2011年10月16日

のどの弱いあたし 2



 今回クリニックから処方された薬は4種類。



 朝昼晩・食後1日3回は、



   ロキソマリン(ロキソニンの後発薬)60mg

    ※熱を下げ、のどの炎症を抑える。 副作用が少なめなので鎮痛剤としても

     広く使用されている。

   ナウゼリン10mg

    ※吐き気の改善。 あたしが「咳が出るとき吐きそうになります」と言ったから

     であろう。 この二つはそんなに眠くならない。



 そして朝晩・1日2回は、



   クラリス200mg

    ※マクロライド系抗生物質。 これを飲むんでしばらくすると熱がいささか上がり、

     あたしは眠くなる(で、小一時間ほど寝てしまう)。 細菌と戦ってくれているので

     あろう。 2回のんだら咳にタンがからむようになった。 細菌の死骸?



   アレグラ60mg

    ※第二世代抗ヒスタミン薬。 要はアレルギー疾患の治療薬だが、細菌が暴れて

     こっちの身体に悪影響を及ぼさないように予防措置ということかしら?



 意識して寝ようとすると眠れないけれど、気づかないうちに寝ちゃってる、ってのは



気持ちがいいもんですなぁ。 ただうっかりすると床にごろ寝という危険性があるので



毛布やらは準備しておきますが(それで冷えて悪化したら意味ない)。 とはいえお風呂



上がりで髪の毛を十分乾かさないままうっかり寝てしまうのも危険です。



 今日はほとんどしゃべらず、今日あったちょっとの仕事も前日の内にもしあたしが



いなくても進むように段取り組んでおいたので、もういいやと休んだ(だって声が出ない



もの・・・。 しかも朝の薬をのんでちょっと寝ちゃってて、急いで行けば間に合ったん



だけど汗びっしょりだったからシャワー浴びてもう一度寝なおしたかったのだ)。



 やはり、休養、必要ですねぇ。



 合間合間にヴィックスドロップをなめて、のどの痛みはだいぶ楽になってきた(とはいえ



炭酸飲料などを飲むとのどがひりひりする。 まだまだです)。 


posted by かしこん at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月15日

のどの弱いあたし



 昨日、朝目覚めたら強烈なのどの痛みが。



 これはやばいぞ・・・とその日一日、ヴィックスドロップをなめ続け、首にタオルを



巻いて寝た。



 そして今朝・・・声が出ません。



 そのくせ、熱がないのが腹立たしい(とはいえあたしの平熱は35℃台のため、



36.08℃ → 36.68℃と微妙にじわじわと上がっている感じがしないでもない)。



 こりゃ病院行くしかないぞ、といつもの耳鼻咽喉科へ。



 「こんにちは〜」という挨拶の声でもう異変を感じ取るドクター。



 そしてあたしは昨日の朝から急にのどが痛み出し、ヴィックスドロップで一日過ごしたが



痛みはひかず、今朝は声が出なかった(その後、うがいやあたたかい飲み物・食べ物



などをとり声が出るようになったが、枯れています)。 昼ぐらいから咳が出るようになり、



一度の咳は2・3回だがなんだか吐き気がする感じ。 2時ぐらいからは鼻水も出るように



なった。 あ、鼻水は透明です、などと時系列に沿って経過報告。



 海外医療ドラマを見ている影響が出ています・・・。



 ドクターはそれにいちいち頷いて聞き、合いの手も入れる。



 で、診察。 口の中を見た瞬間、「あー、これはやっちゃってるねぇ」とのお言葉。



 ガーゼのようなもので舌をくるまれて引っ張られ、「はい、えーって声出して言って〜」



と言われるが、こっちは吐きそうなんですけど(実際はくわけではないが、ぐえっとなる



じゃないですか。 それを抑えるのは結構大変)。



 「うーん、のどの相当奥まで炎症が出てるね。 耳と鼻は大丈夫、リンパも今回は



やられてないけど、こののどはちょっと長くかかるかもしれんよ」



 他の診察をした上で、そのような結論に。 痛みを感じたときはもう手遅れでしたか。



 「でもなんで熱が出ないのかなぁ。 普通ならもっと上がってるはずだけど」



 あたしの低体温を知っているはずなのに首をひねるドクターだった。



 それでも仕事では喋り続けなくてはならず、やはりヴィックスドロップは手放せず。



枯れた声はとりあえずどうしようもない。 とりあえず病院で鼻とのどの吸入をし、



抗生物質など4種の薬をもらって一回目を飲んで、多少楽になる。 薬を飲んだ後は



一時的に熱があがり、「お、身体の中で戦ってる!」という妙な実感があり。



 明日もちょっと仕事あり・・・早く寝たらいいのだが、例によってこんな時間です。


posted by かしこん at 04:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 体調 好不調の波 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月14日

世界侵略:ロサンゼルス決戦/BATTLE:LOS ANGELES



 エイリアン侵略ものかと思ったら、実はPOV手法のモキュメンタリータッチでした。



カメラの手ぶれがすごくて(勿論それは効果なんだけど)、最初の段階で画面酔い



しそうになったあたしだった。



 世界各地で突然の流星雨が観測される。 除隊を決意した二曹(アーロン・エッカート)、



結婚を控えた人、エリートだが実戦経験なしの部隊長、などなど、点描で描かれる



軍人さんたちがひとつのチームとなり、警察署に置き去りの民間人の救出という任務を



果たすために動き出すのだが・・・という話。



   民間人を見つけ出すけど、ここまでもかなり大変だった。



 軍人さんたちの視点で映画は動くので、流星雨の正体は実はエイリアンの攻撃部隊で



とりあえず地球を襲いに来たらしいとはわかっても全体像はわからず。 突然現れる謎の



生命体に攻撃される恐怖がリアルに表現されております。



 で、このリアルさに『ハートロッカー』に通じるものを感じたんですよね・・・つまり、最初に



攻撃してきたのはあっち、しかも相手は地球人ではない、だからいくら攻撃しようとも



やっつけようとも人間としての良心は痛まない。 国(地球)を守るためなら手段は選ば



ない! 最後まで戦う! ・・・まるで、911後のアメリカの軍事作戦すべてを肯定させる



ための国威高揚映画のように思えてしまったのです。



   それはアメリカ版ポスターの公開日のせいであろうか・・・。



 そう思っちゃったらすごく居心地が悪くて、『スカイライン−征服ー』みたいなおバカ



映画の様相を呈していないからこそ余計にたちが悪いのです。 3Dにしないのも、



臨場感をよりリアルに観客に届けたいがためとも感じる(そう思うと、3D映画ってなん



なんでしょう?)。



 民間人を救出するために海兵隊員は身体を張る。 それをそばで見ていれば、自然と



一般人も自分から銃をとるようになる。 そして怯えて悲しむ子供にも「君も海兵隊の



一員だ! へこたれないで頑張ってくれ!」みたいなメッセージが。



   アメリカはどこに向かおうとしているのか?



 アーロン・エッカートは挫折を抱え込み切れなくなって辞める寸前の軍人を好演してる



し、またもこんな役ですかのミシェル・ロドリゲスはやはりかっこいいし、民間人ながら



息子を守ろうと奔走する父親をマーク・ラファロに似ている(というか、ぱっと見あたしが



間違う)マイケル・ペーニャさんとそれぞれいい味を出しているのだが・・・それ故に、



なんだかつらさ倍増的な(そしてエンディングで実はNe-Yoも出てることを知った・・・



どの役だ? あれか?)。



 なのでこの次に控える『キャプテン・アメリカ』にもつい色眼鏡を向けてしまう・・・。



 アメリカがこうなら、日本はどうなんでしょうか。



 なんかいろいろ考えてしまう映画でした、しかもよくない方向に。


posted by かしこん at 03:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月13日

そろそろ次の手帳を探す時期



 気づけば10月に入っている。 来年の手帳を探さねば・・・と昨年タンタンの



リフィルを見つけたLOFT神戸店に行けば、どこにもない・・・。 えっ!、12月に



映画公開だからタンタングッズが多少なりともあふれているかと?! 大誤算!



 しかし一冊ものでピーナッツシリーズにもピンと来るものがなく・・・とりあえず、



リフィルはピーナッツを購入。 ものさし付きビニールポケットやシールなどおまけが



充実していたからです。



 で、実は仕事の種類が変わり、時間的なスケジュール管理が必要かなーと感じて



きていたので、一冊もの手帳売り場をぐるぐる回りながら役立ちそうなものを探した。



 すると、<バーティカルタイプ>(バーチカルタイプ、と書いてあるものもあり)が



気になった。



  



 例えばこんな感じ。 一日が縦に24時間で刻まれている。



 いろいろ探すけど圧倒的に月曜始まりのものが多い。 あたしはあまりこだわらない



ので日曜始まりじゃなくても全然構いませんが、中には土日を簡略化させているものも。



   土日の書くとこ少ない!



 仕事もですが、あたしは一日に映画を何本もはしごすることが多いので、それを書き



込むのも楽しいかなぁと思って(違う映画館の場合は移動時間も考えねばならんし)。



 なので一週間7日間が均等のタイプで、マンスリーブロックも付いているやつ、手頃な



お値段でそこそこシックかつかわいいヤツ、ということで、40分ぐらいかけて決めました。



   脇のカラーテープがかわいかったのよ。



 ただ、保護のためにビニールカバーがしてあって、それはそれで便利なんですが



カバンの中で他のつるつるする物とこすれると変にくっついたりするのよね。 だから



あたしは手持ちのメンディングテープから並んだタイルを模した青系のやつを上下の



横に貼ってみた。 なんとなくそれだけで滑り感が減る気がするのがうれしい。



 これで同じものを持ってる人はいなくなるしね。



 バーティカルタイプ、とりあえず一年使ってみて、使い心地を試します。


posted by かしこん at 03:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月12日

人生、ここにあり!/SI PUO FARE



 原題の意味は“やればできるさ”。



 イタリア映画がなんか楽しいのは、あたしがイタリア語会話をほんのちょっとかじった



からだけではない。 やかましいほどに音楽が流れ、登場人物は弾丸トークだが、その



根底には“人生を楽しむ”というイタリア人の哲学?が息づいているからだ。



 そんなことを考えさせられました。



   未来は自分で照らすのさ



 1983年のミラノにて。 組合運動に行き詰った(というか周囲とうまくやれなくなった)



ネッロ(クラウディオ・ビジオ)は<生活協同組合18>に移動させられる。 が、そこは



1978年に施行された<バザーリア法>のために精神病院が廃止され、行き場の



なくなった精神疾患患者が集まったところだった。



 しかし“切手を貼る”・“手紙に封をする”などの軽作業がなんとかできる(とみなされて



いる)彼らは精神疾患者とはいえ比較的軽症なほう。 意思疎通ができるとわかった



ネッロは生来の勤労精神がメキメキと働き、彼らにお飾りではない仕事−きちんと



稼ぎの出る仕事をさせようと目論むのであった。



 ある意味キャラの立った登場人物たちは人数は多いけれど誰もが印象的でイメージも



誰ともかぶらない。 それはとても素晴らしいことで、ついつい誰が自分の好きな役者の



タイプかを探してしまう(多分、実際の患者を参考にした役づくりなんだろうが、やりすぎの



感じがないのがまた素晴らしいわけで)。



   パンくずを規則正しく並べずにはいられない人たちには

   木でモザイクを。 締め切り守らねばが強迫観念になる人にはマネージャーを。

   これぞ適材適所。



 試行錯誤の末、モザイク木工がいちばん彼らの個性を活かせる上にお金になるという



ことで組合活動は順調になり、薬も減って体調も順調、普通の人並みの給料を手にした



彼らはいろいろと欲求が膨らみ・・・。 精神病における“作業療法”の効力って1983年



段階では認識されていなかったんだろうか?、と不思議に思う(日本では<森田療法>と



いう薔薇の栽培作業をするやつが以前からあったような・・・)。



 ふと思うのは、精神疾患と判断された人と、いわゆる健常者との境目とはなんなのか、と



いうことだった。 誰かを守るためとはいえ乱暴な内容の言葉を、本人が聞いてショックを



受けてしまうのは誰だってそうではないのか。 聞き流すことができれば健常者なのか?



自分が否定されてしまったと感じることは異常なのか?



   “仕事”を得ることでこんなにも人は輝くのか。



 勿論、引くべきラインはある。 けれどこの映画に出てくる組合員たちはちょっとズレては



いるが“個性”とくくれる人々ばかり(乱暴な人もいるが、それも理由があって思わず手が



出てしまうという感じ)。 そういう人ばかり描いてるからだろと言われたらおしまいなの



だが、診断されてないだけで異常者は市井の中にもたくさんいることを考えれば何が



明確な区別なのかわからないのである。 なお、劇中では組合運動を推進する人々は



左翼と呼ばれていましたが・・・左翼も悪いことばかりではないのね、と思ったり(理想は



わかるんだけどさ・・・しかし今の日本では左翼のイメージはダダ下がりである)。



 勿論、いいことばかり起こるわけではない。 悲劇もある。 けれども、それでも生きて



いこうと、仕事を続けていこうとする姿は自ら選びとったたくましさである。



 折しも日本ではバブル期。 ネッロの恋人がエンポリオ・アルマーニで働いていると



いう設定だったので顧客に日本人がいたりして(演じてる役者は日本人かどうかわから



なかった、あまりにステレオタイプな感じだったもんで)。 言われてみればヨーロッパの



ブランドが本格的に日本に上陸をしてきた時代で、バス停にかかってる広告などにも



時代を感じました。 そう思うとブランドファッション市場って日本ではそう歴史は長く



ないのね〜。



 うーん、日本では長期入院用の精神病院の撤廃など可能だろうか。 そう考えると



ラテン系のおおらかさというものがものすごく懐深く感じられる(実際、実話が元だそうで



ある)。 へヴィーな実話をコメディに仕上げるのもまたしかり。



 笑って、そして涙が止まらなかったり。



 やはり人生肯定派のイタリア映画、素敵だ。


posted by かしこん at 03:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月11日

忘れられた花園/ケイト・モートン



 東京創元社が大プッシュしてたので、読んでみた。 タイトルからもバーネットの



『ひみつの花園』を連想させるではないですか(実際は『秘密の花園』なのでしょうが、



あたしが最初に読んだのはそういうタイトルだったのです)。 ゴシックロマンかなぁ、



と思って。



 1913年、ロンドンからの船がオーストラリアの港に到着した。 乗客が去った後、



一人の少女が取り残された。 自分のことを何も覚えていない少女は港湾職員夫妻に



引き取られ、ネルと名付けられて過去のことはすべて忘れて育てられるが21歳の



誕生日に父親から真実を告げられる。 そのとき持っていたトランクの中には身の回りの



品と一冊のおとぎ話の本。



   こういうテーマのある装丁も好き。

       一冊600ページ越えなので上下巻も許します。



 2005年、ネルの孫のカサンドラは祖母を看取り、自分にイギリス・コーンウォールの



コテージが遺産として譲られることを知る。 何故祖母はイギリスの不動産など持って



いたのか。 カサンドラはネルの過去を追い、ネル自身が探し求めた自分の過去を



追体験する・・・というような話。 これに、おとぎ話の作者イライザ・メイクピースの生きた



時間1900年前後の時代が絡み、100年以上にわたる物語がタペストリー状に展開して



いくのです。



 ミステリを期待すると、正直ちょっと肩すかし。



 でも『ひみつの花園』や『嵐が丘』、『オリバー・ツイスト』などなどの作品群の雰囲気が



漂い、程よいゴシックロマンが楽しめます。



 しかし作者ケイト・モートンはオーストラリア人だそうで、以前に別の人の作品だけど



オーストラリア人作者による『古書の来歴』を読んだときにも感じたんだけど、結構



大雑把というか、「えっ、それちょっと無茶だろ!」な描写がみられる・・・オーストラリア



大陸に育つが故のおおらかな国民性ですか?(そのあたり、訳者あとがきにも書かれて



いて大爆笑であった)



 が、なにより特筆すべきは翻訳がいいこと! あたかも日本人作家が書いたかの



ような自然な文体が素晴らしい。 装丁もシックだし、中身も語り手によって活字を



変えたりするといった工夫が素敵。 内容が一部あれなので子供には薦めにくいが、



でも小学校高学年ならば十分読めるし、もしかしたら自分の趣味嗜好を変える作品に



なるかもしれない。 三つ子の魂百まで、です。


posted by かしこん at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日

ネコの飲み水はどこで調達?

 誰かが水をまいたあとなのか、ちょっとした水たまりにひとやすみ中のネコと会う。

  水飲みネコ1.JPG 一心不乱に水を飲む。

 そう言われてみれば・・・ノラネコたちはどこで水を飲むのだろうか。 そう都合よくいつも蛇口が緩んでいる水道や噴水があるわけじゃないだろうし。 エサ自体は誰かがあげていることもあるけど、水を置いているのはあまり見たことがない。
 神戸市内は日常的に雨が降るわけじゃないからな・・・夏も終われば打ち水をする人もいなくなる。 ちょっと行けば川はあるけど、ネコのテリトリーからして“近い”かどうかはわからない。
 まぁそれは、「街路樹には誰が水をやっているのだろうか」の問いに近いかも。

  水飲みネコ2.JPG あたしに気づくと、すたすたと離れた。

 いえ、邪魔をする気はないんですよ、ただ通り道だっただけで・・・。
 ほんとはまっすぐ通るつもりだったが、未練ありげにこっちを見るので水たまりにできるだけ近づかないようにして道を曲がった。
 ゆっくり、心ゆくまでお水を飲んでください。

ラベル:ノラネコ
posted by かしこん at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月09日

サンクタム/SANCTUM



 水中洞窟、大好きです!(だからって自分では行きませんが。 昔、メキシコに



ある世界一の水中洞窟を撮ったドキュメンタリーを見て、あまりの美しさにやられ



てしまったのです)



 だからこの映画も楽しみにしていたんだけど、地震のため公開延期。 やっと



公開されましたが・・・「これ、公開中止でもおかしくないのでは?」と大変洒落に



ならない描写になっております。



   世界には、まだ人間が行っては

             ならない場所がある。 そこは、聖域―。

     だったら行かなきゃいいのにな、とあたしは思うのだが。



 世界的な冒険家フランク(リチャード・ロクスバーグ)が挑むのは南太平洋に浮かぶ



島にある巨大な洞窟。 海につながる道があるはずなのだが誰も見つけたことがなく、



それを見つけるのがフランクの目的だった。 そこにからむ金にあかせた道楽者の



冒険家カール(ヨアン・グリフィス)、エベレストで知り合ってカールが結婚を望んでいる



ヴィクトリア(アリス・パーキンソン)、そして冒険家の父親に対して複雑な感情を抱き



ながら不本意的に手伝っている息子ジョシュ(リース・ウェイクフィールド)などなどの



人間関係が見どころ、なのか?、という感じ。 一応、<父と息子の和解>のような



ものも隠しテーマになってますが。



 ジェームズ・キャメロンが製作総指揮ということもあり、3D映画としてはかなりの



高水準なのでしょう(それを見越して前方の席をとりました)。 自分自身が水中洞窟を



進んでいる、というほどではないにしろそれに近い感覚が得られたのはよかったけれど、



それは映画のせいぜい前半まで。 そのあとは「3Dじゃなくてもいいんじゃない?」と



いう感じに・・・残念です。



   青はきれいなんですけどね。



 謎の水路を探し出そうという矢先、島に巨大サイクロンが襲来。 雨量が急激に



増したことで洞窟内にも水が浸入、ほとんど鉄砲水の勢いで内部の人や設備を押し



流す。 脱出するためには新たな道を探すしかない。 生き残るための、地底から



出るための決死のサバイバルが始まる・・・なわけですが。



 なんというか・・・ほんとの覚悟がないやつは“冒険”には手を出すな!、という



ものすごい教訓話になっていると思う・・・(実際、この話は実話にインスパイアされた



ものだそうなので・・・)。



   否応なく、一人ずつ減っていきますよ。



 大富豪役のヨアン・グリフィス、せっかく『アメイジング・グレイス』でいいイメージの



俳優さんなのにこんなのにしかもこんな役で出るなんて・・・かなしい。



 ヴィクトリア役の人もどこかで見たことある人のような気がするんだけど・・・しかし



この役もひどい。 「死んだ人のウェットスーツを着るぐらいなら低体温症になったほうが



ましよ!」と言い放っておきながら実際低体温症になってくると「あのウェットスーツ着て



おけばよかった」と言いだし、「早く渡るんだ!」とまわりに言われれば「手がかじかんで



動かないのよ! 置いていく気!」と逆切れ。 それで本人は山に登るとき同行者が



死んだらその場に残して自分は先に行く、というのだから・・・。



 まぁ、こういう映画にありがちですよね、「死ぬのは自業自得」みたいな描かれ方。



 なんだかな〜、と思ってしまいます。 なのに何故見に行くのかといわれたら、それも



また困ってしまうのですが。


posted by かしこん at 06:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月08日

晩鐘?



 「ずいぶん寒くなりましたね〜」が合言葉のようになっている今日此頃。



 しかしすみません、あたしにはまだ暑い・・・。



 いや、朝晩はまぁまぁいいですよ。 それを普通と思っちゃうと昼間がまだ暑いのです。



でも、もう秋なんだよなぁ〜。



   しかし空を見上げれば・・・



 なんだか、秋も終わりのような気配が・・・もはや晩鐘?



 どうも秋を楽しめない。 そしていつしか初秋に突入し、またそのまま春に



なっちゃうんだろうなぁ。 季節感は、難しいです。


posted by かしこん at 05:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月07日

ゴーストライター/THE GHOST WRITER



 最近ユアン・マクレガーのうまさに気づいたので、見ます。 ロマン・ポランスキーの



新作でもあるし。



 ゴーストライターを生業としている男(ユアン・マクレガー)はある日、エージェントから



元イギリス首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)回顧録を書くよう言われる。



 出版社との面接にも合格し、締め切りが近いからと追い立てられるようにラングのいる



アメリカ東部の島へ行かされるが、実は回顧録をまとめていた前任者は奇妙な死を



遂げているとわかり、そしてラングが首相時代にテロリストの不当な拷問に関与したと



いう話がマスコミに流れる。



   知りすぎた、男(ゴースト)―。



 序盤から“何かありげ”な雰囲気が全開。 しかし同じく何かが起こりそうな気配に



満ちていたにもかかわらず何も起こらなかったスタンリー・キューブリックの『アイズ・



ワイド・シャット』に比べれば、ちゃんと何かが起こります。 音楽もすごくよい!



格調高く、なおかつサスペンスフル!



 「ユアンって実はハンサムなのね〜」とよろこんだあたしだったが、本作のユアンには



その片鱗がなし。 なんというか・・・ベン・アフレックのようなくたびれ具合とでも申しま



しょうか、“機知に富んだ”とか“俊敏である”というような単語が似合わない。 そういう



役なんだからやはり彼はうまいということなんでしょうが、謎に踏み込んでいくたびに



「やめとけって! 絶対手に負えなくなるから!」と言いたくなってしまう(別に母性本能が



刺激されているわけではない。 彼はいざというときにへまをするタイプの人間なのだ)。



 また映画自体もそのことを十二分に利用し、「その先が重要だろう!」というところで



暗転させて別のシーンにつなぐ(その次のシーンで気になったことは間接的に説明



されるのだが、観客としては細かなフラストレーションがたまります)。 直接明らかに



しない彼に対してもイライラに似たものが。



 ラングの滞在する土地はアメリカという設定だけど、いったいどこ?、と聞きたいほどに



鈍色の空と同色の海、荒涼とした砂浜が広がる。 雨が多いのもまた素敵。 あたしは



好きな風景ですが、これが彼の運命を示す色なのかなぁと思うと余計にやめておけと



考えてしまうわけです(そしてポランスキー監督はアメリカ入国禁止なはず−というか



入国したら捕まる。 マジでロケ地はどこですか?)。



   風景が見えるのは窓が巨大だから。

       なんとなく、アンドリュー・ワイエスの世界にも通じる光景。



 で、サスペンスなのかといえばさにあらず、意外にコメディ要素があって笑えたり、



サスペンスとしては謎解きへの情熱が足りないのだ!(それは彼の責任)だし、そうかと



思えば突然スリラーになる。 ある意味、サービス満点?



 ちょっと中盤以降中だるみを感じますが、なんとトム・ウィルキンソンが登場してから



俄然盛り上がる!(あたしがトム・ウィルキンソンのことを好きだからだろうか・・・)



 それでもまたしてもゴーストライターくんに振り回されますが(というか彼自身が振り



回されてるんですけどね)・・・まぁ振り回されてるということは、観客としてがっちり映画の



世界に入ってしまったということでしょうか。 でもそれも、好きな(そして演技のうまい)



キャストがいるおかげ。



 それで元イギリス首相なの?、というピアース・ブロスナンの軽さ、アダムの秘書は



サマンサ姉さんことキム・キャトレルだし、アダムの妻(オリヴィア・ウィリアムス)もうまい。



 ダークな色彩で最後まで貫き通す、ある意味必然なラストシーンもなんとも言えません。



   なんというか・・・つくづくそういう世界だとしか。



 しかしイギリスも実は反米姿勢をしっかり持ってるのね、ということも考えさせられる



のでした。 この映画、実はブラック・コメディだったのか?



 ポランスキー、ただ者じゃないな〜、と再確認。



 エンドロールで、ユアンの役名がThe Ghostであるとわかる。



 そういえば名前出なかった!


posted by かしこん at 04:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月06日

エッセンシャル・キリング/ESSENTIAL KILLING



 ポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督の新作、と聞けば「見たいなぁ」と



思うわけです。 前作『アンナと過ごした4日間』に度肝抜かれたもので。 



 でもヴィンセント・ギャロはそれほど好きというわけでもないが・・・ま、いいや。



   逃げろ! 逃げろ!! どこまでも!



 カンパニーマークなしで、いきなりのオープニング。 『127時間』の舞台になった



場所のような渓谷で、風が砂塵を巻き上げるその映像で心をわしづかみにされる。



 あぁ、そうだ、この人の作品はすべてのカットが絵画のような美しさなのだった!



 今回知りましたが、しばらく映画監督を休んでいる間、スコリモフスキ氏は画家と



しても活動していたらしい・・・納得。



 アメリカ軍が無線では「これは秘密作戦である!」と緊張感を醸し出しているのに



対して、現場の人々はどこか気分が緩みがち。 ほんとに捕まえるべき人間がいるの



かよ、という疑いと緊張慣れしてしまった人物の弛緩。 だが、ある人物が隠れていた。



逃げるためにロケットランチャーを発射、米軍兵士を何名も結果的に殺してしまった彼



(ヴィンセント・ギャロ)は捕まり、拷問にかけられる。 別の場所への移送途中の事故で



逃亡のチャンスを得た彼は逃げる・とにかく逃げる。 そしてアメリカ軍は、追う。



 それだけの話といえばそれだけの話なのですが・・・説明を最小限に削り込んでいる



ためわからないことが非常に多い。 アメリカ軍側は彼を完全にテロリストとみなして



対応しているが、実際にその通りなのかの確証はない。 彼が自爆テロを容認する



イスラム過激派の演説を聞いているシーンは回想で出てくるが、彼がその作戦に



参加しているのかただ話を聞いているだけなのかわからない。 むしろ序盤の拷問



(顔にタオルを張り付けてその上から水をどんどん注ぎ込むやり方。 『エクスペン



ダブルス』で効率的な方法で最近の主流と紹介されていたけれど、ほんとらしい・・・)が



彼の生存本能へのスイッチを入れてしまったような気がした。



 手段は問わない、とにかく生き残るのだ、という。



   逃げろ!の本能の声に従い、次第に彼の手は血塗られる。



 雪が降り、白一面の世界になった逃亡先は寒さと食糧不足と、もしかしたら神経に



作用する“どこまでも続く白い光景”が彼をさいなむ。



 はっきりって彼にはもう理性的な判断ができる力も余裕も残っていない。 雪が降り



積もっているのにある木にだけ実が残ったままってことは・・・それは毒ってこと(だから



鳥も動物も食べない)のに、彼はむしゃむしゃと食べてしまう。 そして予測通り幻覚を



見始める(このあたり説明がまったくないので、わからない人には意味不明なシーン



だったと思う。 いきなりホラーになったような)。 まぁその前から、追われている恐怖心・



飢えや乾きも相まってばしばしと人を殺してしまう彼だけれど、本能でしか動いていない



彼にヒューマニズムを説くのは非常に酷に思えてくる。 観客は「そこは殺す必要ないん



じゃないの」と思っても彼にはそれがわからない。 しかし尋常ではない行動をとって



しまって、さすがの彼も「自分はいったい何をしているのか」と気づく。 人間性もほんの



少しだけど本能に組み込まれているのかしら。



 見ていて彼に感情移入できるわけではないんだが・・・(なにせ彼の背景がわから



ないし、一言もしゃべらないから彼の人となりもわからない)、なにしろ追う側もひどい



んで観客はどこを追っていいかわからない。 それ故に非常に長く感じますが、ふと



時計を見ると驚くべき時間が過ぎていることがわかる。 彼の閉塞感をこっちも体験



してしまっていたのだった。 多分、そのあたり監督の計算通りでしょう。



 ある民家に辿り着くと、そこには耳の聞こえない女性(このへんの解釈は『アンナと



過ごした4日間』にいささか似ていなくもない)。 傷の手当てを受けて、翌朝出ていく男。



 それだけの映画といってはそれまでですが・・・“カットがほとんど絵画の構図”である



ように“隠喩にあふれてもいる”。 一筋縄ではいかない作品です。



 でもキライじゃありません。



 帰りに、監督からのメッセージが掲示してあった。



   私の映画を熱烈に支持してくださる日本の皆さまへ

   この作品は私が今まで作ってきたなかで最高傑作と断言できるものです。

   映画製作における全ての面で100%完璧に自分を表現でき、

   人間が生き延びるとはいかなることか?この主題を極限まで追求しました。

   ぜひスクリーンで御覧下さい。

                   イエジー・スコリモフスキ



   このサインの「家路」は自分の名前とかけた洒落?



 最高傑作って自分で言えちゃうなんて、すごい!



 確かに<生き伸びることだけ考えた人間が陥る精神状態と行動>は見事に描かれて



いたと思います。 容赦なしに。


posted by かしこん at 03:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月05日

お得意のビフカツ@赤かぶ



 新開地に映画を見に行き、久し振りに時間に余裕があることに気づく。



 あ、じゃあ、『赤かぶ』でごはん食べよう!



 『赤かぶ』はアートヴィレッジセンターとCinemaKobeの間にある洋食屋さんである。



 決して広くはないし椅子やテーブルの配置も凝っているわけもない店内だけれど、



ホテルでフレンチをやっていたというシェフが独立して出したお店で、新開地ではそこそこ



老舗として有名らしい。 あたしは二度目の訪問です。



 洋食屋さん、最初はハンバーグやミックスフライ、オムライスを頼めばお店のレベルが



わかるであろうという個人的な認識のもとオーダーするので(あたしにしては)わりと早めに



注文が決まるのであるが、二回目ともなるとなんでもよいわけで、メニューとにらめっこが



続く(あたしは優柔不断です)。



 「白身魚のムニエルで!」とやっとオーダーを決めたのだが。



 「ごめんなさいねー、今日はいい魚入ってこなかったからできないんですよ」



 えーっ、選び直し〜。 でもちゃんと市場に仕入れに行くんだ、ということで驚き。



決して高額ではない価格設定なのに冷凍ものとか使わないんだなー、ちゃんとしてるなー。



次はムニエル食べよう、ということで、今回はこの店のイチオシというか名物的な存在に



なっているらしい『ビーフカツ』をいただいてみることに。 メニューには<ビーフカツ>と



載っているんだけど、お店の方から出る言葉は「ビフカツ」でした。



   ・・・で、でかい。



 +220円でごはんとお味噌汁がつきますが、ここはごはんの盛りもサービスいいので



(前回食べきるのに大変だった・・・)今回はビフカツ単品での注文でした。



 キャベツのサラダは盛り付け直前にフレンチドレッシングと和えたもの。 ただ上から



ドレッシングをかけただけのものよりも、味がいきわたっておいしいしキャベツも千切り



されたばかりなのでパリパリ感がしっかりしてる。 この写真からは見えませんが、



キャベツの隣にはカッペリーニばりの細いパスタのトマトソース和え(というかイメージは



ナポリタン)がひと山。 そしてキャベツの瑞々しさがビフカツに触れて湿気ないように



数本のフライドポテトが防御壁になっているのであった。



 肝心のビフカツは肉が叩かれて少し薄めにしたものに衣多め。 ソースがかかってる



部分はだからソースを吸ってしっとり、ソースがかかっていない部分は揚げたての



かりっと感があり、コントラストを楽しんでくださいということか。



 ソースは深みがちょっと足りないような気もしたんだけど、完成しきったソースでは



多分途中で重くなってこの大きなビフカツ全部を食べるまでに飽きてしまうのかも



しれない。 ソースの粘度はゆるめなので、かりっと部分にちょっとつけてもべったり



しないし、見た目のインパクトに対してすいすいおなかに収まってしまう。



 うむ、もしかして、ごはんのおかずとして最適化されてる?



 しかしあたしには単品で十分なボリューム。 ごはんとも食べてみたいが・・・「ごはん



少なめで」で次はお願いしてみようかしら。



 ごちそうさまでした。


posted by かしこん at 03:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月04日

うさぎドロップ



 芦田愛菜の魅力はその演技力にある。 なのにそのかわいらしさを消費しようと



するかのような昨今の風潮に危惧を覚える(親は典型的なステージママではないと



以前聞いて安心していたのだが・・・金が入ると変わるのか。 もっと仕事を選べよ!、



と説教したい気分だ) だからバラエティ番組には興味はないが、彼女の演技は



見たいので映画を見ることにする。



 祖父の葬儀のために久し振りに帰省したダイキチ(松山ケンイチ)は、そこで“祖父の



隠し子”という6歳の少女りん(芦田愛菜)と出会う。 彼女をどうするかで親戚同士が



醜い言い争いをしているのに耐えられず、自分が引き取ると言ってしまう。



 しかしダイキチは27歳独身、バリバリのサラリーマン。 子育てのことなど知る由も



なく・・・わけのわからないまま<新米パパ>の日々が始まる。



   幼稚園だ、走るぜ!



 SABU監督だということにびっくりしました・・・らしいのはダイキチがりんをかかえて



保育園へと疾走するシーン。 それ以外は特に・・・プライベートで子供ができて考えが



変わったのかな?、と穿った見方をしてしまった。 そのわりに<子育て>だけに特化



した内容というわけでもないのよね・・・ダイキチの妄想シーン、必要か?(彼が妄想し



がちな性格だというならばありだが他にそれを示唆する場面はない)



 まったくの他人として出会った二人がいかに心を通わせていくか、相手に信頼をおいて



いくのかの描写もちょっと少ない(りんがダイキチの靴をはいてうれしそうに足をパカパカ



するシーンのみ、秀逸!)。



   次第に、確実に歩み寄る二人。



 ただ、企業戦士(死語?)が子育てをしようとする場合、残業当たり前の部署では無理、



と配置換えを希望するシーンではダイキチの葛藤があまり描かれていなかったのが



よかったかも(満員電車に毎朝りんを乗せて通うことの圧迫感をそれまでに描いていた



から。 子供のために自分が犠牲になる、みたいな感じを漂わせないし)。



 で、配属された場所にはガラの悪そうなやつらがいっぱい・・・と思えばみんな家族が



いて子煩悩で、子供自慢トークで盛り上がる。 まったく知らなかった生き方を知る



よろこび、というのを一連のシークエンスから感じた。



 芦田愛菜って“孤独”を表現させるとびっくりするほどうまいよなぁ、と思う(だから



普通じゃない家庭の子供の役が多いのであろうか)。 松ケンも普通な感じでよい



ですね。 先輩社員の池脇千鶴の存在感というか妙な貫録に驚き(そういう描写が



あるわけじゃないのに生活感がにじみ出ているというか)。



 ただそれは現実的にはあり得ないでしょう、という一部描写が興ざめさせるので、



本格的なそういう映画になってないというか、所詮ファンタジーだな、と思わせてしまう



のがもったいないところで。 大人でも子供でも関係ない、もしかしたら血のつながり



とかも関係ない“ひとりの人間対人間”のかかわり、というものをもっとつっこんで



もらいたかったかなぁ。 そうしたらもっと普遍的な何かに近付けたのに。


posted by かしこん at 04:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月03日

オープン・ウォーター 赤い珊瑚礁/THE REEF



 シリーズじゃないのに日本で勝手にシリーズにしちゃってるよ、ですが、それも



三作目ともなると呆れてものも言えないというか、開き直りに慣れてしまいますね。



 実話が元です、がウリですが、実は「無計画で海に行くな」の教訓が含まれて



いると思う。



 で、シネ・リーブル神戸で一週間限定レイトショー公開。 初日に見に行ったバカは



あたしです(そんなお客、他に5人・・・あぁ、レイトショーだなぁ)。



   日本のポスターはいかにもB級パニック映画仕様。

     海外版のほうがかっこいいなぁ。



 今回は『ブラック・ウォーター』でワ二に襲われる話をリアルタッチで描いたアンドリュー・



トラウキ監督が手掛けたということで・・・「どこまで実話やねん!」とつっこみたくなった



『オープン・ウォーター』と『オープン・ウォーター2』に比べると実話度は高そうな気が



する。 更に邦題『赤い珊瑚礁』って・・・もうサメに襲われるの前提じゃん。



 オーストラリア映画なので俳優さんたちが見たことあるんだかないんだか。



 グレートバリアリーフ。 小型船舶を送り届ける仕事をしているルークとウォレンの



もとに、ルークの友人マットが恋人のスージー、妹のケイトとともに訪ねてくる。 旧交を



温めるためにルークは人に知られていない場所でのクルーズとダイビングを提案、



5人はヨットに乗り込むが・・・。 実はルークとケイトは昔付き合っていたとか、海に



詳しいケイトはなにかがあったらしくしばらく海から離れていたようなのだがそのあたりの



説明がなかったり、どうせそのあたりはサメの気配を感じるまでの前座なんだから早く



流してくれよ、と思う反面、ここで登場人物たちに感情移入できれば生きるか死ぬかで



よりハラハラできるんだけどな、とちょっと期待したりもするのだがそうはうまくいかない



のだった。



 なにしろグレートバリアリーフは広い。 珊瑚礁もあるが、多くは岩礁。



 近くに住んでんなら小型ヨットとはいえ油断したら座礁・転覆する可能性があること



ぐらいわかってるはずではないか! 穴場だからって下調べぐらいしとけよ!、って



話です。 で、見事に岩礁にぶつかり、ヨットのキールに大きなひびが入って転覆、



5人は海に投げ出されたり、船に閉じ込められたり。



   どうにか船から脱出。



 なんとか裏返った船に上がれたものの、潮の流れは陸地とは反対方向だしこの船も



いつまで浮かんでいられるかわからない。 船に残って来るかどうかわからない救助を



待つか、とにかく陸を目指して泳ぐか、5人は選択を迫られる・・・という話。



 『オープン・ウォーター2』と一緒で、結局「自業自得じゃん」と思えてしまうのが悲しい



ですよね・・・陸まで泳ぎつけるの?という悲壮感がこっちまで伝わらない。 サメ、早く



出てこい!、とか思ってしまう。



 日本のポスターのコピーには「その海、サメだらけ!」とあるのですが・・・出てくる



サメは一匹(もしかしたら二匹?)・・・看板に偽りありでは。 ただ、確かに海は



美しいんですよね〜、まさに紺碧って感じで。 そして遠くでかすかな白波が立つのが



見えるのが危険の兆候、とじわじわと恐怖が伝染するのもいい感じ。 だが登場人物は



誰もサメの生態についての知識がないので(多少ある人はヨットに残ってしまった)、



ただ恐れおののくだけで反撃する気がさらさらないのが物足りず。



 まぁ、泳ぐことで疲労困憊、精神的にも追い詰められているんだから仕方がないと



いえば仕方がないのだが(ある意味、リアルということですよね)。



 監督の執念なのか、本物のサメを撮影することにこだわったようで・・・本物なのだろうが



角度的にいまいちなカットが見受けられ、「これ、ホオジロザメだよね? メガロドンにも



見えるけど?」とがっかりな部分も(『ブラック・ウォーター』のときに撮影に本物のクロコ



ダイルを使ってカメラ一台食べられたというのに、懲りない人だ・・・)。



   ※メガロドン:伝説の巨大ザメ。

   絶滅したと言われているがシーラカンスだって生きてるんだから生存しているのでは

   説が根強くあり。 メガトロンではありません(それはトランスフォーマー)。



 とりあえず、海に出るなら綿密な計画を!



 中盤のショッキングシーン、大海原にぽっかり浮かぶカメの甲羅、というショットが



すごくシュールで、そこはお気に入り。


posted by かしこん at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月02日

Dear Mr. Palmer その3



 ロバート・パーマーの話、またもや続いています。



   『Living In Fear』(1996)



 The Power Station奇跡の再結成によるセカンドアルバム。 小林克也の『ベスト



ヒットTODAY』にゲストで出たロバート・パーマー、トニー・トンプソン、ジョン・



テーラーがインタビュー受けてるのを見て「なにっ!」と翌日、走って買いに行った。



 一気にハードロック色が強くなっている!(なんでもパンク色が薄くなったことで



アンディ・タイラーは参加しなかったそうな。 多分ロバート・パーマーの発言力が増し、



彼の好み優先になった部分があるんだろうな)



 ハードロック主体のロバート・パーマーのソロアルバムと考えても差し支えない出来



ですが、10年の間に彼の音楽がシックもデュラン・デュランも飲み込んでしまうほどの



ものになったということなのかも・・・と考えたりして。



 へヴィなギターにしびれます。 ドラムもすごい、逆にヴォーカル抑え気味?



 『Taxman』のカバーもハイパーです。



   『Rhythm & Blues』(1998)



 当時TVを見ていて・・・彼の歌声が流れた。 しかし曲はビートルズの“The Long



And Winding Road”。 車のCMで、ケヴィン・コスナーが出ていた。 あたしが



ロバート・パーマーの声を聞き間違えるはずがないのだ! 結果的にこのアルバムに



ボーナストラックとして収録されています。



 音楽の旅をさんざん続けてきて、一休みしたところがR&B、それもRhythm & Blues。



 直球のタイトルにやられ、中身にもやられました。



 初期の作品のリズムをベースに、当然ハイパーロック要素もあるけどあくまで主役は



Rhythm & Blues。 かっこいい!、最高傑作じゃない?!、と発売当時思ったけど、



改めて聴いてみると当時はわからなかったことがいろいろと・・・更に「すごいアルバム」



であることがわかる。 あたし自身も鑑識眼(というのか?)がついてきたからでしょうか。



 当時、プロモーションで彼は来日しており(というかもともと親日家である彼は毎年の



ようにプライベートで日本を訪れていたらしく、目撃談多数)、NHKの夜の歌番組で



“The Long And Winding Road”を歌ってくれたのだが、司会進行者が彼のことをろくに



知らない感じ丸出しで大変失礼なことを訊いていた・・・あたしは今でもそやつらのことを



許す気にはなれない。 しかしロバート・パーマーは大変紳士的な態度で、穏やかな



笑顔で対応していた・・・ますます惚れた。



 品川プリンスホテルアプローズタワーのClubeXのオープニングパーティーにお忍びで



登場し、いきなり2・3曲歌ったらしいという話を聞き、東京に行くときはたいてい品川



プリンスに泊まるあたしはClubeXの前を通るたびに「ここをロバートさまも通ったのか」と



心の中で含み笑いが抑えられなかった。 そして、いつどこで彼に会ってもいいように、



彼に言いたいことを英語で言えるように大都市に出かけるたびに頭の中で実は準備して



いたのであった。 こんな島国にも彼の音楽を愛する小娘がいることを知ってもらいた



かったから(だったらファンレター書けばよかったんだよな、と今となっては考えたりも



するのだが。 今となっては「イタい小娘の妄想」です)。



   『Drive』(2003)



 その日のことはまったく予想をしていなくって・・・新聞開いた訃報欄に、彼の名前を



見つけた。



    ロバート・パーマーさん(英・歌手)パリにて心臓発作で死亡。



 一瞬で深い穴に落ちたような気がした。 ぼろぼろと涙がこぼれて全然止まらなかった。



だが、それでも記事を最後まで読み、遺作は5月に発売されたばかりの『Drive』と知る。



 え、日本盤出てない!(だからあたしはその存在を知らなかった)



 翌日、傷心の気持ちを引きずりながらタワレコに行き、輸入盤(当然UK盤ですよ)を



買い求める。 CDウォークマンで、ヘッドフォンで聴いた。 彼の声が「DRIVE!」と言う。



 一曲目から超ド級のパワフルヴォーカル。 うわっ、全然変わってない・・・ロバート・



パーマーだ! また、涙がとめどなく流れる。



 輸入盤なのでわかりにくいが、ロバート・ジョンソンのトリビュートアルバムに参加した



のがきっかけでブルーズへの気持ちが盛り上がり、アルバムつくっちゃったよ、な感じ



らしかった。 カバーの隙間に自分のオリジナルを入れているけど、やはりどれが誰の



歌だかよくわからない・・・全部、ロバート・パーマーの歌になってる。 このアルバムが



かっこいいのは、まるでスタジオで一発録音しました!、みたいな臨場感。 生楽器の



音がくっきり。 実際、参加ミュージシャンたちがどのアルバムのブックレットよりも



ファミリーのように写真にうつっている。



 これって新たな最高傑作では! この先、彼はまた次のステップに行くという証拠では!



これが最後だなんて・・・カリビアンなアルバムとか、本気なAORとか、まだまだ聴きたい



ものはたくさんあるのに!



 尚、日本盤は同じ年の12月17日に発売。 UK盤と曲は同じだったけれど歌詞・対訳と



宮子和眞氏による解説がついていたので買いました。 が、彼の突然の逝去について



ありきたりのことしか書いていなくてがっかり・・・ありきたりのことしか書けないくらい



ショックなんだろう、と考えることにした。



 あたしも、彼を失ったことでこんなにも彼の音楽が好きで影響を受けていたことを



思い知ったのだから。



 それから、『My Best Of Robert Palmer』と『Drive』をセットにして音楽好きな人たちに



配りまくった。 ロバート・パーマーを知らない青年たちは「めっちゃかっこいいっすね!」と



言い、カントリーしか聴かない会社の人は、80年代のロバート・パーマーは軽薄な



イメージで好きじゃないと言っていた人は、『Drive』を聴いて「素晴らしいね」と言った。



 当たり前だ!、と心の中で思いながらあたしはにっこり笑った。



   『Gold』(2006)SHM仕様は2008年日本発売



 あたしは2008年の高音質CDのほうを買いました。 これはアイランドレコード時代を



メインにしたベスト盤だが、リミックスヴァージョンを多く収録していたり、しかも高音質な



もんで更に音がよく聴こえます。 デビュー曲“Sneakin' Sally Thru The Alley”の85年



リミックスのかっこよさは群を抜いており、いつもお世話になってるヘアスタイリストさん



にも聴かせてみた。



 「めちゃかっこいいじゃないですか!」



 「でしょ? でも原曲1974年だし、そのリミックスでも85年」



 「えっ! そんな古いの? 全然時代を感じへん!」



 いえいえ、多分それが正しい感じ方。 しかしあたしは趣味を利用して人間関係を



つくってるな・・・と改めて感じた(が、それがあるからこそ学校終わってからも、



会社辞めても続く付き合いがあるのだよな)。



 彼がもうこの世界にはいないことを忘れたわけじゃない。 でもときどき忘れてるかも



しれない。 彼の歌はまだここにあるし、歌ってる彼の姿を思い出せるし、そして聴くたび



新しい発見もある。 彼の音楽に対する姿勢はあたしの中に残っているし、その姿勢に



共通するものを持っていると感じる若いミュージシャンたちを見出すのもまた楽しみの



ひとつで。 ロブ・トーマス(Matchbox Twentyのフロントマン)やマイケル・ブーブレに



そんなものを感じて、あたしは彼らのファンであります。



 ジャンルは関係ない、いいものはいい、好きに理由はいらない。



 現状に満足してはいいものはつくれない、しかし基本を大事にしなければまったく



新しいものはつくれない。



 異様なまでの努力家であり理論派でありながら全然それを感じさせない彼は人間と



しても憧れである。 あぁ、54歳までにそんな人になれるかしら・・・。


posted by かしこん at 05:08| Comment(2) | TrackBack(0) | Music! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする