2012年01月11日

お久し振りの



 仕事場の本好き仲間・えすさんから本を貸していただく。



 わーい、人から本を借りるってなんか久し振り!



   秘密‐TOP SECRET‐/清水玲子

    ひとまず3巻まで。 あたしからは『数寄です!』をお貸ししました。



 第一話というか序章のあまりの完成度が高いので、てっきり「誰しもが持っている



墓場まで持っていきたい秘密」がテーマの連作短編なのかと思っていましたら・・・



第二話から登場の“第九”(警視庁の特殊班、死者の脳をスキャンし、生前の映像を



再構築させて捜査に当たる)の話に・・・序章は“脳を捜査に使う”というきっかけに



なった事件っていう扱いだったのか! 序章に出てきた美少年と次からの主役・



薪さんがそっくりなので関係があるのかと勘繰ったのだが・・・そうだった、この



マンガ家さんは美少年の顔の描き分けができない人だったのだ!!(最近読んで



なかったから忘れてた・・・



 新人捜査官として第九に入ってきた青木くんがこれまた天然のおバカさんで・・・



ジャックよりもへっぴり腰とはどういうことだ!、である。 今後成長するのか・・・。



 薪さんと青木くんの関係は同じ作者の別作品に登場するエレナとジャックを思い



起こさせるけれど、今回は同性なので、『相棒』的切磋琢磨を期待したい。



 題材の多くは、猟奇殺人事件ですけどね。





   弁護側の証人/小泉喜美子

      集英社文庫・・・文庫でももっと装丁には力を入れて!



 これは復刻されてわりとすぐに買っていた。 日本のミステリ史上伝説の作品の



ひとつだから。 で、読み始めたら独特の雰囲気というか空気感に圧倒され・・・、



「これ、すぐに読み終わったんじゃもったいないぞ!」と半分くらいで読むのをやめて



積読本に入れてしまった。 最近それが出てきたので、さすがに読んでしまおうか、



と思った次第。 薄い本なので、一気読みが可能なところが危険です。



 小泉喜美子さんはあたしの中では『時の娘』などの翻訳家ですが・・・オリジナルも



書かれているんですねぇ。 なんか波瀾万丈な人生を送られた方のようです。



 実のところ、序章でネタ割れしています。 しかし、そんなことはどうでもいい!



 だって最初に本が出たのは1963年ですもの、アイディアはあとから使われて



今では新鮮味がなく感じられるのは仕方ない。 だが、唯一無二のこの雰囲気が



素晴らしいわけです。 大金持ちが財産目当てに殺されるという、あたかも英国の



古典的な推理小説を翻訳したかのような味わい、しかし舞台はあくまで日本。



 クリスティの『検察側の証人』のオマージュであるかのようなタイトルながら、



普通に裁判を考えたら弁護側の証人として出廷するはずのない人が出廷する、と



いう驚き(これは大ネタとは関係ありません)こそ、裁判員制度が導入された現在の



日本人は気づくべき!



 最後は、かつて男を愛した女と、今恋をしている女を対比しながらも二人とも全く



後悔していないところに、女の強さを感じてしまうのでした。


posted by かしこん at 03:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする