どうしようかなぁ、と悩んだのだが・・・この前『ユニヴァーサル・ソルジャー:リ・ジェネレーション』も見ちゃったんでもうなんでもありかな、と思ってきたから。
B級(?)アクションスター勢ぞろい、という今作、「CGに頼るアクション映画はつまらない」と感じたスタローンが肉体派アクションをつくるために立ち上がり、賛同したスターが集まった、という話ですが、なんとヴァン・ダム氏は出演を断ったらしい。 で、その代わりにドルフ・ラングレンが参加したらしい・・・この二人はセットなのか?
でもドルフ・ラングレンの役はちょっと狂気をはらんだタイプだったので、ヴァン・ダムよりは似合ってたと思う(役者のイメージに合わせてキャラクターを変えているんでしょうが)。
ちなみにヴァン・ダムさん、地元紙に「断ってる場合か!」と怒られてましたね・・・。
えーっと、あたしの目当てはジェット・リーの美しいアクションです。
エクスペンダブルズは金次第で何でもやる傭兵軍団。 その名も「使い捨て・消耗品」。
リーダーのロス(シルヴェスタ・スタローン)は昔の傭兵仲間(アーノルド・シュワルツェネガー)に競り勝ち、チャーチと名乗る男(ブルース・ウィリス)から仕事を得る。
いやー、この三者会談はなかなか味がありました。 言ってる台詞がご本人たちへのジョークに完全になってるし。 しかしエクスペンダブルズ同士の会話は、まったく中身がない・・・それが男同士ってことなのか。
さて映画ですが、とりあえずストーリーは特にありません! 絵にかいたような独裁者とか、とってつけたような悪役とか、それっぽさにはあふれているがよく考えたらおかしな話ばかりで・・・でもそんなことは考えちゃいけない!
楽しみなのはアクションなのだから。
けれど・・・あれ?、なのだ。 あのー、あまり細かくカット割られてはせっかくのアクションが楽しめないんですが・・・。 あのー、ジェット・リーをもっと使ってくれませんかね(でもやたらと金が必要だと言い続けるヤンというキャラはだんだん憎めないのですが前半はちょっとばかにされてる気にもなるけど)。 ジェイソン・ステイサムは『トランスポーター』とどこ違うんでしょう。 なんだ、ミッキー・ロークは実戦メンバーじゃないんだ〜。
肉体派アクションじゃなかったのかよ〜、なんでこんなに銃・火器類が使われてんだよ〜。 わー、敵が容赦なく死んでますねぇ。
ストーリーにはまったく期待してないからいいんだけど、アクションが期待にこたえてくれないとはいかに? 銃や爆薬を使ったアクションならば別に彼らじゃなくてもいいのでは? むむむ、不完全燃焼・・・。
まぁあたしはアクション映画に造詣や愛着が深いわけでもないし、格闘技に詳しいわけでもないので「わかるひとにはわかる」のかもしれないけど、なんかまったく新しいものか無骨なまでにまっすぐなものを見せてくれるのかなと思ったので、そのどっちでもなかったというのがちょっと残念。 ただスタローンとミッキー・ロークの仲良しぶり(?)とか、スタローンとジェイソン・ステイサムのコンビとしての相性のよさとか、まぁコメディもやれるよのジェット・リーとか、やっぱりこれ一作で終わるのはもったいないキャラクターはできてるんだよなぁ。
シリーズ化するなら次はもうちょっと話を練っていただければ。
ただなんとエンドロール、途中から日本語の歌に変わったのである! びっくり!
しかしなんというか・・・いつの歌だこれは、現役で音楽やってる人の歌じゃないなー、と感じて・・・てっきりあたしは歌っているのは石橋凌だと思い込んだのであった(確か昔バンドやってたと聞いたことがあるので、てっきりこの映画の趣旨に賛同して再結成とかしたのかな〜、と)。 そういう事情(ブランクありの音楽活動復活)じゃ仕方ないな、と納得しかけてたら、テロップが長渕剛だと教えてくれた。
・・・マジですか。
現役ミュージシャンかよ! それじゃOKだせねぇな!
帰り際、「なんで長渕・・・」と呆然としていた人が結構いた。 多分その気持ちは、みんな一緒だ!