2010年11月28日

乱鴉の饗宴<氷と炎の歌4>/ジョージ・R・R・マーティン

 うわーん、読んじゃったよ! こんなに早く読み終わるつもりはなかったのに!
 それもこれも、誰かが上巻に予約を入れたからである! 延滞できずに二週間で返さなければならなくなって、つまり上巻を二週間で読まなければならなくなったのである。 すごいプレッシャー。 が、読み始めて早々に違和感。
 はっ、訳者が変わってる!
 なんでも前任の訳者岡部氏はご高齢のため、このシリーズを訳すのにもう疲れたそうである。 気持ちは、わかる。 読者として読むだけでもぐったりのこのシリーズ、訳すのにはさらに体力・気力が必要だろう。

    乱鴉の饗宴上.jpg乱鴉の饗宴下.jpg ハードカバー、重い。

 で、新訳者の酒井氏はどう引き継いだのかと言えば、原著者の意向を優先してオーディオブックの発音を採用したため登場人物の名前が一変し、「これ、誰?」なこと続出。 これまではヨーロッパ全般っぽいネーミングだったのが、いきなり英語チックになった・・・「これ=誰」という対訳一覧がほしい。 
 いちばん影響が大きいのが、ジェイム・ラニスターがジェイミー・ラニスターになったこと。 なんか子供っぽい? キャラ性格すら変更しかねない名前になったじゃないか(しかもサーセイのほうが妹だと思っていたら、この巻から彼女のほうが姉だと判明)。
 更にあたしの応援する女騎士ブリエンヌはブライエニーになっており、ますます誰?
 他にも「こんな名前だった?」というのが多々あり、ただでさえ多い登場人物をまた覚えなおしか! そんな名称変更は人名だけではなく土地の名前や役職やらにも広範囲に及ぶのであるが(たとえば夜警団<ナイツウォッチ> → 冥府の守人<ナイツウォッチ>とか)・・・ここまで変えて大丈夫なのか? 熱心なファンから怒られはしなかったのかと心配になる。
 そのせいもあるだろうか、それともこの物語の世界観に慣れてしまったのか、もう何が起こっても驚かなくなっている自分がいる・・・結構恐ろしい。
 第4部で初めてサーセイ・ラニスターが視点人物になるが、彼女の気持ちがわかっても同情などは生まれないのであった(むしろ視点人物になるということは王や実質トップではないという意味なので、彼女がしがみつく権力の座から引きずり降ろされるのは間もないことだとわかるし)。 というか、さすがジョフリー(ジェフリー)はあんたの息子だったよ、と納得であった。 まぁ彼女も望まぬ結婚を強いられたりラニスターという家に犠牲になった一人ではあるのだが、途中でいくらでも引き返すこともできたのにそうしなかったのだから因果応報という感じである(むしろ愚かで哀れだなぁ、という気持ちが強いですよ。 でも近くにこんな人いたらヤダ)。
 おまけに愛してくれてた弟の心を無残にも踏みにじっておきながらまだその愛情を期待し続けるとは・・・ほんとにバカだこの人は。
 途中で気付いてよかったね、ジェイム! じゃなかったジェイミー!
 しかし、第3部から半分くらい出てこない人がいる・・・著者あとがきにもあったが、この続きは第5部だそうである・・・いつ出るんだろう。
 あぁ、これであたしも、このシリーズを待つ人々に加わったわけだ。

ラベル:ファンタジー
posted by かしこん at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ☆ 読んじゃいました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする