2011年06月07日

アンノウン/UNKNOWN



 本来『身元不明』というタイトルで配給が決まってましたが、大地震の影響で



「このタイトルはよろしくない」ということで“原題=カタカナ”に変更された作品



(何故知っているかというと新作映画情報で『身元不明』で紹介されていたのを



前に見てたから。 『アンノウン』という同じタイトルの別の映画もあって、それは



それで地味ながら面白い作品なんだけど)。 表に出てないだけでも、いろんな



影響が映画界に出たんだろうなぁ、と推測するに映画界は大混乱だった模様。



   結果はこういうことで。



 この週で終わる!、ということで109シネマズHATで見ましたが・・・最初に



「3月11日に発生した・・・」の文言が出て、現実を忘れたくて映画館に行くのに、



最初に現実を突きつけられるのは気が重い(あれ以来いつもなんですけどね)。



 悪気がないことはわかっている、過剰反応し過ぎなあたしの問題なのだ。



 実はリーアム・ニーソンにもあたしは個人的に遺恨がある。 まだそんなに



売れていなかった頃、サム・ライミの『ダークマン』に出て、そこそこヒットしたのに



「アクションスターと思われたくない」と以後のシリーズに出るのを拒否したので



ある(おかげで『ダークマン2』以降のシリーズはサム・ライミが監督を降りたことも



ありしょぼい出来になってしまった。 劇場公開もされずにビデオスルーでしたよ)。



 その後、『マイケル・コリンズ』・『シンドラーのリスト』と演技派の看板をとったにも



かかわらず、ヒット作がなくなってきたら『96時間』に出て・・・アクションスターに



なってるじゃんか!



 というわけで今も微妙な気持ちを引きずっているのだが、話が面白そうなので



見てしまいました。



   空港入国管理にて。 ここまでは

   問題なかったが・・・美人な奥さん、どこかで見たことがある!、と思ったら、

   『MAD MEN』のドン・ドレイパーの奥さん役の人だ!



 学会に出席するため妻とともにベルリンを訪れたマーティン・ハリス(リーアム・



ニーソン)は宿泊するホテルについてから空港にアタッシュケースを忘れたことに



気づく。 チェックインを妻に任せあわててタクシーを拾って空港に向かう途中、



事故に巻き込まれて車ごと川に転落。



   ノンストップ?アクションのはじまり。



 目が覚めたら病院で、4日間昏睡状態だったと知らされる。 身分を示す物を何も



持っていなかったので誰にも連絡ができなかったと医師に言われ、頭も打っており



記憶が混濁した状態にある ― そのうち思い出すだろうが記憶が失われている部分も



あることがわかる。 とにかくマーティン・ハリスという名前と妻リズ(ジャニュアリー・



ジョーンズ)の存在、学会のことを思い出した彼は「妻が心配している」と医師に頼み



こみ、会場に行く許可をもらう。 しかし会場に行くと、妻のはずの彼女は彼のことを



「知らない」と言い、その横にはマーティン・ハリスと名乗る別の男(アイダン・クイン)が



いた・・・という話。



 外国で身分証明書をもたないことがこんなにも心もとないものだとまずはしみじみ



(ハラハラ?)させられる。 記憶の曖昧さがアイデンティティクライシスにつながり、



無意識の迷宮が絡んでくるのかと思いきや(多少絡むんだけど)、マーティンを狙う



存在が早々に出現するのでそっち方向へのハラハラは肩すかし。 しかも連中の



手口がかなり乱暴というか・・・そんなに派手にしたら処理が大変だしすぐばれる



じゃないか、とつっこみたいくらい無茶苦茶である。



 でも、また舞台がベルリンってところが謎めき度を上げているというか、いい雰囲気



出しているのでポイントアップ。



 事故のときに乗っていたタクシーの運転手ジーナ(ダイアン・クルーガー)は彼が



助けられた後で姿を消すのだが、それは彼女がボスニアからの違法移民だから。



また病院でマーティンの担当になった看護師は英語を話せない(多分、彼女も



旧東ドイツ側の弱い立場の人だったのだろうと予測される)が、「何かの助けになる



かも」と人探しをしてくれる人物の連絡先をくれる。 そして訪ねた人物はエルンスト・



ユルゲン(ブルーノ・ガンツ)と名乗るシュタージュ(東ドイツ秘密警察)出身だったり。



   ブルーノ・ガンツ、老けてもかっこいいぞ!



 かつての共産圏の闇のようなもの(それが今のベルリンに実際あるかどうかは



わからないが)を感じさせる緑や青みがかった映像が非常にいい感じなのだった。



 舞台をベルリンに設定したの、大成功ですね!



 で、見ているうちに微妙に積み重なっていく「おや?」の数々が、フランク・ランジェラが



現れた瞬間に確信に変わるのはちょっと爽快。 「出たーっ!、真打登場!」って感じの



フランク・ランジェラ、出番少ないけど強烈な存在感です。 しかも彼とブルーノ・ガンツが



相対する場面の風格というか緊張感というか・・・「もっとこの二人のシーン、伸ばして



くれよ!」って言いたくなるくらい素晴らしい。



   ダイアン・クルーガー嬢ってこんなに

    いい女優さんだったっけ?とびっくり。 というか、やっと顔と名前が一致しました。

    今後要チェック女優だ!



 ラストはそれでいいんかい!、とつっこみたくなる気持ち満載ですが、二人の



おじいさんと二人の美女に免じて許してやってもいいかな、ぐらいの気分にはなる。



 リーアム・ニーソンへの気持ちは・・・まだ微妙だが。


posted by かしこん at 04:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする