2012年04月30日

裏切りのサーカス/TINKER TAILOR SOLDIER SPY



 上映時間10分前に映画館カウンターに到着したあたしは、続々入場していく



人の流れに唖然とした。 まさか、こんなに込んでいるとは! そしてカウンターの



方に「ティン・・・『裏切りのサーカス』の次の回お願いします」と狼狽しながら



ポイントカードと1000円を差し出したのだった。 原題が定着しすぎて邦題が



思い出せなかったのです。



 そして、リピーター割引のチラシを受け取る。 この半券があればいつでも二回目



1000円! しかし、“本作を解読するための重要機密!”として写真付きの人物



関係図が載っていて・・・これ結構ネタバレじゃないのか!、とあわてて全部見ない



ようにしてカバンに仕舞う。 あぶないあぶない(最近のチラシ類はわかりやすさが



最優先事項なのか、ネタバレだと自覚しないままネタバレを書いてよこすので非常に



危険である)。



   一度目、あなたを欺く。 二度目、真実が見える。



 この映画、監督が『ぼくのエリ』のトーマス・アルフレッドソンだということでとても



気になってました。 そしてもう、ファーストカットからその世界に引きずり込まれて、



ものすごく、うれしい! 地味すぎる! その地味さが素晴らしい!



 1973年、冷戦下の英国情報部(SIS−通称サーカス)の幹部であるスマイリー



(ゲイリー・オールドマン)はブダペストでの作戦の責任を問われ、リーダーである



コントロール(ジョン・ハート)とともにサーカスを追われる。 しかし残った幹部の



中に東側のスパイ(もぐら)がいることがわかり、スマイリーにはひそかにもぐらを



探し出す指令が下る。



 スマイリーが信頼できる者たちの力を借りて、彼はもぐら狩りを始めるのだが・・・。



   見よ、このくすんだ色彩を!



 デジタル上映だというのに、なんとなく粒子が粗めでくすんだ色彩の映像。



 スマイリーは登場してしばらくは一言も話さない。 ほぼ無表情に近い顔で、しかし



その背中で何かを物語っているように。 それにじーっと見入ってしまい、「はっ、この



タイミングでオープニングクレジットか!」と驚かされ・・・最後にTINKER TAILOR



SOLDIER SPY
というタイトルが横移動で消えていくことにニヤニヤする(それは



エンディングでも繰り返される)。 ほんとにこの映画を表現する言葉は<地味>しか



思いつかないのだが・・・それにこんなにもわくわく・ハラハラさせられるとは!



  

    老けこみすぎなゲイリー・オールドマン&金髪で疲れきった顔のトム・ハーディ



 あたしは地味系実力派俳優さんたちが大好きだが、この映画にもそんな方々が



盛り沢山(それは『アメイジンググレイス』ばりの充実度で、実際、あの映画にも出て



いる方々多し)。 ゲイリー・オールドマンときたら『バットマン』シリーズのゴードン



警部補のときより20歳以上は老けた感じになっているし、ジョン・ハートのあっけ



なさすぎる退場には不意を突かれたし、近頃あやしい役の多いマーク・ストロング



からはあやしさのかけらも見られないし(だから最初は誰かわからなかった)、トム・



ハーディは金髪に染めてた上に顔が疲れ切ってるからこれまた誰だかわからな



かったし、コリン・ファースは洒落者という役でサーカスの建物の中まで自転車を



乗りこなして入ってくるし、キアラン・ハインズは相変わらず何かありそうな佇まいだし、



ベネディクト・カンバーバッチ(『アメイジンググレイス』のピット首相!)は唯一の



良心的存在としてハンサム度多めだし、などなど、ってことでうれしくなってしまうの



ですが・・・映画は派手な出来事はそんなに起こらず、事実の断片を積み重ねて



全体像がわかっていくような組み立てなので(基本的には時間軸通りに出来事は



動いていくのだが、合間に回想シーンがちょくちょく入ります)、登場人物の顔の



区別がつかないでいると置いていかれるかも。 そのための人物関係表なのかなぁ



(でも関係を具体的に書いてしまっているところがいけません)。 イギリスの俳優さん



たちを結構知っていてよかった、おかげで「なんかよくわからなかったですな」という



観客よりも一歩踏み込んで映画を楽しめました。



   サーカス幹部の会議室(?)。

    壁の模様がわけわからない感じでちょっと怖い。



 省略の美学というか、言葉としての説明は少ないけれど映像に乗せている情報量は



ものすごく多いので、それに気づけないと理解が難しいということになってしまうの



かしら・・・でもあたしはそれがすごく面白かったのですが(神は細部に宿ると言いたい



かのようなディテールの積み重ねも見事です)。 『アーティスト』よりも断然こっちの



方を作品賞に推したいですよ。 内容確認のためではなく、この世界に浸りたいが



ためにもう一回見てもいいかな、と思うくらい。



   PCからデータをダウンロードして・・・よりも、

     こんなファイル室からノートを一冊持ちだす方が、スリリング!



 70年代のイギリスってこんな感じだったんだろうな、というリアル感。 みんな



何気なく黙って着てるけど実はものすごく仕立てのよいスーツたち(ポール・スミスが



衣装を担当)。 冷戦下のスパイの活動実態は哀しさもつきまとうけれど、GPSやら



衛星やらを今のように使っていないから逆にどこか牧歌的にも思えたりして。 でも



間違いなく、彼らは命を賭けていた。 そんな突き詰めたストイックさが退廃や耽美を



ちらほらと感じさせる映像・音楽とベストマッチ! しかしすべてをシリアス世界に



押し込めているわけではなく、ときどき妙な余裕があってそれがとてもユーモラス



だったりするのです。



 で、ほとんど喋らないスマイリー、すごすぎです。 ほとんど表情を動かさずに



非情な決断をあっさり下すのに、妻に関しては露骨におろおろしてしまうという落差と



どうしようもなさ。 ゲイリー・オールドマン渾身の演技!ってわかります。



 これならアカデミー主演男優賞ありかも! さらにいうならばマーク・ストロングを



助演男優賞にノミネートしたい(してほしかった)!



   彼の繊細な演技に、心打たれました。



 いい映像、いい音楽、いい俳優。 いい映画の条件が全部揃っているではないか。



 もうこれ、今年のベストテンに入れます!


posted by かしこん at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月29日

えいがの宣伝会議@神戸アートヴィレッジセンター



 新開地の神戸アートビレッジセンターで、<えいがの宣伝会議>という



ワークショップのようなものに参加してみた。



 映画宣伝の仕事に携わっている人の講演+マスメディアの人を招いての



座談会+グループワーク(自分たちで宣伝案を考えよう!)、という感じ。



 あたしはずっとただの観客として映画を見続けてきましたが、映画館をめぐる



厳しい状況とか、神戸市であっても公開率が6割強という現実をなんとかできない



ものかと考えることが増えてきたので、踏み込むつもりはなかった“裏側”を知って



おきたいなぁ(ちょっとでも)、という気持ちで行ってみました。 参加費500円だったし。



   えいがのみかた#3

              映画宣伝マン×雑誌編集者×映画ライター



 まず<映画宣伝>という仕事は映画の配給会社とマスメディア(媒体)とをつなぐ



役割だということ。 東京方面ではそういう会社は多いけど、関西ではほんとに少ない



(下手すりゃ個人でやっている)状態だそうで・・・勿論配給会社にも営業宣伝マンは



いるのだけれど、小規模洋画を主に買い付けているところはそもそも人手がないし、



邦画でも大手以外は金がない。 大手(特に東宝とか)は自前の宣伝ネットワークを



持っているから外注する必要がないということもあるけれど、地域限定でピンポイントで



集客力を上げたい場合にイベントやプロモーション展開を考えるために地元のパブリ



シストが使われる、らしい。 だから関西は映画宣伝をやってる人たちが少ないから



やりたい人は本気になれば隙はありますよ、というお話でしたが、やることは営業の



仕事とあまり変わりがない感じ・・・。 主たる観客のターゲットを絞って宣伝を展開する



というのは<興行収入>のためには仕方ないのはわかるのですが、明らかに作品の



テーマと方向性違わない?、という宣伝があることを思うと、観客はいかに広告宣伝に



だまされないで本質を見抜くかが重要なのではないか、という気になってくる(勿論、



講師の方は映画の面白さやテーマ・本質は踏み外さないようにして宣伝方法を考え



ます、とおっしゃっていましたが)。



 で、マスメディア(衛星放送やWeb雑誌)の方は、自分自身が映画好きだからこそ



この仕事をやっているが、マニアックに寄りすぎず、でもメジャーばかり取り上げるの



ではなくできるだけバランスをとることを忘れないように心掛けている、という模範回答



でした。 これはイベント終了後に講師の方に質問してみたのだけれど、メディアの



人たちから「この映画どうなんですか」と聞かれることはほとんどなく、宣伝する側が



働き掛けてはじめて<媒体に取り上げてもらう>という流れになるらしい。 映画の



スチール写真などを使うなどで権利が発生するから、配給会社側でOK出さないと



ダメ、という問題もあるらしいが・・・でもそれは関西だからでは?



 大きな国際映画祭で賞をとったあの作品、日本に入ってくる予定あるの?、とか



マスメディアの人からは尋ねたりしないのだろうか。 それとも、自分たちに送られて



くるものを処理するのに精いっぱいでそれ以外のことには注意が向かないのだろうか。



 「ネタバレ気味のチラシはどうなんですか?」を丁寧な口調で訊いてみたが・・・



「それは東京のほうから指示があったり、映画によって違います」という納得いくような



いかないようなお返事だった。 自分で宣伝の仕事をしながらも、納得いかないこと



いろいろあるんだろうなぁ。



 あたし、<好き>を仕事にするのに向いてないな・・・と思った。



 で、その後のグループワークでは、『サイタマノラッパー3−ロードサイドの逃亡者』の



映画宣伝プランを考えてください!、と、座った列ごとにグループとなり、30分間の



話し合い&発表。



 神戸に引っ越してきてから知り合った人にはあまり信じてもらえないのですが、



あたしは人見知りなのです。 だから初対面の人たちと意見交換って、結構つらい。



しかもこれが仕事で自分が目指すべきところがわかっていれば強く出られますが、



ここはあくまで趣味の領域。 しかも入江悠監督のことが大好き・SRシリーズも



大好きな人がメンバーにいて自己紹介もなしに話を進めていってしまったので、



なんかうまく軌道修正ができず、自己嫌悪・・・。 他のメンバーの方に助けられて



話は盛り上がって発表もそれなりにまとまったからよかったけど。



 それで、自分とかかわりのない映画ファンという人たちと話せる貴重な機会だったん



だな、と気づく。 わざわざこういうワークショップに出てくるくらいだから



みなさんそれなりに映画好きであろうし(広告の仕事に就きたいと考えている大学生の



方々もいたようだが)、でもあたしとまったく同じ方向性の人もいないだろうし。



 結果的に、「あたしにとって映画とはなにか」ということを考えさせられる場でした。



 同じグループになって、波長が合いそうだなと思った人たちとメルアド交換。 これが



また営業先で名刺を渡して歩く感じを思い出させてくれましたよ。



 ある意味、このワークショップも『SR3』の宣伝の一環だったんだろうな・・・だから



参加料500円ですんだんだろう。



 「裏側を知ることで面白くなりますよ」



 確かに面白いけど、いきすぎると夢も希望も失いそうです。



 家に帰ってから、無理して結構いっぱい喋ってたという疲れがどっと来ました。



 でも知り合った人たちからメールが来て、返信・返信のやりとりをしてたら真夜中



近くに。 やはりあたしは不特定多数の人たちを相手にするより、声をかけてくれる



個人(たとえブログつながりだけで実際に会ったことがなくても)と言葉のやりとりを



したいんだな、と実感。


posted by かしこん at 05:45| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記のようなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月28日

夜明けの街で/東野圭吾



 仕事場で、最近「結構本を読みます」的カミングアウトが増えてきた。



 じゃあ、読書サークルでもつくりますか? さて、読書会、やりますか?



 先日は「東野圭吾、大好きなんです!」という若い女性がいたので、あたしは



長年(?)の懸案事項である“ある件”について尋ねてみた。



 「東野圭吾って、女嫌いだと思いませんか?」



 「あー、どうでしょう・・・そんな風に考えたことなかったけど・・・でもご本人、離婚



してますもんね」



 「出てくる女性ヒロインが“目的のためなら手段を選ばないタイプ”ばっかりじゃない



ですか。 それ以外は、特に見せ場がない添え物的なキャラが多いような気がするん



ですよ。 前になんかのインタビューで、「理想の女性は『白夜行』の雪穂」って言って



ましたし」



 「・・・それ、マゾってことですか?」



 「さぁ。 でもファム・ファタル的な存在に多大な憧れを感じるんですけど」



 「破滅型恋愛ですか! 身を持ち崩してしまいますよ〜」



 などとわけのわからない会話をして、『東野圭吾女嫌い説』に賛同していただきました。



 そんな彼女から、『夜明けの街で』をお借りしました。



 「不倫の話ですけど(笑)」



 「やっかいな女が出てきそうですね(笑)」



   これ、サザンの『Love Affair』へのオマージュですか?



 不倫なんてバカのすること、と思っていた語り手の渡部は、ひょんなことで派遣社員の



秋葉との不倫関係に陥ってしまう。 どんどんのめり込んでいく渡部だが、秋葉には



何か過去に隠された秘密があるらしい・・・というミステリ仕立てですが、メインは不倫の



状況にうろたえる40歳目前の男性の心情吐露なのだと思われます。



 というかあたしは女の視点で渡部の言動を見てしまうわけですが・・・バカじゃない



だろうかこいつ、という一言しか浮かんできません(苦笑)。 なにしろクリスマスイヴや



ヴァレンタインデーといった<イベント>を彼女とともに過ごすため、アクロバッティングな



手で家を抜け出す妙な努力には「君は中高生か!」とツッコミたい・・・。 自分が彼女に



夢中なんだから彼女も自分に夢中なはず・・・の妄想が突っ走るのも恥ずかしい(しかし



本人は妄想とか思っていないので手に負えない)。



 でも、結局<恋愛>という熱に浮かされてるだけよね。



 恋愛において打算的、と責められることの多い女性側ですが、これによると男性側も



結構打算的ということがよくわかり・・・ある意味、似た者同士?



 年齢を重ねても、家庭を持っても子供がいても、人間というものはなかなか成長



できない、という話でもあったのかも。 そもそも「結婚は人生の墓場・失ったものが



多すぎる」という考え方がバブル期にいい時代を過ごした人々の価値観のような気も



するんですが・・・(だから<イベント>にもこだわってたのか)。



 渡部くんの昔からの友人、新谷くんの話がおまけで付いておりますが、哀愁漂う



間抜けな後ろ姿のようなその話にはつい笑ってしまいます(物語的には蛇足感も



ありますが、新谷くんの思いが渡部くんに伝わるといいですね、と思ってみたり)。



 しかもこれ読むと<男の友情>ってやつにも打算や利害関係が絡んでいる感じで、



なんだか残念です。


posted by かしこん at 07:28| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月27日

5月の気配



 最近、急激に暑くなってきたと感じる。



 それは気温の上昇だけでなく、天気もいまいちなため大気中の湿度が高いために



不快指数があがっているせいであろう。 あぁ、あたしの苦手な長い季節がやってくる。



暑さと湿気との、戦いの日々が。



   ツツジも咲きまくり。



 あたしの中では、早朝の朝露を含んだツツジの香りは5月の匂いなのだが(これは



東京基準)・・・なんかもう、それはとっくに始まってたみたいで。



 神戸市の季節感がまだあたしの中に入ってこないなぁ。



 いつも出遅れて、あとから気づいてしまう。



 じゃあ、そろそろアゲハとも出くわすかも! このしばらくの雨が終わったら。


posted by かしこん at 04:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月26日

春のサスワールプラン@TOOTHTOOTH GARDEN RESTAURANT



 先日、神戸国際松竹で映画を一日3本見て・・・次の映画までの一時間をどうしようかと



考えて(映画館の入っているビルからはエレベーターでしか出入りできないので、時間



かかるしめんどい)、映画館すぐ横のTOOTH TOOTH GARDEN RESTAURANTに



入ってみました。 ちょうどランチタイムぎりぎりで、店内は空いてはいないが込み込み



でもなかったのであっさり席が確保でき。 ここは自家製焼きたてパンの食べ放題が



ウリですが、以前来た時、メイン料理の炭火焼が「焼き過ぎ?」というくらい主役が“炭”に



なっていたという記憶があったのでそれ以来、来ていなかったのですが、まぁ久し振り



だから味が変わっているかもしれない、という期待(というよりもやはりめんどくささに



勝てなかったというべきか)。



   豚肉のグリル



 紅茶は食事のあと、と頼んだのに先に来てしまい、「まぁおいそがしいから仕方ない」



と思っていたらメインの皿が来てしまい、「まだスープが来てないんですけど!」。



 多分、紅茶とスープを勘違いしちゃったんだろうなぁ。 スープ来た時、伝票を置いて



いくのも忘れられた。 まぁ、それはあとで言えばいいことなので腹は立ちませんが、



初めてのお客さんは会計システムがわからなくて困るであろう。



 で、この豚肉のグリルが炭火感そこそこになっていて、「あ、成長したねぇ」と。



 ただここはほんとにパンを食べすぎてしまうのであとが大変なんです(あたしは



小麦食品、大好きなのですが、食べすぎると身体の調子が悪くなります)。 でも



食べちゃう。 はちみつやジャム、オリーブオイルなどもつけ放題!





 そんなわけで、えむさんと急に会えることになって、どこ行きましょうとなったとき、



このお店が浮かんだのでした。 ディナーだけど。



 ここはパンがいっぱい食べられるからアラカルトで・・・と量の調節を考えたあたし



ですが、えむさんは<今の時期限定:おすすめの春のサスワールプラン>というのが



気になっているようで、ぱっと見前菜中心という感じだったのでそれをオーダーして



みました(お二人様から注文可、となってました)。



   空豆のスープ&淡路蛸と筍の軽いトマト煮込み



 この空豆のスープがなかなか。 ふわふわしてるんだけどコクがある。 タコとタケノコの



食感の違いが面白いですが、トマト煮込みにされると和の食材でも和からは遠ざかります。



   オードブルプレート(これで二人分)



 芽キャベツとアンチョビのチーズ焼き(ココット入り)から時計まわりに、自家製パテと



生ハム・ホタルイカとドライトマト、菜の花のマリネ(真ん中の部分含む)・サーモン香草



風味のマリネ・海老とアボカド、グレープフルーツのマリネ(ガラス容器入り)・沖縄県産



まーさん豚のパンチェッタと淡路産玉ねぎのキッシュ となっております。



 キッシュがおいしいのは当然ですが、あたしはエビとアボガド&グレープフルーツが



思いの外さわやかで好きでした。



 これにクロワッサンと白ゴマ入り全粒粉のパンが2個ずつ。 そしてパンが焼きあがる



たびにお店の方が籠を持ってまわってきます(焼きたてパンの誘惑を断るのが大変)。



ブリオッシュが大変おいしいので、焼きたてがまわってきたら断らずに食べてみてください。



でもそのおいしさを知っている人が多いのか、なくなるのも早い・・・。



 大した量じゃないなぁ、とたかをくくっていたら、パンの後押しがじわじわやってきます。



   ココット焼き

    中身は炭火焼高原但馬鶏・アサリ・新じゃが。



 写真撮る前に取り分けちゃった・・・。 そしてここでもバケット発見! 「スープを十分



染み込ませてからお召し上がりください」とのことですが、ここでバケットが来るとわかって



いたらクロワッサンのおかわりを控えたのに!、です。



   取り分けた皿・・・山盛り。



 見えませんが、真ん中に鶏肉のかたまりが入っております。



 おいしいのですが・・・結構おなかが苦しくなってきた。 またメニュー選択の失敗か?!



いやいや、パンを欲張りすぎたあたしの失敗である。 しかし食べ残しはしないのだ!



結局全部食べました。 そうそう、飲み物は覚えたてのサラトガクーラーらしきものを



オーダー。 炭酸は胃を刺激してくれるから食べられた部分もありか(しかし場合に



よっては炭酸でおなかいっぱいということもありえますよね)。



 スープを思う存分吸わせたバケットですが、これがもっちりしてて貝やエビのエキスを



たっぷり吸収してて、なかなかおいしい一品でした。 懲りずに、また食べたいかも!、と



思ってみたり。



   デザート、到着。

    ガトーショコラ ・ホワイトチョコのムース・ミニロールミルクレープ



 「別料金になりますが、コーヒー・紅茶はいかがですか」と尋ねられたので、



えむさんはコーヒーを、あたしはミルクティーをオーダー。 +¥210なので



そんなに期待してなかったら、紅茶はポットで登場しました(優に二杯あり!)。



 あぁ、やはりTOOTH TOOTHは紅茶がおいしい・・・ということを実感。


posted by かしこん at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月25日

マリリン 7日間の恋/MY WEEK WITH MARILYN



 なんだかんだ言いつつミシェル・ウィリアムズが好きなんだなぁ、あたし。



 マリリン・モンローに特に思い入れはないのですが(むしろイメージとしては



歴史上の人物か、いろいろ愛に恵まれなくて不幸な結果になってしまった人と



いう感じ)、この映画を見てしまうということはそういうことなのかも。



   実は似てるのかどうかもよくわからない

                  のですが・・・雰囲気勝ち?



 インテリ一族の落ちこぼれとしてつまはじき気味のコリン・クラーク(エディ・



レッドメイン)は「映画の仕事をしたい!」とローレンス・オリヴィエの事務所に



押し掛けて仕事をもらう(勿論それも父親のコネである)。 ちょうどその頃、



ローレンス・オリヴィエ(ケネス・ブラナー)はハリウッドからマリリン・モンロー



(ミシェル・ウィリアムズ)を招いて『王子と踊子』の映画撮影準備の真っ最中。



 第三助監督<サード>の職を得て(実際は雑用係ですが)、コリンは憧れの



映画業界の舞台裏、そしてさらなる憧れのマリリン・モンローと出会う・・・。



 コリン・クラークの手記が原作ということで・・・どこまで本当なのか? 実は



本人の妄想ではないのか? もしくはもっとドロドロした関係だったのでは?、と



こちらも妄想をかきたてられますが、『マリリンとの一週間』(原題)が示す通り



ほんのりといい思い出、的な話にまとまっております。



   コリンくん、おのぼりさん。



 どうもコリンくん、甘やかされたおぼっちゃまという感じで・・・ちょこちょこ



見ていて腹が立つことあり(俳優さん的にはうまいということなのでしょうが)。



 マリリンに心奪われながらもそれはそれ、これはこれと衣裳係の女の子(エマ・



ワトソン)にもちゃっかりツバをつけており、「それで純愛なんて語るな、ボケ!」



である。 まぁ、男の人(一部)にとってはうれしい話なのだろうけれど・・・。



 それよりもむしろ見どころは、スタニスラフスキー・システム(映画内では



“メソッド演技”と言われてますが)にこだわり「その役になりきらないと台詞が



入らない」というマリリン・モンローと、「そんな理屈よりフィーリングだ!」の



ローレンス・オリヴィエとの演技論対決だったりする。



 マリリン・モンローとしてはただのセクシー女優で終わりたくない、という気持ちが



どんどん自分を追いこんで、なかなか予定通りにスタジオに現れないなどの問題



行動につながるのだけれど(しかしそれを盾に自分の演技プランを完成させる時間を



稼いでいる、というしたたかさがあり)・・・なんか、強い人だな、マリリン!



 開き直れば強いのだが、開き直るまでにすごく時間がかかる人っていますよね。



なんだかマリリン・モンローってそんな感じの人みたい(だから勿論、コリンはその



ときの退屈を満たす一時の遊び相手ですよ)。 でもコリンのような人は(多分映画を



撮るたびにそういう人はいたのだろう、と匂わされる)、その一瞬を一生の思い出に



生きていくのだろうなぁ。 マリリンの人生も、そりゃ大変だ。



 若死にしたの、わかる気がする。



   スターの顔で。

  マリリン・モンロー&アーサー・ミラー夫妻+ローレンス・オリヴィエ&ヴィヴィアン・リー夫妻



 えっ!、ローレンス・オリヴィエってヴィヴィアン・リーと結婚してたの?!



 アーサー・ミラーは彼なりにマリリンを大事に思っていたようだけど、「彼女に振り



回されていると作品が全然書けない」と言ったりするなど新婚なのにクールな印象。



それじゃこの結婚も長続きしないよ・・・ジョー・ディマジオのマリリンへの献身的な



愛のことをのちの人間は知ってしまっているから、ついついマリリンに「ジョーのことを



思い出してあげてよ・・・」と思ってしまったり(でもそれは映画と関係ない)。



 そうそう、演技合戦。 ローレンス・オリヴィエが“メソッド演技反対派”とは露知らず、



意外だなぁと思ってしまった(それがイギリス演劇界の伝統か〜)。



 監督として撮影が進まないことにイライラするのはわかるけど、だからって「きみは



いつも通りただセクシーでかわいくいればいいんだ!」って言われたら、マリリン・



モンローじゃなくても傷つくぜ。 しかしどんなにマリリンが撮影現場に遅刻しても、



テイクを何度と繰り返そうと、「あなたは素晴らしい才能の持ち主よ」とキレることなく



励まし続ける<デイム>と呼ばれるベテラン女優さん(ジュディ・デンチ)、素敵だった〜。



 本物の『王子と踊子』のほうはあたしは見ていないのだけれど、劇中作として



ラッシュを見る分には(そしてそれに対するオリヴィエらの感想を聞けば)、マリリンの



無限のきらめきを収録したことに価値がある映画らしい。



 この映画のあと、マリリン・モンローは『お熱いのがお好き』に出て更にスターダムを



駆け上がり、ローレンス・オリヴィエはこれでもう二度と映画監督をすることはなかったが



アーサー・ミラーの影響を受けた舞台で大成功を収めた。 大喧嘩しながらも、しっかり



必要な才能は盗み合っていたわけで、アーティストのしたたかさというかちゃっかり感



(よいところは素直に認める、ということかもしれないけど)を覚えてニヤニヤ。



 エンディングのマリリンの歌(ミシェル・ウィリアムズ吹替なしで担当!)がものすごく



<ショー>で、あぁ、マリリン・モンローってやはりスターなんだな、と確信。 堅実な



舞台俳優はスターとはちょっと違うよな・・・と納得した次第。


posted by かしこん at 03:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月24日

今日は、4冊(+1冊)



 今日は待ちに待った『日出処の天子』完全版が最後まで出ます!



 ということで本屋さんに駆け込む。 いつもの大きい本屋には行けなかったので



品揃えがいまいちな店ですが、さすがにこれはあるだろうと。



   美しい装丁です。



 でも最後の一組だった・・・一体何冊仕入れていたのであろうか。



 目的はそれだけだったのですぐ帰ろうと思ったら、予想外のものを見つける。



   チェーザレ 破壊の創造者/総領冬実 9巻



 なんかすごく久し振り!(帯には1年半ぶりの刊行と)



 悪名高きチェーザレ・ボルジアを好青年としていちから描きだし、この先どうなって



いくのか・・・といろいろな意味でハラハラさせてくれる展開です。



 来月からWOWOWで『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』という海外ドラマが



始まるのでそのタイアップもかかっているようです(別に原作とか関係ないのですが)。



   ツーリング・エクスプレス ユーロ/河惣益巳 3巻



 多分、一応完結したはずのツーリングシリーズ、新シリーズなのか外伝なのかよく



わからないスタンスで現在も続いております(思えばこのシリーズとも付き合いが



長いな)。 というかあたしは主役ではないエド&フランの関係が大好きで、しかし



フランはもう亡くなっているので回想シーンだけなのですが(しかもなんで死んだのか



などいまだ不明)、ちょこちょこあらわれる回想シーンのために読んでるようなもの。



 しかししばらく読んでいなかったジェニーが予想もしない姿で一瞬登場したので、



ジェニーシリーズも読まなきゃいけないか!、みたいな気持ちに(しかしどこまで



読んだのかいまいちはっきりしないよ・・・最初からか)。



 しかもこの本編もなんかまずい方向へ・・・ここまで付き合ってきたのにバッドエンドは



勘弁してくださいよ!



 そしてこれは、ちょっと前に買っていた本。



   薔薇密室/皆川博子



 これはハードカバーで読んで、「ものすごくあたし好みの作品です!」と降参しました。



なので文庫が出たら確実に買う! そして文庫になったので買った!



 でもそのとき買ったのがこれ一冊だけだったのでここにアップしそびれてました。


posted by かしこん at 05:44| Comment(2) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月23日

ねじれた文字、ねじれた路/トム・フランクリン



 最近、更新する時刻がまちまちになっていますが・・・それはゴールデンウィーク前に



ある程度仕事を片付けたいのと(だから悲しいことに自宅に仕事を持ちこんでいた)、



図書館から予約待ちの本が一気に来てしまったからです。 しかしやっと落ち着き、



急いで読まなければならない本も読み終わりました。 あとは引き続き、マイペースで



行く所存。 だけど次に予約本がいつ来るかわからないけどね。



   またもポケミスであります。

       だんだん、このサイズで読むのに慣れてきた・・・。



 <ねじれた文字>とは<s>のこと(アメリカ南部の子供は綴りを覚えるのにそう



呼ぶとか。 日本で言う<くっつきの“を”>みたいな感じ?)。 というわけでこの



物語の舞台もアメリカ南部、ミシシッピ州です。



 白人の子供・ラリーと黒人の子供・サイラス。 二人はひそかに特別な友情を育んで



いたが、高校のある日の出来事を境に二人の人生はまったく違ったものとなる。 そして



25年後、治安官となってこの町に戻ってきたサイラスの前に死体発見と女子大生の



行方不明事件が起こり、離れたはずのラリーとの関係が再び。



 アメリカ南部といえばあたしにとってはロバート・R・マキャモンの『少年時代』



思い出されますが(解説でも冒頭にその一節が引用されている)、それよりも明らかに



ハードで救いがない感じ。 『ミシシッピ・バーニング』という映画もありましたが



『警察署長』もそうですね)、正直なところ「南部ってめんどくさいな!」という印象・・・



黒人差別の歴史がいまだに尾を引いているというか、それでそれだけの物語ができて



しまうというのがなんとも。 もっとも、人種差別の歴史を語ることがタブーになってないの



だから、それはそれで利点といえるのかもしれないのですが。



 結構早い段階で「犯人、わかっちゃったんだけどいいのかな!」という心配が起こり



ますが、これは犯人が誰とか高校時代のラリーとサイラスに何があったかという謎で



引っ張る物語ではなく、過去と折り合いをつけて再び友情の灯をともす男たちの物語



でした。 だから全然退屈はしないし一気に読んでしまえるのですが、悲しいことに



女の出番はないのです・・・。 ま、でもそんなもんですかね。 女同士の物語に男が



いたら邪魔なように、男同士の物語にも女は下手にいない方が面白い。 そう思うと



男と女はやはり違う生き物なんですかねぇ、としみじみ(だってサイラスとラリーの



関係、女同士なら違う感じになりそうだもん)。



 田舎町の狭いコミュニティ、これで主人公が女性ならコージーミステリになるのかも!、



と新たな発見をした気分。


posted by かしこん at 03:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月22日

アーティスト/THE ARTIST



 今年のアカデミー賞を席巻したサイレント映画、とはいえ、今、あえてつくった



サイレント映画なのだから他の映画と大きく違いはあるまい、と思って特に



構えずに鑑賞。 しかし、フィルムのサイズが昔のと一緒(スクリーン両サイドが



黒い帯になる状態)、ということにショックを受ける。 デジタルサイズに、あたしが



すっかり慣れてしまっているということですね・・・だからフルスクリーンじゃない



ことにものすごくがっかり・・・期待値が一気に下がる。 そこはいいじゃないの、



今のサイズでもさ、である。



   でも、思い返すと画面に色が

   ついていたような気がするのは何故かしら。 なんか色がイメージできる映像だった。



 オープニングからいかにも昔の映画っぽいクラシックなオープニングタイトル。



 フランス映画というイメージだったのが、次々出てくるハリウッドスターの名に



びっくりする。 「え、この人も出てるの!」的な。 文字で出てくる台詞も全部



英語だし、たとえサイレントじゃなくても外国語映画賞ではなかったな。



 時は1927年、ハリウッドはサイレント映画の絶頂期。 大スターのジョージ・



ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)はサイレント映画の可能性をまだ信じて



おり、初日挨拶の映画館の前でペピー(ベレニス・ベジョ)と出会う。 彼女は女優



志望で、後日端役のオーディションに受かったところでジョージと再会、運命を



感じる二人だがジョージには妻がいて、ぺピーに女優としての看板(つけぼくろ)を



与えてその場は去る。



   エキストラ応募者(?)の中に

     マルコム・マクダウェルが! その後も出てくるのかと思ったらそこだけだった!



 だが、映画産業はサイレントではなくトーキーに向かっており、ぺピーは順調に



トーキー映画スターの階段を駆け上がる。 しかしサイレントの愛情と可能性に



こだわったままのジョージは映画界の大転換からこぼれおち、凋落の一途を



辿ってしまう。 彼のもとにとどまるのは、忠実なる運転手のクリフトン(ジェームズ・



クロムウェル)と愛犬のジャック・ラッセル・テリアのアギー君だけ。



   とにかくこの犬が、かわいい!!



 実は、半分ぐらいで話の先が見えてしまっていたので、ちょっと飽きが来てしまって



いましたあたしです(それを救ってくれたのが犬のかわいさ)。 飲んだくれの



ジョージの心象風景などその当時に比べれば格段に“新しい表現”がさりげなく



仕組まれているのですが、それでも半分で飽きた・・・「ぺピー!、早く話せ!」、



「ジョージ! 意地はるな!」と説教したくなる・・・それで映画は20分は早く



終わるはず(すみません、機微がなくて)。



 しかしラストの爆発的な勢いのためにこのうだうだが必要だと言われれば・・・



その通りなのかもしれず。 ラスト5分のたたみかけは素晴らしいです!



 トーキーってtalkingのことだったんだねー、とか前に聞いたことある気もする



けど忘れてたことを再確認。 ぺピーが耐える女や支える女になっていないこと、



クリフトンやアギーくん同様ずっとジョージを見守る立場だった、というところが



せつなくも泣けるところです(あたしはあんまり泣けなかったが)。



 ペピー役の人、かわいいなぁ、とか、むしろジェームズ・クロムウェルがステキ



すぎるんだけど!、ジョージ役の人は確かにジーン・ケリーっぽいけどちょっと



重みに欠けるような(だから落ちぶれてもあまり悲壮感が感じられず、映画的には



それはそれでよいのであるが)、などなど、サイレント映画にまったく詳しくない



あたしはオマージュシーンがよくわからないので役者さんにばかり気がとられました。



   プロデューサー役にはジョン・グッドマンがいるし。



 やはりサイレントでは込み入ったストーリーが伝えきれないから、単純な話に



なってしまうのは仕方がないんですが。 まぁ、もう他の誰も同じ手を使えない、と



いう意味ではオリジナリティは高い。


posted by かしこん at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月21日

ルート・アイリッシュ/ROUTE IRISH



 ケン・ローチといえば『麦の穂をゆらす風』である。 ある意味、トラウマになっている



あの映画の監督の新作。 今回もさぞ社会派で、いたたまれない内容なんだろうなぁ、



とビビりながらも期待を込めて、鑑賞(前作『エリックを探して』はすごくユーモラスな



映画で、面白かったですけど)。



   世界で最も危険な道路<ルート>



 2007年、ファーガス(マーク・ウォーマック)は親友で仕事仲間もあったフランキー



(ジョン・ビショップ)の死を知る。 二人は民間軍事会社の社員としてイラクに行って



いたのであるが、ファーガスは一足先にイギリス・リバプールに戻ってきていた。



 フランキーが死ぬ直前に、ファーガスの留守電にはフランキーからの「相談したい」と



いうメッセージが残っていた。 直感的に何かあったと感じたファーガスが民間軍事



会社の上役に当時の情報を聞きだすが、「ルート・アイリッシュを通っていたから」と



歯切れの悪い説明が帰ってくるだけだった。



 「悪いときに、悪いところにいたとしか」



 タイトルにもなっている<ルート・アイリッシュ>とは、バグダッド国際空港と首都の



中心部<グリーンゾーン>(米軍が囲んでいたため“安全地帯”の意)を結ぶ12キロ



ほどの道路のこと。 テロの標的になりやすい、ということで<世界一危険な道路>と



呼ばれていたらしい。 その後、フランキーが持っていたという携帯電話がファーガスの



手元に届く。 そこには驚くべき事実が隠されていた。 フランキーの敵を討つため、



ファーガスは真相を白日の下にさらそうとするが・・・という話。



 時代設定が2007年になっているけれど、イラク戦争を題材にしておいてタイミング



的に今は遅くない?、と思ったら・・・発表自体は2010年でした(それでもちょっと遅い



のであるが)。 しかし日本公開がさらに遅れているということで・・・社会派映画って



内容も勿論だけど公開される時期というのも非常に重要だなぁ、と痛感。



 主な舞台はイラクではあるが、民間軍事会社の雇われ兵士がメインであるところが



ポイント。 “戦争の外注化”がしばらく前から問題になっているけれど(歴史的にも



<傭兵>という存在は遥か昔からありましたが)、巨大なマーケットになってきたのは



最近のこと。 戦争とは大なり小なり建前の正義の下に起こることなのに、利益を



優先する民間企業がそこに入ったら・・・正義なんて何の役にも立ちませんよね、という



話ですよ。 そもそもファーガスだって「金になるから」という理由でイラク行きを選んだ



わけで。 正しい人も、ただ単純な悪役もいないのです、美男美女だけが出てくる映画



でもないし。 そこに安易な救いもないし。



   ファーガスは手に入れた証拠を

         イラクから戻ってきた技術者に見せる。



 あと、ほんとはとても重要なシーンなのだが、「いや、この写真では襲われたのは



日本車で、こっちでは韓国車だ」という技術者の台詞には思わず笑いが浮かんで



しまいましたよ。 日本車であればこんな破壊のされ方はしない、的な。 評価されてる



ぞ、日本車! しかし、イラクの危険な道路を走るために日本車が輸出されてるん



だな・・・という事実にもまた沈みこんでしまうんだけど。 平和利用、してほしいよな〜。



 「悪いときに、悪いところにいたとしか」:wrong place, wrong time



 ラスト近く、その言葉が果たす意味をカメラは冷静に、冷酷なまでに映し出す。



 ファーガスの選択は想定内だったけれど、この“偶然の運の悪さ”の描写には観客と



して大変痛めつけられました。 でも、『麦の穂をゆらす風』に比べれば(描かれている



時代が違うのもあるんだけど)ずいぶん派手にやっちゃったなぁ、というのも正直な感想。



イギリス人としてイラク戦争に果たしてしまったイギリスの役割には怒りを感じているん



だろうけど、こんな身も蓋もない終わりにするしかなかったのか・・・と考えると悲しくなる。



 外注はしていいものと悪いものがある!、という結論に・・・しておくか。



 もしくは男同士の友情を越えた同志愛の強さ、ということで。


posted by かしこん at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月20日

カキを食べる旅@オイスターバーinミント神戸



 例によって(?)、「カキ、食べますか!」の号令のもと、ミント神戸のオイスターバーに



行くえむさんとあたし。 お互いなんとなく体調が微妙・・・にもかかわらず、生ガキを



食べてしまうチャレンジ精神、どうでしょう(というか好きだから、危険性をあまり意識して



ない気がする・・・)。



 メニューをよく考えるゆとりもなく(よく見ると迷っちゃうから)、「このコースに生ガキ



つけられますよ」、「おっ、じゃあそれにしましょう!」、と、即決。 この判断力を別な



ものにも活かしたい・・・。



   兵庫県室津産&長崎県

    五島列島産の生牡蠣 サイズが違って見えるのは遠近法のせいだけではありません



 サルサ風味のトマトソースもついていますが、レモンを軽く絞るだけで十分!



 すっごく、甘い。 びっくりするほど、甘い。



 その余韻に浸ってたせいで、次に来た<新鮮野菜のバーニャフレッダ>の写真を



撮るのを忘れました・・・バーニャカウダみたいなやつね。 前菜にこういうの出すお店



増えてきました。



   炙り鯛とスモークオイスターのカナッペ



 パンを食べるとおなかがすぐ膨れちゃうんで敬遠したいのですが・・・これは避けようが



なく。 スモークオイスターにはクリームチーズがのっていて、これはこれで面白いお味。



野菜には味がついていなかった。 カナッペと一緒に食べろということか(食べにくい)。



そのまま食べろということか(箸休め的な?)。 まぁ、そのまま食べました。



   牡蠣のバターソテー&焼き牡蠣&カキフライ



 これは前にも食べたことあるけど、やっぱりおいしい。 熱々なところを食べるのが、



またおいしい。 香草焼きなんかは結構ニンニクが効いていたりするのだけれど、



香草のおかげかジューシーなカキのせいか、ガーリックっぽさを感じないで食べられる



ので好印象。 カキフライなんか油断して食べると口の中火傷の危機!



   魚介の小鍋風



 結構おなかいっぱいになってきたところへ、魚介たっぷりの鍋が。 貝のエキスが



たっぷり溶け込んだスープが美味しいのですが冷めるにつれてだんだんしょっぱく



なってきてしまい、ここでこそパンの出番ではないのか!、と考える(しかし食べられるか



どうかわからないので、頼まなかった)。



   牡蠣とスモークサーモンのクリームパスタ



 そしたら次のパスタにバケットがついてきた!



 ち、違うでしょ、組み合わせが・・・パスタとバケット、一緒に来たら炭水化物どっさり



ではないか! 一気におなかの中の空白を隅から隅まで奪い取られる・・・。



 カキもサーモンも好きなんですけどね・・・これは重かった。 美味しいのですが。



 そしてしめくくりに<ライムのシャーベット>が来て、コースは無事終了。



 えむさんは白ワインを飲み、私は最近覚えたノンアルコールカクテル・サラトガクーラー



(ライムジュース+ジンジャーエール)を。 ベーシックなノンアルコールカクテルを覚えて



おけばレストランでも大丈夫かも!、と発見です。



 しかしコースで頼むと途中でダウンしかねないよね・・・次からはアラカルトで行くべき?



 でも、コースは注文が楽なのよねー。



 あたしたちは今後どっちの方向に行くのか、そろそろ考え時かもしれません。


posted by かしこん at 04:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月19日

開かせていただき光栄です/皆川博子



 “Dilated To Meet You”というサブタイトルもついておりますが、もうこのタイトル



だけで<18世紀・イギリス・外科手術・解剖>というキイワードが浮かび上がってくる



ではないですか。 にやにや。 あ、あたしは皆川博子さんの大ファンであります。



 人体解剖で人体の仕組みを読み解こう、と使命に没頭する外科医ダニエルと、その



若き五人の弟子たち。 それだけで十分面白くなりそうなのに、次から次へと死体が



ごろごろと出現・・・。



 おまけに田舎からロンドンに出てきた若き(幼い?)詩人ネイサン・カレンが弟子たちの



二人と仲良くなったことをきっかけに彼も絡んできて・・・ネイサンが体験したロンドンは、



まるで『香水〜ある人殺しの物語』の一部を髣髴とさせる描写もあり、読んでいて、



ついついわくわく。



   おまけにこんな装丁ですし。



 『ルパート王子の暖炉』をはじめとする時代的に正しいトリックや、盲目の治安判事



サー・ジョン・フィールディングが目が見えない故に他の器官が鋭敏で、人が嘘を言って



いるかどうか・この匂いはこの場にふさわしいものなのかどうか、といったポイントから



真実に迫っていくのも実にフェアプレイ。 時代ものでありながら、ミステリの王道。



 さすがです!



 なんだかんだと脇のキャラクターもまた魅力的。 中でも5人の弟子エド、ナイジェル、



クラレンス、ベン、アルときたら・・・まったく年齢がわからない! 少なくとも全員18歳



以上だろう、さすがに(20越えてそうな人もいるし)、と思っていたら<少年>と描写



される人もいたりして・・・個人的に大混乱。 そりゃ、サー・ジョンも困惑するよな〜。



 しかし彼らのどこかあけっぴろげというか、底なしの明るさめいた空気が、死体が



ごろごろ転がるこの物語をまったく陰惨なものにせず、むしろユーモラスで爽快な何か



までも感じさせてしまう。 その反動でしょうか、最後の2ページで泣いてしまいました。



 弟子に慕われるダニエルも、実は思っていたより若いのか? 実のところ弟子たちの



存在感に押されて影が薄くなっていた個所もあるドクター・ダニエル・バートンですが、



彼がもうちょっと研究バカでなければ、まわりにいる人の気持ちをもっと汲んであげて



いれば、と思う部分はあるけれど(本人も最後のほうでそう反省されてますが)、そう



じゃないからこそ弟子たちはダニエルに心酔しているのかもな・・・と考えると非常に



皮肉で、かなしい。



 文庫が出たら、買います!


posted by かしこん at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月18日

スーパー・チューズデイ−正義を売った日/THE IDES OF MARCH



 オープニングから、「選挙って実は、映画の撮影と似てる?」という気持ちにさせ



られる。 演説は台本、入念なリハーサル、そして本番。



 近づくスーパー・チューズデーのために、民主党は大統領選に擁立する党代表を



決めなくてはならない。 有力なのはマイク・モリス知事(ジョージ・クルーニー)で、



主人公のスティーヴン(ライアン・ゴズリング)はモリス陣営の選挙参謀ポール



(フィリップ・シーモア・ホフマン)直属の部下。 有能だ、と言われている。



   スティーヴンは理想のためならば

    手段を選ばない男、として登場。 マイク・モリスの肖像画が効果的に使われます。



 スティーヴンはモリスに大変心酔しているため、前半のジョージ・クルーニーの



かっこよさは半端ではない! それはスティーヴンの理想の具現として描かれている



ためだが、彼が疑念を持ち始めれば、マイク・モリスの姿もまた謎めき、くすんでいく



ことになる。



 理想と現実とは、そういうものなのか?



 ジョージ・クルーニーとライアン・ゴズリング、この二人だけしか意識していなかった



ので、次々現れる豪華キャストには驚きつつもあっけにとられる。 ライバル陣営の



選挙参謀責任者はポール・ジアマッティ。 計算高い上院議員はジェフリー・ライト、



タイムス紙の政治記者にマリサ・トメイ(<負け犬の女神>じゃない役柄、久し振りな



感じ! 彼女の出番をもっと効果的に使ってもよかったかなぁ)。



   そして登場した瞬間から何かやらかしそうな

         インターン、モリー(エヴァン・レイチェル・ウッド)。



 すごいなぁ、ジョージ!(この映画の監督はジョージ・クルーニーであります)。



 しかしこれだけの芸達者をそろえながら、筋立ては意外と古い感じ(スキャンダルの



ネタがそれって!)。 なんでも原作は舞台劇だそうで・・・そう思うと、舞台劇特有の



“舞台っぽさ”がこの映画からはかなり消されていることがわかる。 それは脚本が



がんばったんですね! しかし、この女性の立場のどうしようもなさをもう少しなんとか



してもらえなかったのでしょうか・・・。



 とはいえ、こじんまりとした心理戦が一気に行われ、スティーヴンは否応なく決断を



迫られる。 理想だけを語れるが何もできない男か、目的のためには手段を選ばない



男になるか。 そういう通過儀礼なしには政治の世界でやっていけない、ということに



なれば、誰もが当初の理想を妥協していかざるを得ない・・・となればそれは、選挙と



いうシステム自体の問題ですか?



   仕事に対するひとつの答え(方法論?)を

     見つけたポールは、これまでずっとそのポリシーでやってきました。

     地味なれど、そんな凄みをフィリップ・シーモア・ホフマンが好演!



 モノクロ映画大好きなジョージ・クルーニーらしく、陰影へのこだわりは半端ではない



です。 そのあたりはすごく好きですが、特筆すべきカメラワークやカット割りがあるかと



いうと、微妙。 監督としてのジョージには、もうちょっとがんばってほしいかなぁ。



 が、役者としてのおいしいところを全部ライアン・ゴズリングに持って行かせるあたり、



それはそれで素敵なんですよね・・・。 ひそかな緊張感が、全編に満ちているし。



 邦題は『スーパー・チューズデー』ですが、ほんとのスーパー・チューズデーとは



関係ありません(まだその前哨戦です)。 看板に偽りあり!? まぁ、スティーヴンが



最終的にそれを目指して行く話・序章、といった趣きですが。



 だからタイトルからイメージしてた話とはちょっと違ってたんだけど・・・これはこれで



それなりに面白かったかな〜。



 やっぱりうまい人が揃っていれば、それだけで見ごたえあり。


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2012年04月17日

新たなコージーミステリに手を出します



 コージーってミステリとしてはちょっと弱いよな、と思っておりましたが、



そもそもこれらの作品群の目的は<風光明美な田舎町で繰り広げられる



人間関係>が重視されたもの。 下手すれば犯人のことより、レギュラー



キャラクターのその後のほうが気になったりしてしまう。 音信不通の友人



知人の消息を知るかのように感じてくるのが<コージー・ミステリ>の魅力



なのだよな〜、とあらためて気づきました。



 もっぱら『お菓子探偵ハンナ』シリーズがお気に入りですが、他のにも



どっぷり手を染めてみようか、と思っております。 手始めに、コーンウォール・



シリーズから。



容疑者たちの事情/ジェイニー・ボライソー



 コージーミステリといえばイギリス! ということでコーンウォール地方を舞台に



未亡人となって4年のローズ(画家・写真家)が何故か事件に巻き込まれる・・・と



いうお約束型ミステリー。



   この表紙のタッチも好き。



 ローズは結婚してからコーンウォールに移ってきたいわば<よそ者>だけれど、



仕事仲間や彼女の人柄ゆえに親しくなった人も多くて、古参のみなさまからも一目



置かれるようになっている。 そんな彼女だからもたらされる情報もあり・・・という



わけで素人探偵の誕生であります。



 とはいえ探偵事務所を構えるなどと本格的な方向へ行くことはないのだけれど、



事件に遭遇し、様々な人の想いを間近に見て、夫を亡くした悲しみを乗り越えて



芸術家としてステップアップしていくローズの姿もまた追いかけていくシリーズの



ようです。 これが、シリーズ第一弾。





しっかり者の老女の死/ジェイニー・ボライソー



 引き続き、シリーズ第二弾。 前作から一年たっていない同じ町が舞台。



 ローズが親しくしていたしっかり者の老女ドロシーが突然死亡。 警察は自殺と



断定するが、彼女をよく知っているローズはそんなはずはないと独自に調査を



開始する。



   表紙が同じトーンなのもシリーズとしてわかりやすい。



 狭い町なので登場人物も限られるし、そういう意味での意外性はまったくないのだが、



思わぬところでローズを支えている人たちの思いとか、明らかに脇役だがそれぞれが



それぞれの人生を生きている、とわかる部分がやはり面白い。



 前作でローズに「また恋ができるかも」と思わせた相手が予想外に束縛するタイプ



だったため、むしろ一人でいられる気楽さのほうが自分には大事なのだとローズが



確信するあたりなど、年齢に関係なく<自立>はあるのだと考えさせられますね。



その気持ちが彼女をもっと高いレベルの<芸術家>へと連れていくわけで。



 年齢のわりに若く見えて、着飾ったところもない美人、とローズはモテモテすぎる



キャラですが、そのあたりも今後どのように転ぶのやら。



 現在、6作目まで刊行中とのこと。


posted by かしこん at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月16日

キリング・ショット/CATCH .44



 『ラッキーナンバー7』が意外と面白かったので、ブルース・ウィリスが出る



低予算アクション系映画には(「脚本に惚れこんで出演を快諾」みたいなこと



チラシに書いてあったし)、「意外に面白いかも」という期待をしてしまいます。



 しかし『サロゲート』も微妙だったし、そもそも『フィフス・エレメント』があたしには



ダメだったからな・・・一概に期待に沿うものばかりでもなかったりするわけですが。



   全員、クセ者。



 深夜のダイナーを舞台に起こる発砲事件とその顛末、というこの映画、明らかに



タランティーノ映画の影響丸出し。 そしてアンフェアにはしたくないという親切設計



故なのか、わりと最初のほうで、もうラストの展開がわかってしまう。



 あまりバイオレンス系は得意ではないのではあるが、タランティーノやっぱり凄いな、



と思ったのは登場人物たちの意味のない会話がそれだけ聞いても面白いというか



ちゃんと聞いていられるところ。 この映画では“意味のない会話”がほんとに意味が



なくて、その間ものすごく苦痛だった・・・こいつら早く死んでくれないか、と思ってしまう



ほどに。



 原色を強調するような画面の色合いなどは確かにスタイリッシュだし、音楽も70・



80年代のポップス中心にカントリーからブルーズまでと「いかにもアメリカン」な感じは



面白い(なんとブルース・ウィリスが歌う『リスペクト・ユアセルフ』まで使われる。 歌も



歌ってたのか、ブルースよ)。



 見ていてイライラする女たちは飲み物のストローを飲みながら噛みつぶしており、



こんなことするやつ久し振りに見たぞ!、と驚く(最近、子供でもしないのでは?)。



彼女たちへの教育・指導の足りてなさをそれで表現してるのだとしたらすごいなぁ。



そしてそれがアメリカの現実でもあるのならやばいなぁ。



   で、ブルースはしょぼくれまくりの姿を見せる。



 ちょっといかれた人が似合うフォレスト・ウィテカーはまったくその通りの役柄で、



それはそれで工夫がない・・・なんかもったいない。 しかし、得体のしれない警官



(もしくは保安官)に車を止められ、その人物の言うことを聞くしかないという車内の



人間の不条理と恐怖感は実にスティーヴン・キングっぽかった。



 ブルース・ウィリスとフォレスト・ウィテカーの二人の会話は・・・あまり意味がない



内容だとしても聞かせる力はあるため、そこだけ受け取るパワーが違う。 この感じが



全体的にそこそこ転がっていたら、<カルト的名作>になったかもしれないのに。



 あー、もったいない。


posted by かしこん at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする