2011年03月10日

RED/レッド

 「お年の方も頑張ってます!」なアクション映画は『エクスペンダブルズ』で懲りたんだけど、これは予告編がド派手で、やたらヘレン・ミレンがキュートだし、で観てみたら・・・『エクスペンダブルズ』より何倍も面白かったよ!
 元CIAだったフランク(ブルース・ウィリス)、今は引退して静かな生活を送っているが、実は年金事務所っぽいところで働いている女性サラに「年金の小切手がまだ届いていないんだ」という口実で頻繁に電話している。 どうやら彼女に恋をしているらしい、そして現状に満足してない彼女のほうにもフランクとの電話を楽しんでいる気配が。 ゴミを出しに家の外に出たら、近所がクリスマスの飾りつけをみなしていることに気づいたフランクが自分の殺風景な家に点滅するスノーマンを置くキュートさときたら!
 なのに突然何者かの襲撃を受けるフランク・・・タイトルの意味を事前に知らされていなければかなり意外性のあるカメラワークを心から驚けたのになぁ、と残念に思いつつ、でも宣伝ではそこは外せないポイントなんだろうし・・・難しいですなぁ。

  レッド1.jpg ※RED(=RETIRED EXTREMELY DANGEROUS):引退した危険な年金生活者

 どうやらCIAが何かの目的のために自分を消そうとしているらしい、とわかったフランクは電話の彼女にも危険が及ぶ、とサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)救出に向かい、かつての信頼できる仲間であり同様にREDなやつらと連絡を取り、“静かな生活”を壊された理由を知ろうとする。
 ま、細かいことを言うのは野暮だぜ、な大味アクション映画でも、出てる人たちがモーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレンとあってはもうそれだけでOKとなってしまいます。

  レッド2.jpg ヘレン・ミレン、いつもお洒落だし。 しかも名前はヴィクトリア!

 特にジョン・マルコビッチ、なんでそんなあぶない感じの人が似合うのか・・・。
 そしてリチャード・ドレイファス、なんでそんな役・・・と、いろいろ意外な人も。 でもシリーズ化のことを考えたらモーガン・フリーマンの扱いはもったいないと思う・・・。 もっと別の展開はなかったのか!
 旧ソ連側の元スパイ・イヴァン(発音は“アイヴァン”だったけどな。 ブライアン・コックス)の酒びたりの雰囲気からフランクと再会したことで生まれ変わったようにイキイキしていく過程が楽しすぎ、かつてはさぞ伊達男だったのだろうと想像すると、どの世界でも現役を引退したくない人々は復活する機会を待っているんだなぁ、と思い、そしてまた「亀の甲より年の功」だったりするから侮れない(まぁ、そういう話なんですが)。
 イヴァンとヴィクトリアがかつて恋仲だったという雰囲気がはっきり台詞に出る前に醸し出されるのが素敵。 冷戦時代に引き裂かれた恋人たちのその後、を優雅に見せていただいてしまったら、それもまた降参です。 オトナってそういうこと?、みたいな切ない余裕。

  レッド3.jpg そしてもうひと組の恋愛。

 フランクの恋の相手・サラは多分40代だと思うのですが(それでもこの映画では若い方)、やたら若いヒロインが事件に巻き込まれて無駄にキャーキャー叫ぶようなイライラ感を起こさせず、まぁその年で独身で仕事にも不満ありで、という不安定キャラではあるものの、こういう年齢でアクション映画のヒロインってのもありじゃない?、と十分思わせてくれました(そしてもう一人のヒロインはヘレン・ミレンなんだけれど)。

  レッド6.jpg “恋する乙女”に戻ったけど銃はぶっ放しますよ!

 もともとアクションスターではないので身体は張りませんが、扱う火器・銃器類が半端じゃないので(そしてさりげなく優雅な動作が取り入れられているしね)、妙な爽快感が。 でもブルース・ウィリスは身体張ってましたよ!
 ただ納得いかないのは、CIAの若き現役捜査官(?)。 汚れ仕事(誰かを陥れるためもしくは何かを守るために自殺に見せかけてあっさり人を殺すとか)を何の疑いもなく仕事として遂行するやつが、家庭を持ってはいけません。 こういうやつって自分の妻子が人質になったりしたら手段を選ばないで脅迫者側に協力したり身内を裏切ったりするんだろうなぁ。

  レッド5.jpg 右:クーパー捜査官(カール・アーバン)
 フランクのことを最後には「グランパ(おじいちゃん)」呼ばわりして歩み寄ってますが、彼がこの先CIAの仕事を続けるのか? 続けるとしたら変わるのか?、ということが非常に気になりました。
 REDな方々はこれから自由な傭兵として勝手に世界各国に出没しそうなラストはこの映画にふさわしい“希望”だけれど、よく考えたらちょっと迷惑かも・・・。
 あとには残りませんが、でも見ている間はとても楽しめた。
 結構ストレス解消になるかも!

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 02:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする