2010年11月01日

ナイト&デイ/KNIGHT AND DAY

 今まであまりトム・クルーズ映画にひかれなかったあたしだが、これは予告で「なんか面白そう」って思った。 ほぼトム・クルーズのセルフパロディだと思えたからですかね。 『M・I』シリーズはシリアスにやり過ぎてちょっとひくのです。
 ジューン(キャメロン・ディアス)は妹の結婚式に間に合わせるため飛行機に。
 空港でナイスガイ(死語?)と出会ってぽーっとしてしまったら、なんとその彼ロイ(トム・クルーズ)は正気を失ったスパイだということを聞かされる。 しかし彼はそれは組織の嘘だという。 どちらを信じればいいのか?

  ナイト&デイ1.jpg とりあえず、スパイ似合いますね。
 いろんな意味で、やりすぎです。 話もかなり無茶です。 しかし他愛のないことにも全力を尽くすというその姿勢が妙に潔いと感じることもあり。 おかげで連れ去られそうなジューンを追って、車の上に載って現れるトム・クルーズの姿にうっかり「かっこいい」と思ってしまいました。
 予告のイメージでは彼にいきなりつきまとわれちゃった的イメージだったジューンだけど、最初は自分から誘っちゃったりとかなりノリノリ(機内での化粧室のシーンはある意味すごい・・・このシーンとトム側のアクションシーンを織り交ぜるくだりはこの映画で多分いちばん面白い)。 なのでそのあとの手のひら返し具合がひどいなぁ、と思ってしまうんだけど、ていうかそういう感じだからこれまで恋愛でいろいろ失敗してきたんだろうなぁ、という女性のイタさ爆発だったりするのでそれはそれで面白いかと(キャメロン・ディアスは『私の中のあなた』よりもこういう役のほうがいいんでしょうね)。 でも明らかにそこでは勝手に動き回るのはやばいだろ、という場面で動き回り、そこで動くべきではと思うと動かない役立たずヒロインという存在をどうにかしてほしい(まぁ、最後は一矢報いますけど)。
 二人の掛け合いはそれなりに洒落ていて軽快だし。 世界各地の風景はきれいだし(とはいえ移動時間が明らかに物理的に不可能なのではと思われ)。 列車のシーンはレトロだけどゴージャス!

  ナイト&デイ2.jpg なんか似た写真しかない。
 ロイの気遣いにあふれた様々な行動などにあたしはいちいちやられました。 これに気づかないからダメなんだなぁ、ジューン。 とはいえなんでロイがジューンに目をつけたのかはいまいちよくわからないんだけど・・・一目惚れ?
 またしても出落ちのような役回りのピーター・サースガード。 どうも彼はリーヴ・シュレイバーと似たような立ち位置が多い気がする。
 ロイが守ろうとする天才高校生、この人すごく見たことあるんだけどな・・・ポール・ダノって、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の若い宣教師か! わー、全然違う人みたいだー。 他にもヴィオラ・デイヴィスなどなかなか豪華なキャスティングです。
 007にかなりリスペクトしたみたいな雰囲気だけど、ご都合主義はそれ以上に否めなく、しかしそういうことは気にしてらんねーよ、な勢いはあります。 見る側もね。 だからベタだなぁ、と思いながらも楽しめた。 見終わってほとんど何も残らないのであるが(しかも不必要なまでに人が死んでる気がする)、でもなんか、「ま、いっか!」とちょっと元気になってしまうようなところがある。

  ナイト&デイ3.jpg アクション、よくできてたし。
 で、ふと思ったのは・・・ロイの身にまとわれた恐るべきイノセントさが、多分実際のトム・クルーズにかなり近いんじゃないか、ということ。 こんな感じでトム・クルーズでい続けるのか・・・それはしんどい。 そりゃサイエントロジーみたいなのにもはまるし、結婚生活も大変だろうなぁ。
 と、トム・クルーズは今回あたしの中でかなり株が上がりました。
 帰りがけにカップル客の女性の方が、「結局あの電池ってなんなの?」と訝しげに言っていたのが印象的だった。 そうですね、実際あれはなんでもよかったんでしょうね。 何も残らない、それはそれでよし。

ラベル:映画館 外国映画
posted by かしこん at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 movie | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする