2011年01月14日

同時並行と、わかること

 なんだかやたらと、『遥かなる未踏峰』が面白いことになっております。
 “悲劇の登山家マロリー”というイメージが先行してるけど、実は時間を守る感覚のない人だとか、そもそも目的の前には危機感をそもそも持ってないような人だったとか、でも当時としてはすごく進歩的な考えをごく自然にしている人だったとか、多分近くにいたら感心しつつもイライラしそうな人として描かれている。

  遥かなる未踏峰上.jpg アーチャー新刊です。
 永井さんのあと、一体誰がジェフリー・アーチャーを訳すのだろうかとひそかに心配していましたが・・・『大聖堂』などでお馴染みの戸田裕之氏だったので一安心。 そして読んでいても、永井訳ではないことを感じない。 別の人が訳した『獄中記』はちょっと読みにくさを感じたのだけれど、新潮社としては永井訳の雰囲気を踏襲する方向で行く、ということなのか、たとえばこれはジョージ・マロニー評伝だけれどアーチャーが物語として書く場合と自分のことを書く場合では文体が変わるのか?
 英文で読んでいないのでそのあたりはわかりませんが、でもちょっとこれはうれしい誤算。 あまり時間が取れないけど、結構早いペースで進みつつある。
 ほんとはこっちの方を先に読み始めたのですが・・・。

  クリスマスに少女は還る.jpg クリスマスに少女は還る/キャロル・オコンネル
 細切れの時間で読んでいるため、登場人物多い!という足枷故に「え、今の、誰?」と冒頭の登場人物表に戻って「あ、そうかそうか」と納得してからまた読み・・・次読むときにはまた同じことの繰り返し。 やっとキャラの名前と設定が把握できてきました。 これものっちゃったら早くなると思うんだけどなぁ。
 でも早く読み終わるのがもったいないような、こわいような・・・。

 ずっと「続きは出ているのだろうか、どうなっているのだろう・・・」と気にしていた『京&一平シリーズ』。 なんと、こんなものが出ていることを発見!

  薔薇貴公子.jpg 薔薇貴公子/神谷悠
 シリーズの特別編という位置づけですが・・・1/4スペースの作者近況に、絶句。
 いつの間にやら結婚して子育てしてたのか・・・だから作品が発表されなかったのね、と納得・・・したけど・・・。
 ご本人の幸せや健康が、いちばん大事です。 子育ての日々が作者の心の安寧ならばそれはいいことだし、そんな体験が今後の物語により深みをもたらすことになるかもしれないし。 けれどなんか寂しいな・・・と思ってしまうのもまた事実なのだった。 子供の頃から読んでいる少女マンガ家さんたちはずっと描き続けてきてるからそれが当たり前だと読む側も思っちゃってたんですかね(萩尾望都や青池保子、木原敏江は子供いない・そもそも結婚してなかったかも)。 それが、「女性だけ結局自分の仕事を犠牲にする」って思わせてしまう寂しさの原因なのかなぁ(ただの仕事じゃない、その人にしかできないアーティスティックな活動なのに、だ)。
 ブランクを取り戻すのも結構大変なことだろうしな(余計なお世話ですが)。
 でも、再始動を決意されたようだ。 今後に期待!

 ボッシュシリーズ一作目、見つけました。

   ナイトホークス上.jpg ナイトホークス/マイクル・コナリー
 なんと、ハリー・ボッシュ刑事のフルネームは“ヒエロニムス・ボッシュ”だというところに大爆笑。 あの変なカエルでお馴染みの幻想画家と同じ名前じゃないですか。
 このシリーズに対する敵愾心(?)が一気に薄らぎました。

posted by かしこん at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする