2011年10月31日

あたしがカエルを好きなわけ



 中学校一年生の子供に本を読ませたいが、何かいいのはないだろうか、と知人から



頼まれる。 その子は女の子だそうな。



 先日過去の読書履歴を振り返ったばっかりだったので、瞬時に思い浮かんだのが



R・L・スティーヴンソンの『自殺クラブ』。



   あたしが盛り上がったのは小学6年ぐらいだったし。



 絶対面白いと思うんだよねぇ。 古典だから発想とかはその後の作家や作品に転用



されているけれども、スティーヴンソンの“語り”のうまさは簡単にまねできないもんね!



 自信満々でこの本を渡したら、親からその場でクレームが。



 「ちょっと、このタイトルは・・・どうなのか・・・」



 え? 一瞬言われている意味がわからなかった。 どうやら彼はタイトルから『バトル



ロワイヤル』的なものを想像したらしい・・・(いや、あれはあれで面白いですけどね)。



 しかし、<中一女子に読ませる本>というテーマに沿ってあたしは選んだのだから、



不適当なものを持ってくるはずがないではないか。 ロバート・ルイス・スティーヴンソン



だぞ? 『宝島』の、『ジキル博士とハイド氏』の作者だぞ! 1800年代の作家だと



わかった上でのその非難か?! 温厚なあたし、めずらしく怒りました。



 「だったらまず自分で読んで、子供に読ませていいかどうか確認しろ!」



 「いや、そんな暇ないんで」



 だからあたしに頼んだんだろ、みたいな。 親の態度がそれでよく「子供が本を読まない」



とか言えるな・・・あきれるが、子供に罪はない(はず)。 「とりあえず読ませてみてよ」と



渡す。 後日、「本人、かぶりつきで読んでいる」という報告が。



 ほら見ろ!、と言いたいところだったが大人なので我慢。 次に貸す本を探す。



 『夏への扉』かなぁ、でも最初が外国モノだから次は日本のがいいか。 仁木悦子



『猫は知っていた』はどうだろう・・・でも事件ものばかりでは偏るだろうか・・・あ、これだ!



   だれも知らない小さな国/佐藤さとる



 講談社文庫に最近収録され直したときに買い直したやつがあったはず。 買って



満足して読み返してはいなかったんだけど、新品同様のを人に貸すのも気が引けるので



(というか所有者はあたしなのだからあたしがいちばん先に目を通すべきなわけで)、



ぱらぱらと読み返す。



 唐突だが、あたしはカエルが好きである。



 カエルそのものもわりと好きだが(世界の両生類図鑑などで様々な色をしたカエルの



写真を見るのはとっても楽しい)、カエルをモチーフにしたグッズやキャラクター物も



基本的に好きだ。 その理由が特に心当たりはなかったのだが・・・この本を再読して、



気づいた。



 コロボックルたちは人間の目をごまかすために、ときにあまがえるのコートを着て



行動したりするのである。 つまり子供心に“あまがえる”=“コロボックル”という図式



イメージができてしまっていたのでは・・・だからカエルという存在を好ましいものと



思っているのでは。



 恐るべし、幼児期のすりこみ!



 まぁ、それがわかってもあたしがカエルが好きな気持ちが消えるわけではないのだが



・・・なんとなく謎が解けたみたいで、満足。


posted by かしこん at 03:05| Comment(4) | TrackBack(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月30日

かっこいい予告編



 最近見た映画館での予告の中で、「めちゃかっこいい!!」、と大興奮したのが



こちら。 すっごくスタイリッシュ! 短いカットのたたみかけとダークな色調が



醸し出す不穏な雰囲気。 デヴィッド・フィンチャー的要素満載!



   『ドラゴン・タトゥーの女 公式サイト』  http://www.dragontattoo.jp/



 画面がわかりにくいですが、左上の“特報”という文字をクリックしてください。



 予告編が始まります。



 スウェーデン映画『ミレニアム』の要はハリウッドリメイクですが・・・大丈夫なのか



なぁと少々心配していたけれど、この予告を見たら仕上がりがすごく楽しみになって



しまった。 話は同じだろうけれど、その映像表現に。 凍てついた北欧の空気を



どう映してくれるのか、すごく楽しみ!


posted by かしこん at 16:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画関連情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月29日

草むらを歩いてきたネコ



 朝、草むらがガサガサと揺れ、のっそりとした姿が現れた。



 「あ」、と思わず声に出たあたし。



 あたしの存在に気付き、立ち止まるネコ。 こちらの気配をうかがいつつ、



あくまで「気にしてませんけどね」のポーズを崩さない。



   あくまで、クール。



 なのにあたしがいなくなるまで絶対動きません!、な覚悟が伝わってくる。



 ここまで無愛想キャラのネコ、ここでは初めて会うかも・・・。



 一体このあたりには何匹が住んでいるんだろう。 本格的に調査をしたくなってきた。



 帰り道、真っ暗な中でこの前の水飲みネコが交差点の信号を守って路地に消えようと



していた。 「にゃー」と声をかけたら立ち止まって振り返ったので精いっぱい愛想よく



手を振ってみた。 ・・・リアクションに困る風情だった。


posted by かしこん at 04:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 季節のこと/街の中の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月28日

体力落ちた二人の会話@E.H.Bank



 これはちょっと前ですが、夏の疲れが出て全体的に身体がだるく、食欲もなかった



時期におしゃれ奥さま・キノさんにランチに誘われた。



 いや、違うな。 きっかけはキノさんがしている仕事の求人が出ていたのを見たからだ。



 「仕事、辞めるんですか〜」とメールしてみた。



 「そうなんです〜」と返事が来て、「ちょっと話したいことがあるからランチでも」みたいな



話になったのだ。



 「でも、今あたしあんまり食べられないんで、お茶でもいいですか」



 「実は私も“激やせ”しちゃって・・・多分あんまり食べられない」



 激やせって・・・キノさんはただでさえ細い人なのである。 一体何があったのだ!、と



いうことで会いに行ったのであった。



 場所は旧居留地の『E.H.Bank』。 昔銀行だった建物をカフェにしたという神戸



界隈でも老舗の存在なれど、あたしたちは初めてでした(雑誌とかによく載ってるし、



お店の存在は知っていたのですが)。



 入口は昔懐かしいイメージの回転ドアである(運動神経に自信のない方はお気を



付けください)。 天井が高くて、隣のテーブルとの距離もほどほどで、なんだか



ゆっくりできました。



 メニューはさんざん悩み、お茶とケーキにしようと思ったんだけどお値段が意外に



高く、むしろランチセット頼んだ方がはるかにリーズナブルとわかり、路線変更。



   あたしはデミグラスソースのオムライス、

     キノさんは牛すじカレーをオーダー。 どちらもサラダ、ドリンク付き。



 この時期、あたしはごはんつぶを食べること自体久し振りで(それまでは豆乳紅茶とか



ヨーグルトとか豆腐とか、そういうものばかり食べていた。 野菜不足は野菜生活紫の



野菜でカバー)、ドン、とやってきたお皿を見て食べきれるかどうか心配になった。



 でもお喋りをしながらゆっくり食べると、意外にいけるものなんですね。



   実は結構なボリューム、¥1,000−



 で、キノさんの激やせの理由は、仕事が原因ではなく家庭内でのストレスだった。



ご主人の実家との“嫁姑問題”がこじれにこじれているらしく、なんかもう自分の実家に



帰りたくなった、と(キノさんはどちらのご両親とも同居しているわけではない)。 子供も



大きくなってきて、遊んだり世話するにも前より体力が必要になってきて、でもその問題が



こじれているので精神的にも消耗してきて、仕事に回す体力がない、というのが辞職の



理由であった。 そればっかりは・・・お手伝いできません。



 というわけであたしにできるのは話を聞くことぐらいなんだが・・・なんというか



男性と女性では気を回すところが違うよなぁ、としみじみ(個人差があることは勿論



わかっていますが、全体の傾向として、の話です)。



 お互い2時間ぐらいかけてどうにか完食。 立ち上がるとおなかが重い、歩くと結構



苦しいのですが、あたしはこの日をきっかけにその後わりと普通に食べられるように



なりました(そして今は食べすぎが可能なほどに!)。



 今度は映画やお芝居を誘ってくださいよ、と言ってもらえたので声をかけることにする



(勿論都合がよくなければ「また今度」ってことで)。



 で、昨日、来年一月の舞台を誘ってみたのだが、「その頃には神戸にいるかどうか



わからないなぁ」と! えっ、もう決めたの?!



 近々、映画かお茶に行くつもりです。


posted by かしこん at 03:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月27日

暗く聖なる夜/マイクル・コナリー



 発行元が講談社に戻ってのシリーズ第9作。



 上下巻ですが一冊が薄い! 300ページじゃないか、上下にわけないで一冊で



出してくれればいいのに・・・あたしは一冊でまとまっている方が好きです(一冊で



500ページを越えるなら上下巻なり何冊かにわけるのは構わない)。



   工夫がない・・・

          そして林家正蔵による「解説」は全然解説になってない・・・



 なんと、今作で初めてハリー・ボッシュの一人称に! よりハードボイルドを意識



ですか? そしてハリーが実はこの段階で52歳と知ってびっくり・・・せいぜい40を



越えたぐらいの印象でしたよ・・・シリーズものを続けて読むと、そういうタイムラグに



陥ります。



 かつて未解決のままでハリーの心にずっとのしかかっていた事件をある人物の



一言をきっかけに再調査することにしたハリー、例によってFBIに嗅ぎつけられて



「手を引け」と言われてさんざんな目に遭って、それでも当然ハリーはへこたれずに



事件解決へとコマを進めるわけなんですが。



 文章が“ひとり語り”になったことで「えっ、ハリーってそんな人だったの・・・」と



がっくりくる部分あり。 相変わらずエレノアにご執心だし(前作の彼女がかわいそう!)、



全然成長していない・・・。



 が、ラストシーンであたしはうっかり涙をこぼしてしまった。



 自分の中にある怒りや憎しみを葬り、許しの道を進むことを決意したハリーに。



 「驚愕必至!」という前作のラストよりも、あたしにはこっちのラストのほうが衝撃的。



 シリーズ、これで終わってもよかったんじゃない?、ぐらいの重さです。



 訳者あとがきに、「この本が売れてくれなければ次の作品の邦訳が出るかどうか



わからないので、是非買ってください」的悲痛な叫びが。 出版社が次々代わるのは



そのせいなの?、と翻訳ものの持つ悲哀を感じてしまいました。



 まぁ、続きは順調に出てるから、そこそこ売れたんだね、よかったね、と遅れて



読む者は思うわけです。 さぁ、次は10作目だ!


posted by かしこん at 04:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月26日

いつしか誕生日パーティー@ガンボ&オイスターバー



 「生ガキを食べたいですね!」とえむさんとずっと言っていて・・・ようやく(というか



強引に)予定を合わせてミント神戸のオイスターバーへ行く。 ちょうど“生ガキ食べ



放題”の時期だったのだがUS産のみ限定だったし、いろんなものが食べたい女子と



しては生ガキ&カキフライの食べ放題よりはいろんなものが食べられる方がいいよ



ねー、ということで“アニバーサリーペアコース”を予約。 これは二日前までに予約



しないといけないのだけど何か理由が必要かしら、と考えていたら今月はあたしの



誕生日があったのである。 デザートプレートに<HAPPY BIRTHDAY>をお書き



します、というサービスがありました。



 で、当日。 予約の電話のときに「女子二人なので荷物多いです」と告げたため



4人がけのテーブル席を用意していただきました。 二人ともカバンが大きいので



助かります、こういう気遣い。



 まずはウェルカムシャンパンが来たので乾杯! でもあたしはアルコールがダメで



・・・一口飲んだがかなり辛口! のどの荒れもまだ完治していないのでしみます。



   本日の厳選生牡蠣&岩牡蠣



 わーい、早速生ガキ登場! 奥の大きめ4つが北海道産、手前の小さめ2個が



オーストラリア産、だったかな? レモンの他にスパイシートマトソース、大根おろしに



カキ油、アンチョビとなんとか、みたいな薬味もいろいろついてきましたが、新鮮なカキは



そのまま食べるのがいちばん! ま、ちょっとレモンくらいならいいかな〜。



 オーストラリア産は海の香りがくっきり。 が、北海道産は甘い! 北海道産も奥と



手前では産地が違うのだが(どことどこかは忘れました)、真ん中の2個が甘さも風味も



飛び抜けてよかったです。 奥の北海道産が二番手。



 カキのおいしさの勢いでシャンパン(スパークリングワインだな)をぐいっと一口飲んで



みたけれど、やっぱダメだった。 残りはえむさんに飲んでいただき、ノンアルコールの



カクテル“サラトガクーラー”(ジンジャーエール+ライムジュース)を待ちます。



 この間に<真蛸とアボガド・モッツァレラチーズのアンチョビソース、冷たいトマトの



ケースに入れて>というのが来ましたが写真撮るの忘れました・・・ま、冷前菜兼サラダと



いう位置づけでしょうか。



   本日の牡蠣バリエーション4種盛



 これが熱々です。 「お熱いのでお気をつけください。 ですが熱いうちにお召し上がり



ください」とサーブされ、勿論ですよ!、とさっさと食べてしまいました。 手前中央から



時計まわりに、ほうれん草のクリームソース焼き、素焼き和風ダレ、ピザ風、アンチョビ



ソースのクリーム焼き、かな。 4種類全然別の味で、飽きないわ〜。



 あたしはシンプルイズベストの和風かな〜、と思うがえむさんは「アンチョビおいしい!」



と言うし・・・いや、どれもおいしいですよ、全部熱いうちに食べたし。



   牡蠣のビスク仕立てリュパンを絡めて



 殻のまわりの野菜はエスカベッシュのような味。 ソースがうまい! これスープで



飲みたい! そして続いて<海の幸のペスカトーレ>というパスタメニューもあったの



ですが写真撮るの忘れました・・・どんだけカキに盛り上がってるの、あたしたち。



 ガーリックトーストも来ましたがバターの染み込み具合が尋常じゃなく・・・でもビスクの



ときに来てくれたらソースもっと食べられたんだけどなぁ(しかしその場合は普通のパンで



よいです)。



   厳選牡蠣のステーキと

           ソフトシェルシュリンプのグリル季節野菜添え



 パスタでかなりおなかいっぱいになったところにまだ来るか、な大皿。 野菜とエビが



前面ですが実はいちばん下にカキのステーキが隠れていた。 火を通しているのに



今まで出てきた中でいちばん大きいカキだったかも。 そして甘味もいちばん強い。



エビは頭からしっぽまで丸ごとおいしく食べられて、なすもおいしい。 キノコはマツタケ



だったら困るのでえむさんに食べていただきました。



   メイプルパンケーキと

                  ミルクジェラートの盛り合わせ



 チョコペンで書かれたらしいHAPPY BIRTHDAYはお皿が冷えているためか



カチコチの準チョコみたいになっており、スプーンでガリガリはがしてジェラートと



一緒に食べました。 パリパリ食感を楽しむ(それとも食べてはいけないもの



だったのであろうか・・・)。 パンケーキのサイズも程よく、満腹なれど満腹に



なりすぎないギリギリのところでフィニッシュ(お茶とコーヒーが選べます)。



 うむ、このコースで二人で¥8,900−とはお得ではないか?



 一体、カキを何個食べたのだろうか・・・。



 「生ガキ食べ放題よりこっちでよかったね!」と二人の意見が一致した夜であった。


posted by かしこん at 03:41| Comment(2) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月25日

アリシア@IANNE

 またも、物欲の秋であります。
 雑誌『ELLE』を見ていても「わー、いいなぁ」とは思うけど実際に買えるお値段ではないものがほとんどなので見るだけで終われますが、危険なお店ATAO&IANNEのカタログは<買えない値段>ではないから困りもの。 COACHは懐かしいラインの商品を出してきたけどフラッグシップ店限定だったり、お財布などは中を開いたら堂々とMade In Chinaって書くようになっちゃったしで値段も下がってきたが安っぽくもなってきてかなしい。 木の庄帆布はお店がどこにあるのかわからないし・・・。 まぁ、他にもいろいろ気になるものがありつつも、やはりATAOははずせないわよね〜、と実際に商品を見に行く。 カタログの写真だけでは全貌がわからないからね。 で、いろいろ悩み・・・ちょっと考えてきます、と家に帰り、どうしようかな・・・と暇さえあれば考えて、ついに決めてしまいましたよ(そもそも決めちゃったのかよ!、というツッコミはこの場合なしでお願いします)。

  イアンヌアリシア1.JPG “アリシア”という名のカバン
 今回はIANNEから選ばせていただきましたよ。 “トープ”という名前の色ですが、グレーにミルクココアを混ぜたみたいな色になっております(ちょっと表現が難しい色。 意味は“モグラ”だそうです)。 でも寒色系にも暖色系にも合わせられるのが大きなポイントです。 牛革の手触りもすべすべだし〜、シュリンクレザーっぽいところがあるので使いこむほどにやわらかくなりそうなタイプ(今の段階でも結構やわらかいですが)。

  イアンヌアリシア3.JPG サイドはこんな感じ。
 揺れるフリンジがかわいいのです。 カバンサイズとしては残念ながらA4サイズはまっすぐでは入りませんが、ファイルを軽く曲げる程度にすれば入ります。

  イアンヌアリシア2.JPG 三室構造。
 カバン上部のカバーにもなっている持ち手が出てくる側面の部分がなんともいえぬゆるやかなカーブを描いていて、洋服で言う「立体裁断」のようにつくられた感じがしてそこが気に入ったんですよね〜。 真ん中のジッパーがいちばん容積の多い部屋?になってます(携帯電話用などのポケット2つ、ジッパーつきのが1つ)。
 そしてお気づきのように、チラリズム。

   イアンヌアリシア4.JPG 内部は当然、いちご柄!
 光が強く当たるとココアっぽい色が出てきますな。
 この色の他に、黒とレンガ色のような3色があって(同じ形でワンサイズ小さい“オリビア”というのもありますが、荷物の多いあたしの選択肢には入らず)、お店の方は「かしこんさまはこのレンガ色のやつがお似合い」と思っていてくれたようです。 ほんとは“コニャック”というお色だそうですが。
 でもあたしが「この色がいいかな―」とグレー系を持ちあげたら、「えっ、そちらですか!こちら(レンガ色)だと思ってました〜。 でも意外です! そちらもお似合いです!」と本気で驚かれ、しかしいい感じに褒められた・・・(「でも意外」とはどういうことだろう・・・あたしは赤系か青系しか買わないと思われているからだろうか)。
 「新たな発見です〜! なんでもお似合いになるから羨ましいです」という声に押されて(いや、理由はそればっかりではないですけれども、褒められるといい気になっちゃうのは確かですね)。 長く使う気満々ですよ〜(というかあたしはほんとにダメになるまで使うからな)。
 持ち手部分で軽々ショルダーできますが、斜めがけ可能の長ベルト付きでもあります。
 ロングショルダーにしてもOKだし、3パターンの持ち方が楽しめる次第。

ラベル:カバン
posted by かしこん at 02:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 趣味・小物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月24日

ペンギン・ハイウェイ/森見登美彦

 ペンギン好きとしては通過できないタイトル。
 しかし森見登美彦さんの本を今まで読んだことがなく、学生の頃と違ってまったく読んだことのない作家の作品に手を出す(買う)というのは結構勇気がいることなんですよね・・・世の中の評価に関係なく、自分と合う合わないがあるということがはっきりわかってしまったお年頃。 しかも文庫ならともかく単行本だし。
 というわけで、図書館の予約リストに名を連ね、順番待ちをしておりました。

  ペンギン・ハイウェイ.jpg しかもアデリーペンギンですからね♪

 小学生の“ぼく”を語り手に新興住宅街で起こる出来事。 突然街の中にペンギンが・・・というのは川端裕人の『川の名前』と同じですが、あっちがあくまで科学アプローチで子供たちのひと夏の冒険を描いたものならば、こっちはSFアプローチ。
 しかしこの“ぼく”はどことなく『ぼくは勉強ができない』の秀美君とちょっとイメージがかぶるんだけどあたしだけ?(向こうは高校生だし、こっちは小学生ですが) そして“ぼく”(「アオヤマ君」と呼ばれているが本文中で自分から名乗ることはない)と同級生のウチダ君、ハマモトさん、スズキ君との関係や“ぼく”たちの考えることなどは吉野朔美の『ぼくだけが知っている』をなんか思い出すかも。 文体自体は村上春樹っぽいかな〜、と感じてしまいましたが、作者としては新境地でこれまで書かれたものとはまったく違うパターンなのだとか。
 はじめはハカセ気質の語り手の初恋と日常の話なのかと思ったら、ファンタジーが入ってきてSFになるというなんでもあり展開に(でも最近、こういう純文も増えているしな・・・)。
 ペンギンはペンギンであってペンギンではなかった、ということにペンギン好きとしてはさびしさを禁じえない。
 でも、初めて読む作家としては非常に読みやすかったです。

ラベル:国内文学 SF
posted by かしこん at 04:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月23日

猿の惑星:創世記/RISE OF THE PLANET OF THE APES

 予告編以上ということもなく、予告編未満ということもなく・・・なんだかちょっと残念というか物足りない映画になってしまったかも・・・期待しすぎ?
 冒頭、専門業者に捕獲されるチンパンジーたちの姿は、一作目『猿の惑星』で墜落した宇宙飛行士(チャールトン・ヘストン)が目撃してしまった猿による人間狩りのシーンへのオマージュ? 勿論こっちの方がスピード感ありまくりですが。

  猿の惑星創世記ポスター.jpg 進化は、彼らを選んだ。

 ジェネシス社で働く研究者のウィル(ジェームズ・フランコ)はチンパンジーを実験材料にアルツハイマーの特効薬を見つけ出そうとしていた。 ところが成功個体が暴れだし、射殺される事故が起きる。 実験は頓挫されたように思われたが、射殺された雌のチンパンジーは子供を産んでいた(子供を守るために暴れたのだ)。
 処分しろ、という会社の命令に素直に従えず、チンパンジーの赤ん坊を自宅に持ち帰ったウィルはアルツハイマーが進行中の父(ジョン・リスゴー)が赤ん坊を見て心を奪われたのを知り、いつしか情が移った彼は赤ん坊に<シーザー>と名付けて三人家族のように暮らし始めるのだが・・・という話。
 ま、続くのは予想通りの展開であります。 ただ、疑似家族になっていく過程が非常に心地よく、それにも終わりが来るとわかっているから余計に切なくもあり、成長し続けるチンパンジーと一緒に暮らすことの意味を本気で考えていないウィルの態度に腹が立つのである。

  猿の惑星創世記3.jpg それ故に、安寧の日々は長くは続かない。
 確かにシーザーは表情豊かで・・・でもこちら側はチンパンジーという生き物を動物園などで直に見たことがあるわけで、やはり拭いきれぬ違和感は「所詮CGの産物なんだよな〜」と観客の気持ちを醒めさせてしまう。 『キングコング』(PJ版)ではキングコングは“ありえざる生き物”だったがためにどう表現されようとも不自然さは感じなかったのだが・・・モーションキャプチャー技術、進歩しすぎてる?
 問題を起こし、霊長類保護センターのようなところに収容されてしまうシーザー。
 そこで出会うモーリスという名のオランウータン(彼はサーカスで飼われていたらしく手話ができるためシーザーと最初に意思疎通可能に)が、<森の賢者>のキャッチフレーズにふさわしく孤高の存在でかっこいい! ここにはマウンテンゴリラもいるし、一作目『猿の惑星』での支配者としての霊長類の多様性をここで説明しているわけか。
 どことなく弱々しい雌のチンパンジーの名前がコーネリアだったりして、もしやここの血縁がコーネリアス博士につながるの?!、と密かに盛り上がる。

  猿の惑星創世記5.jpg が、明らかに悪い感じの飼育係が・・・。
 理不尽な暴力という存在を明確に知ることでシーザーの心は変わったのか、それとも単純に「やられたからやりかえせ」なのか、そこの考え方で“これは人類への警鐘”というコピーにもかかわる部分になるんだけど、あえてなのかそこはさらっとというか、説明はつけられていなかった(というかこの映画自体106分だし、さらっとしてるんですがね。 しっかりやったら2時間半はいきそうなのに)。
 しかし、一作目につなげるためには言葉を獲得しなければならず、そのためにはチンパンジーの発声器官の発達が必要なんじゃないの? そこは世代を重ねることでの進化?、と考えていたら一瞬で解決したので思わず失笑(すみません、多分そこは感動するところだったのだと思いますが・・・)。
 <人間ではない存在が高い知能を持つ故のかなしみ>というものを、ディーン・R・クーンツの『ウォッチャーズ』であたしは15年以上前に体験済みであった(あれにはひどく泣きました・・・)。
 だからシーザーの苦悩があまり胸に迫らない。 『ウォッチャーズ』のアインシュタインとアウトサイダーがあくまで1対1、孤独であったのに対して、シーザーにはのちに同程度の知能を有する(多分、それでも彼が最も高い知能の持ち主なのではあるのだが)仲間を得るのだから。
 寂しくはなかろう、むしろしあわせかもしれない。
 なればこそ、シーザーを失ったウィルの孤独をもっと際立たせてほしかったのだが・・・。

  猿の惑星創世記4.jpg ハンサム度が低いジェームズ・フランコ。
    『ミルク』のときが、ゲイ役のときがいちばんかっこいいとはどういうことだ!

 エンドロールはパンデミックが世界規模で起こるシミュレーション画像。
 それも一作目へとつなげるサービスだと思うけど、まだ足りない気もするのよね・・・。
 もう一回ちゃんと『猿の惑星』シリーズを一から見直したくなったかも。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 04:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月22日

ふと、思うこと。

 オリオン座流星群だなぁ、と思っていたのに雨の予報、そして思った以上に雨が降ってしまった・・・ちょっと、さびしい。
 仙台の友人が無事出産しました! あたしと誕生日が近いのですが。

 そして思うのは。
 なんで、韓国なんかに大金を払うくらいならタイに即刻援助すべきだ、と言い出して実行する人が政府関係者にはいないのか、ということ。
 日本国内のウォール街の影響的小規模デモは報道されるのに、そうじゃないもっと大規模なデモは大手マスメディアに報道されないのか。 まぁ他にもいろいろ腹が立つのですっかりテレビのニュースを見なくなっちゃいましたけどね。
 カダフィ大佐は死んだというが・・・なんかオサマ・ビン・ラディンのときと感じが似ていませんか。 民主化というか、“裁判”という手順を踏んだ方がのちのちの国の運営のためにはいいような気がするんだけれど、そんな余裕もない状態なのだろうなぁ。 韓国や中国に肩入れするぐらいなら、日本はリビアを支援した方がいいような気もするんだけどな(というか中東ってわりと日本に好意的な国が多いではないですか)。 国益うんぬんよりも感情論として、自分のことを嫌いな人を助けるより好意を持ってくれてる人のことを助けたくならない? それが結果として利益をもたらすならオーライなわけで。 宗教に寛容的すぎる国民性なればこそ、国際貢献できる道もあるような気もするんだけどな(たとえばユダヤ人とパレスチナ人、どっちの気持ちにも同調できるわけだし)。
 ていうか自国が滅茶苦茶な状態なのに変な国に愛想を振りまくなよ!、ということにそもそも、怒っています。 もしかしたら日本は政府がない方がいいのではないか、とかも考えたりするんですけど。 どうしましょ。

posted by かしこん at 06:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月21日

たこやきうどん@立ち食いのお店

 先日、仕事場の人から「そこの立ち食いそば屋で“たこやきうどん”ってのを食ってきましたわ」と教えられる。
 うどんに、たこやき?
 「あぁ、明石焼きみたいな?」
 「いやいや、普通のたこやきですわ」
 「・・・ソースがかかっているんですか?」
 「いや、それはないですわ〜」
 要は普通のかけうどんにたこやきがのっている状態、らしい。 だし汁につけて食べる、という点では明石焼きに近いが、中身は普通のたこやきですわ、と。
 気になったので、あたしも行ってみることにした。
 JR東の駅のホーム以外で立ち食いそば屋さんに入ったことのないあたしは、厨房のおばちゃんに注文を言おうと思ったら怪訝な顔をされたので戸惑い、きょろきょろしてたら壁際に券売機を発見!
 「あ、食券か!」
 食券を買って注文するとは学食以来かも・・・。 不慣れな客で場の空気を乱してしまいました、すみません。

  たこやきうどん.JPG あっさり登場、たこやきうどん。 ¥300−
 たこやきが、でかい!
 電子レンジから出てきたばっかりのがのせられてきたので、下手にかじったらやけどします。 まずはワカメから食べて全体の温度が下がるのを待つが・・・立ち食いそば屋さんのカウンターってちょっと低くない? そのまま食べようとすると犬食い姿勢になってしまうし、でも最初は器が熱いので手で持てない。 だからといって冷めるのを待つのも・・・。
 でもスープを早めに飲んだりしつつ、やっと手に器を持って背筋を伸ばして食べられるようになる頃には常連さんらしきお客さんはあたしのあとに来てもういなくなっている。
 立ち食いそば屋さんはまるでタッチ・アンド・ゴーだな〜、と思う。
 熱くて食べるのを後回しにしていたたこやきは、十分な汁を吸ったてんぷらの衣のようで、そこにたこの足が入っている感じ。 だったらてんぷらでいいじゃん、と言ってしまってはいかんのだな。 “似てはいるが非なる感じ”が大事なのかも。
 後日、「たこやきうどん、食べてきました!」と教えてくれた人に報告。
 「えっ! ほんとに行ったんですか?!」と驚かれる。 女性一人でうらぶれた立ち食いそば屋って勇気いっちゃんちゃいますか、と聞かれたりして、「そんなことないですよ」と答え(券売機システムにすぐ気づけなかったけどね)。
 かしこんさんは行動力のある人や、と褒められる。
 そんなことで褒められても・・・仕事で褒めてください。

posted by かしこん at 04:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月20日

振り返るあたしの読書史 その1

 といっても、そんな大袈裟なものでもないですが。
 しかし明らかにあたしの読書傾向は変な方に偏っている・・・しかし偏っているなりにもしかして筋を通してるかもしれない。 現在の趣味嗜好にどれくらいの影響を及ぼしているのか、ちょっと気になったので振り返ってみる(画像を探したけれど当時と同じ装丁が見つからないよ・・・)。
 あたしの読書体験はじまりは、親が与えた図鑑の数々だったかも。
 多分、学研の子供向けのやつ。 幼少のあたしは特にカメのページがお気に入りで、絵を見せるだけで名前がすらすら言えたらしい。 だから今でも図鑑の類はフルカラーじゃないと許せないわけね・・・そして動物もののドキュメンタリーや写真集が好きなわけね・・・ガラパゴスゾウガメを筆頭に今もカメが好きなわけね・・・(実はカエルやイグアナなども好きだ。 あたし自身が体温低めなために、変温動物に親近感を抱くのだろうか)。
 確か、いちばん最初に買ったマンガは『ドラえもん』。 次は『あさりちゃん』かも。
 近所に住んでいたおねえさんから高階良子のマンガを借りて、乱歩や正史の世界の入り口に立っちゃいました(マンガはマンガで話が長くなるので、別の機会に後述)。
 本格的に“自分で選んだ本を読む”ようになったのは小学2年か3年、H・G・ウェルズの『透明人間』がきっかけだった。 子供向けジュブナイルでしたが、福島正実訳で解説には当時のウェルズ派とジュール・ベルヌ派に分かれた論争についても書かれてた。 で、その後あたしは『タイムマシン』を読むことになり、SFにどっぷり(ジュール・ベルヌも読んで面白いとも思ったけど、ウェルズのほうが好きだなぁ、とわかり、福島正実と同じ好みであることににんまりした)。
 同時期に『ツタンカーメンの謎』というのもあって(これはあたし初のノンフィクションかも!)、『王家の紋章』を読んでいたせいもあるが考古学のロマンと呪いという存在のアンバランスさに盛り上がった。 当時の小学校で書かされたアンケート、「尊敬する人物は?」に「ハワード・カーター」と答えたバカはあたしです(学校側としては「両親」と書いてほしかったのだろうけど、そういう空気は読めないあたしなのだった。 この頃は考古学者になりたかったのである)。
 図書室にあったスティーヴンソンの『自殺クラブ』の面白さにも度肝を抜かれ、繰り返し読みました!(当時は文庫本とか売ってなかったから、卒業したらもう読めなくなると思ったのである)。 『十五少年漂流記』『あしながおじさん』などの世界名作劇場的なものも読んでましたが、印象深いのは矢野徹『孤島一人ぼっち』とか大石真『チョコレート戦争』でしょうか。 古田足日『宿題ひきうけ株式会社』ってのもありましたね。 あ、フォア文庫だ! 懐かしい!
 近所の本屋ではポプラ社の『江戸川乱歩全集』の品揃えが充実していて・・・当然読み始めるわけです。 明智小五郎の存在は土曜ワイド劇場の『〜の美女』シリーズでおなじみであったので(しかし夜遅いしお色気シーンもあったので親からは見るのをよしとはされていなかった−それでも見たけど)、しかし高階良子作品のおかげでベースはあって、こっちは少年探偵団がメインに活躍する子供向けであるため親の検閲は免れた(なんだかんだいって『青銅の魔人』が好きです!)。

  青銅の魔人.jpg 夜の麻布十番、高い塀が並ぶ屋敷町・・・その憧れが高校生のときに松山巌『乱歩と東京』を読ませましたよ。
 しかし次第にそれでは物足りなくなって隠れて角川文庫の江戸川乱歩ものを買うようになるのであった。 金田一耕助の存在もすでにおなじみであったので(『犬神家の一族』は金曜ロードショーで見た)、横溝正史のまずは角川文庫の背表紙の文字が黄色いやつ(御子柴少年が活躍するジュブナイル)から揃え始める。 緑の文字のやつは表紙が煽情的というか、中身とあんまり関係ないのに裸の女性が描いてあったりしたので小学生には非常に買いづらく、おとなしめの表紙から選んで買っていた(のちのち、古本屋さんで買い物をするようになったらあまり気にしなくなった。 一度に何冊も買えるからである。 そして、慣れたのであろう)。

  白い羽根の謎.jpg 『白い羽根の謎』・・・子供心にも動機がとってつけたみたい、と感じていて、のちに元の作品『化人幻戯』を読んで納得。 これを子供向けに書き直したってこと自体、すごいと思いました(書いたのは乱歩本人ではないそうですが)。 今、ポプラ文庫でかつてのこのシリーズが復刻されてますが、少年探偵団ものの26巻で止まっているのは何故・・・もともと47巻ぐらいあったはず。

 勿論、ホームズやルパンにも手を出すが、あたしはホームズのほうが好きだったな。
 当時、普通の本屋さんで小学生が買っても変な目で見られない文庫といえば朝日ソノラマ文庫(背表紙はくすんだ緑色の時代)、秋元ジュニア文庫(背表紙は黄色で文字が赤だったかな?)、集英社コバルト文庫ぐらいだったのではないだろうか・・・。
 あたしの赤川次郎初体験は朝日ソノラマの『幻の四重奏』で、今もこれを越える作品はないような気がしている。 それくらいインパクトが強くてとにかく面白かった。 『吸血鬼ハンターD』もこのころから読み始めかな? 何故か『キマイラ』シリーズには手が出なかった。 秋元ジュニア文庫には福島正実が科学的根拠にあふれるリアリティSFを書いていて、『地球が滅びるとき』とかとにかく出てるものは全部読んだ気がする。
 あと、『白鳥検事シリーズ』なるものがあり、アメリカでスキップしで大学を卒業し、司法試験も最年少で合格したという15歳の少年検事が主人公の話。 『グリーン予告殺人事件』がいちばん面白かったかな〜。 ちなみに白鳥君はモルモン教徒であり、信徒同志は「兄弟・姉妹」と呼ぶとか、カフェインの入ったものは口にしないとか(だから彼が飲むのはいつもミルク)、子供心に「宗教を信じるって大変なのね」と思った記憶あり。
 秋元ジュニア文庫で眉村卓にも手を出す。 きっかけは『天才はつくられる』かなぁ。
 眉村卓は角川文庫でもいっぱい出していたのでそっちにも進出し、『とらえられたスクールバス』に盛り上がる!(でも『ふつうの家族』も好きです)
 そして筒井康隆にも手を出すのもこの頃です。
 あ、講談社青い鳥文庫もありましたね(実際は新書版サイズですが)。 これは『誰も知らない小さな国』から始まるコロボックルシリーズと、『クレヨン王国の十二カ月』のクレヨン王国シリーズが二大巨頭か。 『霧のむこうの不思議な町』も大好きだったなぁ(だから原作だと認めない『千と千尋の神隠し』が微妙に許せない)。
 コバルト文庫ではまず新井素子である。 そして氷室冴子である。 久美沙織の『丘の家のミッキー』は友だちが買ってくれてて、あたしの新井素子と貸し合いっこしていた感じ。 小林弘利も大変好きでした(『海の回転木馬』は名作だと今でも思う)。
 当時、本を選ぶ基準って装丁というか表紙のイラストのイメージが大きかった気がする。 そしてあたしは天野喜孝のイラストに惹かれて栗本薫の『魔境遊撃隊』を読み、これまたこんなに面白くていいのか!、と思って『グイン・サーガ』に手を出すのだ。 そして彼女が江戸川乱歩賞を受賞していたことを知り、他の受賞作品をいろいろ読む。 仁木悦子、森雅裕、東野圭吾などなど。 『伯林−一八八八年』は面白かったけど海渡英祐さんはどうされているのだろうか?
 で、いのまたむつみのイラストにつられて藤川圭介『宇宙皇子』を買ったりしたが・・・なにしろノベルズなので文庫よりも値段が高く、挫折。 『丘の家のミッキー』の持ち主だったエヌさんが引き続き買っていて貸してくれたのだが、内容が難しくなっていくうえに繰り返し読めるわけでもないので(大津皇子が好きだったので彼が出なくなってから興味を失ってきたこともあり)、「ちゃんと読んでないんじゃないの?!」とエヌさんに怒られた。 ちゃんと読んでませんでした、ごめんなさい。
 結局、読むスピードと手持ちのお金が追い付かず、主に古本屋を利用するようになったあたしは江戸川乱歩が執拗に薦めていた『赤毛のレドメイン家』をみつけて(これ自体は乱歩の『緑衣の鬼』のほうが面白かったような気がするんだけど・・・)、それをきっかけに古典の翻訳ミステリを読むようになります。 『グリーン家殺人事件』『黄色い部屋の謎』『赤い館の秘密』(まさかこの作者がプーさんと同じ人とは!)、クイーンの国名シリーズ、『Yの悲劇』(あたしはこれで夏休みの読書感想文を書いた。 そのあと、『Zの悲劇』でショックを受けた)などなど。
 そしてクリスティ『アクロイド殺し』では驚愕のラストに回し読みしていた友達と騒ぎまくり!
 「死のような沈黙が続いた。 私は笑った」のくだりは今もしっかり覚えている。
 アガサ・クリスティはNHKでポワロのドラマをやっていたし、映画『地中海殺人事件』・『オリエント急行殺人事件』などを見ていたのだが、『そして誰もいなくなった』では「映画とラストが違うよ!」という意味でも衝撃でした。
 衝撃という意味では『カーテン』も・・・西村京太郎の『名探偵なんか怖くない』シリーズの最終作『名探偵に乾杯』で述べられていたコメントに大いに同調(尚、西村京太郎作品を読んだのはのシリーズが初めてだったので、のちに十津川警部シリーズを誰かから借りて読んだとき「同じ人?」と思いました)。
 そんなやつだったので、小学6年の担任には「何の本を読んでいるのか見せろ」とあたしにだけ検閲が入り、卒業前の三者面談では「なにを考えているのかわからない」と言われたのであった(それをしぶとく覚えているということは、あたしもそれなりにショックだったのであろう。 特にそんなつもりはなかったのだが・・・)。
 時間軸的には前後していますが(中学校時期も混ざっています)、だいたいこんな感じです。 そしてまだまだ話は続きます。

posted by かしこん at 03:20| Comment(6) | TrackBack(0) | 本・読書 reading books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月19日

ファイナル・デッドブリッジ/FINAL DESTINATION 5

 これは3Dの質がよい!
 オープニングのガラスの破片が飛び散り続ける一連のシークエンスなど、どことなくアートの香りすら漂っている。 しかし悲しいかな吹替版しか公開がない・・・だが、ホラー映画独特のある種のキッチュなチープさには日本語吹替版が意外と似合っているかも(金曜ロードショーや日曜洋画劇場を見る感じですね)。 ま、それもヘンな話題性のためだけのタレントを起用しなかったのが正解、ベテランは少なくともちゃんと基本の出来てる声優さんで聞きたいものです。
 実は前作『ファイナル・デッドコースター』で「もういいかな・・・」と思ったあたしだが、“ハリウッド・エクスプレス”で紹介されていたのを見て「なんか、マンネリの中にも新機軸?」と感じてつい見に来てしまいました。

  ファイナルデッドブリッジポスター.jpg おまえは、渡りきれるか。
    ・・・というかそもそも渡りたくないですよ。

 会社の研修旅行でバスに乗り、大きな橋を渡ろうとするとき、サム(ニコラス・ダゴスト)は橋が崩落し大勢の人が次々死んでいく夢を見る。 目が覚めたとき、夢とまったく同じ出来事が起こり「大変だ! 橋が崩れるぞ! 逃げろ!」と最近別れ話が出たばかりのモリー(エマ・ベル)を連れて逃げる。 なんだ、何が起こった、とパニックの中、結果的にサムについていったことになった8人が大事故から生き残る。
 しかし、<死>は彼らを逃す気はなかった。

  ファイナルデッドブリッジ1.jpg この人、『フローズン』でリフトに取り残された一人では・・・。
 検視局の“彼”が登場し、生き残った者たちに警告する。 いつも、「この人、『キャンディマン』だよね?」と思うあたし。
 サムの親友ピーター(マイルズ・フィッシャー)が「自分の代わりに誰かの命を差し出せば、もしや自分は生き残れるのでは」の考えに取りつかれていく様はこのシリーズではちょっと新しいアプローチだけど、基本的には大いなるマンネリです。
 シリーズ最初のほうは「この世界はほんの些細な出来事・偶然の積み重ねで人は容易く命を落とす、<死>のサインはいたるところに転がっている」という自分自身の日常生活について省みさせる要素があったんだけど、だんだん<死>のほうも大胆になってきて、偶然というよりは「あんたが仕込んでるでしょ!」となっていっているのが残念ではある。 ただ、現代人はほんとに危険なものに囲まれて生活しているのだ、という基本は忘れていないと思う。
 おまけに「おっと、そうきたか!」なラストのオチには大爆笑(言われてみれば細かな違和感があったもんなぁ)。 これって完結編? それとも番外編的な位置づけ? シリーズはまだまだ続くのかしら。
 人がいくら知恵を絞ろうとも、<死>のたくらみからは逃れられないのですね。
 こういう、人がゴミのように死ぬホラー映画ってキライじゃないんだけど映画館ではなくて家で見てそれで十分だなぁ、という考えの持ち主だった、あたしは。 けれどあれ以来、「わざわざそんなの見に行かなくても・・・」的な映画まで見に行っている(しかもわざわざ時間をつくって)。
 意味のある人の死を見るのはまだ受け入れがたい、リアルな死もつらい、けれど絵空事ならばいくら人が死んでも平気。 むしろ非現実的な死であればなおOK。 歪んだ自己セラピーかしら。 第二次大戦後にヨーロッパで推理小説がはやった理由と多分同じことが、あたしの中でも起こってるようだ。
 次は『スクリーム』の新作だな!

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 05:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月18日

はやぶさ/HAYABUSA



 はやぶさ映画は多数進行中で、渡辺謙主演のやつが本命だと思っているので



これはスルーかなーと考えていた。 でも見ないと比較できないし、意外にこの



映画、評判いいみたいだし、どっちにしろJAXA全面協力だし、ということで見て



しまいました。 いまいち不本意だったのは、わざわざ架空の人物を(しかも女性に



して)主役に据えた点だったのです。 わざわざガリレオ湯川先生のワトソン役を



女性に変えるのと同じセオリーが嫌なだけ。



 しかしそれを差し引いても、意外によかったんだな、この映画。



 はやぶさと命名される前から(それを言うなら目的地となる小惑星もイトカワと



まだ名前がつけられていない)、この計画について講演で語るシーンから始まる



ことで“はやぶさ計画”の概略がわかりやすくイメージできるようになっている。 



その後は専門知識が多少でもないとつらいかも、にはなるものの、最初にイメージを



つかませるというのは大事なこと。 あたしは理系に片足つっこんだことがあるので



なんとなくわかりますが、前半では「宇宙おたくはなんか見かけもオタクっぽい!」・



「なんだかやたら挙動不審だ!」などというビジュアルで押し通して観客を引かせる



ものの、次第にそんなことはどうでもいいと思わせてくれるので登場人物への愛を



感じます(それにしてもマギーの髪型は最後まで変だった・・・)。



 はやぶさとの連絡を取り合うコンソールで、コマンドを手入力して送るオペレーター



さんの声や口調が軽くかつ明るめで、それで救われてる部分もあるな・・・と確信。



やっぱ、各々の専門分野で結果を出すのは個人プレーだけれど、プロジェクトと



なったらチームワークですよ。 理系オタクをバカにしちゃいけません!!!



   そこに集う人々を支えるのは“情熱”。



 そして佐野史郎が登場した瞬間(別に紹介などはないのだが)、「川口淳一郎だ!」と



瞬時にわかるすごさ。 かなり似せてきている・・・それ故に、竹内結子演じる運のよい



水沢めぐみさんの立ち位置が微妙というか、彼女の比重はそこまで大きくないと



いけないのか?、という気になってしまいました。 とりあえず変な人ばっかりの科学者・



技術者の中で、高嶋兄は役柄がおいしすぎるので逆に、その中でも普通のライン上を



踏み外さなかった鶴見信吾に助演男優賞を送りたい。



 確かに“はやぶさ”はけなげなんだけど・・・プロジェクト自体全部が描かれているわけ



ではないし(はやぶさ以外のプロジェクトも完全無視なのもある。 全部やったら時間が



足りないしまとまらなくなるんだろうけど)、「そこはもっと感動するところだろ!」という



部分がわりとさらっと描かれていたり、かなり笑いが散りばめていたり(堤幸彦監督の



遊び心は最小限に抑えられていたと思われるが)、あえて「泣かせるための感動巨編」と



してつくっていないのは好印象なのですが・・・こちらとて理系に片足つっこんだことの



ある身。 予算の壁という名の貧乏に振り回され続けてきた理工系の悲哀が笑いで



やんわりくるまれて描かれていて、笑いつつもあたしはしゃくりあげそうなほど泣いて



しまった。 こんなところで泣くなんてあたしだけでは、と思ったら同じ列の5席ほど



離れたところに座っている壮年のおじさまがあたし以上に号泣していた。



 技術者かしら、科学者かしら? 不遇の理工系を体験したことのある人、必見!



 希望を持って待つ、ということもまた仕事のひとつ(その間もモチベーションを高めて



いないといけない)。 そして、いざとなったらつらい決断もしなければならない。 佐野



史郎、少ない台詞でそれをよく表現していたと思います。 上に立つ者の孤独もね。



 これは「二位ではダメなんですか」発言への痛烈な皮肉だと思うが、多分そんなこと



言う人はこの悲哀に気づかずただ笑っているだけなんだろうな・・・。 文理系というか、



理系も文系も両方ある程度わかる人(あたしはそのタイプだが)をもう少し活躍させて



もらえる土壌がほしいよなぁ。



   子供たちにはやぶさのすごさを

   説明する水沢さん。 はじめは専門用語の羅列でお客さんはちんぷんかんぷん、

   次第に「わかりやすい説明」を心がけ始める。



 それにしても、竹内結子はどんくさいというか不器用な専門バカ的役柄が似合うよなぁ。



 日本の理科離れが言われて久しい。



 はやぶさ映画がまた理工系の持つ夢を子供たちに伝えてくれるといいのだが。


posted by かしこん at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月17日

Z(ツエット) 完全版/青池保子



 本屋さんで見つけて仰天した。 何故、今頃!



 そしたら『エロイカより愛をこめて』出版35周年記念だそうである・・・はっ、出版社が



秋田書店になってる!! 版権まとめたのか!



 しかも豪華版、カラーページも再現、そして『暗号名はほんのジョーダン』もしっかり



収録となったら買わずにいられようか。 あたしは花とゆめコミックスで『Z』の1・2巻を、



白泉社文庫で『Z』も持っているにもかかわらず、である。



   ちょっと若い感じ?



 <鉄のクラウス>ことエーベルバッハ少佐の部下AからZのうち、単独で主役を



張るのはZ君だけ。



 別にZ君だけが好きなわけではないんだけど・・・やはり作者も書いているように、



「(根がグータラだから)一生懸命な熱血人間の行動にロマンを感じる」からかも



しれない。 『エロイカより愛をこめて』では伯爵の存在がどうしてもコメディ色を



強めてしまうけど、『Z』シリーズはシリアスでリアルなスパイものとしての物語の



妙を楽しめるからかも。



 でも、一生懸命真面目にやっているからこそ面白い、という部分はどうしてもある



ので、ド・シリアスというわけでもないのですがね(あわてふためくときのZ君の心の



呟きが面白すぎる)。



 けれど、“情報部員とは非情な世界の一員である”という不文律は決して破られない。



『エロイカ』ではおちゃらけさせられる少佐もここでは“任務最優先だが部下にとって



最も頼りになる上司、かつ大変有能な情報部員”という本来の頼もしい姿を見せて



くれるのも素敵である(『エロイカ』では頼もしくないというわけではないのだが、



こっちの方がより教育係的上官っぽいのである)。



 ただ、東西冷戦時代だからこそ成り立つ設定であり話なので(描かれた時期も主に



80年代前半なので絵も彼らも若い!)、『Z』シリーズを続けるのは難しいし、作者も



そう考えて「もう描かない宣言」になったんだろうけど、『エロイカ』本編の方にもZ君は



登場するので寂しくはないよ!(そういう意味では『魔弾の射手』のような少佐が主役の



ハードボイルド話もまたつくりづらかろう・・・)



 現代でスパイものをやろうと思ったら『ボーン』シリーズのようになってしまうのだろうし、



コンピューターやネットとは切っても切れない世の中だし、スパイものにも<古き良き



時代>ってあったんだなぁ・・・。



 そして『暗号名はほんのジョーダン』ですが、作者には珍しいエッセイマンガ。



 たった16ページだけなのにあふれる情報量、何度読んでも飽きない構成、その昔は



ただ「面白い〜」としか読んでなかったけど、改めて読み返すとすごい技がさりげなくも



つまっていることに感銘(暗記してしまうほど読んでいるのに、また読んでしまうのだから



どういうことだ)。 生肉のフィレ、食べてみたくなるわ。


posted by かしこん at 03:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする