2010年12月31日

相棒 −劇場版II− 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜

 なんで劇場版のサブタイトルは土ワイチックに戻るんだろう・・・。
 さんざん前宣伝もされていますし、大ヒットもしているようですし、ストーリーについては割愛します。

  相棒Uポスター.JPG あなたの正義を問う。

 前半はすごく面白かった! 右京さん(水谷豊)のあっさりとしたアクションシーンのコミカルさ、でも事情を説明する際にちょっと息切れしていたり、「はい〜?」もちょっと気が抜けてたり。 神戸くん(及川光博)と大河内管理官(神保悟志)のシャワーシーンが何故かあり、「え、サービスショット?」と目が点になったり。 有能なのにうっかり八兵衛的イメージが拭えない米沢さん(六角精司)がやはりうっかりをしでかしたり、中園参事官(小野了)のあまりの仕事のできなさぶりと腰ぎんちゃくぶりに怒りを覚えたりなど、『相棒』ファンキャリアが長い故の登場人物への愛着を感じるシーンのオンパレード。 事件もハイテンポで進みます。

  相棒U−1.jpg もうこのツーショットにも慣れました。

 右京さんの服装で日時の変化を読み取るあたしは「おおっ、右京さんがガングラブチェックのスーツを! え、無地と思ったらピンストライプ?!」とまるで神戸くんの影響を受けたかのようなファッションの変化に動揺しました。 腕時計がジラール・ペルゴになっていたのにもびっくり(ハミルトンぐらいのお値段のものを愛用してると思っていたのに・・・というかなんとなく勝手に右京さんは腕時計に20万円以上使うような人じゃないと思っていたよ。 イギリス時代に蚤の市かなんかで安く買った品だと思っておこう)。
 また空撮から始まるのかしら、と思わせておいて実は海上から始めてみたり(しかし多分東京湾のどこかという設定なのでしょうが、どう見ても外国・・・)、オープニング・エンディングが前作に比べてぐっと映画っぽくなっていたり、前作からの進化を感じます。

  相棒U−8.jpg トリオ・ザ・捜一、また微妙な出番だ・・・。

 警視庁内に潜む闇・警察庁との対立など、『相棒』お得意の組織論はそのまま一般企業といった組織にも通じるのでしょうかね。 だったらあたしも“特命係”で仕事の目的のために自由に動く方を選びます。

  相棒U−4.jpg きゃー! 國村さん!
    長谷川副総監(國村隼)にはテレビシリーズのほうにもまた出ていただきたい。
 宇津井健ってこんな釣り目だったっけ?、とかも含めて地味なようで派手なオヤジ祭的キャスティングにも盛り上がります。

  相棒U−7.jpg 悪いこと考えてそうな二人。

 それ故に、なんか失速する中盤に「あれ?」となり、事件と直接関係ないところ(実際は関係ないわけではないんだけど・・・)で大見せ場となってしまう最後には、「え?」、となってしまい、そのまま迎えたラストシーンには「事件、終わってないじゃん!」と絶叫したくなる始末。
 そう、事件は終わっていませんが、この先に右京さんがとるであろう行動は想像できます。 だからそれでいいのだと言われればそれまでですが・・・なんか「この続きは次回!」って言われたような気がして。 ていうか、この落とし前はシーズン10初回でつけてもらわないとやってられないぜ!
 前作はお祭り感が強くて、ミステリとしては大きく破綻していたけれどあれ一作で一応話は終わっている、という意味では映画として成立していたのかもしれず、世界観やら脚本の出来は今回のほうが質は高いにもかかわらずテレビシリーズと連動させなければ全容が伝わらない、という意味では今回のほうが映画として成立し得るのか、という謎が。 これはテレビシリーズの映画化が持ち続ける永遠の課題なのかもしれないですが、正直なところここまでシリーズの重要人物にとって大事件が起こる話を映画でやってしまうのは、テレビシリーズのファンに対して失礼なのでは、と思うのです。
 時間軸的にはシーズン8から9の間の出来事だし、シーズン9の初回スペシャルとして、もしくは9の最終回として放送すべき内容だったのではないか。
 演者のみなさんはそれぞれいい仕事をされていたし、テレビスペシャルとしてだったら語り継がれる伝説の作品になっていただろうに・・・と思うと、制作側の事情が見え隠れするこの劇場版には正直悲しくなる。 面白いですよ、もう一回見に行ってもいいかなぁと思うくらい好きですが(結構手がかり見落としてる気もするので)、以上の理由により大変残念です。
 あたしの前を歩いていたカップル(多分女性のほうが『相棒』ファン)の男性の「これだったらヤマトのほうが面白かったんちゃう?」というつぶやきが『相棒』ビギナーの感想のまとめだったら悲しすぎるし・・・。
 実は先日BSフジで『古畑任三郎:すべて閣下の仕業』が放送されていたのでDVDに落としたわけですが・・・あたしはこれの本放送当時、古畑さんの苦悩をライツヴィル物時期のエラリィ・クイーンになぞらえて読み取っていたのですが、今回改めて見てみると、ミッチーが出ているという共通点もさりながら、「権力者側の悪vs.それでも法律は守らねば」の構図がすでにここにあるんですよね・・・。
 いや、パクリだとかそういうことを言いたいわけではない(そもそも杉下右京というキャラクター自体が古今東西の名探偵要素をすべて合わせもった人物ですからね、古畑からの影響も当然ありましょう)。 放送時期から考えれば古畑に相棒が影響を与えたのかもしれず(そしてこれがあったからミッチーが新相棒に起用されたのかもしれず)、社会派に行こうと思えば行けたのにあえて行かなかった(でも環境保護テロリストとかかなり触れてる部分はあり)・三谷幸喜という一人の脚本家で書き続けたために結果的に作品数が少なくなった(多分ホラでしょうけど、ご本人はホームズ正典と同じ数の話を書きたいとは言っていたのだ)、ということを考えれば、「長く続ける」ということはものすごい労力と人出を必要とするのだなと実感。

  小野田&右京.JPG 上映時間ぎりぎりに駆け込んだので気づかなかったんだけど、帰りにこのパネルがあった。
    最初に出さないようにという指示が出てるんだろうか。

 そう思うと、『相棒』は物語の落とし所を探しているのだろうか、それとも更に続けるために無謀とわかりつつ大手術をしたのだろうか・・・。
 社会派じゃない、純粋にミステリとしての『相棒』を、次の映画があるなら見たいです。

  神戸くんカード.JPG 神戸くんクリスマスカードをいただきました。
     もう過ぎたけど、余ってるのね・・・。


 というわけで、今年のあたしの映画館で観た映画、これで終了です。 長々とお付き合いありがとうございました。
 マイベストテン、ちょっと考えさせてください。

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最後の忠臣蔵

 吉良邸に討ち入りした赤穂浪士たちは全員切腹したと思われているが、実は密かに大石内蔵助の密命を受けた二人が生き残っていた。 寺坂吉右衛門(佐藤浩市)は討ち入りの様子を後世に正しく伝え、殉死する家臣の家族の手助けをするようにと。 そしてもう一人の瀬尾孫左衛門(役所広司)は討ち入り前夜に姿を消し、命惜しさに逐電したと思われている。 あの日から、16年。 かつて親友であったが故に瀬尾の裏切りを信じられない寺坂は、面差しの似た男を見かけて追いかける。

  最後の忠臣蔵1.jpg この女性の存在は重要ですが、ネタばれになると思うので避けます。

 これ、以前映画館のチラシで主なストーリー最後まで書いてるのを読んじゃって、「うわっ、もう見なくていいじゃん」と思ったのだが・・・(誰だよ、あんなチラシをつくったやつ!)、まぁ忠臣蔵を見るなら年末だよねと思った次第。
 とはいえ16年後のサイドストーリー、これは「死に場所を奪われて彷徨し続けた正反対の二人の男の物語」なのでした。
 なので現在と16年前の回想場面で、佐藤浩市・役所広司ふたりとも大して若くない(現在パートではそれなりに同い年っぽく見えないようになっているが、ただ単に役所広司側には生活の疲れが見えているだけのような?)のが微妙・・・そして16年前もただの足軽に見えない佐藤浩市の貫録につい笑いが。

  最後の忠臣蔵4.jpg 「何があったんだ!」

 正直なところ、お互い事情を話してしまえばあっさりとける誤解にもがいているみなさんに、いらっともします。 しかしそれが「武士のさだめ」と言われてしまえば納得するしかない日本人でございます、結局ちょっと泣いちゃうし。
 でも、大石内蔵助の瀬尾への命令はかなり個人的というか、勝手で私的なお願いなんだよな〜。 でもそれを自分に与えられた使命と受け取る場面には涙を誘われてしまうんだけど、上司としての(つまりは家臣の命を預かる者としての)大石内蔵助には大いに失望させられた。
 人形浄瑠璃を引用するくだりは「わかりやすくしすぎじゃない?」と感じてしまったけれど・・・忠臣蔵話に難解さを求めるほうがおかしいのだと途中で気づく。 むしろベタなくらいでちょうどいいのかもしれない(が、行列のシーンはベタすぎだろ・・・と後半げんなりしたが、孫左の誤解がとけてよかったねぇ、と素直によろこぶ自分もいるのです)。
 孫左は使命を果たしたからではなく、使命を超えた感情を自分が持ってしまったことが許せなかった・・・と解釈しました。 それもまた忠義故だと思いますが・・・だからこそ、寺坂もその気持ちがすぐわかったのでは、と。 
 役所広司と佐藤浩市、この二人の演技合戦が見れたというだけで満足できる映画、なのかもしれない。 個人的には今回の伊武雅刀さん、超いい役どころです!

  最後の忠臣蔵5.jpg 季節の移り変わりの表現が素晴らしい。

 『桜田門外ノ変』とは対極の、「武士の生活」のディテールがそこにはあって、エンディングで黒澤組や市川組と呼ばれたスタッフの方々の名前がぞろぞろ続いたのに納得。 しかしみなさん結構な御年のはず・・・後任は育っているのだろうかと余計な心配をしてしまった。 けれどそれもまた、日本らしき日本映画をこれからもつくっていただくためです。 よろしくお願いします。

ラベル:日本映画 映画館
posted by かしこん at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

隠された日記〜母たち、娘たち/MERES ET FILLES

 理解し合えない母娘、というテーマは最近多い気がする。
 いや、もとからあったんだろうけど、そういう作品の公開が続く印象があるせいかも。いま、予告でやっている『愛する人』もそんな感じだから。

  隠された日記1.jpg 手前から、娘・母・祖母

 この映画ではうまく意思疎通できない母と娘に加えて、突然失踪した母の母(つまり祖母)の存在が大きい。 つまり女三代のそれぞれの人生を壮大ではなく比較的コンパクトに描いて見せた作品で、その分余韻が大きいんですけどね。
 オドレイ(マリナ・ハンズ)は普段はカナダで働いているが、久々に両親の住む故国フランスの海辺の町に帰って来た。 父は歓迎してくれるが、医師である母のマルティーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)の態度はぎこちない。 二人は昔からうまく意思疎通ができず、大人になってもそれは変わらなかった。 居心地の悪さを覚えたオドレイは近所にある、亡くなった祖父がかつて住んでいた海辺の家に移ることにし、台所を大掃除していた最中に失踪したと聞かされていた祖母ルイ(マリ=ジョゼ・クローズ)の日記帳を見つける。

  隠された日記6.jpg このお父さん、すごくいい感じ。

 たった三世代なのに、女性をめぐる社会的な環境はここまで変わるかという驚きとともに、変わらないものもやはりあるのだなぁ、としみじみ。 ちょうど激動した時代にこの三人があたったということもあるでしょうが・・・フランスでも「女性は家にいて、家事だけしていればいい」という時代があったというのがやっぱりなんか悲しい。
 しかし日記帳から垣間見える、そしてオドレイが今暮らす家に残るルイの姿は悲しいのだけれど美しくて。 抑圧されても貫きとおしたい自分の意志の輝き、というのでしょうか。

  隠された日記4.jpg でも家族を愛していたことには変わりないのに。

 けれど失踪した母を「自分を見捨てた」と恨みながらも母親の「女もこれからは仕事を持って自立しなければ」という教え通りに医師になっているマルティーヌは、とても複雑な心情を抱えて今まで生きてきたんだろうなぁ。 本人の平穏のためには子供は産まなきゃいいと思うのだが、それでも彼女は娘を産んだ。 そこに救われたい気持ちがなかったなんて言えないよなぁ、たとえ娘との関係構築に失敗しても。
 カトリーヌ・ドヌーヴ、やはり年齢が年齢なので(とはいえ美しいのに変わりはないんだけど)上半身にはお肉がついてきてしまってるけど、なんでそんなに脚が細くてきれいなんですか!

  隠された日記3.jpg 次の『しあわせの雨傘』も見るよ!

 会話は基本フランス語ですが、オドレイがカナダの人と電話で話すときは英語になる。 それがなんか、違う言葉を話すことでその人のキャラクターもちょっと変わるようにも見えて面白かった。
 美女三人の葛藤と克服の物語と思いきや、途中からミステリーになりました!

  隠された日記2.jpg 信じたくない真実。

 その事件としての地の足の着き方が『黒く濁る村』と大違いで、よりこちらのほうが悲しいのだが好感(?)を持った。 だからマルティーヌとオドレイは一緒に泣けて、一緒に乗り越えられる。 もとから憎み合ってたわけじゃない、ただお互い感情をうまく表現できないだけだったんだから。 海辺の家にはこんな話があってもいい、と思わせる素敵なロケーション。
 それもすべて、三人の演技が説得力があるからです!
 そしてやはり安易に泣かせないフランス映画、ルイの美しい横顔が最後まで物語を救う。

  隠された日記7.jpg それに見とれるオドレイの気持ち、わかる。

 マリ=ジョゼ・クローズさんって『潜水服は蝶の夢を見る』の看護師さんだったそうで・・・うわー、全然別人な感じ! 50年代の服装・髪型のせい?
 女同士は難しいが理解し合えると早い。 でもやっぱりそこまでが大変。
 いろいろ大変なんだけど、女のほうが人生は面白いのかも・・・そう思えた、これもよくできたいい映画でしたよ!

ラベル:映画館 外国映画
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2010年12月30日

武士の家計簿

 堺雅人を無駄遣いしおって、森田芳光、許すまじ!
 そういう気持ちになったのは、あたしだけ? もともとあたしとは相性のよくない監督さんです、堺雅人が出ていなかったら確実に見なかったであろう、だからこそ予想通りの結果に憤懣やるかたない!
 代々加賀藩に仕える御算用者・猪山家。

  武士の家計簿3.jpg 「勘定が合わぬのは納得いきませぬ」

 武士の命は刀であるが、猪山家にとってはそろばんが命。
 そろばん教育を幼少時からたたき込まれた成之(幼名・直吉)はその腕を買われて明治政府軍で働いているが、彼が回想した猪山家三代の記録。
 というわけで、主役は直吉の父・猪山直之(堺雅人)ではありません!
 全編成之のナレーションで進みます。 何十年という長いスパンの物語なのだから仕方ないのかもしれないが、ナレーションで説明しすぎだし、なのに明らかに説明が足りない、そこは省略してはいかんだろな部分があっさり省略(そして成之役の方、ナレーションが固いというか棒読みなのだ・・・何故これでOKが出る)。
 というか、なんでこんないい題材を持ってきておきながらここまで盛り上がりのない話にできる? 脚本家、出てこい!!

  武士の家計簿1.jpg だからといって個人の物語でもなく。

 直吉が生まれるまでは直之メインで話が進むのだが、直之が生まれてからは「彼から見る父の姿」に視点がなってしまい、前半と後半では直之のキャラクターが変わっているように思える(親になって成長・変化ということもあろうが、そのあたりに説得力がない)。
 「気づかぬうちに借金増額! 返済優先の節約生活!」というつつましくも日々の穏やかな暮らしの中によろこびを見出し、いつしか借金返済! ばんざい!、というある種のサクセスストーリーでもない(いつの間にか借金はなくなっているし・・・まぁ穏やかな暮らしと武士としての矜持というのはあるけど)。
 そこがいちばん盛り上がるところじゃないのか?
 猪山家の人たち(下働きの二人も含む)はすごくいいキャラ揃いなのに、役者もいい感じなのに、活かしきってない!
 藩の中でのことはそれほど描かなくてもよかっただろう(描くならもっとちゃんと描くべきだし、どっちにしろ説明不足は否めない)、その時間をもっと家の中のことに向ければよかった。 仲間由紀恵をもっと活躍させられただろ! おばばさま(草笛光子)とのエピソード、あったほうがいいだろう! 松坂慶子のちょっとずれたお嬢様育ちっぽいところが働き者の嫁のおかげで変化していくみたいなところ、見たかったよ!

  武士の家計簿2.jpg 家族のエピソード、もっと見たかった。

 中村雅俊と西村雅彦はお茶目すぎだが、全然老けないのは何故?
 ということで、いいところもあったのだが・・・「ここはもっとこうしてれば!」という文句(?)が先走り、あまり入り込めないのだった。 どうしてくれる!
 音楽はよかったし、室内の明かりも最初は“ろうそく”→“倹約時代は魚の油”→“近代になればガラスの行燈?というかろうそく覆い”が登場したりと変化が面白いが、親戚集まった宴会の席で渡り箸がされていたりと時代考証的にそれはどうなの?、とつっこみたい部分も出てきたりして。

  武士の家計簿5.jpg かつては厳しさに反抗したが、今では父のことが理解できるようになった・・・的な成之のナレーションで納得しろと?

 堺雅人的にもいいキャラクターなのに・・・そのよさを十二分に活かしきったとはいえないなぁ。 猪山一家を演じたみなさんのチームワークもすごくよさそうなので余計に、「もっと面白いものができたはず!」な気持ちは消えない。
 とりあえず、「おとうさん、ご苦労さま。 そしてありがとう」な話ではあるが・・・それだけでいいのかな?

ラベル:日本映画 映画館
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ロビン・フッド/ROBIN HOOD

 『ロビン・フッド』は昔、ケビン・コスナーがやったやつをビデオで見たことがあるくらい。 「弓矢の腕がすごい人? リンゴ射る人?」、「それはウィリアム・テル」、「あ、そうか」といつもひとりでボケてしまう(それくらい誰なのかわかっていない)。
 ムーア人出てこないけど・・・コスナー版に比べればこっちのほうがまだ史実に即しているのかな?(でもロビン・フッドは架空の人物と聞いたことがあるような気も・・・アバウトにもほどがある認識です)

  ロビンフッド1.jpg とりあえず「弓の名手」は合ってます。

 で、今『THE TUDORS』をまとめて見ているので・・・こっちのほうが時代は先だよなー、と思い、十字軍遠征にロバート王とジョン王って『花巡礼』か!、と気づく(アキテーヌ・ダキテーヌ様が思ったよりお年を召した方だったのでショック)。
 そりゃーイングランドには国家という体制なんてできてないよなー、そりゃならず者の集まりみたいなのになっちゃうよなー、王といっても重みがないよなぁ。
 というわけで、やっとイングランドの歴史というやつがあたしの頭の中でつながってきました。 そうか、チューダー朝時代にフランスがイングランドの支配下にあるのはこういうののせいなのね、納得。

  ロビンフッド4.jpg 結構アクションや個性的キャラ多いのですが。

 なのに、途中で寝たらしい・・・。
 多分、あたし、ラッセル・クロウあまり得意なタイプじゃないから、かなぁ。 
 見るからに実直過ぎるキャスティング(誰がいい人で誰が悪い人なのかすぐわかる。 絶対ウィリアム・ハートはおいしい役だろうなぁってわかっちゃうもんね)、ジョン王のバカぶりとか、歴史大作としてあまりに正統派過ぎるから、かなぁ。

  ロビンフッド2.jpg 二大スター競演はうれしいが・・・キャラクターと年齢的にどうなのかという謎は残る。

 ケイト・ブランシェットは美人なんだけど〜(それまでがすごくかっこいい女領主!って感じだったので、最後の戦いにおける足手まとい度にはドン引きでしたけど)。
 しかし合戦場面の人海戦術ぶりは、さぞ大変だったろうなぁ、としみじみ。

  ロビンフッド3.jpg 放物線を描く矢の動きが見せ場です。

 撮影するのも勿論のこと、当時の人々の“いくさ”というもの、ローテクだしひどく手段も野蛮に見えてしまう(まぁそれはそういう時代のものすべてに共通する感覚なんだけれど)。 だけど、ボタンひとつで苦しむ人々の姿を見ないで事を済ませられる現代が洗練なのかというとそれもまた不明だが・・・。
 コスナー版はこの作品よりも数年後って設定なのかなぁ。 あっちはもっと爽快感のある冒険活劇だったような記憶が・・・ロビン・フッド伝説は予想以上に長いらしい。
 エンドロールの“動く油絵”が、実はいちばんかっこよかったのはあたしだけ?

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 16:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

森崎書店の日々

 神田神保町を舞台にした、若い娘の人生の夏休み。
 一言でいってしまえば最近よくあるそういう映画なのですが・・・でも本好きを刺激するツボがちょいちょい出てくるのが微笑ましく。 でも見るのを決めたのは、ポスターにきたろうさんの名前があったからなんですけど。
 OLのタカコ(菊池亜希子)は付き合っていたと思っていた彼から「俺、今度結婚するんだ」と爆弾発言され、しかもその相手は同じ職場の人で・・・なにもかも嫌になった彼女、仕事を辞める。 そんな娘を心配した田舎の母親が神保町で古書店を営んでいる弟(つまり叔父)のサトル(内藤剛志)に相談、「よかったらうちに住み込んで仕事を手伝ってもらえないかな」ということで彼女は神保町の住人となり、奥の深すぎる古書店の世界を垣間見ることに。

  森崎書店の日々1.jpg 優雅な、店番。

 しかし、タカコさん、かなりイタい人です。 デリカフェ(駅にくっついているベーカリーカフェ)での食事でデート気分とか、自分のパスタにはまったく手をつけないで自分のことばっかり話していたりとか。 別にデートの場所に決まりはないけれど、一緒に食べるってことに何故気を遣わないのか? たいてい、相手より早く食べすぎないように、でも遅れすぎないように考えながら会話もするんじゃない、デートなら。
 そういう考え方のできない彼女はうっかりさんというかまわりが見えないっていうか世間知らずっていうか・・・天然ボケですか? まぁそういう彼女を利用するだけして「捨てた」とも意識しない男は最低なんだけど、傷つくことは一人前になったタカコさんにとってはもしかしたら必要な傷だったのかな・・・と思わないこともない(そのままいったらもっとひどいことに巻き込まれたかもしれないから)。
 そんなタカコさんが成長するために必要な時間と場所。

  森崎書店の日々2.jpg サトルさん、いいやつだ。

 映画的に省略されてるのでしょうが、誘ってくれた叔父さんに明確な返事もしていなければお礼も言ってない。 店番なのに客商売という心構えもゼロ。 勿論傷ついた故に心を閉ざしているということもありましょうが、そんなんだから「メンヘル女」と世間的にさげすまれる用語がひとり歩きするんだぞ!、と思ってしまうのはあたしが意地悪なのか、同族嫌悪なのか。 彼女の気持ちはすごくよくわかるんだけどね。
 事情を深く聞かないサトルさん、好きな本の蘊蓄を聞かせたがる常連さん(岩松了!)、サトルさんお気に入りの喫茶店のマスター(きたろうさん!)・アルバイトのトモコちゃん(田中麗奈)など神保町を愛する人々との何気ない触れ合いの中、ここまで人を引き付ける“本”ってなんなんだろう・・・とまったく本を読まないで生きてきたタカコ、「好きなの読んでいいよ」というサトルさんの言葉を頼りに手触りで読む本を決めていく。

  森崎書店の日々4.jpg となると、読書って自分自身との対話。

 いいなー、うらやましいなー、仕事といってもそんなに大変じゃないし、ずっと好きなだけ本が読めて。
 期待のきたろうさん、出演はそんなに多くないのですが「いかにも!」な役柄でニヤリ。 でもきたろうさんったら表に出過ぎず、ちゃんと映画の中の空気におさまっているのでびっくり! 絶対目立つこと何かやっちゃいそうなのに、しない。
 あぁ、きたろうさんはあたしが思っている以上に本物の役者だったよ・・・。
 そして田中麗奈、美人だ・・・くっきりした美人で、菊池亜希子さんもかわいらしい方なのだが同じ画面で横に映すのはかわいそうだよ、と思うくらい美人でびっくりする(カメラマンもそう思ったのだろうか、その後あまりツーショットアップは使わず、使うときはフォーカスを変えるという手法、賢明です)。

  森崎書店の日々3.jpg その友情、一生続くといいね♪

 まぁ成長物語である以上、何かに気づけばタカコはこの町を出ていくことになるんだろう。 残ってほしいというサトルさんの気持ちを振り切ってでも(しかし自分の存在が財政的に叔父さんに負担になると気づけてきたからだろう。 まわりが見えるようになりましたね)。
 でもそれを執行猶予的に描いたのもまたこの映画らしい「ユルさ」だなぁ、と思う。
 最近の日本映画の単館系王道(ロケ地の主導的支援あり)でもあります。 多分神保町を愛する人々にとってこの映画は特別な存在なんじゃないのかなぁ。
 映画で町おこし・・・企画がやはり、重要です。

ラベル:映画館 日本映画
posted by かしこん at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

黒く濁る村/苔 MOSS

 あたしは正直言って、韓国映画があまり好きではない。 以前ショートフィルムフェスティバルで不条理ホラーを山ほど見せられたせいもあるかもしれない。 というか、不条理というより理不尽なのよね。 だからこれまでに感銘を受けたのはポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』だけなのです。
 そして、もしかしたら韓流おばさま方の態度にも、あたしは反韓国映画の気分の影響を受けていたかも・・・。 この映画、なんとなく予告で中身は見えましたが(横溝正史的世界+『黒い家』って感じ?)、鍵を握るらしき人物のあまりに不自然な老けメイクが気になって気になって・・・そこに何か意味があるのかと確認したくて。

  黒く濁る村3.jpg 左の人、変でしょ?

 で、見て・・・思ったことは・・・「これは、なに???」
 30年間音信不通だった父親の死を知らされ、彼が住んでいたという村を訪ねたユ・ヘグク(パク・ヘイル)だが村人たちの態度が妙におかしいと気づく。 なにやら村長チョン・ヨンドク(チョン・ジェヨン)がカギを握っているようだが?
 というところから始まればもっとサスペンスとして盛り上がったのかもしれないのだが・・・30年前のヨンドクとヘグクの父との出会いから描かれてるので「どこが謎なの?」と頭を抱える。 だから現在のヘグクの態度に共感を覚えないというか、そこまで父の死の謎を追及する意味がわからない。 だって、彼にとって父親は自分たちを捨てた存在で、無視すると決めた相手だったはずなのに。

  黒く濁る村1.jpg 誰がつくったの?、その迷路。

 もう雰囲気で話を持っていってるけれど、よく考えたらツッコミどころ満載なんですけど・・・。 謎も実はあるんだけど、はっきり語られる(暴かれる)わけでもなく、「そういえば、韓国って儒教の国とか言われるけど結構キリスト教広まってて、しかも統一教会に代表されるような独自の教義を展開してるのが多いよなぁ」ということを思い出したりして。
 村も多分いちからオープンセット組んだんだろうけど、道端のボーボーの草とか、植生が無茶苦茶な感じがしてしまうのよね・・・急ごしらえで作りました、みたいな。
 だからもとからリアリティはないんだけど、更にリアリティがない。
 そうなのね、主役はこの30年といった韓国現代史なのね。

  黒く濁る村2.jpg 奥の人、検事。

 新たなる時代の象徴としての存在パク・ミヌク検事(ユ・ジュンサン)が、いちばんもうけ者の役だったような気がする(しかし賄賂を断る際に「もう日帝時代じゃない!」って答えられるのは微妙に不愉快よね・・・)。 そう、ヘグクが乗ってる車はパジェロによく似てるけど三菱じゃないし、村長が朝飲むのはヤクルトに似ているがヤクルトじゃない、歯ブラシはビトゥウィーンライオンに似ているけど違う。
 そういうことにもいらっとしてしまうあたし、反韓感情が立派に育ってしまっているようです・・・。
 老けメイクが無理やりなチョン・ジェヨン氏は30年前の顔が普通の状態らしく、『トンマッコルへようこそ』にも出ているらしい。 言われてみれば、見たことあるような。 パク・ヘイル氏は『殺人の追憶』の気弱な容疑者役だったらしい! メガネかけてないからわからなかった! ちなみに『グエムル』の弟役でもあるらしい・・・韓国の俳優は区別がつかん!
 しかしこんな映画に161分も使えるとは・・・韓国映画界、いろんな意味で余裕があるな〜、とは思うのであった。
 ラストシーンで全部ひっくり返す余韻(結局男は女の復讐に利用されただけ)はよかった。 しかしほんとの謎は彼女そのものなのだ。
 30年前に少女だった彼女なら現在はせいぜい40代、なのに見た目は30そこそこの美しい女性で、ラストシーンでようやく「年相応」に見える。
 つまりこの映画は“彼女の目線”で進んでいたのだろうか。
 だからすべてが終わって、彼女の時間が動き出した・・・だから時間が追いついた。
 つまりそれだけ女性が虐げられた歴史ということなのだが・・・韓流おばさま方、そのへんわかっているのかしら?

ラベル:映画館 外国映画
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2010年12月29日

クレイジーズ/THE CRAZIES

 何故かロメロ関連作品を欠かさず公開してくれる三宮シネフェニックス。
 さすがにこれはどうよという本作まで公開してくださる(ロメロの過去作品のリメイクだが、今回ロメロがプロデュース)。 ありがたい。

  クレイジーズポスター.jpg B級感、高まる期待!

 アメリカのある田舎町。 隣家から隣家まで何エーカーも離れているような、郊外という言葉では追いつかないような田舎町で、何かが起こった。 はじまりは些細なきっかけであるように思われたのだが・・・と、ロメロ印ではあれど「非ゾンビ」映画です。
 何気ないショットで、「くるぞくるぞ!」と感じさせるカメラワーク、丘にぽつんと立つ各農家の家屋はワイエスの『クリスティーナの世界』の一場面のようにときに美しく、ときにこの世に他に何も存在しないかのように孤独にも映る。
 そういうところにしびれました!
 そもそもオリジナルは古い(1973年)のでこの映画のストーリー自体に既視感バリバリですが、もともとこっちが先なわけですからそれを言うのはお門違いかと。
 新しい視点を導入しながらも、あえてロメロ的“人間ギライ”なところをちゃっかり残すのも好印象です!(まぁ、でも社会風刺感は薄まるかなぁ)
 また、見覚えはある感じはするのだが名前まではわからない、なキャスティングがまた微妙なリアリティを醸し出し、絵に描いたような“B級サスペンスホラー”になっております。
 何かに汚染されてしまった人は突然他人との会話が不都合になり(またまるっきり話が通じなくなるわけではない)、さらに進むと理由なく周囲の人間を破壊しようとし始める。

  クレイジーズ1.jpg 無事な人たちで、逃げましょう!
 その行動に“理由”はないが、個人としての“意志”はある。
 「個人同士の会話が通じなくもない」というたったそれだけのポイントが彼ら(劇中では某組織から“クレイジーズ”と呼ばれる)と“ゾンビ”との大きな違いで、そして“彼ら”に出会ってしまった未感染の人たちが非情になれない理由でもある。 けれど、自分が生き残る為に『情』の部分を切り去ってしまおうと決心した人は、たとえ感染していなくても“彼ら”とどこが違うのだろうか?
 うおーっ、なんと恐ろしい問いかけ! (これを体現していた保安官補佐の役の方、すごかった)
 終わり方が『バ○○○ン』と一緒じゃん・・・というのはありますが、爽快感とか一切ないですから!
 この物語の先に続くのが『28日後...』とか『バイオハザード』シリーズのような世界(もしくは『アイ・アム・レジェンド』)なのでは・・・と思わせるに十分な、暗澹さ。
 今を生きるとはこんなにも困難なのね。
 年末に見るにふさわしい、絶望感満載映画でございますよ。

ラベル:映画館 外国映画
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2010年12月28日

今年のCD、買いおさめます!

 あー、ジョージ・ベンソンのあたしの持ってないベストがリマスターの低価格で発売になったんだよな〜、といつものタワレコに行くが・・・どこにあるかわからない。
 ジャズヴォーカルコーナーにないし、じゃあブルーズ? じゃあフュージョン? まさかロック&ポップスじゃないよなぁ、で全然見つからない。 へとへとになり、店員さんに訊く。
 「あー、ジョージ・ベンソンはジャズのところにありますよ。 すみません、わかりにくくって」
 え、ジャズヴォーカルのところさっき見たけど・・・と思ったら普通に「JAZZ」のコーナーだった! そりゃギターだけのインスト曲もあるけど、基本歌ってるじゃん・・・“ジャズ”と“ジャズヴォーカル”の区別を教えてくれ〜。

  george benson GreatestHits.jpg THE GREATEST HITS OF ALL/George Benson

 ありましたよ、これを探していたのです。 日本盤なので『アルティメイト・ベスト』というタイトルになっております。 ¥1,500−! 完全限定生産とはいえ20曲入りで全曲デジタルリマスター、解説・歌詞・対訳つきでこのお値段、お安い!
 あれ、ジョージ・ベンソンってこんなに踊れる感じだったっけ? 今頃ファンク要素にくらくらしてみた・・・温故知新、だなぁ。
 とはいえ、うろうろ探している間にいろんなものを見つけてしまっていたのでした・・・。

  マイケルブーブレ ハリウッドエディション.jpg CRAZY LOVE HOLLYWOOD EDITION/Micheal Buble

 祝・ブーブレさまグラミー賞ノミネート!、ではありますが・・・なんで新曲とライヴヴァージョン全8曲収録のディスクをもう一枚つけて出すのか?
 あたし、『CRAZY LOVE』はもう2枚も持ってるんですけど! 悔しいから新曲“HOLLYWOOD”のシングル買おうかと思えば他の新曲入ってないし、二枚目のディスクだけ別に売ってるやつにしようと思うと¥1,780−。 なんで二枚組のこっちが¥1,500−なのか!(輸入盤です、日本盤はさすがに高すぎる)
 なんとなく割り切れない思いを抱えつつ二枚組輸入盤を買うことに。
 “HOLLYWOOD”も聴いててやたら元気になる曲ですが、ライヴ収録の曲を聴いて彼のヴォーカルがまったく乱れていないことに嘆息。
 やっぱり歌がうまい人ってすごい。 
 “HAVEN'T MET YOU YET”ではイントロで観客が大興奮しており、なんかその気持ちわかるなぁ、とうっすら涙ぐんでる自分がおりました。
 最後の曲“BEST OF ME”のソングライターにリチャード・マークスの名前が!
 なんかそれ、衝撃でした。

  Westlife Gravity.jpg GRAVITY/WESTLIFE

 え、ウェストライフってこの前アルバム出たばっかりでは・・・と思わず確認したら去年でしたね・・・一年は早い(が、彼らは着実に仕事をしている)。
 前作よりも、各楽曲のアベレージが上がっているというか、アルバムとしての統一感がすごくある。 勿論これがシングルだろうなぁという特にフックのある曲もあり、ハーモニーにも安定感が。 “The Reason”なんてフーバスタンクのカヴァーですよ! でもすぐ気付かなかった、コーラスソングに違和感なく仕上がってたから。
 ボーイズグループはなかなか長く続かないことが多いけれど、彼らは大きな問題もなく(まぁメンバー一人抜けましたけど、長期で活動休止とかしてないし)生き残ってる数少ない例なので、このままがんばってほしいです。

  the script Science&Faith.jpg SCIENCE & FAITH/The Script

 え、ザ・スクリプトってあのスクリプト? “THE MAN WHO CAN'T BE MOVED”の?
 日本盤が出ていないのでジャケットのバンド名ロゴに見覚えあることだけが頼り。
 ひっくり返せば10曲入ってる。 シングルじゃなくて、セカンドアルバム?
 えーっ、全然知らなかったよ! ちょっと、ファーストアルバムをガンガン推したKISS−FM、何故全然流さない・・・むかっとします。
 もし違ったらどうしよう・・・とドキドキしながら聴けば、ちゃんとヴォーカルは同じ声だった。 ファーストアルバムはメンバーのルーツが露骨に出ちゃった曲とかもあったけど、今作はそのへんがうまく消化(昇華)されている感じ。 そして言葉数が多いけど決してラップにはならないところが、ちゃんと彼らの特徴になった気がする。 ファースト褒められても続かなくて消えてしまうバンドたくさんあるけど、彼らは一枚目以上のものをつくりあげたよ。 よかったね!
 でもなんで日本盤出てないんだろ・・・納得いかない。

  クランベリーズベスト.jpg STARS THE BEST OF 1992-2002/THE CRANBERRIES

 で、金銭感覚がおかしくなっているあたし、¥1,000−コーナーにあったこれを「懐かし〜」と手に取ってしまっています。
 “DREAMS”や“PROMISES”はいつ聴いても名曲だよ!
 CD5枚、しめて¥7,000−。 ま、いっか。
 来年は、浪費を控えよう・・・。

ラベル:洋楽
posted by かしこん at 02:12| Comment(0) | TrackBack(0) | Music! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月27日

クリスマスケーキ2010@ヴィタメール

 クリスマスケーキをいつも予約するかどうか悩む。 デパ地下やらよく行くお店のクリスマスケーキカタログを集めて熟読するにもかかわらず、である。
 だって、ホール一個だと全部同じ味でつまんないし、カットケーキをバラで買えば、だとなんか普段と同じだし・・・クリスマスっぽさは薄まりますよねぇ。
 で、予約のケーキのお値段もまた結構する!
 「あれ、こんなに高かったっけ?」って毎年思う気がする。 で、タイミングはずして予約できない・・・。
 そういえば去年もそうだったなぁ、と当日思い出したのだが、デパ地下の混雑ぶりはすさまじい! 「最後尾はこちら」の立て札を持つ人が各店舗ごとに立っていて、ショーケースを覗きこむこともできない。 そうだ、この混雑を避けるための予約なんだった・・・いまだに大都市生活のルールが身に付かないあたし。
 結局、特設会場でちょっと人が途切れたヴィタメールで、ブッシュ・ド・ノエルを買うことに。 グラモウディーズにしようかとしたんだけど思ったよりも大きくて、冷蔵庫に入らない(そして高い・・・)のであきらめた。 見るからに、おいしいのはわかるんだけどなぁ。 いや、普段なら多少高くても買っていたのだが、その前にあたしは高い買い物をしてしまっており、節約モードになってしまっていたのだ。 マークさん、すみません。
 で、ヴィタメール。

  ブッシュドノエル1.JPG ブッシュ・ド・ノエル(12cm)

 見た目はチョコのスポンジのようですが実はチョコレートムース!
 底部分がわずかにスポンジ生地ですが、刻まれたナッツ類がこれでもか!と敷き詰められており、中央より上部は洋梨のムースで中にピューレ状の洋梨コンポートが入っております。 食感含めて、飽きさせない工夫。
 上部の飾りはベルがホワイトチョコ。 両端を押さえている彩色された板も勿論チョコレート。 あー、チョコレートがおいしいなぁ!
 ごちそうさまでした。

posted by かしこん at 01:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月26日

今年最後の、この場所でも最後のディナー@レ・グラース

 絶対閉店前に行きましょう!、とえむさんと誓いあい、どうにかスケジュール調整して来訪のラスト・ディナー。 しょっぱなから「突然のお知らせで本当に申し訳ございません」と事情をうかがう。 レストランとはいえ会社組織の一角なのである、会社が持っている不動産の関係で閉店ではなく移転であるということで・・・まぁちょっと、安心。 シェフは絶対神戸(三宮〜元町あたり)でやりたい、という強い希望がおありのようなのではあるが、どうも会社の不動産の多くは大阪方面らしいんだな。
 梅田が再開発中だし、まぁそのあたりならあたしとしても行けないことはないですし、まぁシェフの料理にはどこまでもついていきますよ、な気持ちなのである。
 しかし、この場所での食事はこれが最後。 いい雰囲気だし、何度も楽しい時間を過ごしたこの場所にもお礼の気持ちを込めて、オーダーは「シェフおまかせbコース」(¥10,500−)にする。
 「あ、スープつけてください」とすっかり忘れていたことに言及してくれてえむさん、ありがとう!

  レグラース101219−1.JPG アミューズ
 サツマイモのキッシュと薄いピザ生地のようなものに玉ねぎとオリーブ、またその上にほんのちょっぴりアンチョビが。 このカケラのようなアンチョビが十分効力を発揮しているんですよ! でもオリーブで後味はすっきり。 アンチョビとオリーブオイルのパスタを食べたような気になったのよ、ほんとですよ。

  レグラース101219−2.JPG 前菜 ホタテとウニの炙りマリネ 焼茄子のドレッシング

 ドレッシングというか、焼きナスをピューレ状にしたものがホタテの下に隠されている。 ウニって中途半端に熱を入れれば臭みが出るし、焼き過ぎれば風味が飛ぶし火加減難しいんだけど、ウニの味をきちんと活かしつつあくまでホタテの引き立て役に徹するところがよし(あたしがあまりウニ好きじゃないからかも。 新鮮な生ウニはおいしいと思う)。
 ホタテはもっと大きくてもいいかなぁと思ったけど、そのあとのコースの流れを考えたらこれでよかったのである。
 ゴールまで完走することを考えろ、自分、でした。

  レグラース101219−3.JPG スープ 聖護院かぶらのスープ ズワイガニとともに

 初めてのスープ! これがすごくおいしい! そしてめちゃめちゃあったまる。
 「ちょうどクリスマスメニュー用に仕込んでいるものでございまして」だそうで、一足早くあたしたちはクリスマスディナー用の料理をいただいてたみたいだ(行ったのは19日でした)。
 かぶってこんなにおいしいんですか?!、なクリーミーな甘みとコク。 真ん中に沈んでいるズワイガニが添え物に思えてしまうほどです。 うわっ、こんなにおいしいんだったらもっと前からスープも注文すべきだった!
 「夏はヴィシソワーズとか、絶対おいしかったですよね」
 「あぁ、グリーンピースの冷製スープとか、オニオングラタンスープとか飲んでみたかった!」と後悔を次々に口にする二人。
 今後はいつもスープを頼みましょう、と誓ってみたり。

  レグラース101219−4.JPG 魚料理 三陸産蒸しアワビとフォアグラのパートブリック包み キモのソース

 これはわりと夜のメニューにいつもあるやつなんだけど、アワビってどれくらいの量なんだろう?って積極的になったことがなかった。 しかし、長い春巻きのようなこちら、隅から隅まで肉厚のアワビが詰まっています! しかも向かって左側から食べると(右利きの人はだいたいそういう食べ方になりますからね)、アワビの歯ごたえとジューシーさにまずびっくり! が、食べ進むにつれてアワビはどんどんやわらかくなり、数回噛んだだけで飲み込める感じになっていく。 フォアグラもアワビ全体に寄り添ってますが、やはりここでも引き立て役を買って出てる感じ。
 これも、もっと前から食べておけばよかった・・・(北東北出身故、徒に海産物に厳しくなりすぎる自分は自らチャンスを棒に振っていたのだった)。
 すごくおいしいです!、とサービスの方に言えば「実はこれだけ食べにいらっしゃるお客様もおられるんです」と言う・・・何故それをもっと前から聞いておかないのだろう。

  レグラース101219−5.JPG 口直し

 青リンゴのグラニテでした。 青リンゴって初めて! でも青リンゴって感じがしなくて・・・何か知っている味なのに思い出せない。 初めて、少しとろみのあるグラニテでした。

  レグラース101219−6.JPG 肉料理 エゾシカのポワレ トリュフのソース

 わー!、エゾシカ! かつて前菜で食べたエゾシカがおいしかったとはしゃいでいたことを覚えていてくれたのだろうか(でもこれもクリスマス用メニューのような気もする)。
 でもポワレなので、前のときとは食感が全然違って「肉!」って感じがする。
 黒トリュフが散らばりまくったソースがものすごくフルーティーで、エゾシカ特有の臭みをなくしている(中央部内側のほんのちょこっとの部分だけレバーっぽさを一瞬感じたのみ)。 このフルーティーさはなんだろう、カシスだったらもっと酸味にコクがあって、甘さも含めてこんな軽やかではないだろうし。
 付け合わせの野菜もいちいちおいしく、かぶは口の中でとろけましたよ(これがあのスープのモトか)。 毎日ここの野菜をボウルいっぱい食べていたらすごく健康的に痩せられそうな気がする、そして健康になると思う。

  レグラース101219−7.JPG デセール フランス産マロンのムース カカオのシャーベット

 ほとんど、モンブランです。 ムースとはいえかなりクリームに近い感じで。 
 まさに洋栗〜、刺さっているのは半生っぽいクッキーですがそれ以外特に何もないのにされど飽きず。

  レグラース101219−8.JPG ムース部分アップにしてみました。
 ひたすらに、まろやかに、栗。
 カカオのシャーベット、ほんとにシャーベットですか?、というくらい濃厚で、栗に負けないためにはこれくらい必要なのか〜。 逆にアイスクリームじゃないから脂肪分がなくてダイレクトにカカオの味がくるのかも。 故に味は濃厚だけど、口当たりは軽い。
 本日も大変おいしかったです。

 シェフ登場。 「すみません、大阪になるかもしれません・・・」とのこと。 関西のフレンチ、最近大阪のほうが元気だから会社もそういうこと考えてるのかなぁ?
 でもいいです、シェフについていきます!
 「すみません、独立するお金がまだなくて・・・」
 いいです、独立するまでも独立してからも追っかけます。 いつかは必ず神戸に戻るんで、というシェフを応援しなくてどうするよ、なのです。
 ところで、エゾシカのソースはなんであんなにフルーティーなんでしょう?
 「あ、さすがです。 フランボワーズ使ってました」
 「フランボワーズ! だからあんなにさわやかなんですね。 カシスじゃないなとは思ったんですが」
 「え、それもさすがです。 僕、自分でつくっててわからなくなるときありますよ。 今は書いてあるんで間違えませんけど」
 って、書いてあるんかい! ・・・この繊細すぎない感じが、多分あたしの好みのポイントなんだろうなぁ。 そういう味と、お店の雰囲気と。
 まだ物件が決まっていないようですが、来年3月下旬までには新店舗オープンするそうです。 お知らせくれるそうなので、待ってます!
 この場所がなくなるのはほんとに残念だが、“前向きなお別れ”なので湿っぽくも悲しくもならず、笑顔で「それではまた!」とお店を後にすることができた。 
 だから帰り道も「アワビ、おいしかったねぇ!」、「オープンしたら絶対に行かなきゃね!」と明るい雰囲気でいられた。
 お店のみなさま、ほんとにありがとうございました。
 そして、家に帰ってから気づく。 スープも追加したし、普通にメニューから選んでたら絶対あの値段でおさまらない、ということを。
 デザートメニュー持ってきてくれたときも「よろしければデザートもスペシャルにいたしましょうか」と言いかねない雰囲気だったし(が、おつかれのえむさんかなり満腹グロッキー状態だったので普通にメニューから選ぶことになったのだった)。
 そっちのほうも、サービスしてくれたんだなぁ。 ま、あたしはシェフに認められた舌の持ち主だし!(社交辞令を抜きに自画自賛だよ)、きっとあのお店にとってもあたしたちは“よいお客”(金払いがよいという意味ではなくお店にプラスになるなにかをもたらす客、ということで。 これも自画自賛かなぁ)だったということなんだろうなって思って、よろこぶことにする。
 そういうお店、もっと見つけたいなぁ。
 そして勿論、新しい『レ・グラース』にも通うぞ! でも難波とかはちょっと困るな・・・土地勘ないし、微妙に苦手だから。 せめて梅田で、お願いします。

posted by かしこん at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月25日

100歳の少年と12通の手紙/ OSCAR ET LA DAME ROSE

 これまたタイトルがネタばれだよ・・・わかりやすいけどさぁ、もうちょっと考えてよ。
 お涙系じゃないと客が呼べないとか?  

  100歳の少年とポスター.JPG “神さま、ぼくは、精一杯 生きました”

 オスカーはいたずら好きな10歳の少年だが、彼のやることに大人は誰も本気で叱ろうとしない。 教師ですら彼を腫れもののように扱う。 ある日、ピザを配達に来たピンク色の服の女性とぶつかり、ピザの箱をひっくり返してしまったことで罵詈雑言を浴びせまくりのその女性のことが気に入ったオスカーは、彼女以外とは喋らない!、と反抗。 院長(マックス・フォン・シドー)は頭を抱え、その女性ローズ(ミシェル・ラロック)を探し出してオスカーの話し相手になってくれと頼むのだった。 そう、オスカーは急性骨髄性白血病のため小児病棟に入院中で、通う学校も病院内の教室なのである。 そして余命は、いくばくもない。

  100歳の少年と3.jpg 激突の出会い。

 という、日本映画ならお涙頂戴方向に演出、宣伝もそっち方向に力入れそうな作品ですがさすがフランス映画、なるべくそっち方向にいかないようにする!
 それが大変、心地よかった。
 ローズはやたら口が悪いが、それもまた過去に受けた心の傷から自分を守るため。 ボランティアを進んで引き受けるタイプでもないのに、自分とどこか似た部分のあるオスカーを見捨てることもできずに彼との短いが濃密な日々にすっかり魅せられていく過程が、何故かプロレスリングを介して笑いで進んでいくのですよ。
 そして、「一日で10年を生きる」という提案が生まれ、「生きた時間」について神様に手紙を書く。 ぼくをこんな病気にした神様なんて信じない!、というオスカーに「この私は信じてるのよ!」の一言で黙らせるローズ、すごい(勿論それはオスカーのローズへの信頼のあらわれなんだけど)。
 さすがフランス映画〜、って思うのは、いちいち小物がお洒落なところ。 ローズは名前の通り赤〜ピンク系の色が好きなのか必ず何かにその色が取り入れられている。
 「これに手紙書きなさいよ」と渡された箱にどんと詰まった封筒と便箋は無地だけど色とりどり。 じゃ、神様に手紙を投函するわよ、と風船に手紙を結ぶんだけどその紐までもお洒落なのだ!

  100歳の少年と4.jpg やっぱりお洒落は小粋さだ!

 『ベンジャミン・バトン』とは逆にオスカーの人生が早回しで進んでいくんだけど、見た目が変わるわけじゃないのに精神的に老成していく感じがはっきりわかるのがすごい。 思春期〜青年期は女の子に振り回されたり(いや、キミが女の子の気持ちをわかろうとしないからだよ♪)、愛する彼女といる時間をより大事にかみしめられるようになったり、息子の病を正面から受け止められなくて逃げてばかりに見えた両親の気持ちもわかるようになって許せるようになったり。
 年をとるって、自分のまわりの人のことを、そして見知らぬけれど存在する人々のことを気遣えるようになるってことなんだなぁ!、ということをオスカーから教わるよ・・・。
 あえて泣かせる映画にしなかったことが、余計に胸に迫ります。
 そう、まるでオスカーは天寿を全うしたように、彼を気遣うすべての人々のことを逆に見守っていたかのように感じられるからだ。
 が、院長役がマックス・フォン・シドーであったという意味がわかる瞬間(映画ではっきり語られることはないが・・・)、なんだか微妙な気持ちになった。 戦慄にも似た、それしかないのだろうとわかりながらもそうし続けるのか!、という感覚。
 これはネタばれになるので、気づく人だけ気づいてほしいなぁ。
 思い出すのはつらいけど、けれどそのつらさはいやなことじゃない。 やっぱりそれは、大切な思い出。
 病院の近くでピザやアイスを売り続けるローズの姿は希望に満ちている。
 あー、これもいい映画だったよ。
 うわっ、今年のマイベストテン映画、大混乱が予想されます!

ラベル:映画館
posted by かしこん at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月24日

はしごカフェ

 家の中で勉強のできない受験生のようなここ数年(むしろ学生のときは他の場所で勉強できなかったんだが・・・)。 先日投函終了したクリスマスカードも、本を読むのも、ときにはポメラで映画の感想を書くのにも、カフェなどを利用しています。 だってカジュアルでもレストラン的なところじゃ長居出来ないじゃん。
 しかし悲しいかな、大都市の割に夜の早い神戸市。 多少長居してもお店の迷惑にならない程度の込み具合、というお店を探すのに結構苦労する(勿論、タイミングもあります)。 手紙書くときは隣のテーブルから離れている場所を確保できるかも大切だし。 というわけで先々週から先週ぐらいまでかけてはしごしたお店と、食べて飲んだものなどです。

  カキときのこのトマトクリームスープ.JPG カキときのこのトマトクリームスープ
 ミント神戸地下通路の『ディア・スープ』。 ここは割合空いていることが多いのだが、なにしろあまり店内が広くないのであまりお客が少ないと逆に入りにくい、という妙なプレッシャーがあります。 この日は4割くらい埋まっていたので心置きなく。
 写真では見えませんが、スープの底にカキが沈んでいます。 小振りだけどそこそこの数。 野菜もたっぷりでまさに「食べるスープ」、堪能しました。
 あまりトマトの味は強く感じなかったけど、そこはカキのダシとうまくバランスを合わせた、ということかな〜。


  クレームブリュレミルクレープ.JPG クレームブリュレミルクレープ
 これはタリーズコーヒーで。 基本ミルクレープですが、上の部分がクレームブリュレ、ということで・・・ガリっとしてるのかなぁと思ったらそれほどでもなかった。
 まぁ、ミルクレープですよ。 おいしいです。


  上島珈琲生チョココーヒー牛乳.JPG 生チョコミルク珈琲
 上島珈琲にて。 ここは“ミルク珈琲”に季節で独自トッピングをしていて、今の時期は生チョコということらしい。 ちなみにここの“ミルク珈琲”は独特のこだわりらしく、コーヒー:2・ミルク:8の割合だとか。
 エスプレッソベースじゃない、ブレンドコーヒーのお店ということか。
 またチョコが濃くて、ほとんどミルクココアを飲んでいるような気分に。 冷めてくるとコーヒーの味がしますが、結構甘い。 コーヒー得意じゃないあたしにも、大変おいしくいただけました。

posted by かしこん at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ごはん・お茶の時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月23日

終わりなき読書の旅

 図書館に本を返しに行く(というか読み切れなかったのでもう一度借りる)ため、間に合うように会社を出る。 めでたく明日の天皇誕生日は出社しなくて済むことになったので、いい感じのところで仕事を切り上げた。
 そういえば、そろそろ『宇宙兄弟』の新しいのが出るのでは・・・と、途中で本屋に。

  宇宙兄弟12.jpg 12巻、出てました。

 で、例によって新刊コーナーを流し・・・大驚愕!
 『愛は血を流して横たわる』が! エドマンド・クリスピンが文庫に!
 この驚き、わかってくださる方はわかってくださると思うのですが・・・創元推理文庫はチラシで新刊チェックしてるはずのあたし、完全ノーマークだったので驚きもひとしお。

  愛は血を流して横たわる2.jpg 手にとって「ふははははー」と笑っていたあたし、かなりあやしい人に思われたかも・・・。

 わーい、これでもしかしてクリスピン作品全部を文庫に入れてくれるのかなぁ!
 でも多分これの売れ行き次第だよな・・・と思い、既読ですが買います。 新訳ではないですが丁寧な解説がついているのもポイント。
 昔、国書刊行社から「忘れられた隠れた名作に脚光を」と『世界探偵小説全集』というのが出ていて、その中の一冊でした。 この全集、趣旨はよかったのだけれど個々の作品の翻訳者のレベルにばらつきがありすぎてその点だけ不評だったような記憶が。 当時はお金がないあたし、図書館で借りましたけどね。

  愛は血を流して横たわるハードカバー.jpg この表紙も印象深い。

 と、一気にテンションが上がったあたし、同じ棚に並んでたマイクル・コナリーにも手を出してしまいました。 誰かが「ヴァランダー警部シリーズより上」と言っていたボッシュ刑事シリーズの新作。 ハードボイルドには疎いため読んだことないのです、存在は知ってたけど。

  死角オーバールック.jpg 死角 オーバールック

 よく見たら翻訳は古沢嘉通氏、なんだある程度の質は保証されているではないか。
 食わず嫌いはよくないなぁ、と反省しつつ裏表紙あらすじ見れば、なんとボッシュシリーズ13作目、だそうです。 ・・・ここから読んで、大丈夫でしょうか?
 まぁ、これ読んで面白かったら一作目から順に読めばいいわけで・・・と思ったがこれは講談社文庫ですがボッシュシリーズ13冊も名前がありません!
 またしても「シリーズなのに出版社が違うパターンか・・・」と海外小説にありがちな罠に落ち込んだ気分。

 図書館に寄り、クリスマスムード全開のスーパーで素早く買い物をして帰り、調べる。
 全部文庫ではあるが・・・想像以上の展開でした。

   1.ナイトホークス 上・下    (扶桑社ミステリー)
   2.ブラックアイズ        (扶桑社ミステリー)
   3.ブラックハート 上・下    (扶桑社ミステリー)
   4.ラスト・コヨーテ 上・下   (扶桑社ミステリー)
   5.トランク・ミュージック 上・下(扶桑社ミステリー)
   6.エンジェルズ・フライト 上・下(扶桑社ミステリー)
   7.夜より暗き闇 上・下     (講談社文庫)
   8.シティ・オブ・ボーンズ    (ハヤカワ文庫)
   9.暗く聖なる夜 上・下     (講談社文庫)
  10.天使と罪の街 上・下     (講談社文庫)
  11.終決者たち 上・下      (講談社文庫)
  12.エコー・パーク 上・下    (講談社文庫)
  13.死角 オーバールック     (講談社文庫)

 わけがわからない(なんでハヤカワ一冊だけ?)・・・訳が全部古沢氏だというのがせめてもの救いですけどね〜。
 でもタイトルに出版社らしさが出てる気がして笑っちゃうなぁ。
 が、シリーズの中には現在品切れ(重版未定)のものがあるんですけど・・・また図書館にお世話にならねばなりそうである。 今年が『マルティン・ベック』だとしたら来年のあたしの読破シリーズはこれか・・・。
 しかしこのミス見て思い出した未読本、探し出してきたばかりなのに・・・今回の年末年始休暇は、できるかぎり読書に専念だ!
 そして『宇宙兄弟』を早速読んで、泣いた・・・。

ラベル:マンガ 新刊
posted by かしこん at 08:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 買っちゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月22日

出遅れシアター → 「親」との関係が隠し?テーマ

くもりときどきミートボール/CLOUDY WITH A CHANCE OF MEATBALLS
 これ、面白そうだなぁと思ったのだけれどそのときは3D追加料金が+¥300じゃなくて、レディースデイ等の割引もきかない一律¥2000−だったので、いかなかった。
 たかだか700円の差ですが、あたしには大きい!
 でもタイトルはなんかいいなぁ、と思っていて。
 で、WOWOWで鑑賞。 2Dですが、3D的な迫力は十分感じられます。
 偉大なる発明家になるのが夢の青年フリントだが、出来上がる発明は町の人々に迷惑をかけるものばかり。 子供の頃からそんななので、いい大人になっても彼は町のはぐれ者。 しかしその町はかつてイワシ産業で隆盛を極めていたが、今では漁獲量も減りさびれた町になりつつある。 町の人々にイワシ料理以外の食事をしてほしいと無理やり打ち上げてしまった彼の発明品が、町の人々の生活を一変させる・・・という話。
 まず、ピクサーやディズニー、ドリームワークスでもないのに(コロンビアピクチャーだったかな?)これだけのクォリティのアニメーションをつくれてることに、素直に称賛! 原作が既に評価の固まってる児童書だそうですが、よくできてます! 思っていたよりも面白かった!

  くもりときどきミートボール1.jpg それでもなんかヤナやつなのね。
 ただとにかくフリントくん、結構鬱陶しいキャラです。 「僕は特別なのに誰にもそれを理解してもらえない」的ちょっと被害妄想はいった性格が主人公ということで、カラフルなのに実はダークな物語(だから大人も十分に鑑賞能!)。
 空から降ってくるおいしそうな食べ物、という絵はとても楽しいものだけれど、手やお皿でキャッチできたものはいいが地面に転がっちゃったものは(そのほうが圧倒的に多いのだが・・・)どうするのだ!、と衛生的に腹が立ち、日本人としてもったいない精神がやたら刺激されるので実はそこそこイライラします。 でもお皿に落ちてきたステーキ、食べたいなぁと思ってしまった。
 需要をはるかに超える食物の供給で町の人々は働かなくなり、ただ天からのメニューを待つばかり(フリントくんのもとにリクエスト殺到)。 これってバラマキで盛り上がるのは最初だけってことと同じよね・・・人とは恩恵に慣れるの早すぎ。
 余った食事は捨てりゃーいーや、とどんどん山積みにしていくが、アニメでよかったよ・・・現実なら腐敗臭とか大量の虫発生とかありそうだし。 そして映画は勿論、因果応報のパニックムービーへと変貌!
 結局のところフリントくんは「父親に認められたい」、「できたら僕を信じて認めてくれる彼女がほしい」という初期青年期の二大要求で精神的に安定するわかりやすいやつだった・・・ということで、やっぱりちょっとフリントくん、イラっとする。
 無口な父親がジェームズ・カーン、降ってくる食事に夢中になりすぎる自己チューの市長がジェームズ・キャンベル、家族を愛する熱い警官・アールがミスター・Tという声をあてる人のイメージをそのままキャラクターデザインに活かしているのも好印象。 リアルな本編と違い、懐かしの絵本のようなエンドロールの絵の違いもまた楽し。

  くもりときどきミートボール2.jpg アイスクリーム降らせてみました。
 あー、3Dで見ておけばよかったかな・・・初めて、後悔。


恋とスフレと娘とわたし/BECAUSE I SAID SO 
 なんかこの映画を発展させたのが『恋するベーカリー』?、という気がしてしまった。 2007年映画です。 LAでデザートショップとケータリング業を営むダフネ(ダイアン・キートン)はかつて夫を亡くしたが、三人の娘と仕事が心の支えでやってこれた。 上の二人はもう結婚し、残るは末娘のミリー(マンディー・ムーア)だけだが、どうも彼女は男運が悪い。 「恵まれた結婚」こそ女の幸せと信じるダフネは娘には内緒で「母親が面接する娘の花婿候補募集」のWEB広告を出してみることに。 その面接でダフネがOKを出した建築家にはこっそり指示を出し偶然に出会いを装わせ、面接の模様を見ていたギタリストはそんな母親の娘に興味を持ち、思いもかけずまったくタイプの違う二人の男性からアプローチを受けたミリーは舞い上がる。

   恋とスフレと娘とわたし.jpg 似てるのか?
 原題の意味は「私がそう言っているからよ!」、子どもたちの生き方にいちいち口を出す母親の決め台詞。 こんな母親、鬱陶しいよ・・・と思ってしまうのはあたしが日本人だから?
 『ブラザーズ&シスターズ』の母親ノラもなんだかんだ口を出し世話好きだし・・・アメリカ的母親像とはこういうもの?(多分、違和感の正体は日本人的母親像とは世話を焼く方向性が違うからだと思われる)
 と、大変イタいダフネですが、さすがダイアン・キートンはそれをなんとかチャーミングのレベルに持っていこうとしている。 母親が裏で糸を引いているとは気づかずとも同時進行で二人の男性と付き合うことに悪びれる様子がないのもまた・・・違和感。 男運のない自分にこんないい男が同時に二人も!、と盛り上がるのはわかるがばれるとは思わないのか? 二人に悪いとは感じないのか?
 このへんがミリーの恋愛が長続きしない理由だと思う・・・(男運のせいばかりじゃなくてね)。 結局ダメ男ばかりつかんでしまうのは自分がダメ女だから、というある種のイタい真実を証明してしまうようなミリーに感情移入も難しい。
 マンディ・ムーアって一時期すごく出てたけど最近どうしてるのかな?(たまたま日本で公開されてないだけ?)
 スフレは食べ時を誤るとせっかくの味が台無し。 人生のタイミングもまたそれと同じ。 要はそういうお話なんですけどね・・・さらなる母親像の暴走を見たい方は『恋するベーカリー』をどうぞ!


ハリー・ポッターと謎のプリンス/HARRY POTTER AND THE HALF-BLOOD PRINCE
 ハリポタ最終章の前にWOWOWで録画してたやつ見ておかねば・・・と思ったのだが・・・なんじゃこりゃ、であった。 あたし、一作見飛ばしてるのか?、と思ったくらいで(実際は飛ばしていなかったのだが)。 それくらい、すごく話が省略されている。 冒頭で普通の世界・ロンドンに怪異現象が起こるのだがそのあとずっとスルーだし!
 デヴィッド・イエーツ的映像美(ほの暗い中にも光が美しい、黄昏めいた画面)はすごく好きだが、その色彩がホグワーツののほほんとした学園生活に合わない・・・緊迫するシーンには合うんですけどね。
 ダンブルドア校長という父親代わりの人間の退場、いよいよこの物語も終わりが近いのだと感じさせられますが・・・でもなんか、切迫感が弱いんだよな〜。
 そしてなにより拍子抜けなのは、『謎のプリンス』が結局なんなんだ・・・ということである(いや、誰のことかはわかるんだけどね、だからなんなんだ、という感じなので)。
 やっぱり『炎のゴブレット』がいちばん面白かったなぁ!
 なんか、最終章を見に行く気持ちがうせてきたぞ・・・どうしよう。 

ラベル:外国映画
posted by かしこん at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする