2012年01月22日

出遅れシアター → 懐かしさと今更感



ムーミン谷の彗星



 年末にNHKのBSで放送していたのを録画していた。



 原作は小学校低学年のうちに読んでいたと思うけれど、他のムーミンシリーズも



結構読みましたが、あたしにとってはこれがいちばんで、特別な作品。 昔の講談社



文庫のやつ、大事にとってあります。 ある意味、あたしにとって最初のディザスター



小説だったかも。



   そしてこの映画は、原作の雰囲気をものすごく大事につくってあった。



 いちばん最初に書かれたムーミントロールの物語ということもあり、レギュラー



メンバーのみなさんが初めて出会うところもしっかり描かれる。 ニョロニョロの出番が



少ないのがちょっと不満だけど、スナフキンのかっこよさが表面上のものではないところ



とか、気難しげなジャコウネズミさんを“哲学者”として描くところ、彼をそう表現する



ムーミンパパのマイペース的おおらかさなど、大変心温まる仕上がりです。 切手の



コレクションが命より大事なヘムレンさんも“変人”ではなく、そういう人とみんなが



受け入れているから「困った人だ」とか思わない。 あたしは結構スニフにいらっとする



ことが多いのですが、今回はそんなことはなく。



 だからと言ってお気楽な内容なのかといえばさにあらず、きちんと“終末観”が漂う。



その中でも自分たちのペースを失わないことの大切さと難しさが描かれている。



 実はすごく大人向け?







アンフェア the movie



 わりと最近公開された方じゃなくて、いちばん最初の映画版。



 何を今更・・・なんですが、ちょっと作業をしながら流して見るのに丁度いいかと。



   既に本気で見る気がないという・・・。



 TVドラマ版は大変悲しい展開というか、誰が裏切り者なのか反則ギリギリな感じで



引っ張る力がありましたが、この劇場版はあやしい人が誰なのかモロバレ。 おまけに



どこからつっこんでいいのかわからないくらい無茶苦茶です・・・厳密なリアリティまでも



求める気はないのですが、「そ、それはないでしょう!」と見る側に思わせまくりなのは



手抜きとしか言いようがない。 爆破シーンのCGもしょぼい・・・。



 よく次の映画ができましたね?







つむじ風食堂の夜



 舞台系の好きな役者さんがいっぱい出ておられるので・・・でも映画としては“小品”の



域を出ていない(“佳品”とまでは呼べないなぁ)。 雰囲気重視で止まってる感じ。



 ある北の街に住み、雨を研究している“私”(八嶋智人)は夜の散歩の途中で“つむじ風



食堂”という店を見かけて入ってみる。 その店には様々な人が集い、いつしか常連さん



たちは話し相手になり、“私”はいつもクロケット定食を頼む。



   明らかに宮沢賢治を意識してます。



 列車のボックス席のような食堂の座席配置、“私”のダッフルコートなど登場人物たちの



服装、小道具などレトロな雰囲気全開。 帽子屋・古本屋などもいい感じ。



 が、いかんせん中心になる物語がないので小話の積み重ねみたいになってしまい・・・



多分小説では面白いのでしょうが映画的な工夫が足りないように感じてしまいました。



降りしきる雪と函館のノスタルジックな風景は素敵ですが。



 いちばんおいしいのがいちばん出番の少ない生瀬勝久だという、主役の八嶋さんに



とっては非常に残念なことに・・・。


posted by かしこん at 05:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする