2012年02月21日

今日は3冊、と。



 新聞の下の新刊広告を見て、小躍りして本屋へ向かった。



   キング&クイーン/柳広司



 ハードカバー出たときに(しかもジュンク堂に並んでいたのはサイン本だった)、



どうしようか悩んだ本が、もう文庫に!



 チェス小説といえばあたしにとっては『8−エイト−』が白眉であるし、あれ以上の



作品はそう出てこないと思うので過度に期待するつもりはないが、柳広司的世界が



広がってくれればそれで満足である。



   エクソシストとの対話/島村菜津



 かつて『フィレンツェ連続殺人事件』を読んだときから、イタリアのルポなら島村菜津さん



だな!、という気がしていた。 そこに現れたこれ、買わずにいられようか。



 映画『ザ・ライト〜エクソシストの真実』で描かれていたように「悪魔憑き」は精神医学の



ジャンルに近づいている。 「悪魔払い」とは精神科医とはもっと強い絆を築ける(信仰心の



共有が可能な)相手におこなわれる心理学的治療である、というようなことをよりはっきり



言語化していただけるのだと思う。 楽しみ。



   グイン・サーガ・ワールド4



 いきなり始まったかに思えたこのプロジェクト、これで第一弾終了、だそうである。



 買ってはいるのだがどこから手をつけていいのかわからないあたしのような人間は



結構いるようだ・・・未完に終わった物語への多大な思い入れを一体どこにしまうのか、



どこで落とし前をつけるのか。 まるでこのプロジェクトは、『グイン・サーガ』への



“喪の仕事”だったのかもしれないなぁ、と思うようになってきた。



 あたしは受け入れつつあるようだ、この物語にこれまでと同じような続きはないと。



いつかグインたちも忘却の彼方に消えてしまうのかもしれないと。





 さて、本日はTさんにお会いし、気になっていたという『自殺クラブ』をお貸しする。



 年季の入った本であるが、保存状態は悪くない、はずである。 「クリームパイを持った



若い男の話」から是非話の内容に引き込まれていただきたい。



 そして「ある種の少女マンガには高い文学性があるが、少年マンガにはそこまでの



ものはあるのか?」という話をしていたはずなのに、何故かあたしが『王家の紋章』



ストーリーについて熱く語る!ということになり・・・ま、少女マンガでは歴史も学べます、



という話です。 『王家の紋章』にはツッコミもたくさん入るけど、それでも抗いがたい



物語としての魅力があるのは事実なので(とはいえあたしも30巻前後で途絶えて



ますが)、序盤を読む分にはお薦めしたいですね。





 家に帰ってきて、光市母子殺害事件の上告が棄却されたことを知った。



 予想通りではあるが・・・それが言い渡されるのと渡されないのとでは大きく違う。



そしてこの結果のために13年もかかってしまったということに、なんとも言えない



むなしさがたちのぼる。



 それにしても、本村さんはすごい。 過酷な運命に立ち向かわざるをえない人は、



否応なく人間的に成長させられてしまうという事実。 それがかなしい。


posted by かしこん at 03:14| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする