2012年02月04日

ミステリウム/エリック・マコーマック



 実は結構前から読んでいました・・・途中でわけがわからなくなってしばらく放置し、



そしてまた手にとってちょこちょこと読み出し、やっと読み終わる。 実際は読んで



いない期間のほうがはるかに長いのですが、こういう読み方も最近は増えてきている



気がします(そしてそういう場合は何ヶ月か振りで手にとっても、1ページも読めば



それまでの内容をすんなり思い出す)。



 これも、そんな一冊。



   ミステリウム/エリック・マコーマック



 話の内容を説明するのが非常に難しくて・・・なので見返しに載っているあらすじを



そのまま引用します。



 “小さな炭坑町に水文学者を名乗る男がやってくる。 だが、町の薬剤師の



手記には、戦死者の記念碑や墓石がおぞましい形で破壊され、殺人事件が



起こったと書かれていた。 語り手である「私」は、行政官の命により、これらの



事件を取材することを命ぜられるが、その頃、町は正体不明の奇病におかされ、



全面的な報道管制が敷かれ、人々は次々に謎の死をとげていた。 真実を



突き止めようと様々な人物にインタビューをする「私」は、果たしてその真実を



見つけることができるのか・・・。 謎が謎を呼ぶ、不気味な奇想現代文学



ミステリの傑作!”




 ま、確かにそういう話ではありますが・・・これでは内容の1%ぐらいしか伝わらない。



あえて言うならミステリというよりもメタミステリ、更にいうならメタフィクション文学という



べきかも。 だから途中でわけわかんなくなって一回脱落しました。 5部構成なんだけど



第2部だけがやけに長くて(そのかわり、第4部と第5部はたたみかけるように短い)、



そこで何かを見失いかけました。 しかしなんとか第3部に辿り着ければストーリーが



大きく動きます! というかそれまでも大きく動いてたんだけどわかってなかっただけと



いう。 そしてしばらくすると、なんとなく意味不明というか人を食ったような第1部の書き



出しの文がじわじわと効いてきて、あたかも世界が裏返るような感覚が。



 文章そのものは難しいことはなく、だからさらっと読めてしまう感じがするんだけど、



書かれていることにだんだん「えっ?」と思わされ続け、「私」同様読者も立ち位置を



見失う。 この感じ、ジェフリー・フォードの『白い果実』を読んでたときと似ているかも



(話も文体も全然違うのですがね)。



 エリック・マコーマック氏はそういうメタ系文学(マジック・リアリズムとも呼ばれる



らしい)の代表的な人物らしい。 引き続き追いかけようか・・・しかし時間がかかりそう



・・・悩み中。 あ、でもこれは第4部・第5部と辿り着いたらすごく面白かったです。


posted by かしこん at 06:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする