2011年07月08日

SUPER 8/スーパーエイト



 「早くも最高傑作の呼び声」とCMかかってますが、だまされませんよあたしは。



 『E.T.』+『スタンド・バイ・ミー』というのも褒めすぎなような気がするし。 とはいえ



見に行っちゃうんだから結果的には騙されているのか・・・。



 舞台は1979年、アメリカのオハイオ州。 冒頭で何かの工場で“無事故記録日数”の



看板から数字が外され、『1』におきかえられるシーンで、「あ、何か事故があったんだ」と



観客にわからせる感じは好きだったが、その後の葬儀のシーンで必要以上に台詞で



語っちゃってたので印象がマイナスに。 やっぱり男の子ってバカだな! デリカシーが



ないな!、と確認できる場面でした。



 そしてテレビのニュースからはスリーマイル島の爆発事故のことが流れている。



 あのー、これが公開延期にならない理由は?(まぁ、夏休み最大の話題作を逃す手は



ないということなんでしょうけど、スピルバーグにも嫌われたくないだろうし・・・でもなんか



納得がいきませんよ。 基準はいったい何なのだ? WOWOWで放送の『クリミナル



マインド』シーズン4なんか、夏の輪番停電中に起こった連続殺人が描かれているので



という理由で放送無期延期ですよ。 シーズン最終回なのに! 見て不快になる人が



いるからとか、真似されたら困るからとか言い分はわかるんですが、その基準が日本



政府の放射能安全数値ばりに都合よく変わるから納得できないのだと思う)



 話がそれました、映画に戻ります。



   きっかけは、映画の撮影。

     勿論子供たちが撮る映画だから演技はとってつけた感じだが、それでも

     エル・ファニングはまわりを絶句させる演技を披露!



 ゾンビを題材に8ミリ映画を撮る子供たちは、撮影中にある列車事故を目撃し、



事態に巻き込まれてしまう。 その場は逃げるも、事故の処理には軍が関与し地元の



保安官は口出しできない雰囲気。 そして子供たちが撮っていたフィルムには、驚く



べきものが映されていた・・・という話。



   逃げる方向間違ってるぞ!、と叫びたく

     なったあたし。 みながたいして怪我せずにすんだのは奇跡みたいなもん

     だから、普通の人は真似してはいけません。



 アメリカ郊外、子供たちの友情と親との確執と和解、異星人は実はいい人で悪いのは



人間のほう、など、往年のスピルバーグ映画に繰り返し使われたモチーフが全部網羅



されているような感じで、多分おとうさん世代は懐かしさ全開ではないだろうか。



 J.J.エイブラムス的なのはやたら容赦のない描写と、類型的すぎる子供たちの中に



絶対的ヒロインを入れたこと、かな。



 エル・ファニング、かわいい〜。 ゾンビメイクされても、ゾンビ演技しても、何やっても



うまいんですけど!



   また親同士の葛藤が障害となって、

             ひそやかな恋が育つ予感。



 “驚くべきもの”の正体をなかなか映さない、しかも活動しているのは夜や地下、と



全貌をあえてはっきりさせない手法はもうそれ自体も定型なのでイライラすることもなく



(逆に全体像をはっきり見てしまうと『プレデター』のようにがっかりするんだろうなぁ、と



思って)、ま、こんなもんでしょう(誰も見たこともないクリ―チャーをつくりあげるのは、



もう難しい段階なのかな。 今WOWOWで『ウルトラQ』のハイビジョンリマスター版が



放送されているので余計にそう感じたり)。



 多分『喪失とそれからの回復』という今の日本にも大事なテーマを描いてはいるん



だけど、登場人物が見るからに典型的なので(それは映画に対するわかりやすさを



助け、ノスタルジーを誘うのだが)あまり胸に迫ってこないのが残念。



 でもそれはあたしが大人になってしまったからで、これを見て感動する子供は素敵



だと思う。 あたしが『E.T.』見てボロボロ泣いたように、そうあってほしい。



   大人の和解もまた、盛り込まれるし。



 エンドロールで彼らがつくっていた8ミリ映画が左半分で流れるが、そっちを見てしまうと



クレジットがまったく読めないというかなしさ(お父さん二人の名前を確認しようと思って



いたのに・・・)。ゾンビをつくり出しちゃった謎の会社が『ロメロ化学』なのがツボです。



 まぁ夏休み大作として、可もなく不可もなく、というところでしょうか。



 もはやこれでは胸躍らなくなったあたし、感性の限界を感じる。


posted by かしこん at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする