2012年01月02日

読みました

 気づけば年末年始休みが半分以上過ぎてしまっている・・・。
 何故休みはこんなに早く時間が過ぎるのだろう。 何もしていないのに。
 ただあたしがダラダラしすぎなんですが、ダラダラするの好きなのです。 こういう時間がないとやってられません。
 しかし一応、読みかけの本を読んだ・・・。

シンドロームE/フランク・ティリエ
 この映画は、失明させる!、というショッキングなコピー。 でもそうなったのは冒頭の一人だけだった・・・個人の深層心理に直接働きかけるので見た人によってショックの出方が違う、という話だった・・・なんか微妙。

  シンドロームE−1.jpgシンドロームE−2.jpg 表紙はこんなに怖いのに。
 事実を知っている人が順番に出てきて、中途半端な内容を口にしただけでタイミングよく殺されていく・・・という流れがミステリとしては致命的で、まぁ、スリラーってこんなもんか、みたいな気持ちになってしまうのがつらい。
 かなりブラックなことに踏み込んでいるのだが、MKウルトラとか結構他の作品にも使われている小ネタ(?)も多いので新鮮味がない(『心理学的にありえない』にも使われてたし)。 まぁ、これは日本で出版するもしくはあたしが読むタイミングの問題ですが。
 でもフランスのこういう作品って読む機会がないから、そのへんは新鮮です。
 エピローグなんて海外ドラマのシーズン終わり並みのクリフハンガーで・・・常にシリーズ化(というか次の話もありますよ、的な)想定? それにしてもこの作者、登場人物に対して情け容赦ないぜ。

犯罪/フェルディナント・フォン・シーラッハ
 ドイツの新人によるベストセラー、数々の文学賞を受賞!、と話題になっていたのでもっと重厚なやつかと思っていて・・・意外に本が薄くてびっくり! しかも中身は連作短編集だった・・・思いこみ激しすぎ、あたし。

  犯罪シーラッハ.jpg が、内容、ぎっしり。
 なんというか、“シリアスな小話”という感じ。
 ある犯罪について、その事件にかかわることになった弁護士の「私」が時間軸を整理して物語るという内容なのですが、「私」の出てくるタイミングがそれぞれ違っているので語り手の姿は驚くほど見えない。 客観的な描写が淡々としたイメージをつくりあげ、残酷な事件もちょっといい話も同じ温度に感じてしまい、だからちょっとユーモアもあってまとまり具合も“小話”っぽい。 でもはっきりオチがあるわけではないので行間が広いというか、ある意味文学的です。
 しかし、おもしろい・・・。
 一編一編が短いこともあり、読めば読むほどスピードアップ。
 ひとつ読み終わるたびに、はぁー、とため息。 犯罪って、人間って、と考える。
 ドイツの刑法や裁判についてなじみが薄いので「そうなんだ」と思うこともあり、フランス以上にドイツも移民が多いということにも驚く。 外国ってわからないこと多いなぁ、いや、日本のこともよくわかってないけどさ。
 文庫になったら買うかも。 作者は第二作も出しているそうなので、続きにも期待できるな。

ラベル:海外ミステリ
posted by かしこん at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする