2011年05月10日

またマンガ買い



『仁義なき家政夫パタリロ!』/魔夜峰央



 『家政夫パタリロ!』『奥様はパタリロ!』『ビストロ温泉パタリロ!』



『出もどり家政夫パタリロ!』と続いたこのシリーズもなんと遂に完結!



   何故『仁義なき・・・』なのかは読めばわかります。



 まぁ、タイトルに“パタリロ!”とついてもこれはある意味パラレルワールド



(それともスピンオフというべきか?)、越後屋波多利郎が主役なんですけどね。



見た目はそっくりだけど性格全然違うし、父親の残した借金100億円を地道に



返すために家政夫として働く話。



 ずいぶん最初の頃から思うと話の傾向が変わったよな・・・と考えたら、この



流れで作者のお得意パターンを全部網羅してるのでは・・・と気づいてみたり。



 『家政夫パタリロ!』は落語がベースの人情話、『奥様はパタリロ!』は珍道中



+事件のドタバタ、『ビストロ温泉パタリロ!』は妖怪モノ、『出もどり家政夫



パタリロ!』では再び人情物に戻りつつも怪奇現象やスパイ組織の存在を扱い、



今作『仁義なき家政夫パタリロ!』では組織の陰謀に対抗して世直し!



 で、はじめの四冊でばらまいてた伏線をこの最終巻で一気に回収しちゃうところも



また、荒業ですがきっちり「完結」とオチがついていい感じです。



 というかこういう流れって本編『パタリロ!』でも『妖怪始末人トラウマ』でも



あるので、やっぱり作者が好きなんだろうなぁ、こういう話、としみじみしてみたり。



 そーいえば『パタリロ!』もずいぶん長いこと読んでるかもな〜、と気づいて



びっくりだ!(『グイン・サーガ』並みに25年ぐらい読んでるかも!)



 それだけ馴染んだキャラだもん、そりゃなんでもありですよ(本編でも番外編



やってるから慣れてるし)。



 『パタリロ!』最新刊は5月19日発売!





『40歳!妊娠日記』/大田垣晴子



 いつか子育て本が出るかしら・・・と思っていたら、ついこの前結婚本が出た



ばかりなのに、妊娠日記が・・・(しかも出版社違うし)、なんなの、この



タイムラグは?



 とはいえ、この本は当初から出版を意識して描かれたものではなく、妊娠が



わかってから自分の身体の変化を記録しておこうという完全プライベートな日記



なので、普段の筆者のレベルを期待するとかなり落胆する(絵も字もへろへろだし)。



   表紙もなんだか「脱力」。



 しかしもう出産後だから子育てで手いっぱい、描き直す余裕はないのであろうし、



描き直すことで最初に感じた何かが消えてしまうことがあるのだとしたら、へろへろ



でもこれが『リアル』ということなのでしょう(だから早く出版できた、という



こともあるかも)。



 というか、単純に子供がほしいと思っている出産リスクの少ない若い女性や、



筆者と同年代でも必死の思いで子供をほしがっている方が読んだら、もしかしたら



ちょっと不愉快な気持ちになってしまうかも・・・な内容でもある。 ぱっと見、



子供が生まれてくることに対するストレートなヨロコビみたいなものは描いて



いなくて、自分の体調の変化についていけない精神的な不安のほうが多く占められて



いるから。 でも、ずっと仕事してて、結婚するとか思ってなくて、さらに子供を



産むなんて思ってもいなかった人が「いざ」そんな立場になってしまったら、多分



同じように感じるんじゃないだろうか・・・(逢坂みえこの育児エッセイにも「締切



優先、検診最小限、妊婦講習受けてる暇なし」みたいなこと書いてあったし・・・)。



 そういう意味で、単純にハッピーな妊娠日記を読みたい方には不向きです。



 フリーで仕事してて、しかもフェミニズム思想がごく自然に身についてて、高齢



出産故のリスクもわかってて、この先20年・30年のことを考えたらそりゃブルー



にもなりますよ、という方向の『リアル』であります(勿論、結論は「出産して



よかった」ということなのでご安心ください)。



 ちなみにあたしは「育児ノイローゼになる前に妊婦ノイローゼになりそうだわ・・・」



と感じたので、妊娠しない自分にラッキー!、と思った不届きモノです。



 でも、妊娠することでこんなに自分の身体がこれまでと変わるんだ、ということに



妊娠中の女性は不安を感じるんだってこと、むしろ男性方にこそ読んでほしいかも。


posted by かしこん at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする