2011年06月21日

ジュリエットからの手紙/LETTERS TO JULIET



 原題から、ずっと『ジュリエットへの手紙』だとタイトルを思い込んでいた・・・



シネリーブル神戸のカウンターでびっくり、です。



   50年分の愛とともに、あなたに会いに来ました。



 NYタイムスの事実調査員をしているソフィー(アマンダ・セイフライド)はほんとは



記者になりたいのだがチャンスをつかめずにいる。 そんな折、婚約者のヴィクター



(ガエル・ガルシア・ベルナル)と休暇を利用してハネムーンの予行演習でイタリアに



行くことに。 ヴィクターはイタリアンレストランの開店準備真っ最中で、食材の



仕入れ先を探すためでもあるため行き先はチーズ工場やハム工場、ワインセラーなど。



 ロマンティックに浸りたいソフィーはいささかおかんむりで、ひとりで訪れた場所は



『ロミオとジュリエット』のジュリエットの生家として世界中からジュリエット宛に恋の



悩みをつづる手紙が届けられる場所だった。



 その手紙を集める女性を尾行したソフィーは、“ジュリエットの秘書”という名の



ボランティア団体がそれらの手紙に返事を書いていることを知る。



 「ニューヨークからきた記者なのね」と勘違いされたソフィーは自分でも返事を



書かせてほしいと願い出て、石積みレンガの隙間にあった50年前の手紙を見つけて



返事を書く。 すると数日後、ひとりの若い男性が怒鳴り込んできたのだった。



 「祖母にあんな手紙を書いたのは誰だ!」と。



 ジュリエットからの返事に触発された祖母クレア(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)は



一念発起、50年前約束した相手ロレンツォを探しに来たのだ。



 と、イタリア・ヴェローナの美しい風景とロマンティックな物語、と大変わかりやすい



展開になっておりますが、それが“よくある話”で終わらないのがヴァネッサ・レッド



グレーヴの気品ある演技である。 探し出して謝りたいの、と強い意志を感じさせて



反対する孫チャーリー(クリストファー・イーガン)を言い負かしてまで来たのに、いざ



「もしかしたらこの先にロレンツォがいるのかも」と感じた瞬間、急に臆病になってしまう



乙女な風情といい、女性の美しさ・かわいらしさには年齢関係ないよ!、と感服です。



   70代と言われても・・・美しいわ。



 それに対してアマンダ・セイフライドさん(媒体によっては「サイフリッド」と書かれる



こともあり)、若いのに何故『マンマ・ミーア!』同様婚約者のいる役ばかり・・・美人で



スタイルもよいのだが、清純派キャラが似合わないのかしら(あたしも最初に見たのは



『ヴェロニカ・マーズ』の小悪魔リリーだったから)。 あやしげな魅力を放つキャラの



ほうが似合う人なのかも。



 加えてソフィーというこのキャラクターが非常に残念な人物で・・・いくら婚約中の



旅行だとはいえ、イタリアンのシェフが食材の宝庫を前にして仕事を忘れろなんて



無理な話。 そこを理解してこその婚約者ではないのか?(というかそういうのを



一緒に楽しめないようなら今後の長い人生も楽しめないような気が・・・)



 こういう人って自分の仕事が順調になったら相手の理解が得られないことに怒り



出したり勝手に失望したりするんだよなぁ(と思ったら後半ほんとにそういう展開に



なるので苦笑するしかなく。 ま、途中でソフィーが食べ物を大事にしない描写が



あるので、シェフとは根本的に合わないと感じさせられるのであるが)。



 ラブストーリーのヒロインとして観客(この場合あたしですが)の共感を得られない



のは非常に痛いと思う(国民性の問題だけでなく、それとも共感を抱く女性のほうが



多いのかしら・・・恋愛実践面では少数派だという自覚があるのでそれはそれで



心配です)。



   だってちゃんろお土産も買ってくるし、

    起こった出来事話すし、存在を忘れず気にかけてくれているではないか。

    しかし、婚約直後ではそれくらいでは満足できないということかもね・・・若いってこと?



 それに対してチャーリーは実に女性にとって都合のいいキャラクターで、面白みに



欠ける!



 なのでこの映画の素晴らしさはすべてヴァネッサ・レッドグレーヴのおかげといっても



過言ではない。 そしてあたしなら単純なおぼっちゃまよりも、仕事に誇りを持つ



イタリアンのシェフのほうを選ぶぜ(まぁ、ガエルのほうが好みってこともありますし、



おいしいイタリアンが食べたいので)。



 むしろ“ジュリエットの秘書”たちをメインにした物語が見たくなってしまったんですけど。



 むむむ、不完全燃焼・・・。


posted by かしこん at 07:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする