<お菓子探偵ハンナ>シリーズ21作目。
あらためてシリーズ巻数を数えるとびっくりだ。 季節は過ぎるが登場人物は齢はとらないイソノ界(29歳から34歳ぐらいにはなってる気はするが)。 ハンナが結婚して新しいステージに入ったのかと思ったけど、そうでもなかった。 いや、次のステージに入ったと言えるのかも。 次に引っ張る力が強くなってる。
ロスがいなくなってから2週間、ハンナはつらさや悲しみを抱えつつも毎日“クッキー・ジャー”のオーブンに向かっている。 妹のミシェル、親友のノーマンとマイクもハンナを支えようと精いっぱい。 ある日、ロスのアシスタントのPKがロスの車に乗っていて事故に遭ってしまう。 薬物入りのチョコレートバーを食べて心臓発作を起こしたためだ。 このチョコバーはロスにあてられたもの? それともPK? いつものようにハンナは調査を開始するが・・・。
いつものように、出てきた瞬間に「こいつが犯人だ!」とわかりますが・・・それがメインではないので。
今回のレシピはバークッキー多め。 バークッキーといってもレシピを読む感じではショートブレッド的というよりもブラウニー的で、あたしの概念では<クッキー>とはちょっと違う気もするけど、ベーシックなレシピはあらかた出尽くしている感あるから仕方ないよね。 でもあたしは自分で作るより、プロが作ったものを買って食べます!
レイクエデンの町の人々の近況報告を知るこのシリーズ、今回は飲食店で働く方々が証言者として多く出てきて、このご時世でもがんばっているのだろうかと思ってしまった。 レイクエデン・インのブッフェ、食べてみたい。
あとは、「相変わらずノーマンっていいやつ」って思わされる場面の多いこと! ノーマン再評価への流れづくり?