2011年07月03日

ロシアン・ルーレット/13



 予告見たときに「この映画、見たことある!」と声が出そうになった。 新作映画



なのに、何故? しかしすぐに理由がわかる、ほとんど同じカットがあったから。

 

 「これ、『13/ザメッティ』だ!」



 ハリウッドリメイクの話が出ていたことは知っていたが、実現したんだね・・・



(何年かかったんだろう?)。 しかもなんと、オリジナルと同じ監督である! 



リメイクはたいてい別の監督に撮られちゃうのに(だから時間かかったのかな)、



珍しい。 だから、見てみようと思った。



   勝率1%。 運がなければ、即、死亡。



 まずはオハイオ州と出るのだが、ざらついた感触を残す画面はそこがアメリカでは



なくヨーロッパっぽく映るのです(オリジナルはグルジア)。 グランドセントラル駅も



『CSI:NY』に出てきた同じ場所とは思えないほど影があり、現代ではあるんだけど



年代も微妙にわからない。 そういう雰囲気、好きです。



 父親が入院したことで家を抵当に入れなければならないところまで貧乏が迫って



きている青年ヴィンス(サム・ライリー)は、電気配線工事で訪れた家で、主人が



“なんだか裏がありそうだが、わりのいい儲け話”をしているのを聞いてしまう。



 その後、不慮の出来事により死んでしまった主人の書斎から『招待状』を持ち



出したヴィンスは、代わりに“儲け話”に参加することにしたが、それは恐ろしい



ゲームの始まりだった・・・という話。



   何も知らず、何があってもいいようにと

       面接用の服を着て準備するヴィンス。 不憫だ・・・。



 基本的な物語はオリジナルとほとんど変わらない。



 違いは、ジェイソン・ステイサムやミッキー・ロークといったスターが出てくることと、



ゲームの参加人数が増えている、ということだろうか。 あと、オリジナルよりわかり



やすさが重視された感じもする(画面がモノクロからカラーになったせいもあるけど、



底知れない恐怖や理不尽さといったもの・理解不能な要素が減った)。



 そもそも、『ロシアン・ルーレット』という邦題自体が結構ネタバレだよな・・・



ヴィンスが何もわからないままに会場まで連れてこられるスリリングさも、結構



いい見せどころなのに(このあたりも丁寧に描いているため、先を知らなければ



かなり見る側も不安になるのに)。 けれどそれがどこの国でもないような奇妙な



リアリティを生んでいるのですけどね。



   電球に蜘蛛のマーク、あったかなぁ?

      コイツ、イカレてるぜ・・・と思った胴元(?、進行役?)、よく見たら

      マイケル・シャノンだ・・・『ランナウェイズ』の人でなしプロデューサー。

      イカレた役、似合う人だなぁ。



 実際に専門の方に計算してもらい、ほんとに「勝率1%」らしいです。



 ロシアンルーレットにおいて、6連発のリボルバーで弾丸を2つ入れる場合、隣り



合わせて弾を込めるのとひとつ開けて、ふたつ開けてこめる場合は厳密には確率は



変わるのだろうか。 中学校・高校範囲の『確率・統計』では6分の2=3分の1に



なっちゃうけど、回転させるときの力のかかり具合とか弾装のバランスとか複雑系っ



ぽい要素も絡んできそうなんですが・・・ということがやたら気になったり。



 が、顔の売れたハリウッドスターを起用してしまったため、ミッキー・ロークの役は



ツッコミが足りないし、ジェイソン・ステイサムに至ってはただの人でなしである。



   服装は高価そうだが、ほんとにひどい人だった。



 となると背景が知りたくなっちゃいますよね・・・比較的無名の人で撮ったほうが



よかったのでは?(つまりオリジナルでよかったということに・・・でもそれでは投資して



もらえなかったのでしょうね。 ハリウッドもまた、無情)



 うーん、オリジナルを見てなかったらもう少し高得点になっていたかも。



 それにしても、サム・ライリーは顔色の悪い役が似合う・・・。


posted by かしこん at 05:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月02日

赤ずきん/RED RIDING HOOD



 アマンダ・セイフライド主演作が続きます。 ベタな企画だなぁ、と思ったものの、



監督が『トワイライト〜初恋〜』のキャサリン・ハードウィックと知り、「じゃあ、ある種の



少女マンガ的胸キュン描写を大事にしてくれるのかな!、と思って。



 『ジュリエットからの手紙』の不満を補いたい気持ち。



   恋をした、大人になった。



 山中のある村では満月の晩、狼に捧げものをすれば村を狼が襲うことはない、



という不文律かつ厳格な掟があった。 ところがある日、ヴァレリー(アマンダ・



セイフライド)の姉が惨殺死体となって発見される。 狼の仕業だと騒ぐ村人たちに



「これはただの狼ではない」とオーガスト神父(ルーカス・ハース)は教会を通じて



人狼専門のソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)を呼ぼうと提案。



 しかしそれでは時間がかかると“狼退治隊”が村人で急遽結成されて森の奥に



分け入るが、オオカミの首をとるかわりにヘンリー(マックス・アイアンズ)の父親が



命を落とす。 実はヴァレリーとヘンリーは親同士が勝手に決めた婚約者なのだが、



ヴァレリーは幼馴染できこりのピーター(シャイロー・フェルナンデス)と愛し合っていた。



 と、またしてもアマンダさん、婚約者のいる役どころ・・・もう彼女の初期設定は



それで決まりなのか?



   しかも今回はかなり色気を抑えない方向です。



 で、個人的にはルーカス・ハースがわりと重要な役どころだったので、それがもう



うれしくて。 彼もかつて一世を風靡した子役でしたが、成長に伴い容姿が変わり・・・



すっかり脇役が多くなってしまったので。 それでも、クスリに手を出したりせずに



役者を続けてくれている、ということだけで十分であるということは言えるのかも



しれないけど(個人的に、彼の子役時代のベストは『汚れなき瞳の中に』です。



『刑事ジョン・ブック/目撃者』のほうが有名だけど)。



 と、すっかりあたしは村人たちとソロモン神父側との間でおろおろするルーカス・



ハースについつい気を取られてしまい、若者の三角関係などどうでもいい感じに・・・。



 でもあたしの好みはヘンリーのほうだなぁ、と思ったら彼はジェレミー・アイアンズの



息子だそうである! 言われてみると目元が似てるかも。 そうか、好きな系統の顔は



遺伝しても好きな系統になるのか、と納得。



   右:ピーター、左:ヘンリー。



 すっかり本筋とは関係ないところで感心してしまったが、実はミステリーとして



なかなかよくできていて(ミスリードがたっぷり! でもヒントはフェアに出されてる)、



三角関係で押すよりそっちをウリにしたほうがよかったんじゃないのかなぁ。



 童話の『赤ずきん』との関連は一部こじつけと感じられる部分があるものの、まぁ



許容範囲かと。 なんたっておばあちゃんがジュディ・クリスティだからそれだけ



でも見た価値があるし(その反面、ゲイリー・オールドマンはいつもの感じなのが



なんとも・・・)。



 ううむ、やはりアマンダさんは清純派は似合わない、ということだな!


posted by かしこん at 04:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月01日

X−MEN:ファースト・ジェネレーション/X-MEN:FIRST CLASS



 あたしは『X−MEN』シリーズの熱烈なファンではないのだが・・・(それでも



メインシリーズを見たのはイアン・マッケランが好きだから。 まぁ、ブライアン・



シンガーも好きです)、彼らの若き日を描いたいわゆる『エピソード・ワン』は



ちょっと気になりますよね。



 宿敵同士とされているプロフェッサーXとマグニートーに秘められた過去の



友情のこと、知りたいじゃない? ってことで行ってみたが・・・ちょっとチラシを



見たとき、ジェイムズ・マガヴォイがマグニートーの若い頃だと勘違いしちゃった



のよね・・・だから彼がプロフェッサーXのほうだと知って(彼のキャラ的には確かに



合っているのだが)、ちょっとがっかりしちゃったのです。



   やっぱり彼は「いい人側」よね。



 しかも今回はブライアン・シンガーが『キック・アス』を見て監督をマシュー・



ヴォーンに指名ということで・・・なんか期待していいのかそうじゃないのかよく



わからない状態に。 まぁそんな中途半端な状態で、逆によかったかもしれない。



 チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)は自分の特殊能力の意味を知るために



遺伝子工学の若き権威となっており、自分と同じような力をもつ人々(ここの



世界観では『ミュータント』と呼ばれる)がきっとどこかにいるはずだと思ってきた。 



 そして時代は激動の1962年、ユダヤ人収容所で能力が確認されたエリック



(マイケル・ファスベンダー)をずっと実験台にしていたドクター・ショウ(ケヴィン・



ベーコン)が暗躍して第三次世界大戦を引き起こそうとしていた。 チャールズは



CIAと協力し、能力者を探している過程でテレパスを遮る何かの存在を感知。



同時に復讐のためにショウをつけ狙っていたエリックと出会う。



   なにしろ相手は心を読む男。

    エリックの苦しみや葛藤をすべて理解して受け止めるチャールズ。

    二人の心のつながりは“友情”なんて言葉じゃ片付けられない。



 が、平和主義かつ楽観主義者のチャールズと、やられたらやり返すが基本で



「そもそも進化した存在が現れたらその種は絶滅の道を辿るのは自然の摂理。



人間が我々を排斥しないわけがない」と考えるエリックが相容れるわけがなく、



それはお互い以上にお互いを理解する者はいないというほどの友情をもってしても



変えることはできない。



 つまり二人の決別は、人間のせいなんですね・・・すみません。



 が、見どころはこの二人だけではなく、初期メンバー・ミスティークが実はひもじさ



故にしのびこんだお屋敷でチャールズと出会い、その後兄妹同然に暮らしていく



ことになったのだとは!(名前はレイブン。 しかも演じるはあのジェニファー・



ローレンスだ!) おやおや、彼がビーストの人間時代?とか(しかもやってるのは



ニコラス・ホルト、『シングルマン』で『アバウト・ア・ボーイ』からの成長を見せつけた



彼である)、これぞ前日譚の醍醐味!



  ※チャールズとエリックがミュータントをスカウトに行く過程で、酒場で飲んだ

    くれているウルヴァリンに会ってるんだけど、サービスショット?

    明らかにウルヴァリンの方が年上だったしね。



   とりあえずチャールズの屋敷に集まった

   ミュータント第一世代のみなさん(真ん中の人‐ローズ・バーンはCIA)。



 しかもどれだけあたしのつぼにはまる役者を使ってくれるのか・・・うれしい(けど、



ケヴィン・ベーコンがちょっと残念だったり、マグニートーの若き姿がその後のイアン・



マッケランに重ならないという個人的な感覚としてのミスマッチもあったりするのだが)。



 過去3作で小出しにされてきた部分がぴたっとつながる面白さ、確かにあります。



 けれどもそれは、シリーズを見た人だけが思うこと。 基礎知識ゼロの人がここから



入るのは逆に厳しいかと・・・。



   ケヴィン・ベーコンの髪型に笑いが

  止まらないわ・・・。 あ、この美人、『アンノウン』にも出てた『MAD MEN』の

  ジャニュアリー・ジョーンズだ! やはりこれが「売れてくる」というサイン?



 で、監督が変わったポイントとして、ブライアン・シンガーの屈折した暗さがあまり



ありません。 むしろ今作ではユーモアに転嫁されている部分もあって、これは監督の



資質の違いか1962年という時代の違いなのか両方ともとれて・・・興味深いです。



 キューバ危機を取り入れるとは、うまいね!。 ただ、その時代だと考えるといいん



だけど、これが2011年の映画なのか・・・と言われるとちょっと困る部分が。 あえて



レトロなのか、本気なのか、よくわからない。



 レイヴン(ミスティーク)の本心に直球で届く言葉をはくエリック(マグニートー)に



惹かれてしまう気持ち、わかります(だってチャールズは人畜無害のおにーちゃんで



しかないもの・・・)。 それ故に、『ファイナル・ディシジョン』であっさりミスティークを



見捨てたように見えたマグニートーの気持ちが、わからない(冷酷さに磨きがかかったと



とるべきか、自分と関わり合いを持たせないようにする・あわよくばチャールズのもとに



帰したいと思ったからなのか)。



 どうもあたしはイアン・マッケラン好きさにマグニートーの行動には深い意味があると



考えてしまいがちよ(なんか間違ってるわ、この姿勢)。



 でも、チャールズはエリックと出会った瞬間から、ずっと彼のことを気にかけている



のね・・・(それこそ、お互いジジイな年齢になるまで)、という原動力や説得力は、



確かにマカヴォイくんは表現してたと思う。 プロフェッサーXのことが、以前よりも



好きになりました。



 でも、このメンバーでシリーズ化するのかしら、どうなのかしら。



 とはいえ『エピソード・ワン』としては十分語りつくしてる気が・・・。



 エンディングテーマがテイク・ザットだったことにびっくり! しかも新曲じゃん!



 アルバムに入れてくれたらいいけど、そうじゃないならサントラほしいかな・・・。


posted by かしこん at 01:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする