにしては<残された家族・友人の



苦しみ>を逃げずにしっかり書いてあるのが特徴で、どうしてもほろ苦さが残るのです



が、「だからこそ、残った者たちは生きていかなければ」という覚悟につながっていくのが



好印象です。


posted by かしこん at 04:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月03日

Black & White/ブラック & ホワイト/THIS MEANS WAR



 クリス・パインはあまり好みの顔ではないはずなのですが・・・なんとなく彼の顔が



犬っぽい、と感じてしまってからは微妙に気になる感じに(『スタートレック』を見て彼は



コメディ演技もできる人だな、と思っていたのでラブコメに登場はうれしい限りです)。



そしてトム・ハーディは『インセプション』のイメージを更にかっこよくさせた感じで



(『裏切りのサーカス』とはまるで別人!)ということで、いい男お二人に引っ張られて



見てみることに。 あ、リース・ウィザースプーンもそんなにキライではありません。



 で、その実態は、ハリウッド本気のおバカ映画・・・。



   史上最大の“職権乱用”



 CIAの実戦部隊の花形コンビFDR(クリス・パイン)とタック(トム・ハーディ)だが、



香港のミッションで一般人を巻き込む大騒動を起こし、揚句の果てにターゲットに



逃げられるという大失態をやらかしてしまい、“内勤”に回されることに。



 ふてくされる二人だが、ロマンティストのタックが「永遠の愛を探すチャンスかも」と



<運命の愛ドットコム>に加入する。 早速デートの申し込みをしたタックをプレイ



ボーイで愛の存在など信じないFDRはバカにするが、DVDレンタルの場所で自分の



テクニックが通じない女性に出会って、焦る。 そんな二人が出会った女性たちは



なんと同じ人、ローレン(リース・ウィザースプーン)だった・・・、という話。



 予告の印象では彼女がちゃっかり二股するっぽいイメージでしたが、そういうわけ



ではなく、別々のタイミングで出会ってしまった二人の間でどちらにするか悩む・・・と



いう部分がよく出ていたのであまりイヤな女じゃなくて、よかった(ただそのかわり、



二人のいい男が惚れこむだけの何かが彼女にあるのかと言われると、ちょっとその



魅力が伝わりづらいかと)。 そこが女性向けなのかもしれませんが、二人の男たちの



キュートさがこれでもかと繰り出されるので(特にあたしは内勤のときのふてくされ&



暇をもてあまし感の描写が超キュート!でした)、タックかFDRかで悩む気持ちが



わかります、みたいな。



   タイプの違ういい男、並べました。



 まぁ邦題は、「白黒つけるぜ!」的な意味合いなんでしょうか・・・でもわかりにくい



タイトルかなぁ。 “THIS MEANS WAR”をもっと意訳する感じ、なかったのかしら。



それこそ“史上最大の職権乱用”がタイトルでもよかったのかも。



 よく考えればこれもスパイものと言えないこともないわけですが、彼女がどちらを



選ぶかお手並み拝見だ、とばかりに紳士協定を誓いながらCIAの情報網を使って



ローレンの好みを探りだしたり(彼女が自宅に一人だと油断しまくっているところに



侵入している描写がなかなか笑えます)、お互いのデートを監視・盗聴した上で



邪魔をしたりと、「CIA、暇か?」状態で、あまりにばかばかしくて笑うしかないと。



 しかも身分を隠す二人は自分の職業をFDRは船長、タックは旅行の案内業と



説明するし・・・それって『スタートレック』と『インセプション』での君らの役柄だろ!、



といろんな意味でやりたい放題なわけです。



   まさかこの二人が遭遇するとは、と動揺するローレン。

    この二人が相棒だとは知らないので、「結果的には二股」が軽減されます。



 リアリティとか無視なのはだから当然、これ見て怒る人は心が狭いかな〜、という



くらい見事にばかばかしいのです。 ただ、ローレンの親友で主婦のトリッシュ



(チェルシー・ハンドラー)があまりにあばずれだったり、全体的に下ネタ多かったりと



「おいおい・・・」という部分は確かにありますが、それでも怒るのは違うかなぁ。



 バカだなぁ、と笑ってあげるのが程よい見方かと。 それもまた、二人の気持ちいい



くらいのバカ笑いが空気を救ってくれているわけで。



 とってつけたような悪役ハインリッヒ(ティル・シュヴァイガー)が『レッド・バロン』に



出てた人だったり、二人に「ボス」と呼ばれるCIA上司がアンジェラ・バセットだったりと



驚きのキャスティングもありましたが、結局のところ勢いのある若手男優を楽しむ映画と



いう感じですかね。 アクションよりもコメディ優先だし、彼らの指示で動くCIAの技術



担当の方々のさりげない動きや台詞にも笑わせていただきましたよ。



 タックとFDRの関係がしっかり“同志愛”なので、実は男の友情がテーマなのか、とも



思わされたり。 でも、ただ笑ってなんにも残らない映画もいいよね!


posted by かしこん at 10:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月02日

デジタル化移行に伴う遺物がまた



 神戸市内で最も力を持っているミニシアターはシネ・リーブル神戸ですが、



そこが4月半ばぐらいから軒並みデジタル上映に切り替えてきた。



 先日の『裏切りのサーカス』もそうだったのだけれど、予告編後・本編上映前の



<上映中に際してのお客様へのご注意>画像を初めて見ました。 多分それが



デジタル化に本格的に取り組んだことの証明のような気がして。



 全国のミニシアターは細々と生き続けてますが、この<デジタル化しないと生き



残れない>という問題の期限が迫ってきているんだな、ということも切実に感じたり



してきて。 まぁ、シネ・リーブル神戸はやる気満々なので、今後ともがんばって



もらいたいと思います。 ここがなくなったら相当つらい思いをするわ、あたし。



 そんなわけでか、ロビーにフィルム映写機が展示されておりました。



   ZENITH−X4000Hと表示あり



 名機と呼ばれる映写機らしい。 ゼニスって腕時計と同じメーカーかな?



 「デジタル化導入に伴い引退させます」的なコメントがついており・・・それはそれで



なんかさみしいんですけども。 まだ動くならどこかで使ってあげたほうが(これは



シネフェニックスが閉まる時にも思ったのですが。 あそこにもかっこいい映写機が



あった)。 でも、そういうところが多いんだろうなぁ。 となると、この映写機を使い



こなす技術を持つ人も今後は少なくなるわけで、ますます使われなくなってしまう。



 まぁ、実際、あたしのうちにSONYのベータマックスのビデオデッキをいきなり



持ってこられても困る、ということと一緒なのでしょうが・・・でもなんだか切ない



気持ち。 これ、今後どうなるんだろう。 保管される場所が、あるならいいな・・・。



 真実を知るのが怖かったので、映画館の人には聞かなかった。



 かわりに、写真をとった。 いっぱいお世話になってありがとう、と心の中で呟いた。



 それだけしかできなくてごめんなさい。







 あ、東京都の尖閣基金にお金を振り込むのを忘れた!



 明日から祝日だから、連休明けにしよう(手数料を惜しむあたし)。 やはりみずほ



銀行のATMから振り込んだ方がいいのかな(そこでも手数料を惜しむあたし)。


posted by かしこん at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする