2011年09月16日

『スマリの森』と遅れてきた中秋の名月

 『スマリの森』を買いに行く。
 手に取った瞬間(本屋の平台に並んでいたので)、「薄っ!」と驚愕する。
 これでは花とゆめコミックスの内容そのままではないか・・・そのくせ¥590+税か・・・書き下ろし新作ページはあるものの、なんかかなしい。 『雷鳥さんシリーズ』も入れてほしかったのだが・・・。

  スマリの森.jpg 北海道の話。 スマリはアルビノのキタキツネ。
 白い姿が目立つため、スマリは森に住んでいるのだが、年の離れた弟三匹(アトイ・トマリ・カタム)がちょくちょく遊びに来ては騒ぎを起こす。 改めて考えればスマリは諦観の入った『なごみクラブ』のマネージャーのようなキャラかも・・・。
 北海道の大地に住む動物たちはお互い喋れるが、同種族だけがヒト化して表現されている。 だから人間の視点が入れば彼らは普通のキタキツネに映る。 動物の擬人化があまり得意ではないあたしですが、この距離感はありだと思ってしまうのよね・・・。
 人間と野生動物との共生は多分うまくいかないだろうけど、個体例としてうまくいくことはあっても全体とは難しい。 それは人間が自然に逆らって生きてるからで、彼らに罪はない。 それでも、つい人間は野生動物との共存を夢見てしまう・・・その夢の結果がこの物語、という気がしてきた。
 とはいえ夢だからといってこの世界が甘々だということはなく、スマリには「危ない物には近づかないって事は誰でも知ってるのにあいつらは近づいていく変な動物なんだから」と人間は言われてしまう・・・ごもっとも。 文明の利器と引き換えに、野生の勘を忘れてしまいましたよ。
 “イタチの親分さん”(ほんとは野生化したミンク)がいい味出してます。

 帰り道、「あー、今日も月が丸いなー」と空を見上げて、気づく。
 もしや、中秋の名月、もう過ぎた?!
 8月がばたばたといそがしくて、「9月になれば暇になるから〜」と自分をごまかしてどうにか8月を乗り切ったのに、9月に入っても一向に暇にならないから(その上、暑いし)、そういうこと忘れてたよ!
 なんだか、ちょっと損した気分になった。

ラベル:マンガ
posted by かしこん at 04:17| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする