2011年03月29日

責めていいのは、自分だけ



 スピッツのマサムネさんがこの地震による急性ストレス障害でツアーを何回か



キャンセルするとのこと。



 あ、なんか、わかるなー、と思ったのはあたしだけではあるまい。



 多分あたしもその傾向にある(別にあたしがマサムネさんのように感受性が



豊かだと言いたいわけではないですよ)。 そうなるであろうことがわかってて



それなりに対策立ててたつもりでも、そういう症状は出てしまうのだ。 意図して



いない人は余計に、ショックがそのままトラウマになるだろう。



 それに対し、「被災者でもないくせに何考えてんだ」とか「精神的に弱すぎ」と



言った批判ができるのは本人だけである(そして多分、誰よりも本人がそのことを



わかっていて、だから余計に苦しいのだと思う)。



 だから「サラリーマンはそんなことじゃ休めねーよ!」と批判する方々は自らを



省みていただきたい(基本的にそういう考えでいるから過労死とか職場いじめとかで



自殺が減らないということも)。 多分、理由ははっきりそう言わなくても、被災地と



関係のないところでも体調を崩して仕事や学校を休んでいる人たちはいるだろう。



 繰り返される悲惨な映像(それも人が巻き込まれたところや遺体が映らないように



不自然に編集された映像)をあれだけ見せられてしまって、普通でいられるほうが



おかしい。 むしろ、原因をはっきりさせて公表したマサムネさんのほうが勇気ある。



急性ストレス障害という病気があることも広まってくれるわけだし。



 大変なのは被災者のほうです。 それは確か。



 けれど、被災地には被災地なりの絆も生まれてる。 生き残った者たちでどうにか



していこう、という前向きさがコミュニティを支えている(勿論、地域差もあると



思いますが、そういう流れになってきていると聞いています)。



 これからPTSDとか顕在化してくると思うけど、それでも確かに“連帯感”はある。



 しかし、被災者ではないあたしたちは、そして自分でも「バカじゃない?」と思う



くらいダメージを受けてしまった者は、それこそ批判されている方々に反論できない



ように“孤立”している。 理解を示してくれる人もいるが、本心から共感してくれる



人がいつもそばにいてくれるとはかぎらない。 だから余計に自分を責めて、心の傷を



深くする。 そういう人を、どうやって批判しろと? 何故批判できる?



 いまは、日本全体がそれぞれの心情に共感する・共感できなくてもそういうものが



あると認めていかなくてはいけない時期だと思う(といっても政府の繰り返す失態には



共感などできないし、種類が違います)。



 こういうときだからこそ、ひとりひとりが優しさをとりもどさなければ。


posted by かしこん at 03:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事問題・ニュースに思うこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする